Knee-deep in the dead (死体の海の中で)
すべてのDOOMの始まりとなるエピソード1。フォボスに取り残された主人公は、拳銃一丁を携えたった一人での脱出を試みる。
舞台がフォボスの軍事施設というだけあって、全体的に人工物らしいマップが多く、敵も地獄の尖兵・インプやピンキー、そしてかつての仲間であったゾンビ共が中心。
しかしBrutal doomで遊ぶ場合、これらの敵がよりにもよってかなり強化されている関係で、オリジナルとはだいぶん違う難しさになるだろう。
E1M1 HANGER (格納庫)
シークレット数:3
難易度:☆☆☆☆
フォボス基地に突入したDoomguyは、最も外郭にある格納庫から基地中枢へと進軍していく。
アーマーや弾薬などの装備を見つけることができれば、今後の戦いは大分有利になるだろう。
シークレットは3つ。探せば2つは見つかるだろうが、ラスト一つが難しい。そもそも、場所自体の見当もつけづらいかもしれない。
ジグザグの通路に入ったところで左側を見上げると、なにか違和感のある空間があるのが見えるだろうが、これが唯一のヒントと言ってよい。
この数少ないヒントからシークレットを探し出すのがDOOMの醍醐味である。
E1M2 NUCLEAR PLANT (核施設)
シークレット数:6
難易度:☆☆☆☆☆
格納庫を抜けたDoomguyが次にたどり着いたのは、UACの主力産業でもある核燃料の処理施設であった。
核施設といっても、流石にUACの技術力は大したもので、致命的な危険を伴うエリアは見当たらない。
ただスタート地点からいきなり見える防護服らしきグリーンアーマーや、セキュリティエリアに立ち入るために司令室を回って鍵を探す必要があったり、
暗く物々しいコンピュータエリア、至るところに汚染された冷却水が流れているなど、"如何にも"という雰囲気を実に上手く作ってある。
スタート直後からゾンビに囲まれている。下手に安全地帯を探すよりも、高速で走り回って撃ち殺していったほうがかえって被害を少なく済ませられるだろう。
高低差のあるエリアでは、グレネードの活用が有効だ。
さて、シークレットについてはエピソード1のマップの中でも最難関レベルといえる。落ちるエレベータから見えるチェーンソーをどうすれば取れるのか。
「何かありそう」なエリアに目星を付けることはできるかもしれないが、その謎を解けるかが問題である。
逆に、特に自覚もなく突破してしまう可能性もあり、特に難易度を高くすれば偶然に見つけられるかもしれない。
敵をすべて殺した後の捜索だと、かえって難易度が高まる点で珍しいケースといえよう。
それ以外のシークレットは目印があるものが多いが、一つだけノーヒントのシークレットが残っている。
チェーンソーへの扉を開いた諸君は、それだけで満足してはならない。
E1M3 TOXIN REFINERY (毒素精製所)
シークレット数:7
難易度:☆☆☆☆
核施設を抜けてさらに地下へ進んでいくと、毒物の精製所にたどり着く。生物兵器か何かに用いるつもりなのだろうか。
マップの至るところに毒の沼があり、落ちると脱出できないところが多いため、こまめなセーブを心がけよう。
鍵を取ると敵が現れるという、DOOMおなじみのトラップも初登場する。
如何にも、というところにソウルソフィアが置いてある。これがこのマップのシークレットの鍵となっている。
かなり難しい部類ではあるが、E1M1を経験している点でノウハウはあるかもしれない。特にこのステージでは「音」に注意を払うべきだ。
そしてこのマップには秘密のゴールがあり、E1M9へ進むルートが隠されている。こちらの隠し方も巧妙というほかない。
「音」による探索は非常に効果的ではあるが、「同じ音」が2つ重なるとそれを聞き分けるのは不可能だ、という点を実に上手く突いている。
全体的にかなり思わせぶりな構成であるだけに、隠しゴールのルート、および全ての伏線を見つけたときの爽快感は何者にも代えがたい。
ただ、それで油断するとシークレットを取りこぼす。
E1M9 MILITARY BASE (軍事基地)
シークレット数:2
難易度:☆☆☆☆
毒素精製所に隠されたルートから、UACの所有する秘密基地へ到達した。
基地中央ではインプが檻に入れられている。もしかするとフォボス基地が本格的に侵攻される前からUACは地獄の存在に気づいており、インプのサンプルも手に入れ、この隠し基地で保管していたのかもしれない。
それ以外にも、場違いな炎の灯った松明や地獄の尖兵を吐き出し続ける五芒星のポータルなど、何らかの危険な儀式や実験をやっていたらしいことが垣間見える。
敵が非常に多く、躊躇なく弾薬を投入しなければ生き残れない。
軍事基地らしく多数の火器を保管した倉庫が隠されており、見つけることができれば弾薬面は助かることだろう。
ゴール付近で汚染水の流れるエリアを通らなければならず、これが毒素精製所との関係性を示唆しているのかもしれない。
マップ自体は自由度が高いように見えて、鍵の関係でほぼ一本道となる。ただシークレットはノーヒントなため、見つけるのは難しい。
大きなエレベーターが急に落ちて、汚染水の中に立っているリフトの上からインプに火を吐かれるエリアが印象的だが、これが伏線になっている。
