こなた×かがみSS保管庫内検索 / 「おとなとこども」で検索した結果

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  • おとなとこども
    新年度が始まってから早いうちに誕生日を迎える私は正直今年のその日をあんまり期待していなかった。 理由は単純。祝ってくれる人がそんなにいないから。 いや別に昔から誕生日が好きってほどじゃないんだけど。それでも誕生日が特別なんだと気付いたと言うかなんと言うか。 待ち遠しいだとかそんな気持ちにさせるのは高校時代の友人達のせい。無頓着だった私を色々と変えてくれた親友がいたからだ。 だから世間一般ではただの平日の一日にすぎないけど、今日という日に期待とちょっと寂しさを感じてしまう私がいた。 大学も入って二ヶ月足らずじゃ大して人間関係を築けない。 それでも同志の子達とかみさきちがいたこともあって何人か仲良くなれた人達からはお祝いの言葉や誕生日プレゼントなんてもらったりした。 今のところ知り合いの中じゃ一番先に誕生日を迎えたらしく、全然年上に見えないって言葉が第一声。 全く成長して...
  • 作者の部屋(H7-496氏)
    おとなとこども 不器用と本音 素直な想いを 押してダメならもっと押せ 決意表明 さあ始めよう 新たなステップ 好きの証明 木枯らしに吹かれて コメントフォーム 名前 コメント 投票ボタン(web拍手の感覚で...
  • 作者別保管庫(こなかがBBS7スレ目)
    ...H7-496氏 おとなとこども 不器用と本音 素直な想いを 押してダメならもっと押せ 決意表明 さあ始めよう 新たなステップ 好きの証明 木枯らしに吹かれて-New!
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    ...音 H7-496氏のおとなとこども H5-912氏の『Merry Walking』 H5-912氏の『かがみ様のヘッドロック』 H5-912氏の『そばにいたい理由』 H7-353氏の夏祭り H5-912氏の『Lovin’ You』 H7-149氏のランチ H7-149氏の待ち合わせ H7-149氏のプロローグ mono氏の心地よい熱 別館107号氏の『こなたさんと寒い夜(独自設定注意)』 H5-912氏の『System Addict』 画像保管庫(こなかがBBS)8-784氏のいっしょに行こうとかが☆こな-New! こなかがお絵描き掲示板 ★現行スレッド 現行スレッドはこちらです 【らき☆すた】こなた×かがみinこなかがBBS Part7【こなかが】-New! http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/6076/132236...
  • 『Especially for you』
    『Especially for you』 11月のとある休日。 私、柊かがみはラノベを読んだり、時折お菓子に手を出したりと自室でゆっくり すごしていた。 (ごろごろして食べていると太るよ~と聞きなれたふにゃっとした声が聞こえた気がしたが、 気のせいだろう・・・多分。) しばらくして、私の携帯にこなたから着信があったが、 その場で電話に出ることが出来なかった為、改めて掛け直した。 「おーす、こな・・」 「(出来る限り低い声で)はい、こちらキッチン金子クリーニング。」 「もしもし?」 「出前ですか?クリーニングですか?」 「いや・・、どっちでもないんだが。」 「あー困るんですよね。今忙しいから(と言って切ろうとする)。」 「ちょっと待て。今何処繋がった?」 「(普段の緊張感の無い声で)キッチン金子クリーニング。」 「なにそれ!洋食屋なのか?クリーニン...
  • かがみが残してくれたもの(前編)
    (・・・・・・?・・・・・・ここは・・・・・・?) 見覚えのある風景。高校の教室だ。 気がつくと私はかつての自分の席に腰掛けていた。 私の背丈には少しだけ余る大き目の椅子。 足が歪んでがたがた言う机。 いつも睡魔を運んできた南向きのガラス窓。 何もかもあの頃のまま。懐かしい風景が目の前にあった。 よく見れば服装もあの頃のもの。私はセーラー服を着ていた。 (・・・・・・こりゃ完璧だね) 女子高生という地上最強の権利を剥奪されて一年と数ヶ月。 大した時間が経ったわけではない。 けれどその期間を終えた者は例外なく思い知らされることになる。 行き場もないのに無尽蔵に湧き上がるエネルギー。 あの愛すべき時間はもう二度と戻らないのだと。 そう。二度と戻らない・・・・・・・・・そのはずだ...
  • 放課後のぬくもり
    「すっかり遅くなっちゃったね!さあ~早いとこ帰らなくちゃ!」 「あんたが宿題やるのが遅いからでしょーが!!」  図書室から出て、少し急ぎめに階段を下りるこなたとかがみ。  こなたは軽やかなステップで階段をぽんと跳び下りる。 「まさか宿題がこんなに時間かかるとはねぇ~」 「めずらしく今日は学校でしていくなんて言ったのに…結局最後は見せることになったし…!」 「まぁまぁ、とにかく急ご!外暗くなってるし!…えいっ!!」  そう言ってこなたは10段目の階段からジャンプした。  すたっ 「着地成功!」  ポーズを決めるこなた。 「…何やってんの。危ないわよ」  呆れるように言うかがみ。 「うん。  …あ、いたっ!!」 「…え;」 「かがみ…」 「…何よ」 「…いたい…」 「ばっ、...
