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今日の小なた24(こなかがBBS) - (2009/08/01 (土) 19:59:24) のソース

&bold(){ボディソニックこなた}

こな 「かがみー!」
かが「んー?」
こな 「たまにはさ、一緒にゲームやろ~よ~! いつも私の家だと見てるだけじゃん?」
かが「あー、家庭用のゲームは経験が少なくて・・家のX360なら出来るゲームもあるんだけど・・」
こな 「へ、何で? かがみ、ゲーム詳しいのに?」
かが「だって私、ゲームセンターがメインのゲーマーだから」
こな 「え・・? かがみってそんなキャラだったっけ・・? 今回のネタだけ?」
かが「今回も次回も良く分からないけど、私の趣味は昔からゲームセンターのSTGなんだけど。
    高校入りたての頃は、週3ぐらいで行ってたし」
こな 「そうだったの!?」
かが「いや、何でそんな重要な設定を忘れてんのよ! さんざん人のことオタクってからかってたじゃない!」
こな 「私・・かがみって腐女子系のキャラだと思ってたよ・・」
かが「ちょっ! その発言はさすがにショックだぞ!」
こな 「ひよりんとロイエンタールxミッターマイヤーについて議論してなかったっけ?」
かが「してねーよ!! さらりとデマを言うな!」
こな 「『普通、ロイ受けッスよね?』と言うひよりんに対して、かがみは反対の立場なんだよね?」
かが「まー、確かに・・・・いや、違うっ! どっちの立場でも無いから!」

こな 「ふむ・・ともあれ、かがみにゲームさせるためにはゲーセンの移植作が必要かぁ・・」
かが「ともあれで終わらせるなよ・・しかし、ゲームの種類もそうだけど家庭用はやっぱり音がね・・」
こな 「音? ヘッドフォンならあるけど?」
かが「耳周りが気になるじゃないのよ」
こな 「むぅー! 不満が多いなぁ!」
かが「いやいやこなた、考えてもみなさいよ? 今はゲーム機もモニターも家庭用の性能がすごいでしょ。
    でも、音楽ゲームなんかを見るとさ、音響機器についてはまだまだゲームセンターの方が豪華だと思わない?」
こな 「まあ確かに・・あんな周囲がうるさいのに普通にBGMが聞こえるよね」
かが「そうそう、ゲーセンに較べると、家庭用の同じゲームで音楽聞いても、アレー?って感じになるわ。
    どうしてだか詳しいことは良く分からないけど」
こな 「低音が体に伝わるのが大きいのかもね・・スピーカーの位置がTVと結構違うからナァ・・
    ・・・・うーむ・・よし、ならば!」
かが「どしたー、こなた?」
こな 「ちょい待っててー!」
かが「はぁ・・?」

こな 「(ドタドタ!)かがみーん! コレ見てよ!」
かが「えーと、これは・・椅子ですか・・?」
こな 「そーだよ! お父さんが昔買った、ゲーマー御用達のスピーカー内蔵椅子!
    スピーカーが背もたれのサイドと、お尻の下の計3箇所に付いた限定品ですヨー!
    これでマニアなかがみんも、私とゲームしたくなってきたっしょ?」
かが「ふーん・・まあ試すだけならね・・」
こな 「お! 興味出てきたみたいだねー? よしよし、早速座りたまへー!」
かが「ハイハイ・・」
こな 「よいしょっと! どーかねー? かがみんや?」
かが「アンタのアホ毛が邪魔で画面が見えない・・ってか、先に座らせといて人の足の上に乗るなよ!」
こな 「一人用の椅子だから背面座位もしょうがないじゃーん? それとも、かがみだけスピーカーを使おうと言うのかね!」
かが「背面座位とか言うな・・無理に2人でやらなきゃいいじゃない・・?」
こな 「私はかがみと2人でしたいの!」
かが「・・ホントにもー、こいつは・・」
こな 「まぁ、とにかくゲームスタート! ・・・って、おお!? す、すごいなコレ!? 今まで使ったこと無かったけど、こんななんだ・・」
かが「へぇー・・確かに低音が強く響くとそれだけでゲーセンっぽくなるわねー」
こな 「ゲーセン好きなかがみんにそう言って貰えるなんて嬉しいな! よーし、じゃあクリア目指して頑張ろうぜ!」
かが「ちょっと待て・・早くもヒザがキツくなってきたんだけど・・!」


