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九坊 平翁 - (2005/09/21 (水) 16:44:06) のソース
*九坊 平翁 **■ 容姿 ・本来 僧衣を纏った教典の巻物。 法華経第六巻であると言われている。 今昔物語にて、信誓阿闍梨が父母の死を悲しみ祈祷を挙げた際に舞い踊ったのが経凛々であるとか、平安時代に空海と雨乞いで法力競べをした守敏という僧のものであったとか言われているが、共に平安時代の説話であり、かなり古い妖怪である。 ・人間時 法華宗 理性寺の住職。 杉並区の妖怪ネットワーク「理性寺」のマスター。 紙のように白い肌と髪を持つ、風が吹けば飛びそうに痩せ細った老人。 普段は好々爺としているが、時折見せる物腰は膨大な知識と経験に裏打ちされた威厳を持ち、紙のように鋭い視線を投げかける。 **■ 背景 確実な年代は分からないが、平安末期~鎌倉初期の世に生を受けた、古妖と呼べる存在。 "経凛々"のオリジナルとも言える。 妄執や執念・憎悪から生まれた身であり、様々な怪異・業行を為しつつ持ち主を替えて各地を転々としている。 今日"経凛々"についての記述がほとんど見られないのは、これら持ち主が例外無くその命を絶たれている為であり、所業の程を伺うことができる。 自我を持って以降は自らの存在理由を求め、高名な聖に師事を受けたり弟子を取り諸国を漫遊するなどしている。 野に下り俗人として暮らした時期もあったようだが、今また仏門へと戻っている。 妖怪ネットワークのマスターを務め始めたのは極最近のことであり、知己である人間の安曇氏から削夜 青海を預かったことが発端。 杉並を拠点とするネットワークが無かったため、周りから期待もあり、なし崩し的にネットワークを立ち上げた。 出生の為か、人間に対して特別な感情は持っておらず、中立的な立場にある。 **■ 能力 《紙斬り》 自身の一部を目標に向かって伸ばし、鎌居達の如く斬り付ける。 紙の柔軟さと鉄の強靭さを兼ね備え抉るように斬るので、裂傷深度に達する。 《飛行》 舞い翻りながら飛行する。ある程度の速度も出せる。 《文字読み》 書かれた文字から、書いた人間を特定したり、来歴を探知することができる。 手書きを印刷したものはかろうじて読み取れるが、ワープロで打ったものには働かない。 《人払い》 人払いの結界を張れる。 人間時は地の底から響くような重低音で読経。 妖怪時は身体から経文が四方へ放出されるイメージ。 《字縛》 対象の体に文字を書き付け、動作を制限する。 書き付ける文字は特に定まっていないが、忌み字を多く用いる。 人間時は筆と墨が必要。妖怪時は身体から文字が飛ぶ。