  • 今日の小なた7(こなかがBBS)
    策士かがみ こな「『かがみは私の嫁!』」 つか「わっ!?」 かが「うわ、唐突ね」 こな「改めて宣言しとこうかと。あと、自分への戒めも込めて」 かが「何のことやら……とりあえず、道端でいきなり叫ぶなって。つかさも一時停止から戻りなさい」 つか「はっ……ふあぁ、びっくりした」 こな「ごめんごめん。最近どうも『こなたがかがみの嫁派』が多くてつい」 かが「私に嫁入りするのはそんなに嫌なのか」 こな「嫌じゃないけど、やっぱり私が主導権握りたいというか、かがみが夫とか生意気というか(しおらしい私なんて恥ずかしいし)」 かが「(むっ)へえ。じゃぁ、頼りがいのある夫にお願いがあるんだけど」 こな「お願い?あ、宿題自分でやれってのは勘弁してね!」 かが「違うわよ。二学期から、私の弁当作ってきてくれない?ゆたかちゃんの分を作るついでに」 こな「それはいいけど、でもそれってお嫁さ...
  • かがみが残してくれたもの(後編)
    こなたは電車の中で何をするでもなくゆらゆらと揺られていた。 時刻は午後3時前。 今日は午後の授業が1コマしかないので、大学から早く解放される。 いつもならこんな日は図書館で勉強をしてから帰るのだが、 今日は頭がぼーっとして講義にもほとんど集中できなかった。 ノートも半分以上取れていないというあり様で、 今日のところは勉強はあきらめておとなしく引き上げることにした。 電車を乗り換えて座りなれた座席に着く。 ふぅ、と息を吐いてこなたはまとまらない思考でぼんやり窓の外を見た。 眩しい光が外の景色をてらてらと輝かせている。 そういえば―――もう7月なんだな・・・・・・ こなたはそう思った。 2年生になってからこなたは悩み続けていた。 学年が上がって専門科目を履修するようになったことが...
  • 木枯らしに吹かれて
    「お待たせー、みんな帰ろう」 「あ、お姉ちゃん」  つかさがなぜか申し訳なさそうな顔をして迎えてくれる。帰り支度を済ませたつかさとみゆきの二人に近づくとその理由が分かった。  冬本番が近づいているというのに制服姿のまま薄暗がりの教室で、なんだか幸せそうに寝入っているやつ。 「ちょっと起こすのがかわいそうだったからちょうどよかった。お姉ちゃんあとはよろしくね」 「は?」 「すみません、今日は家の事情で早く帰らないといけなくて。失礼します」 「え、ちょっとみゆき、つかさっ」  ガラガラピシャッ。笑顔を残してあっさりと出ていってしまった。  つかさに何か用事なんてあったかしら。別に私だってたまに日下部たちと帰ったりするけどさ。  教室に取り残された私と絶賛爆睡中のこなた。受験生ということもあり放課後はすっかり静かだ。 「何の悩みもなさそうな寝顔よね」  受験が迫ってピリピ...
  • 『4月1日』
    『4月1日』 私とこなたは特に何処へ向かうでもなく二人で街を散歩していた。 ふと見上げると街路樹の桜が満開に近づいていて綺麗だ。 こうして歩いていてもこなたは相変わらずマニアックな話を こちらの知識などお構い無しにしてくる。まあそんなところも含めて好きなんだけども・・・。 今日は4月1日だ。この嬉しそうに先日見たアニメの話をするこなたの様子だと 今日がエイプリルフールであることなんてどうでもよくなってるんだろうな。 いつだったかの4月1日にこなたに騙された事があったっけ・・・。 ―・・・よし 「こなた。私ね、今度引っ越すの」 「へ?」 突然の私の言葉にこなたは素っ頓狂な声で答える。 ふふ、びっくりしたかな? 私は続けた。 「だから引っ越しよ引っ越し。しばらく会えなくなっちゃうけど  まあしょうがな...
  • いふ☆すた Episode LAST ~やがてその実は大樹となる~
    街にある灯火がひとつ消えるたびに… 空の輝きは、またひとつ、明るさを取り戻す。 まるで、地上にあった光が、星となって、空へ昇って行くみたいに。 七夕の日は、もう終わり。 それでも、空に映り込んだ星々の川は、さんさんと、その輝きを取り戻し、逆に地上にあるものを薄く照らし出しているようだった。 いつか…街からは人の気配が消える。 暗闇と、星の海だけが支配するこの世界で、私だけが、一人、取り残されているような。 そんな錯覚に、私は身震いした。 ――カン… ふいに無音だったこの世界に、音が生まれた。 ――カン、カン… また。 まるで、金属の板を叩いているような音。 それは次第に近づき、大きくなり、規則正しい音色を響かせ、私以外の存在を、世界に確かに主張する。 だが、それは、絶望の音色。 私を終わりに導くもの...
  • 夢の中で
    ある日の放課後、教室にした忘れ物をとりに行くため私は全力で校舎内を走っていた。 もう日も傾き、真っ赤に染まった廊下には誰の姿も見えず、少し、怖い。 「早く行ってこなた達に合流しましょ」 そう言って私は自分の教室のドアに手をかける。 誰もいないはずの教室……そう思っていた。 「かがみ……」 先に帰ったはずの、私の大切な人……泉こなたに声をかけられるまでは。 「こなた……なんでここにいるのよ?」 「かがみにどうしても言いたいことがあってね、ずっと待ってたんだ」 ちょっと待って、それはどういうこと?こなたとは先刻バス停で別れたばかりだ。 そのこなたがずっと私を待っていた?ここで? でも、そんな思考も次のこなたの言葉で霧散してしまった。 「あのね、私……かがみのことが好きだよ」 好き……その一言に心臓が飛び跳ねる。 「ずっと好きだったんだ、ツ...