ゆた「ただいまでーす」
こな 「おー、ゆーちゃんお帰りー」
かが「こんにちわ、ゆたかちゃん・・」
ゆた「あ、かがみ先輩・・? ど、どうしたんですか!? どこか具合が悪いんですか!?」
かが「ちょっと遊びすぎてさ・・お尻がヒリヒリして動けないの・・」
ゆた「・・!? えと・・お、お尻・・?」
こな 「いやあ、かがみんたら、最初は気乗りしないみたいだったのに、いざ始めると豹変してさぁ・・
    私も腰がビリビリするよ・・」
ゆた「ええぇー!? あの・・その・・!?」
かが「でも、楽しかったわね! 今度遊ぶときはゆたかちゃんも誘おうか? あの体験はなかなか衝撃的よ」
こな 「お、いいねー!」
ゆた「ひぇーっ!? え、遠慮しときますー!」



&bold(){秋葉デート}

こな 「かがみー、次はトラタワ行こうよ! 秋葉名物レゲーのトラタワ!」
かが「ハイハイ・・しっかし、最近暑くなってきたわねー」
こな 「もう夏休みだもんね! 今までは週1回だったけど、これからは毎日かがみんと秋葉デートが可能だよ!」
かが「まあねえ・・って、オイ。 待て待て、ずいぶん早くないか?」
こな 「ん? 私の大学だとこれから試験期間ってヤツで、後は2、3日学校に行くだけで前期は終わりなんだよ!」
かが「試験期間は知ってるけど、普通はその時期には試験勉強をしてなきゃいけないもんじゃないの?」
こな 「これから試験受けるのは、無勉でもパスできそうな授業だけだもん! ちゃんとリサーチ済みだから!」
かが「そんなんで単位足りるのー?」
こな 「他は全部、夏休み中のレポート課題が試験代わりなんだよ! まあ、こいつらは楽勝でしょ?」
かが「今頑張らないヤツが、夏休み中に頑張れるのかねぇ・・怪しいモンだわ」
こな 「大丈ー夫! なんてったって夏休み中の私には、頼れるブレーンがいるから!」
かが「・・私は手伝ってあげないわよ」
こな 「へ・・? な、なんですと!? みさきちと頑張って考えた完璧な作戦がー!?」
かが「頑張るとこ違うでしょーが・・」
こな 「いやいや、待ってよー、かがみ~ん。 可愛い恋人がデートの口実を作ってあげてるんですヨー?」
かが「こういう時だけ猫なで声だもんなぁ・・レポートはどうすんのよ?」
こな 「するする! するってー! レポート自体は私とみさきちが書くから、かがみはちょっと見てくれればいいんだよー?
    かがみが考えたのを丸写しなんて、滅相も無い!」
かが「えぇー・・うーん・・? なーんか、あんまり信用できないのよねー」
こな 「私とのデートがついてくるお得プランなんですよー? これを見逃すなんて、かがみじゃないよ!」
かが「ほーぅ・・でも、デートってもどうせ秋葉でしょー?」
こな 「むぅ・・ダメ?」
かが「相方の将来の為を思って、ここは心を鬼にしとくかな」
こな 「バカなっ!? 秋葉、超楽しいじゃん!」
かが「だってさー、アンタが誘ってくれたデートって、春も夏も冬も秋葉じゃないのよー」
こな 「そう言われると確かに・・ちょっとバリエーションが少なかったカナ?」
かが「季節感が無いわよね。 夏なんだしまあ、他にもさぁ・・」
こな 「季節感かあ・・よーし、ちょい待っててくれたまへ! 今から最も秋葉で夏を感じるグッズを買ってくるよ!」
かが「いやだから、秋葉じゃなくてさ・・」

