本来、年に一度の
肩揉みの儀式で食されるロイヤル・タルトの運搬係は
シナモンパンなのだが、彼はどうも頼りない。フィンは彼を囮としてしびれ薬入りののタルトを持たせて行かせ、自分たちはタルトが狙われない道を通って運搬する、という作戦を実行することに。「誰も通りそうにない危険な地域が安全だ」と踏んでいたフィンだったが、単純な不注意からいきなり
バッドランドの
死の砂漠に住むホームレスたちにタルトを奪われてしまった。一方シナモンパンは、警備のしっかりした
ロイヤル・タルトの道を悠々と進んでいた。
ホログラムペンダントで通信してきたバブルガムにタルトの損失をごまかしつつ進むフィンたちであったが、安全だと思って通った暗い洞窟でも盗難に遭い、さらに
タルト泥棒の蝶の脅迫で
反重力タルトバッグごと強奪され、全てのタルトを失ってしまった。「タルトが届かなければ、私が命を落すことになる」と語っていたバブルガム、その処刑は決定的なものに…。
フィンたちは急いで肩揉みの儀式が行われている
王族会議場へ。今にも首を刎ねられそうになっているバブルガムを目撃し制止しようとしたフィンだが、それはロイヤル・タルトの入刀だったことに仰天。さらにシナモンパンが届けたタルト…しびれ薬入りのそれをパクリと食べたバブルガムに愕然。…しかし、なにも起こらず。どうやらシナモンパンに渡した方が本物のタルトだったようだ。
最高の美味を誇るロイヤル・タルトを前に、思わず顔が緩んでしまうバブルガム(18)
バブルガムも処刑がウソであったことをフィンに告白。万事うまくいったと安堵していたフィンたちを一気に狼狽させたのは……かつての勇姿など見る影もなくなった
タルト・トーターの、気の毒な程に耄碌した姿だった。