  • コーヒーブレイク/カネフォーラ
     ──地下鉄はあまり好きになれない。  ──ときどき車窓の向こうに  ──黄泉の国が見えそうな気がするから。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『コーヒーブレイク/カネフォーラ』 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  喉が渇いていた。  この電車に乗り換える時に、何か買っておけばよかったかも、と少しだけ思う。ま、いまさら後悔しても手遅れだけど。  白々しい蛍光灯の光で照らされた車内。充満する猛烈な騒音に閉口しながら、私は軽く右手を曲げて腕時計で時間を確認する。このペースなら、こなたのバイト先には午後のシフトが終わる前に到着できそうだ。かれこれ百年近く前に、この路線を建設するのにかかわった多くの人たちに感謝したくなる。  日本、というより極...
  • キンモクセイ
    ――バイト帰り。すでに午後九時を回って、辺りは真っ暗。  私は、暗い夜道を歩いている。  少し肌寒くなってきたこの頃、キンモクセイのほのかな甘いにおいが心地良い。  ……今日はバイト遅くなっちゃったな~。かがみん、きっと お腹を空かせて待ってるんだろうな。早く帰らなきゃ。  ――そんな事を考えると、ついつい歩く速度を上げるのは 世の常、人の常ってやつだと思う。  妙に冷たい風が、私の体温を奪っていく。  ……寒っ。  襟元を閉めて、また歩き出す。  ――そんなこんなで自宅に到着。  正直言ってボロイけど、今となっては特に気にしてない。  玄関を「カチリ」と開けると、かがみんがソコに立っていた。  ……なんで玄関先に立ってんの?  外から見られてたんだろうか? 「トリック オア トリート!!」  ――「どっ...
  • 『wishes』
    ・・・・・埼玉県久喜市に住んでおります、柊かがみと申します。 実家が神社である私がこちらで願うのも変な話ですが、 実家では少々願いにくい事ですので、こちらで願わせて頂きます。 ―――今年こそは、つかさ並みの隠れ天然が治りますように! 偶にやらかす天然ネタで、こなたに弄られるのは正直嫌なんです!! しかも新年早々、『柚子』の事を『カサカサのみかん』と言って、 つかさ含む家族一同から白い目で見られたばかりなのです。 『wishes』 そんな恥ずかしくて実家では願う事が出来ない願いをし、神社の拝殿を後にする。 正月三が日が過ぎた、大学の冬休みのある日。 私はこなたと一緒に神田明神へ初詣に来ている。 ちなみにここの初詣に誘ってきたのはこなたからだ。こなた曰く 『アキバに歩いて行けるから、アキバへの買い物に便利なのだよ~』 だそう...
  • 夏祭り
    祭りはお客さんも一体となって作り上げるものだ、ってあいつが言ってたっけ。こなたの言うそれはコミックマーケット(通称コミケ)のことだけれど、確かに言いたいことは分かる気がする。 もちろん催し物の良し悪し、関心を惹くかどうかで祭りの規模が、集客力が違ってくるのは当然のことだけど。 しかしながら集まった人々が発する無数の声が、様々な感情が乗せられた言葉が、混ざり合い広がることで、ある種の音楽を奏でているのだ、と。 言葉尻を捉えるでもなく、ただ不快じゃない、たくさんの声に耳を傾けていた。 「かがみ」 ふと聞き慣れた、舌足らずな声で名前を呼ばれた気がした。「かがみん」とも聞こえるような、少し甘えた感じの。 その発信源は祭りの熱に浮かされたように、トレードマークの一房の立ち上がった髪を揺らしながら、弾むような軽い足取りで人波の中を突き進んでいて。 周りのうるささもあって、気のせいかなと思...
  • コーヒーブレイク/キャラメル・ラテ
    「このビルなの? なんかこのくたびれた感じが確かにそれっぽいけど」 「そそ、ここの三階が問題の場所。それにしてもなんかこう、ドキドキしてこない? ここでふたりの運命が変わるかもしれないって思うとさ」  深刻そうな内容の台詞とは裏腹な軽い調子に私はあきれ返ってしまう。まったく大胆なんだか無神経なんだか。 「そういう不謹慎なことを言うな。万一見つかったら大変なことになるんだからねっ」 「だいじょぶだいじょぶ。いざ行かん、我らの勝利のためにー」 「いったい誰が何と戦うんだよ……」  さっさとビルの出入口に姿を消してしまったあいつを見失わないように、しかたなく私もスピードを速めて後を追う。 「ふたりの運命、私たちの可能性、か」  決して信頼してないわけではないけど、なんせふたりとも素直じゃないから。ま、だからこうして様子を見に来たりしてるわけだし。  などと必死に言い訳して...
  • 『差し出された手、変われた私』
    『差し出された手、変われた私』 同じ大学に通うと暴露してから、つまりスポーツフェスティバルから2日、私らは卒業式を迎えた。 卒業式では通っていた3年間を思い出し、私らしくも無く、感慨深く証書を受け取った。 やっぱり、友達と…かがみと一緒に過ごしてきたっていうだけで、色々思う事があったヨ。 かがみも含めて、やっぱり皆早からず遅からず泣いてたね。つかさなんておお泣きだったね。 私もこみ上げてくるものはあったけど、私が明るくしないとムードメーカーの意味ないしさ。 そうして今は、放課後にみなみ家(アニメじゃないよ?)でパーティを開いているんだ。 「んじゃ準備が終わったところで、卒業 部対抗リレー優勝おめでとうー!!」 『おめでとうー!!』『おめでとうございます!』 お互いに出来る限りコップをぶつけ合い、ぶどうジュースを飲み干す。断じてお酒じゃないよ。 ...