こな 「買ってきたよー!」
かが「・・何じゃコリャ・・」
こな 「秋葉で季節感と言えばコレだ! アイスクリン!」
かが「アイス?」
こな 「アイスクリン! 秋葉名物のアイスクリンだよ!」
かが「高知の名産って書いてあるケド・・」
こな 「でも、秋葉のコンビニで売ってるのだよ! 毎年、コレを食べると夏なんだなぁ・・と、感じちゃうね!」
かが「はぁ・・
    あ、シャクシャクしてておいしいわね、コレ」
こな 「いいでしょ? いいでしょー? 私の課題を手伝うと、デートだけでなくアイスクリンまで付いてきます!」
かが「それはお得ね・・って、まて! 食べ物で騙されるほどチョロくないわよ!」
こな 「むぅ・・何が不満なのかねー?」
かが「秋葉でまたーりも良いケドさー・・夏なんだから泳いだりとかしてもいいんじゃない?
    とにかくもう少しサービスが行き届いてないと、こっちも協力し甲斐が無いと言うかー・・」
こな 「ええ!? ・・か、かがみんがそんなに露骨に私の水着姿を要求してくるなんて!?」
かが「なっ・・!? ち、違うわよ! 例えよ! 例え!」
こな 「そっかぁ・・気付いてあげれなくてゴメンね、かがみ・・」
かが「待て! 水着目当てじゃないから! 純粋にデートに季節感を求めただけだって! 花火とかさ!」
こな 「ハハハ、照れなくてもいいのに~! 私は嬉しいよ!
    いつも求めるだけの私にも、かがみにしてあげられる事があったんだからさ・・」
かが「そんな真剣に喜ばなくても!?」
こな 「・・ふぅ・・確かにかがみに課題を手伝ってもらっても、私が代わりに出来る事なんて未発達の身体を晒す以外にないもんね・・」
かが「そんな事ないわよ! 何でそう捨て身なのアンタは! 分かった、レポートは見てあげるから!」
こな 「ヤタ~ッ!! ありがとー、優しいかがみ~ん!」
かが「ハッ・・!? くそぅ・・また弄ばれた!」
こな 「いやいや、代金は前払いでキチッと払いますよーん!
    今日は持ってきてなかったけど、来週秋葉に来るときは下に水着着てくるからね!
    中身を想像して萌えてほしい!」
かが「結局、次も秋葉じゃないのよ!」



&bold(){恋歌}

かが「――『目に近く、うつれば変わる世の中を、行く末遠く頼みけるかな』、か……」
こな「ふぇ? かがみん、どうしたの」
かが「え?――って、うわっ! アンタいつの間にそこにいたのよっ!」
こな「あ、廊下走ってたら、かがみが一人で教室いるのが見えたからー、ふらふらーっと。……ところで今のなに?」
かが「え?」
こな「今、なんか呟いたじゃん」
かが「――え、あー……(まぁ、こいつに分かるわけないよね)……昔の人が歌った和歌よ。なんだか思い出しちゃってね。思わず口に出ちゃったみたい」
こな「……ふーん、どういう意味なの?」
かが「なんだったかな? ……忘れたわ。それよりアンタ、さっき黒井先生が探しに来てたわよ?」
こな「うぇ! マジ!?」
かが「何やったのよ……。先生、珍しく怒ってたけど」
こな「卒業文集に載せる作文……。私だけまだ書いてないんだよねー」
かが「またお前は……」
こな「で、今日残って書いて帰れーっ! って、言われてるんだけどさ。それやっちゃうと、今日のアニメ、見逃しちゃうしー」
かが「少しは卒業生としての自覚を持て。あんただけ留年する気か?」
こな「お願いかがみん、見逃して。ね?」
かが「先生は、見つけたら捕まえといてなー、って言ってたけど?」
こな「うう、かがみ様ぁ、後生ですぅ」
かが「まったく……ちゃんと明日までにはやって持ってくるのよ?」
こな「やったー、かがみん愛してるよー♪」
かが「ばぁーか」

こな「――じゃ、私は先に帰るね?」
かが「あ、うん……。じゃあね、バイバイこなた」 
こな「うん、じゃあ……って、そうだ、かがみ」
かが「うん?」
こな「……『命こそ絶ゆとも絶えめ、定めなき世の常ならぬ仲の契りを』」
かが「――!!」
こな「ふふ、可愛いね、かがみ。……でも、私はずっとそのつもりだよ?」
かが「な、何であんたがそんなの知ってんのよ!?」
こな「ふふふ、あれってアニメや漫画にもなってんだよ?」
かが「ま、まて、別に私はアンタのことを言って――」
こな「じゃあねー、かがみー、また明日ー♪」
かが「ちょ、待ってったら!」
こな「じゃねー、ふふ♪」
かが「待っ――……あぁ、もう!」