隅々まで歩き回って探してみよう。
E1M4 COMMAND CONTROL (司令管制塔)
シークレット数:3
難易度:☆☆
高低差のある立体的なステージ。
COMMAND CONTROL (C2)は「指揮管制」の意。軍を動かすための中心的な役割を担うエリアということらしい。
ステージの中心にある暗いタワーの中に多数のインプが潜んでいる。ここが司令塔だろう。
天井の低い無機質な廊下が走っているが、これは倉庫かな。
シークレットは3つあるが、2つが連なっているので実質2つしかない。目印もあり、見つけにくいものではないだろう。
しかし、この先幾度も苦しめられる「取り返しのつかないシークレット」が存在する。こまめなセーブを心がけよう。
E1M5 PHOBOS LAB (フォボス研究所)
シークレット数:9
難易度:☆☆☆
司令塔のセキュリティエリアを抜けると研究所に到達する。ここでは巨大な星型のテレポータが登場し、足を踏み入れるとワープする。後におなじみとなるテレポータのプロトタイプなのかもしれない。この研究所自体がテレポータの研究を行っていた可能性もありそうだ。
コンピュータマップが存在しており、これを手に入れればすべてのシークレットを難なく見つけることができる。
問題はそのマップを隠した部屋が見つけにくいということだ。ヒントらしいヒントはないが、決して目立たない場所ではない。視野を上下にも広く持って、怪しいところを調べてみよう。
E1M6 CENTRAL PROCESSING (中央処理区)
シークレット数:4
難易度:☆☆
Central processingとは、いわゆるCPUのCPであって「中央演算処理」の意。コンピュータの中核を担う。
次マップが「コンピュータ区」であることからして、その演算装置の中央部という意味合いなのだろうか。
床という床に冷却水らしき汚染水が流れており、狭い足場の中で四方から攻撃を受ける事が多く、アクション面の難易度は高い。
それと引き換えに、完成マップが手に入るためシークレット攻略の難易度は高くない。
ただ、隠されている部屋の目印は"一度通り過ぎると消える"という類のもので、ある程度慎重に進める必要がある。
E1M7 COMPUTER STATION (コンピュータ区)
シークレット数:4
難易度:☆☆
中央演算処理区の外郭に展開されているらしきコンピュータステーション。マップ内に点在したコンピュータ室を回りながら制圧していくというデザインになっている。
鍵を回収すると隠し扉が開いてモンスターが増えるため、全滅させたはずのエリアで何度も敵を戦う羽目になる。この人間離れした陰湿さが彼らを彼らたらしめる点なのだろう。
スリットからショットガンで狙い撃たれるなど、終盤だけあってアクション面でも難しい部類。
先のマップと違い足場は整っているが、安全区画を一歩出ると冷却水が流れており危険も伴う。
ただし、冷却水エリアに多数の物資が隠されており、探しに行く価値はある。問題はどうやって冷却水エリアに飛び入るかだ。
オリジナルのDOOMではジャンプができないため、冊を飛び越えるにはひと工夫が要る。
E1M8 PHOBOS ANOMALY (フォボス異空間)
シークレット数:1
難易度:☆
エピソード1の長い戦いを終えて、ついにたどり着いた終着点。
多数のデーモンを吐き出し、フォボス基地を陥落させた諸悪の根源、デイモスと繋がっているポータルの所在地だ。
ここまでの中央処理区やコンピュータ区は、すべてこのポータルを制御するためのものだったのかもしれない。
ステージの雰囲気が明らかにこれまでと違う。
スタート地点こそフォボス基地らしい人工物となっているが、反対側のエレベーターには救急箱が多数保管されており、廊下の両サイドには武器庫があるなど明らかに何かを警戒した作りになっている。
そして、あの松明の灯る廊下を抜けると、巨大な星型の空間にたどり着く。
エピソード1のボス、二匹のバロンとの戦いがメインのアクションステージ。
ロケットランチャーを持っていれば比較的容易に倒せるが、ショットガンやマシンガンのみで殺すのはかなり骨が折れる。
スペクターもうろついているので、マシンガンはこいつらに使ったほうが良いかもしれない。
シークレットは一つ、ソウルソフィアの隠された廊下の脇の部屋だ。コンピュータマップが手に入る以上、見逃すことはないだろう。
ちなみにシークレットとしてカウントされないのであるが、バロンのいた部屋の片方に隠し扉があって、その中のスイッチを押すとエレベータを下ろせる。
このステージの星型は、それ自体が巨大なポータルだということを暗示しているのだろうか。
M9やM5で見られる、星型のポータルと同じ形状をしているため何らかの類似性を示唆したと考えたくもなるところだ。
一方でバフォメットのポータルに足を踏み入れると地獄へ放り込まれ、そのままデイモス基地に飛ばされるあたり、問題の"ポータル"はこのバフォメットのほうなのかもしれない。
バフォメットに通じる階段が人工物のスイッチ式なのもそれを暗示しているといえるだろう。
最終更新:2024年04月14日 22:28