  • 11-228氏
    後ろからぎゅっ そしてKISSへ(↑のその後、ノートの注目) お姫様抱っこで・・・(バレンタイン祭り投下作品) とりかえっこ ぶかぶかぱじゃま Princess Brave この場所が私のプレゼント(こなた誕生日祭投下作品) 負けられない戦い(7-438氏の派生作品) 梅雨☆doki 天の川の下で OVA衣装で けもけも こなかがコンペ支援CHU【こなかがコンペ応援作品】-New! コメントフォーム 名前 コメント ...
  • ファーストキスまでの道のり
    今日、放課後の教室で私はかがみに告白された。 すっごくうれしかった。 だから私も自分の気持ちを伝えた。 そして、手をつないで帰った。 今日はかがみの部屋にお泊まりすることになった。 柊家でご飯をごちそうになって、今はかがみの部屋にいる。 かがみが、まずベッドによりかかるようにして座る。 私は、その横にくっつくようにして座った。 「えへへ…」 いつもとは違う雰囲気…うれしいんだけど、緊張して話もうまくできない私たちは、ただ目を合わせて笑い合うだけだった。 でも、それがすごく幸せ。 想いを通じ合えたかがみと一緒にいられるっていうだけで…すごく嬉しくて…胸の奥がキュン、てなる。 私も結構乙女だったんだね… 〈ファーストキスまでの道乗り…けっこー遠い〉 「じゃ…じゃあ、いいのね?」 「うん...
  • こころのきょり
    「はぁ……」 今日何度目のため息だろうか。 今日から約一年間過ごすこの教室で、自分の居場所であるこの席で、私はため息をつく。 新しい友達もできるだろう。旧友がいるから不安もない。 なのに、どうしてもこのクラスであることに、彼女たちと違うクラスであることに不満を覚えてしまう。 『今年こそはみんなと、こなたと同じクラスになれますように』 つかさとお参りした時に自分でも気づかないほど熱心にお願いした。 あの時は、いや、今でも私は素直にこなたと一緒がよかったとは言えないけど。 それでも今、こうして一人残ってしまうほどに私はそれを望んでいた。 去年と、その前の一年の頃と何も変わらないじゃないか。 こなた、つかさ、みゆきが同じクラスで、私は休み時間に顔を出して。 朝も放課後もたいてい一緒に過ごす。休みの日だってそう。 今まで通り昼休みに一緒にご飯食べて、夜には時間も...
  • 分かったこと
    かがみと一緒に暮らし始めて数ヶ月。 私には分かった事がある。 それは私が世界で一番分かっていると思っていたかがみはほんの一部分に過ぎなくて、 私の知らないかがみがまだまだたくさんいると言うことだ。 『分かったこと』 ◇朝、ベットにて 夢と現実の境目、まどろみの中に私はいた。 ついいつもと同じ時間に目がさめてしまったのだけれども、考えてみれば今日は週末、お休みだ。 となれば、今私が起きるのはひどく非生産的であり、この場合二度寝を楽しむのが心の平穏にも非常によく、かつ生産的ではなかろうか?うん、絶対にそうだ。 ぼーっとした頭で結論づけた私は、睡魔に身を任せ、再び瞼を閉じた。 唐突かもしれないけど、朝の布団の暖かさは魔性だと思うんだよね。どんなに歳をとっても全然慣れる気配もないし、むしろ悪化の一途だよ。 ああ、この魔性の化身に挑んで敗れて...
  • 小さな足跡(3)
    ◆ こなたに謝る決心をした後、部屋を出てまずは朝食を摂ることにした。 あれだけ悩んでおきながら、よく食欲が出るなと我ながらあきれる。 でもまあ私らしいといえば私らしい。 何事も腹が減っては戦はできぬと言うし、食欲があるのは健康な証。 そう言い訳して前向きにとらえることにした。 部屋を出て、まずは1階に向かう。 さすがにまだ朝早い時間帯だけに、家の中は静まり返っている。 まだみんな寝てるのかな? そう思って1階に降りると、台所からトントンと小気味の良い音が聞こえてくる。 お母さん、こんな時間にもう起きてるんだ。 早速台所へと向かった。 そこには案の定お母さんの姿が。 いつもそこにある日常の風景に、心が安らいだ。 ──毎朝こんな早い時間に朝ごはん作ってくれてありがとう 恥ずかしくて素直に言えないかわりに、心の中でそうつぶや...
  • うつるもの6
    空はもう完全に暗くなっていた。 街灯が街を薄暗く照らす中を、私は走り続ける。 早いペースで吐かれる白い息が、夜の寒さを証明する。 はぁ、はぁ……げほっ……はぁ、はぁ………。 ずっと走り続けていたせいか、両脚に激痛が襲う。 体力も、とっくに限界を超えている。 「ぁっ………」 ふわりと私の身体が宙に浮き、そのまま地面に倒れる。 「いたた………」 こんな、なんにもないところで転んじゃうなんて……。 もしこなたに見られたら、またからかわれちゃうな……。 『かがみぃ~、こんなところで転んじゃうなんて、もしかして、ドジッ娘属性もあったのかな~? ツンデレにドジッ娘……。よくゲームにでてくるパターンだねぇ~?? また1つかがみんの魅力に気づいちゃったよ~♪ でも、俺の嫁なんだから、ちゃんと身体を大事にしてよね~?』 こなたのニヤニヤ顔と独...
  • 終わりと始まりの間に(続き)
    「終わりと始まりの間に(続き)」 高校生活最後の日が終わった。 今、部屋のベッドの上で仰向けになっている。 そして、ただぼんやりと天井を眺め続けている。 (こなた…) あの事が頭から離れない。 いきなり私に抱きついてきて、涙を流しながら、胸元に顔を埋めてきたこなた。 普段のあいつからは想像も出来ないほど、繊細で壊れそうだった。 あの後は結局、いつものこなたに戻って、教室でワイワイ騒いでいた。 愛らしくて、時々ちょっと憎らしくて、それでも放っておけないあいつ。 四月からは、離れ離れ。 (会いたい…) さっきから同じことばかり頭の中を駆け巡っている。 ほんの数日前まで、ごく普通の友人として見ていた。いつもアニメやゲームの話ばかりして、こちらの事情なんてお構いなしに、わけのわからないことをしゃべり続け、気がつけばあいつと同じ世界...