かが「……馬鹿こなた。なにが『契りを』よっ!」

かが「……ばか」


:意訳
『目に近く、うつれば変わる世の中を、行く末遠く頼みけるかな』

訳:「私ったら、二人の仲がいつまでも続くと信じていたなんて」
かがみ的には「こなたと過ごす、こんな日常。もう、終わりになっちゃうんだな…」


『命こそ絶ゆとも絶えめ、定めなき世の常ならぬ仲の契りを』

訳:「命なんて絶えてしまっても、二人の仲はそういう生き死にを超えた繋がりなのだ」
こなた的には「たとえ卒業しちゃっても、私達の仲はそんなもの関係なくずっと続くんだよ?」

出典:源氏物語 より


&bold(){エスコンかがみ}

かが「おーっす」
つか「こんにちは~」
こな「いらっしゃい、まぁまぁ座りたまへー」
かが「ゲームしながら言う台詞か?」

つか「こなちゃん、何のゲームしてるの?」
こな「これ?『エースコンバット5』ってシューティングゲームだよ」
かが「へー、あんたにしては珍しいわね。いつもはオンラインゲームとか18歳未満お断りとかなのに」
こな「いやいや、私のジャンルは広いよ?そりゃ殆どはそればっかりしてるけど…」
かが「…そこは否定しろよ」

かが「でもこのゲーム、只のシューティングゲームじゃないわね」
こな「そうそう、ストーリーにも重きを置いてる名作なのだよ」
かが「このチョッパーって人、こなたそっくりじゃない」
こな「私、こんなにお調子者じゃないよ?」
つか「でもすごく明るくて面白い感じがするね、確かにこなちゃんっぽいかも。このサンダーヘッドさんは…黒井先生かな?」
こな「ああ、それっぽいね。いつも『勉強しーやー』ってネトゲで言われてるし…」
かが「私達はこのゲームの登場人物だと何になるのかしら?」
こな「つかさはグリムだね。一生懸命だし、なんか初々しさがそれっぽいし」
かが「あはっ、言われてみればそうね。じゃあみゆきは?」
こな「みゆきさんは…ナガセさんかな。優秀で何でも出来るから」
かが「…私は?」
こな「んー…じゃあペローで(指をモニターに向ける)!」
かが「…コンセント抜くわよ?」
こな「嘘だって。かがみは主人公のブレイズ!何だかんだ言っても格好いいもんねー」
かが「え、あ、ありがとう…」
つか「お姉ちゃん、顔真っ赤だよ~?」
こな「照れてる照れてる、カワユスのぅ」
かが「こっち見んな!」

かが(私達4人が戦闘機乗りか…想像しにくいわね。でもこなたと一緒にフライトってのも悪くないわね。ゲームみたいに軽口叩き合いながら…)

こな「何だかんだ言ってノリノリじゃん、2人とも」
つか「映画見てるみたいで、つい感情移入しちゃうんだよね」
かが「まぁ所詮はゲームの中の世界なんだけどね」

こな「あー、このミッションか…」
かが「何かあるの?」
こな「まぁやったら分かるよ」

(ゲーム中)
かが「この副大統領の焦る顔を見てみたいわ」
つか「みんな戦争を望んでないって事がよく分かるシーンだね」

かが「すごい敵の多さ…大丈夫かしら?」
こな「まぁ余裕で打ち落とすけどねー」
つか「スタジアムに攻撃って…酷い!」

かが「こなた、被弾しちゃったわよ!?」
こな「私じゃなくてチョッパーだけど…」
かが「あ、ごめん…つい」
こな「かがみも感情移入しまくりじゃん」

かが「そう、スタジアムに落として脱出して!」
つか「大丈夫かな、こなちゃん…じゃなかった、チョッパーさん」
かが「大丈夫よ、こんな事で死ぬもんですか!」

こな(結末を知ってる人間にとってはこの後の2人の様子が気になるなー)

