SIDE-K
あの日から毎日のように私たちは彼女の家と自分の家を行ったり来たりしていた。
今日は私の家。
私が楽屋に戻った時点から既に彼女は機嫌が悪くて。
家に着いてからも相変わらず。
そりゃそうだ。
仕組んだのは私だし。
彼女のこの反応で私の中の気になっていたことが少しはっきりしてきた。
さっき見忘れた携帯のメール。
これ一体何のためなん?
彼女は彼女の反応に驚いたのだろう。
でも私には予想通りだった。
返信遅くなってごめんね
あとちょっと待って。
絶対のっちの損にはならんから。
私にとっては微妙なラインだけど。
でもいい。
私だけ美味しい目に合うなんて性に合わないから。
共犯者である彼女にも。
そのためにはあと少し。
そんな私の思惑も知らず隣に座る彼女は、肩にこつんと頭を乗せてきた。
「ゆかちゃんは誰にメールしとるん。」
「ゆかはね…のっちに返信しただけ」
ちょっとだけ彼女の機嫌が直る。
「のっちさぁ、今日楽屋で珍しくメールしとったんよ。
それで誰なんって聞いたら、あ〜ちゃんに言っても知らん人じゃ言われたけど、
なんじゃ…ゆかちゃんなん?なんでのっち嘘ついたんじゃろ…」
「それさぁ」
ごめんね。
「ゆかじゃないよ。」
「え?」
「だってこのメール、家着いてから来たもん。」
この嘘だって。
「あ〜ちゃんさぁ、知らんの?」
「何を?」
「この前のっち、芸人さんと収録終わりに喋ってたじゃろ。
あの時、メアド交換したらしいよ。それからずっとメールしとるって。」
「…」
もう少し。
「あ〜ちゃんには知られたくなかったんじゃない?」
決めの一言。
(*ここから微々er)
彼女の目の色が変わる。
彼女に押し倒され、強引に唇を奪われる。
午前中はオフ。
彼女の気持ちを落ち着かせるには十分に時間がある。
目だけで壁に掛かっている
カレンダーで
明日の予定を確認してから、彼女の舌に応えた。
つづく
最終更新:2009年03月17日 17:35