  • 環状線を走ってた
     触れ合っていた唇同士が離れる。互いに回していた腕が少し緩み、視界がちょうど相手の顔で 満たされるくらいの距離を置く。なんだか胸の真ん中辺りがほわっと暖かいような、穏やかで幸せな気持ちになる。  このまま、かがみのほっぺや胸にすりついてみたくなってくる。心も体も、なにか優しいもので 満たされていくような心地よさを感じて、自然と目尻が下がる。  この緩やかな幸せの中に、ずっと浸っていたいと感じる。  でも。  わたしの目の前のかがみは、切なそうに熱を押し込んだような瞳を潤ませて、じっとわたしを 見つめている。息も少し乱れているけど、それを隠そうとしてるのが分かる。わたしの背に 回している腕だって、少し強張って震えている。  かがみは、我慢している。それは、わたしのせい。  かがみは、もっと多くのことを望んでいる。  わたしは、今、この状態に...
  • 25話? 未定後
    桜藤祭で私たちが踊ったチアリーディング。本番でも無事に終えることができて良かった。 終了後の体育館の片付けもあらかた終わって、黒井先生がおごってくれたジュースを 飲みながら私たちは談笑していた。 「桜藤祭、終わっちゃったね…」 「このまま帰っちゃうのはなんだか寂しいなぁ…」 「…(コク)」 「それじゃあ、この後はみんなで打ち上げ会をやりまショウ☆」 「おお~! いいねぇ~」 「うん! うん! やっぱそうこなくちゃな~!」 「楽しそうですね。ぜひやりましょう」 「じゃあ、どこでやる?」 「おっと、まずはそれを決めないといけないっスね!」 打ち上げ会をどこでやろうとかいう話で盛り上がっているようだ。 「はあ…」  しかし、私は桜藤祭が終わってしまった寂しさと、これから先の将来の不安から 少し深い気持ちで沈んでいた。 「おや~、かがみ...
  • つないだ手の先に
    「つないだ手の先に」  卒業式もとうに終わって、日もまもなく暮れようかという頃。私は一人、がらんとした校舎の中を歩いていた。  薄暗くなった廊下には誰もいない。まだそこここで人の気配はするものの、時折聞こえてくるささやきのよう な話し声が、逆に寂寥感を増しているような気がした。 「今頃、みんなカラオケに着いたかな……」  クラスのみんなとのお喋りや記念撮影が終わったあと、いつものメンバーでパーッとやろうということになった。まずは駅前のカラオケってことだったから、みんなそろそろ着いているはずだった。  もちろん、私も最初は行くつもりだった。実際、帰り支度もして、上履きも回収してカバンに仕舞って、校舎 を出て、校門のところまでは一緒についていったのだ。けれど、それ以上の一歩がどうしても踏み出せなくて、 結局ここに戻ってきてしまった。 「ご、ごめんっ。私、忘れ物しちゃった...
  • 小ネタ集(8-616氏 その1)
    パターン1『お調子者こなたん』 ちゅっ。 「あはは、この子ってばキスしてきたー」 「なんですとぉ!!」 「何?あんたもしてもらいたいの?ほれ…」 「違うー!私はかがみと…」 ちゅっ。 「あはは、こなたも奪われちゃったわね」 「こ、このぬこ野郎めー!」 「…でも、私と間接キスしたことになるわね」 「なぬ!?」 「それでも、嫌なの?」 「………ぬこ様、大変ごちになりました」 「にゃ?」 パターン2『ヤキモチかがみん』 「猫ってほんと可愛いよねー!何だか親近感がわくよ」 「にゃー」 「この子ってば、あれからこなたばっかに懐いて…私は置いてけぼりか」 「ふふふ、かがみんや。まさか嫉妬かい?」 「ち、違うっ!!」 「こなた小よ、かがみは妬いてるようだよ?」 「にゃあ」 「ふふ...
  • セカンドキスはもうしない!
    ~セカンドキスなんてもうしない!~ 「…はじめてのちゅう、かぁ~」 私たちの放課後の帰り道、こなたからこんな爆弾発言が飛び出した。 こなたのいつもの気まぐれで帰りに買い物に付き合うことになった私は、 今は二人、駅までの道のりを缶コーヒー片手に、並んで一緒に歩いていた。 「…アンタはなにを突然言い出すのよ…」 彼女の何の脈絡もない、かつ、唐突な話の展開は、慣れているとはいえ、いつも突っ込まざるを得ない。 そして最終的にはその唐突な展開に、いつも私がひどい目に合わされているような気がしてしまう。 でも、これは運命なのだろう。 私はこいつと知り合ってしまったのだ。 誰かがこいつの生け贄となって、世間一般の常識というものを叩き込んでやらないと。 そうしなければきっと私以外の誰かが迷惑をしてしまうから。 そうなれば、友達である私まで、品位が疑われてし...
