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今日だけのあまえんぼ - (2013/01/30 (水) 19:38:07) のソース

太陽が空のてっぺんに登る頃。 
お昼休みの学校の屋上に一人の少女。 
柵に腕をのせてぼーっと、遠くに浮かぶ雲を見つめる。 

空はとてもきれいな青。 

しかし、青空を見つめる少女は、この空とは正反対の表情だった。 



クラス発表の日。かがみにとっては、とても重要な日だった。 



…また同じクラスになれなかった。今年が最後のチャンスだったのに… 
いろいろ手を尽くしたけど、やっぱりダメだった。ショックが大きい。 
わざわざ文系まで選んで、可能性を増やそうともしたのになあ… 

…今年こそはつかさと…みゆきと…それにアイツとも…一緒のクラスになりたかったなぁ… 

「はぁ…」 
ため息が出る。 
どうして私だけ… 
やっぱり私、ハブられてんのかなあ… 
暗くてネガティブなことばかり考えてしまう。 



屋上で一人。 
何もする気が起きない。 
そういえば、今日ご飯持って来てなかったわ…いっか、もう…ダイエットと思えば。 


今年こそは、と思っていたのに。 
想いが強すぎて、いつの間にかそうなれると勝手に自分の中で思い込んでいたくらいだ。 
だからこそ、余計悲しかった。 
…冷静に考えてみたら、叶うなんてことあるはずないのにね… 
かがみは俯いて、ため息をつく。 


4人が同じクラスになった時のことを何度も、何度も思い描いていた。 

「わ~い!やっとおんなじクラスになれたよ~」「そうね、良かったわ」 
大喜びするつかさと私。 

「かがみ~!宿題見せて~!!」「同じクラスになってもこれかよ!!」 
相変わらず私に宿題を見せてとせがんできて、私に怒られるこなた。 

「ここはこうすればいいんではないでしょうか?」「あ~、なるほど。さすがみゆきね!」 
私とみゆきが一緒に考えれば、どんな難しい問題でも解けそうな気がする。 


そして、4人の楽しい時間がもっと増える。 
授業も一緒になるし。 

そう思うと、虚しくなってきた。 

「どうして…私だけ…」 


   
こんないじけてる所、誰にも見られたくはない。 
私は強がりだから…お姉ちゃんだから、弱いとこなんて見せらんないのよ。 
それに、こなたになんかなおさら見られたくない。また、からかわれるネタにされるし。 


でも… 


「…一緒になりたかったなあ」 

寂しいー。 

神社で熱心にお願いもしたし、先生にも何度もアピールした。 
その苦労が全く実らなかった。結局いつもとおんなじ。 

それでも、私はずっと期待してた。そんな自分が愚かしい。 

「…」 
胸がくやしさでいっぱいになる。手をのせた柵を思いきり握りしめる。 

「もう…!!なんでよおっ!!!」 

それに何やってんのよ私は…もう、なんで、なんで、どうして……!!? 




ガチャン! 

突然、後ろから屋上への扉を開ける音がして、驚いた。 

振り向くと、背の小っこいアホ毛が出て来た。あー…今一番会いたくない奴だわ。 
どーせ、『こんなとこでいじけてるかがみ萌えw』とか言うんだろうな… 

やれやれ、とかがみはまた外の方を向いて、こなたに背を向ける。 

「かーがみっ!」 
「…何よ」 

…うるさい。今は一人でいたかったのに。 
すごい腹が立ってるし。これから、からかわれるのが目に見えるようでなおさら。 

こなたは私の隣に来たが、私は全く見ようとはしなかった。 

「どしたの?うちのクラスに来ないの?」 
「…」 
何も返さなかった。どうやって追い帰そう… 

「かがみはまた違うクラスになっちゃったから寂しいんだよね~」 

はあ…思った通りのことを言われてため息が出る。 

「それで、一人屋上でいじいじしてんの?かがみ、かわい~い♪」 
きっとニヤニヤ顔言ってるであろうこなたに、私は怒りを通り越してただ呆れる。…あーあ。 


「よしよし」 
こなたが突然私の頭を撫でてきた。 
「なっ…!や、やめてよっ!!」 

やっと、私がこなたに反応したのかちょっと嬉しそうにするこなた。…やっぱりこいつ、むかつく…! 

