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ホントはね、のっち。
あの時わざと目を逸らしたんよ。
そうすれば気にしてあたしの事考えてくれるかな?と思って。

のっちの頭ん中、あたしで埋め尽くしたいんよ。
でもあたしにはそんな事言う勇気、今はまだないみたい。


夜中にふと目が覚め驚いた。
隣でスースー寝息をたてるキレイな顔…。
(!!……あ、そっか昨日のっちと…)
なんかこそばゆくて、でも幸せな気持ちが溢れてきて、きっと今のあたしの顔はニヤけてる。
(あんま、のっちの事は言えんねぇ……。)
Y『のっち…。』
小さく呟いて唇をそっと重ねてみる。
ピクッ。
(あ、起こしちゃった…?)
のっちは目を閉じたまま動かない。
(よかったぁ。)
あたしは甘えたくなってのっちに出来るだけ擦り寄った。
N『んん……。』
のっちは小さく唸るとあたしを抱きしめ腕の中に包みこんだ。
Y『あ、ごめん。起こした?』
N『……。』
返事はない。
スースーと安らかな寝息はまだ続いている。
(無意識でゆかの事抱きしめてくれたんじゃね……。)

意識のないその行為にあたしは胸が熱くなった。
こんなにも大切にされているんだと思うと嬉し涙が一筋こぼれ落ちた。

Y『のっち、大好きよ。』
初めて好きだと口にしてなんだかくすぐったかったけど、嬉しくもあった。
のっちの温もりを感じ安心してきたあたしは次第にまどろみ始め、のっちの腕の中で眠りについた………。


N『んん……。』
浅い眠りが次第に覚め意識がはっきりとしてくる。それでもまだ完全には目覚めていない頭でうっすらと思った。
(あれ?私抱き枕なんか抱いて寝たっけ?…………!!)
ゆっくり目を開けて始めに飛びこんできた映像は
重ためのパッツン前髪。
私が大切そうに抱きしめていたのはゆかちゃんだった。
(あ、そっか昨日……。)
昨夜の事を思い出し幸せな気持ちが甦ってくる。
N『ふふ…。』
小さく笑い、起こさないよう優しく抱きしめ直す。
ゆかちゃんはすっぽり私の腕に包まれ安らかな寝息を立てていた。
その寝顔を見ていると急に不安が襲ってきた。
(夢じゃないよね………?)
私は優しいキスでその存在を確かめた。
唇から伝わる確かな温もり……。
(よかったぁ〜。)
私は安心したせいで再び瞼が重くなって行った。
(幸せ過ぎると怖くなるもんなんじゃね…。)
一つ大人になれた気がしていた………。


−おまけ−


Y『ちょっと!のっちっ!!』
N『ん…、あ、ゆかちゃんおはよう〜。』
Y『おはようじゃないっ!ニヤけとる場合じゃないんよっ。はよぅ起きんさいやっ、遅刻するっ!』
N『えっ?!……あっ、あぁっ!ヤバイッ!』


幸せな2度寝の末、2人は遅刻ギリギリで仕事に向かいましたとさ。






最終更新:2008年10月12日 15:13