  • 今日の小なた8(こなかがBBS)
    待ち合わせ 「こなた、待ってたわよ」 「ごめんかがみん、どれくらい待った?」 「4日と13時間」 「どんだけ!?」 うん、それ無理 「よくそれだけ待ってたね……」 「こなたの事、好きだしね」 「そ、そっか。 そういえば、その間のご飯はどうしてたの?」 「バルサミコ酢~」 「つかさ?!」 私の主食は 「結局バルサミコ酢は関係無いんだよね?」 「当たり前じゃない。 それはつかさのご飯だから取るわけにはいかないし……」 「(つかさ、恐ろしい娘……!)」 「私の主食はご飯と」 「(炊飯器にお札が貼ってあるのは何でだろ……大魔王?)」 「あと、オカズ」 「うん、何で私の写真がオカズかな?」 「ご飯10杯はいける」 「MAJIDE?!」 どこに行こう? 「とりあえず待たせて悪かったし、どこへ行こうか?」 「ラブホ(ry」 「急過ぎだよ」...
  • 家出
    こなたとかがみが高校を卒業して十数年ほど後の、ある夜のこと。 その夜、かがみの一人息子「かのと」が、親子喧嘩で家を飛び出し、 こなたの家に転がり込みます。 ひととおりの騒ぎの収まったひととき。 やがて、こなたの家に、かがみから電話がかかってきて・・・・・ _____________________________________________ 「悪かったわね、いろいろ面倒かけて」 「いいんだヨ。『こなみ』だって、かがみの母乳のおかげで丈夫に育ったんだからネ」 「アンタのじゃ全然足りなかったもんね~」 「むゥ~ ヒドイヨかがみん~」 「あはははは・・・・  それでさ、その・・・・・・・・・」 「かのとくん? 大丈夫。いまは落ち着いてる」 「・・・・・・・・そう・・・・・・・・・ 」 「...
  • 小なた(5-4)
    ☆ 629 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/10/30(火) 20 20 42 ID OoUjHgud 本スレから ttp //www.death-note.biz/up/img/4975.jpg 631 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/10/30(火) 20 39 46 ID l0S3zZdl 629 今月のメガミだな。できればこなたと絡ませて欲しかったが。 電話の相手は、こなただろうな・・・。キャラソン二曲目から考えて。 672 名前:465[sage] 投稿日:2007/10/31(水) 07 54 07 ID j1QdNkVT 629 「左の靴下? うん、脱いだよ?」 「え、次は右の靴下を脱げって? もう、しょうがないなあ……。 その代わり、あんたもちゃんと脱...
  • 『System Addict』
    7月初旬のうだる様に暑いある日の昼休み。 節電の為、冷房を止められたことによる暑さに耐えつつ、 いつもの様にこなた、つかさ、みゆきと私の4人で昼食を取っていた。 そうやっていつも通りに過ごしていると、 こなたが急にお腹をおさえつつ 「ドンドンドン・・・ドンドンドン・・・・・」 「私ら異常者か!?(ゴチン)」 「アーーーーー!!!」 と昼食を食べている私達の横で、トイレのドアをノックするジェスチャー をし始めた為、相手にダメージを負わせるくらいの気持ちで思いっきり叩いた。 なんつーことしやがるコノヤロウ。 「何でトイレで食べていることになっているのよ‥って何? 「シュゴ!!」 新幹線のトイレかよ!シュゴってなるけどさ、あと私のスカートで手を拭くジェスチャーするな! さっきから何なんだよ!!」 「この節電で冷房を止められ、うだる...
  • それは自然なことだから
    きっかけはつかさの一言だった。 「おねえちゃんの部屋、最近なんだか変わったよね。」 私の部屋に宿題を教わりに来ていたつかさが、突然そんな事を言いだした。 「そうかしら?って、その問題、答え違うからね。」 「わわっ、ごめんなさい。」 私の指摘をうけて、慌ててノートの答えを消すつかさ。 そしてもう一度、一から答えを書き始める。 残念だけどつかさ、今度は公式の使い方が間違ってるわ…… うんうん唸っているつかさを尻目に、私は自分の部屋を見渡した。 …特に変わったものなど置いていないし、もちろん模様替えなどもしていない。 最近買った本やら雑誌やらが机の上に置かれているけれど、それぐらいで変わったとは思わないだろう。 どこからどうみても、何てことのないごく普通の部屋だ。 よって、つかさがそんな風に思うような要素は一切無いはず。 だとすると、一体何...
  • 騎馬戦・その2
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『騎馬戦・その2』 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  不意にみさおの周囲の景色が歪む。いや、正確には彼女の見ていた外の世界が。  (あ、あれ?)  彼女には何が起きたのか把握できない。ただ、鍛え抜かれた肉体が非言語レベルでの警告を発していた。ここは危険だ、逃げろ、と。わずかに残された理性が行動を開始しようとする。しかし圧倒的な多幸感の前に、たちまち抵抗も空しく押し潰されてしまう。  (なんか、すっごくいい気持ちだ……)  そのまま彼女の意識は闇に呑まれた。  そして。  みさおの顔から表情が消える。眼に獣のごとき紅い光が宿る。筋肉という筋肉にかつてない緊張が走る。身体が三割ほど膨れ上がる...
  • 今日の小なた2(23スレ目)
    375 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/21(月) 00 00 19 ID JJpiolvW 「大学でまた新しく友達作らなきゃいけないのよね。 大丈夫かしら」 「だいじょぶだよー、かがみんは一人になんてならないから」 「あんたがいるから、ってオチはなしよ」 「……あれ? かがみ様、私だけじゃ不満ですか?」 「そ、そんな訳ないでしょーが!」 376 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/21(月) 00 06 06 ID VkZFz15I かがみどころかこなたまで振り回すような、すっごい友人ができたりしてw 377 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/07/21(月) 00 18 00 ID 5zh9FULl なにかと「こな×かが」でネタにしたがる、ひよりのような人とかwwwww ...