「さびしんぼなかがみw」 
「…」 

もう何も言い返してやんない。 

「ねえ~かがみぃ」 
「…」 

「かがみさぁ…さびしいんだったら、うちのクラスにくればいいのに。いつでも来ていいんだヨ」 

「…」 

「たまには素直になったっていいんだよ。私だって、かがみと一緒のクラスになりたかったんだからさ」 


「そう、なの…?」 
「うん、だからやっぱり私も残念」 
…意外だった。こなたが私にこんな優しい言葉をかけてくれるなんて。 
そういえば、こいつは人のことを気にかけてくれるとこあるんだよなあ…たまにだけど…でも… 

「元気出してよっ!かがみぃ~」 
まさか、こなたがなぐさめてくれるなんてね… 
さっきまでガチガチになってた私の心がほんのり温まってきた。 

そして、急な寂しさが襲って来て涙が込みあげてくる。 



「かがみはさびしんぼだからね。私たちが一緒にいてあげるよ!」 



…おねがい。これ以上言わないで、泣いちゃうから。 

目に涙が溜まってくる。私は外を見たまま、必死で泣くのをこらえた。人前で泣きたくない。ぜったいに。 
かと言って、手で涙を拭おうとすればばれちゃうからできない。 

「ね…かがみ。だから、元気出してヨ!」 
と言って私の頭を優しくなでてくれた。 


…もう限界。 


私の目から涙が、ぽろっと落ちた。 



「こなたぁ…」 
「…かがみ…?」 
「うぅ…ひっく……ひっく…ぐすん……私っ…一度くらいっ、…つかさや、みゆきや…あんたと…一緒のクラスになりたかったよお…」 

急に私が泣き出してしまって、こなたは少し慌ててるようだった。 
「あ~…かがみ、な、泣かないでよ…」 


「…よしよし」 
また私の頭をなでてくれる。 
優しい。こいつがこんなに優しくしてくれて…余計涙が止まらなくなる。 

「よしよし、悲しいよね。かがみ、ずっと同じクラスになりたいって思ってたからね…」 

「私…おんなじクラスになって……一緒に授業で考えたり…一緒にグループ発表したり…学園祭の出し物一緒に作ったりしたかった…!今年で最後だったのに…!」 

「あーもう…そんなに泣かないでよ、かがみ……もう……よしよし、今日は、目一杯私に甘えていいよ、かがみ」 
「うぇえ~ん……こなたぁ~…」 
私は、こなたの肩に頭を寄せて泣く。 

「黒井先生に一緒のクラスになりたいって頼んだのに…神社で何度もお願いしたのに…」 
私は、こなたの小さい体にすがりつく。 
こなたはうんうんと相づちしながら、私の背中を優しくさすってくれる。 

「ふえぇぇぇん…」 
もう我慢なんてできなかった。 
もう私は泣くことしかできなかった。 
でも、こいつは……こなたは…私の悲しみを全部受け入れて慰めてくれた。 





「だいぶ落ち着いてきたカナ?」 
「くすん…くすん…、うん…」 
「ところで、かがみ…ごはんは?」 
「ぐしゅ…あ…今日は……ないんだった…」 
「じゃあさ、私のお弁当、はんぶんこしよ!ね?」 
そう言って、持って来た包みを出す。 
「………ぅん。…くすん、ありがとね…こなた…」 


こなたが、自分のお弁当の箱を開ける。 
中には、おいしそうなおかずがきれいに並べられていた。こなたの料理の才能はつくづく意外だと思う。 

こなたは、お弁当の卵焼きを箸でつまんで、私の前に出す。 
「はい、あーんして!」 
「ふぇ?」 
「ほら、口開けてヨ」 
「…………はずかしい」 
「誰もいないから大丈夫だって」 
「…」 
「ほ~ら」 
私はちょっとだけ考えて、恥ずかしいけど、そのまま食べさせてもらった。 
「…あ…ん…」 
ぱく… 

「どう?おいしい?」 
「…うん。とっても…」 

こなたは、私の頭をなでてくれながら、ごはんを食べさせてくれる。 
食べさせてもらってる時でも、こなたの気持ちがただただうれしくて、時々涙が出ちゃうんだけど、その度にこなたが、ハンカチで涙を拭いてくれる。 
私の中の悲しみがどんどん溶かされていくみたいだった。 

やさしい… 

普段のこなたと違って、弱々しくなってる私にとても親切にしてくれる。 


「ごちそうさま。…ありがと、こなた。こんなにしてもらって、すごい嬉しい…」 
「かがみ、もっとお願いしたっていいんだよ…もっと甘えたっていいんだよ!今日は私のサービスデイだからね!何かしてほしいこと、ある?」 

「…ん……」 

考えてみる。 
ふと、私は去年のある日の光景が思い浮かんだ。 

しかし、ちょっとお願いしにくいことだったので、他のことを考えてみる…が、他には全く思い付かなかった。 

「でも…」 
「なんでもいいよ。…言って」 

「じゃあ、…………………………………その、ひざまくらとか……だめ?」 
私は、こなたの目を見ずに言った。 
「…いーよ。はい」 

「…うん」 
私は、ゆっくりと、こなたのお腹の方に顔を向けながら、こなたのひざの上に頭を乗せた。 
こなたのぬくもりを感じる。 
静かに、息をはく。 
胸がドキドキする。 
…とっても……気持ちいい。 


