<鑑賞>
老師が嬉しそうにしているので理由を訊ねたところ、電車に乗っていたら手の甲に「500円」と書いた女子中学生を見かけた、と言う。そして老師が言うには、さんざんその真意を考えた結果として、それは少女自身の値札であり、500円でキスぐらいしてくれるんじゃないかと思い、もうちょっとで話しかけようかと思って、自分と女子中学生の間になんらかの交感が生まれるのではないかとドキドキしたとのこと。老師は『500円求めん少女に我こそは5万捧げんことのはかなし』と歌まで詠む。それを聞いたパッピローニは自分も電車に乗り、手の甲に「 ● 」と書いた少女を発見する。あれはきっとエッチなことを書こうと思って恥ずかしくなって塗り潰したあとだ、とはしゃぐパッピローニに老師が一言……。
<解説>
萌え狼はその業界では有名な、
女子中学生コウコツ文字収集家であった。これはその趣味を素材にした噺。ほくろだっていいじゃない。じゃあほくろを愛せばいいだけの話じゃない。51歳だって空だって飛べる!
最終更新:2009年12月02日 09:15