「
ナッツ公爵ゥゥ!!!」…
プリンセス・バブルガムの怒号が響いた。少し前に、ある理由で公爵がお咎めを受けていたからだ。そのバブルガムの、緑色で髪が抜け落ちた哀れな姿。可憐さとは正反対の見た目と憎悪を前に、フィンは真実を言い出せないでいた…。バブルガムに頼まれ、真犯人だと断言するナッツ公爵の城へと重い足取りで向かうフィンたちは、「公爵に何からの落ち度があれば、逮捕を正当化できる」と考えていた。
事の真相は
ナッツ公爵夫人にも伝わっていた。夫人の話や息子の
ピーナッツ、そして本人の様子からも、公爵が悪さをする人とは思えない。苦悩するフィンたちの前で、公爵は自分にかかった“プリンを食べずにはいられない病”のことをフィンたちに打ち明けた。そこでフィンは、自分や公爵の信用を失わずに済む名案を実行することに。
治療液に浸かりながら王族会議へと向かう不機嫌顔のバブルガム
緑色のまま大陸王族会議へと向かうバブルガムに凶賊襲撃の危機を伝えるフィンと、凶賊となって襲いかかろうとするがバブルガムを見逃すジェイク。そして「姿を醜くすることで賊の脅威からプリンセスを遠ざけた」と弁解するナッツ公爵…。これらをあっさり「猿芝居」と切り捨てたバブルガムだったが、フィンは公爵の諸々の事情と事の真相をバブルガムに話して、どうにか誤解を解消するに至ったのだった。
バッドランドの王族会議に代理として出席したフィンとジェイク。二人に逆恨みを抱く二人の存在など知る由もなく…。