かが「こなた、お願いだから脱出してっ!」
つか「お姉ちゃん、大丈夫だよね?こなちゃん、死なないよね?」

『…無理だな』

かが「え…!」
つか「そんな…!」
かが「そうよ、あきらめちゃ駄目、頑張ってよぉ…!」

『チョッパー!!』

かが「嘘…嘘でしょ?」
つか「こなちゃんが…」
かが「こなたーっ!」

『ダヴェンポート大尉へ、敬礼!』

かが「こなたぁ…」
つか「こなちゃん…」
こな「あのー、お二人さん?」

かが「こなたぁ…!」
こな「わっ!」
かが「駄目よ、死んじゃったら駄目だよぉ…!」

こな(つかさはともかく、かがみがこんなに泣きじゃくるなんて…何か嬉しいかも)
かが「こなた、こなたぁ…」
こな「かがみ、つかさが見てるよ?」
かが「だって、だってぇ…!」

つか「お姉ちゃん寝ちゃったね」
こな「…つかさ、ごめん」
つか「いいよ、でもこんなに感情を出すお姉ちゃんも珍しいね…。こなちゃんの事が本当に好きなんだね」
こな「何でこの子はさらりとすごい事言うかなー」
つか「えへっ、こなちゃんも顔赤いよ?」
こな「つかさのくせにー」 


&bold(){拳骨とおでこに手当て}

 あぁ、体がいうことを聞いてくれない。瞼が重いのは気のせいじゃない、昨日ネトゲを力の限りやったからに違いないのはわかってる。
 黒井先生の言葉が、まるで子守唄のようにふわふわと聞こえて、それはまるで羊を数えるように、私の瞼をもっともっと重くさせる。
「こなちゃん、だめだよっ」
つかさが小さい声で囁いて私をどうにか寝ないように気を配ってくれる。でもね、つかさの囁いた優しい声は、追い討ちをかけるように私の瞼を重くする。
 ちらりと心配そうに様子をみているみゆきさん。貴女はなんかずるい、そんな顔でさえ萌え要素なのだから。

 あふっ……もう……その、眠いです。先生だって、朝まで一緒にペアして狩りしてたのに、なんであんなに元気なのだろう。

 もう、だめだ。寝たら死ぬぞ!っていわれたって寝ちゃいそうで……

 んー、もうどうでもいいや。
 私は、ペンを放り出して机に突っ伏した。

 硬く握り締めた拳とともにやってくる……鬼の形相をした先生の近づいてくる足音にもきがつかずに……

☆

「ん?どうしたのよ、こなた。頭なんか押さえて」
時刻はお昼休みで、私は今日こっちでお昼を食べる予定だったからこなたのクラスにやってきたわけだけど、なんかこなたってば、目じりに涙浮かべて頭を押さえている。
「あのね、お姉ちゃん……」
つかさが何があったかを教えてくれた。
 なんてことはない、こなたが悪いんじゃないの。
「あんた、少しは生活習慣直したら?」
「むぅ、私の嫁は冷たいねぇ。黒井先生ってば自分も眠いからって思いっきり拳骨くれた上にその言われようじゃ、もう悲しくて堪らないヨ」
「泉さん、大丈夫ですか?」
みゆきがこなたが押さえてるところを撫でている。こなたはそれに対して気持ちよさそうな表を浮かべて……な、なんか腹が立ってくるような、そうじゃないような変な気分になってきた。
「そんなに痛いの?」
みゆきが何故か身を引いた……どうぞといわんばかりだ。別に私はこなたのことをそ、そんなに心配してるわけじゃないのに。
「痛いヨ……あー、なんかすごいコブができてる気がする」
「どれどれ」
「おー、みゆきさんの手もなかなかいいけど、やっぱりかがみの手の方が痛みが和らぐねぇ」
「あんた、何、は、恥ずかしい事いってるのよ……」
「そんなことをいいながらも頭を撫でる手を離さないかがみ萌え」(ぼそり
「わ、私は離してもいいのよ?でも、あんたがあんまり気持ちよさそうだから仕方なく……」

☆

「二人って本当に仲いいよねぇ、ゆきちゃん」
「そうですね。とても仲がよくて羨ましいですね」
「ねぇ、ゆきちゃん。私もさっき寝そうになっちゃっておでこ打っちゃったんだけど」
「それはいけません。では失礼して……」
「ゆきちゃんの手の方が、私は痛みが和らぐなぁ」
「それは……うれしい限りです!」

 そんな百合の花が咲き乱れる穏やかな昼下がり。たまたま通りがかったひよりんは……

 鼻にティッシュで栓して、4人の対角線上の扉からその姿を見つつ必死にスケッチブックにペンを走らせていたそうな。


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