  • 初めてのデート【午後Ⅱ】
    初めてのデート【午後Ⅱ】 その後はゲームセンターへ行くことにした。 さあ、腕のなる時間だよ~。 「UFOキャッチャーやろ?」 私は提案した。 「いいけど…あんまり得意じゃないんだよなあ…」 前やった時のことかな?確かに落としまくってたよね。 からかっちゃえ♪ 「かがみがやると貯金箱に早変わりだもんね~」 なんて返してくれるかな? 「う、うるさい」 やっぱりかがみは可愛いなぁ。 バカップル、別に悪くないよね。 「あれとろうよ~」 「リラッタヌじゃない。いいわね」 私が指したのは、リラッタヌのぬいぐるみ。 ぬいぐるみと言ってもかがみの部屋のボン太くんみたいに大きいのじゃなくて、もっと小さい、10センチくらいの。 とゆーわけで早速プレイ。 狙い目は…手前のこのコかな? ...
  • うつるもの
    「ねぇ、かがみぃ~」 「うわっ、ど、どうしたのよ、突然っ!」 廊下を歩いてると、突然こなたに、後ろから飛び付かれて思わずドキッとする私。 「にひひ、驚いたかね、かがみ。背後にも気を付けないと、だめじゃん。いつ敵に襲われるかわからないよ~?」 ニヤリと笑いながら、回した手を離さず、顔をこっちに向けている。 「またゲームの話かぁ?そんなこと、現実であるわけないでしょ」 「い~や、わからないよ?かがみは可愛いからね~、いつ野獣化した男子に襲われるか……」 「ば、バカ!そんなことあるわけないわよ!」 「あれぇ~?もしかして、想像してる?」 「するかッ!!」 そう言って、思わず呆れてため息をつく。 「ねぇかがみ~、今日は昼はこっちに来るの?」 こなたの声が、いつもの感じに戻る。 「うん、行く予定よ。そんなの、わざわざ確認する必要ないでしょ」 「...
  • 『Crazy☆Rendezvous ~クレイジー・ランデブー~』
    『Crazy☆Rendezvous ~クレイジー・ランデブー~』 「何考えているのよこなた、誘拐じゃないのこれは!!!」 高校時代からの親友である柊かがみが助手席で怒り狂っている。 状況を説明するとこうだ。 大学の夏休みに入り時間が出来た私・・・泉こなたは、現在 他大学の法学部に通うかがみと一緒に、私の家で泊まって 遊ぶこととなった。 「おーす、こなた。」 「かがみ、いらっしゃー。」 「ところでかがみ?今思い出したんだけど。 昔の子供って友達の家に行った時、『○○ちゃん遊ぼー』て呼び出したりしなかった?」 「あー確かに。なぜかメロディアスに呼んでいたわねー」 「へ?メロディアス?」 「なによ?何かおかしかった?」 「あばばば、私が妖怪メロディアス!!!」 「いーじゃない!メロディアスで。何?メロディアスって言わない?」 「(若干震...
  • コーヒーブレイク/エスプレッソ
     時たまこうやって、二人きりでふらりと喫茶店に出かけることがある。  誘うのは、決まって彼女の方からだ。  そんな時の彼女の口はひどく重い。  大抵はただエスプレッソを飲みながら、もの思いにふけっているだけ。  だから私は、隣でひたすら沈黙する。  おそらくは遠い昔のことでも思い出しているのだろうか。  本来ならここに座っていたであろう、あの娘のことを。  もしかしたら、たしなめるべきなのかもしれない。  彼女に最も近い存在である、この私が。  しかし私に、そんな資格はない。  恥、あるいは後ろめたさ。  そんな言葉の意味を知っているから。  だから私は、隣でひたすら沈黙する。  これが私に行える唯一の贖罪の方法なのだと。  そんな風に自分の心さえも偽る呪文を秘かに唱えながら。 ――――――――――――――――――――...
  • ダッシュで奪取?! その2
    「ふぅ、なんとか勝てたわね。」 「かがみん、お疲れ~♪優勝おめでとう!」 ドッジボールの試合が終わって、こなたが横から私の腰に抱きついて話しかけてくる。 ああ、もう可愛いなこいつ。疲れた私にとって、何よりの癒しかもしれないわね。 今までのこなたの行動のおかげで、これはいつものスキンシップと周りからは見られるし、問題ない。 「ありがとう、こなたの応援があったからよ。あんたも最後、頑張りなさいよ?」 「おぉ、いつもなら〈離れろ〉って怒るところなのに、デレ期に入ったかな?カナ?」 「うっさい、余計なこと言うな。」 「んじゃ、行ってくるね~」 「頑張りなさいよ!」 そういうと、こなたは集合場所へと走っていった。 予選の前にマッサージをしてあげたし、飲み物もスポーツドリンク、食べ物もバナナを用意した。 もちろん、みゆきやみさおにもしてあげたし、みなみちゃんも...
  • けっこんしようね!
    夢を見た、とても懐かしい夢を。 目覚めた時には忘れてしまっていた。 けれど、そのときに思い出した懐かしい思い出。 中学に上がるまでは、よく思い出していた幼い日の出来事。 -------------------------------------- けっこんしようね! -------------------------------------- あれは、私が幼稚園の年長組だったころの話。 つかさが熱を出して寝込んでいた日のことだった。 病気がうつるといけないからということで、つかさと引き離された私はひとり神社の境内で遊んでいた。 でも、結局たいしたこともできずに本殿の脇の階段に座り込んでいただけ。 枝から離れて間もない落ち葉がところどころにあった境内で、私は完全にひとりっきり。 たまにお参りに訪れる人たちも、私のことは気...
