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東西戦争までの兵器の変遷

2000年代では核ミサイルの脅威が世界を支配し、また航空機が戦力の主力であった。しかし戦争の時代が遠のくにつれ、各国は防空火器の進化により注力するようになっていった。その到達点と認識されているのがDAMAS=Defensive Anti Missiles and Airforce Systemである。本システムは超高初速レールガンを搭載した自動反撃システムであり、接近する識別外の航空機やミサイルを問答無用で撃ち落とす。その大きな反動を吸収するために仰角を大きく取る必要があるため陸戦においてはほとんど砲塔として機能しないものの、高空を飛行するターゲットに対しては絶対的な有用性があった。
これにより2100年代以降、航空機や核を含むミサイルは少なくとも攻撃手段としてはほとんど脅威とみなされなくなり、いちどDAMASを設置された基地に対しての攻撃手段はほとんど陸戦しかなくなった。しかし機動力の低い戦車だけを攻撃手段に用いるのは時間がかかり、かつ防衛戦側だけが航空戦力を使用できるという性質上、戦闘自体が起きにくくなっていた。そのような状況で発生したアルカイドの悲劇は、東西戦争の方向性を決定づけた。モビルスーツという防御力と機動力に長けたユニットによる宇宙戦に始まり、これを陸戦に応用してDAMASの防衛網を地上からかいくぐるというのが東西戦争初期の戦闘の傾向となったのである。
アダマント装甲に身を包んだモビルスーツに対して、従来火器やミサイルを用いた航空機からの攻撃は通りにくく、防衛網を突破されて拠点を破壊されることも多かった。モビルスーツの防御力と機動力は、もはや航空機を「相手にしない」という選択肢を取りうる水準に達していたのである。これゆえに地上を侵略してくるモビルスーツに対し、別のモビルスーツをぶつけて接近戦を展開するという戦略が基本路線となった。

2100年代以降は火薬も用いなくて済むレールガンが火器の中心で、それは初期のモビルスーツの搭載火器としても同様であった。ただし、アダマント装甲を装備したモビルスーツに対してはレールガンなどの実弾火器は効果が薄めで、着弾のときの熱で多少のダメージを与えることがあるとはいえ、どちらかといえばパイロットに衝撃を与えて気絶させる戦い方が主流であった*1。カイザーやアジャンが比較的容易に鹵獲MSを入手できたのはこういった事情が大きい。
カイザーの反乱以降、ビーム兵器がアダマント装甲に対して非常に有用であることが知れ渡ると一転してビーム兵器がMSの武装の中心となり、MS戦でもMSを確実に破壊してパイロットも殺す戦い方が主流となった。そのためカイザーの反乱以降、パイロットの人的被害は大きく増した。

モビルスーツが基本的に人型で、わざわざマニピュレータで携行兵器を用いるのは「ウィグルにとって操縦しやすい」という理由による。ウィグルはアルス波によって「自分の体を動かすような感覚で」MSを操縦するため、MSの形態が自分の体に近ければ近いほど適応が早いのである。ただし、五体満足であろうと兵士としての実力に差が生じるのと同じく、戦闘能力を高めるためには訓練を積まなければならない。また、スラスターや内蔵兵器といった人間にない機能を使用する場合は、原則としてレバーなどによる操作が必要である。

戦術兵器としてモビルスーツの有用性が明確になると、これを各戦地にいかに迅速に輸送し、かつ現地でのメンテナンスを実施するかといった空母的兵器が待望されるようになった。各軍とも宇宙輸送艦の技術を保持していたので宇宙への輸送については問題がなかったものの、地上のMS工廠から別の地上の拠点へMSを運ぶ方法については困難が伴った。既存の航空機ではそもそも運搬が不可能な水準で、海上輸送では時間がかかりすぎる。これを解決したのが粒子スラスターであった。
粒子スラスターはミスリルコアから生産されるロス粒子を吹き出すことで空間のロス場との斥力により推進する方法で、ミスリルコアが稼働している限り燃料を無限に確保できることから航空力学的に無理のある形状でも文字通り無理に飛ばすことが可能となった。これにより既存の宇宙艦をベースにした大気圏内輸送艦が開発され、前線へのMS輸送に用いられることになった。ただしDAMASに対しての耐性は、装甲が戦闘機より遥かに厚いことからましではあるものの十分とは言えず、原則として自軍勢力下を除けばDAMASに捕捉されないような低空を飛ぶことになる。


幻獣軍

モビルスーツ



艦船、その他


レジスタンス

砂漠の月


MASE軍

モビルスーツ


艦船、その他

レンダ軍

モビルスーツ


艦船、その他

最終更新:2026年03月22日 12:18

*1 ただし、格闘兵器は熱兵器を装備していたので殴り合いになるとMSが破壊される場合もあった。