「でも、どうしてこれなの?」 
「つかさがね…この前、泣いちゃった時、お母さんにこうしてもらって甘えてるとこ見て…うらやましかったんだ… 
つかさは…素直だから、すぐ誰かに甘えることができるけど…私はさ…こんなだから…誰かに甘えることなんてできなくて……」 
「かがみは強がりだもんね」 
「うん…そのくせ、あんたの言う通り、さびしんぼでさ…いっつも一人で何でもどうにかしようと思ってたから…」 
「そっか」 
こなたは私の髪を優しくなでる。とても気持ちいい。 
今まで、こんなに優しいことはしてもらったことがなかった。 
また、涙が出そうだったので、目をつぶる。 

「だからね…例えあんたでも…こうしてくれるの、すごく、安心する…」    

「…でも、つかさやみゆきには言わないでね。他の皆の前では…しっかりしたお姉ちゃんでいたいから… 
あんたの前だけだからね…こんなことするの…」 
「…かがみのツンデレ」 

こなたは、口元に笑顔を浮かべながらかがみの紫色の髪を梳いた。 
私は嬉しくなって、目をつぶったまま、こなたにさらに寄り添った。 


「ありがとね…こなた」 
「…うん」 
今なら言える。素直になれる。 
私は弱々しい声で話す。私がこうしているうちは、こなたはすごく優しくしてくれるから。 
いつもみたいにからかわれないもんね。…だから、私はそれにめいっぱい甘えちゃう。 

こなたが優しいから、こなたが優しく話してくれるから…私はこなたに甘えられる。素直になれる。 

こんなに人に優しくしてもらって…幸せ… 


甘える…か、 

つかさが甘えたがる気持ちが分かるなあ… 



あったかい… 
今日くらい…この小っちゃい奴に…甘えたっていいよね。 
後でこれをネタにして、からかわれたっていいや…今は…こなた、すごく優しいんだもん…… 

今日は温かい。 
屋上で二人きり。 
自分より小さい奴に甘えてるわたし。 
…いいのよ。 
友達だし…それに、こいつの方がちょっと年上だもんね… 



こなたに気付かれないように腕時計をみる。あと10分だけか…こうしていられるのは。 
だからあと少しだけ…いっぱい甘えさせてもらおう… 


「ねえ、かがみ…」 
「…なあに?」 

「そろそろ…いいんじゃない…?」 

「え…」 

なんで…まだ少しだけ時間あるのに… 

「なんか恥ずかしくなってきちゃってさ…だから、もういいよね…?」 

…!! 


どうして…どうして、そんなこと言うの…!? 

私の顔がまた悲しい顔に戻ってしまう。 


「…いや……!!もっと…このままでいさせてよ…!!」 

「…で、でも…」 

「こなた、今日だけは甘えさせてくれるって言ったじゃない…!!」 
私は離れたくなくて、こなたのお腹にすがりつく。 

「…」 

「こなたぁ…!」 






「…でも、人に見られてるのはさすがに恥ずかしぃよ」 

私の動きがピタッ、と止まる。 
そしてゆっくりと首を後ろに向ける。 
すると、つかさとみゆきが気まずそうに、見ていた。 

「…やっ…!!!な!な!!なぁぁ!!」 
私は慌てて体を起こそうとした。が、こなたにがっしりと押さえ付けられてジタバタする。 

「いっ、いつからいたのよ!!あんたたち!!…てか、こなた離せ~!!」 
「え~~?だーってかがみこのままでいさせてって言ったじゃ~ん?」 
「あんた、さっきもういいんじゃないって言ったくせに~!!」 


どうかしてた!絶っっ対どうかしてた!!!こいつに甘えてるなんて!!!!!! 

私はいつも通りに戻っていた。 

こなたもいつもの調子に戻って私をからかってくるし… 



私はこなたから1メートルくらい離れて座っている。真っ赤になった顔が元に戻らないから、顔を背けている。 

「お姉ちゃん、すごい甘えんぼさんだったね…」 
つかさがえへへ、と笑う。 
「うぅぅ…」 
「ごめんなさい…お邪魔してしまいましたね…」 
みゆきが申し訳なさそうに笑った。 
「違うわよっ!!そんなんじゃないんだからっ!!」 
俯いたまま叫ぶ。 


「あのね、私たち今日お弁当ないって言ったらね、こなちゃんがお姉ちゃん探しに行くって言ったから…」 
「もうすぐ授業が始まってしまいますので、探しに来たのです」 

「あ…そう」 

「…」 

沈黙。 


「かがみ~もっと、甘えて~!」 
こなたが私に倒れこんでくる。 
「うるさいっ!!もういいわっ!!」 
「こんなデレかがみ、滅多に見る機会ないからさ~。すんごい可愛かったよ~」 
「……!!」 



やっぱり今日はさいてーの日だっっ!!! 