  • かがみまもり2
    さすがにずっと支えてもらっているのもかがみが辛いと思ったから、岩に腰掛けていた。 すると、たまたまそばにいたひよりん目掛けて、どこからともなくチェリーが突進してきた。 かがみがすぐに助け出してくれたものの、その乱闘の巻き添えを食らって体中が砂だらけになるわ、 その上持っていた小銭をいくつか落として、それを探そうと手伝ってくれてたつかさに、 痛めてたのと逆の足を踏まれるはで、もう色々と最悪だヨ…。 元々、岩場から落ちたときから砂はついてたけど、そんなレベルじゃないしね、今は…。 今はかがみとつかさが必死に砂を落とそうとしてくれてるけど、服の中まで入ってきてるし、 こんな真冬に脱いで水で洗うわけにも行かないから、じゃりじゃり感はあんま変わらない。 「ごめん、ありがとう、かがみにつかさ。」 「いいのよ、別に。」 「私こそごめんね…足踏んじゃって…。」 かがみもしゅんと...
  • つかさの大作戦
    ある日、バス停でこなた、かがみ、つかさがいつものように話をしている。 「朝、幼馴染みの女の子に起こしてもらって、一緒に登校するシチュって萌えるよね~」 「うんうん!わあ~好きな人と一緒に登校できるって、素敵だよぉ~」 「…そんな、あんたのやるギャルゲーみたいなことなんて、滅多にないわよ…」 「でも、かがみはそれ実行してるよね?」 「なんでよ?」 「かがみんは、すでに私の嫁だからね!」 「バ、バカ…!またあんたはそんなしょうもないこと言うんだから…」 「む…そこまで言うか…じゃあ、いーよ。私はつかさと結婚するもん」 つかさが言った。 「いいよ~」 ぴしっ(その場が凍り付いた) 「…ちょ、ちょっとつかさ!!ダメよ!こ、こんな奴となんて!!こいつは…すぐ人にちょっかい出すし…宿題すぐ見せろって言うし…!そ、それに   …」 ...
  • さあ始めよう
    こなたは焦っていた。待ち合わせの時間を考えたらもう家を出てないといけない。完全に遅刻、好きで遅れてるわけじゃないのに。 誕生日プレゼントにかがみから貰ったネックレス。ファッションなどに興味はなかったけれど嬉しくて、大事にしようと思ってどこにしまったのか。 バタバタと捜索するのにスカートだとちょっと動き辛い。いや、別に誰に見られるとかじゃないけどさ。 今の服装も必死に探しているのも朝イチに届いたメールが原因。らしくなくて笑えるかもしれない。でもそれは何年か先に青春時代の懐かしい思い出としてだ。 漫画やアニメに夢中になっても現実世界ではそんなことないんだよって思ってた。そんな自分を恥じて、今だけは取り繕ったりしない本当の姿で。 やっと見つけたそれはかがみのセンスの良さとか、ちょっぴり高価に思えてよかったのかなとか、私に似合うのかなとか。安堵とともに複雑な感情が沸き上がる。 何を言っ...
  • ナチュラル
    こなたに告白された。 こなたというのは勿論あの泉こなたのことで、告白と言うのもそのままの意味。 九月のある日、私は親友の泉こなたに、好きだと告白された。 目に涙をいっぱいに貯めた彼女は、放課後の教室で自分の気持ちを言葉にした。 『かがみが、好き、です』 虚勢も無く、偽りも無い。 そのままの心を――ただそのままの心を、両手で差し出されたような告白だった。 そして、私の答えはというと。 実を言うと、まだ出ていない。 『ナチュラル』 誤解されると困るので、きちんと説明をしておきたいと思う。 私はこなたの告白を煙に巻いて逃げてきたわけではない。 私は真っ直ぐ受け取ったつもりだ。 しかし真っ直ぐに受け取りすぎた所為か、私は頭が真っ白になってしまった。 こなたが、私のことを、好き。 その情報だけで、私...
  • そこにある灯
    「また明日」 彼の言葉に私は小さく頷き返すだけだった。 離れていく後ろ姿。ぼんやりと見ていると不意に振り返って笑顔と大きく手を振って。 気付かなければよかったな。決まり悪く小さく手を振り返す。 本当に楽しそうだった。ただ私が一緒にいるだけなのに。 完全に彼の姿は駅のホームへと消える。私はその反対方向へと足を踏み出した。 デートなんてそんな浮つくようなものじゃない。 たまたま休日に予定が入っていなくて、よく出かける場所に一緒に行かないかって誘われて。何となく一人で行くのが寂しいって思っちゃって頷いた。 天気だって微妙だった。秋と言うには肌寒くて冬と言うにはまだ暦的に早い時期。今にも降り出しそうな雨。 ちっとも見栄えのしない服装。今日は珍しく戦利品はなし。 比較的趣味が合う割に物色するような余裕というか空気じゃなくて、私はああこういうのはダメかもしれないと思った。 ...
  • 完熟トマトと真珠の魔人
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『完熟トマトと真珠の魔人』 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  地図を見ればわかるように、埼玉県には海がない。だから海水浴というのは、必然的にちょっとしたイベントになる。  日帰りで行くこともできなくはないけど、結構疲れる。となれば泊りがけだ。そうなると必然的に持ち物も増える。それに移動手段だって必要で。  ここまでくると事前の準備は、小規模な旅行の域にまで達する。参加メンバーの日程を入念に調整し、週間天気予報を睨みながら決行の日を決めた。それをカレンダーに書き込んで、約束の日を指折り数えて待ち望む。  ただそれだけのことなのに、自然と心が浮き立つのがわかる。  ──まるで恋する乙女のように。  往...
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