その日の夜 
私は自室のベッドに横になった時に昼間の…こなたにしてもらったひざまくらの感触を思い出す。 
「はあ…」 
ふと息をつく。 
「なんで、あんな恥ずかしいことしちゃったんだろう…」 
ぼーっとしながら、昼間の出来事を思い出す。たぶんまた顔、赤くなってる。 
帰り道、ずっと今日のことをこなたにからかわれるし… 

なんでそうなったんだっけ…? 

確か…そっか。また私だけ違うクラスになってへこんでて… 
それで… 

ひざまくらされてる私の情景が浮かぶ。 


温ったかかったな… 


「ああもう!何考えてるのよ!!」 
はっと気付いて、思考を振り払う。 
あんまり久しぶりに…ひざまくらして優しくしてもらったから、そう思っただけなのに!! 
別につかさやみゆきにしてもらったって… 


「…」 

あまりはっきりとイメージができなかった。 

(なんでかな…こなたは他の誰かと何か違う…?) 

(こなた、だから…?私はこなただから…こんなに…) 

「…!」 
また、はっとして、ぶんぶんと頭を振る。 

(別に私は、あいつのことなんか… あいつは宿題やらないし、遅刻するし、すぐ私のことからかってきて…) 

昼間、優しくしてくれたこなたを思い出す。 

普段とは逆に…下から見上げたこなたは…長い髪がちょっとだけ…ほんのちょっとだけ…だけど大人っぽく見えて、 
母性すら…ちょっと感じた。 

…あいつに母性なんかあるのだろうか。甘えさせてもらったからそう感じてるのかな。 
きっとあいつにそっくりの…かなたさんもこんな感じだったのかなあ… 

「!   もっ…もぉ!…何でこなたのことばっか考えちゃうのよっ!!」 
顔に熱が集まってくるのが分かった。 

「これじゃまるで…私がこなたに…  こなたに…  」 

その時、私の頭の中に浮かんできたのは、手をつないで楽しそうに話す私とこなた。 
お互いの背中に手をまわして、恥ずかしげに見つめ合う私とこなた。 

私とこなたが幸せそうにしている様子が、簡単にイメージができてしまう。 

しかし、かがみはもうそのイメージを止めることはしなかった。 





「恋……………しちゃったのかなあ……」 

赤くなった顔でぽつりとつぶやく。 

そう結論を出すと、落ち着いてきて、だんだん眠気が現れてくる。 

「こなた…」 

この名前を呼ぶと、胸がきゅっとしめつけられる。 
そしてそのまま眠りについていった。 



その日の夜・こなた 

私は、ベッドに寝転がって今日のお昼のことを思い出す。 
泣いちゃうかがみ…可愛かったなあ。 
私のひざの上で『もっと、このままでいさせて…』とか、 
『いや…もっと甘えさせて…!』と言って私にすがりついてくるかがみが… 

… 

「あー!もう!!かがみ可愛いよかがみー!!」 
私は顔を赤くしながら、枕をぎゅーっと抱きしめた。 


「…かがみぃ……」 
今日のことをくり返し思い出すたびに顔がにやけてしまう。 
やっぱりかがみはいいな…リアルでこんな萌えさせてくれる人いないヨ…! 


それから私はずっと物想いにふける。 

今日のお昼にあったちょっとした事件。とっても幸せだった事。 
ひざまくらしてもらいながら、目一杯私に甘えてきた大好きな女の子のことを。 


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- 甘えんぼかがみはマジで萌えるなw  -- 名無しさん  (2013-01-30 19:38:07)
- ふぉぉぉぉぉっっっっ‼‼‼‼!  -- 名無しさん  (2010-08-10 17:38:26)
- え、なにこれ、私を萌え殺すつもりなのか?w  -- 名無しさん  (2010-05-22 23:20:12)
- 素晴らしい!! 読んでてニヤニヤが止まらない…。  -- 名無し  (2010-05-07 08:02:50)
- デレ全開のかがみに激しく萌えた、ナイス!!  -- 名無し  (2010-04-27 13:36:32)
- 母性的こなたに激しく萌えます…EXCELLENT!  -- 名無し  (2010-04-26 08:47:11)
- 神、ナイス!  -- 名無しさん  (2009-08-12 00:45:49)
- なんだ、ただの神か。  -- 名無しさん  (2008-09-29 00:35:43)
- あなたが神か。 &br()デレデレかがみとそれを包み込むこなた…GJ!  -- 名無し  (2008-09-29 00:08:00)
- 優しいこなたに萌えたw  -- 名無しさん  (2008-06-24 00:50:46)
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