Thy flesh consumed (焼き尽くされし汝が肉体)

フォボスを掃討した主人公はデイモスを経由して地獄にテレポートしたものの、そこで侵略の親玉であるスパイダーマスターマインドを撃破。冥界の隠し扉を抜け、地球への帰途についた。しかし地球はすでに、地獄の尖兵共に汚染されていた...

Ultimate doomの追加エピソードであり、DOOMとDOOM2の間のストーリー。DOOMは地獄での戦い、DOOM2は地球での戦いとなるが、地獄から地球へ帰還しようとするDOOM親父の戦いを描いている。この道がデーモンまみれになっていることから、彼は地球が無事ではないことを悟る。
このエピソードの舞台が地球にあたるのか、それとも地獄の道にあたるのかは今ひとつ釈然としていない。マップによっては空が見えるところがあるが、そのテクスチャがDOOM2と同様なので地球に居るという人もいるが、まだ地獄で戦っているという解釈もあるようだ。ただそれはそれでデイジーが地獄にいたことになり整合性が取れない。
DOOM2発売後の後付エピソードであるため、ストーリー的には少々無理があるようだ。

全体的にマップの難易度は非常に高く、DOOM2終盤よりも難しいともっぱらの評判。しかもSSGが無いので余計に火力難に苦しむことになる。
また、よりによって序盤に厳しいマップが勢揃いしているのでプレイスルーの場合でも難易度がほとんど落ちない。

なお、エピソードのタイトル、マップ名はすべて聖書から取られている。
序盤のマップほど悲惨なマップ名や地獄じみた描写が多く、終盤に行くほど描写もマップ名も平和になっていくのは、徐々に地球に近づいて行っていることを表現しているのか?

E4M1 HELL BENEATH (地獄の底)

シークレット数:2
難易度:☆☆☆☆☆

ここは地獄の最深部。スパイダーマスターマインドとの死闘に勝利し、隠された地球への扉に足を踏み入れた主人公は、地球への平和な帰途を期待していた。しかし、そこは血濡れた薄暗く狭い通路だった...

シークレット以前に攻略が非常に難しいステージ。
最序盤から大量のゾンビ軍曹が登場し、中盤以降は何体ものバロンを相手取らなければならないのに、弾薬も乏しく救急箱に関しては皆無。とにかく徹底したリソース管理が要求される。
特にBrutal doomを入れて遊ぶ場合、ゾンビ軍曹から入手できるシェルの数が4->2に減らされているため弾薬面は余計にシビア。ヘッドショットも駆使して可能な限り弾薬を節約して臨みたい。
その上、モンスターだけが移動するテレポータがマップ中に仕込まれており、思わぬところで背後に回り込まれることも多い。攻略ポイントを書いてみたので、参考にしてほしい。

①スタート地点、ショットガンはまず取り、戻って隠れながら湧いてくるゾンビ軍曹を少しずつ確実に撃ち殺していこう。
②沼の中の階段は影に隠れているインプに注意。鍵のあるフロアでは、右手の壁の奥にゾンビが隠れていて狙い撃ってくるぞ。
③レッドキーの部屋は、ブルーキー入手後にバフォメットの壁画に触れると敵が大量にテレポートしてくる。避けるのも手だ。
④ロケットはバロンが集結したときにだけ使おう。小兵に使っていると間違いなく弾切れになる。

シークレットは2つあるが、両方ともかなり難しい部類だ。
1つ目は最初のエリアからアーマーの廊下までの間にある。閉じ込められたと思ってスペースバーを連打したら、偶然に見つけられることもあるかもしれない。見つけたとしても多少の弾薬が手に入る程度のものだが、このステージではそれでも助かる。
問題は2つ目だ。レッドキーの部屋の中にあるのだが、実質ノーヒントのスイッチが壁の何処かに仕込まれていて、押すと部屋の中の柱が降りてくる。この柱がシークレットエリアとなっていて上を走り抜けるとカウントされるが、壁がせり上がって閉じ込められるので内部のスイッチを押して脱出しよう。
ただこのシークレットを発動すると同時に多数のバロンがエリアにテレポートしてくる上、そもそもこのシークレットを開放してもなんの見返りも得られない。腕に自信がなければスキップするのも手だ。ちなみにこのNINという特徴的な形の柱は、アメリカの某バンドのファンだった開発者が仕込んだ一種のイースターエッグらしい。

E4M2 PERFECT HATRED (完全なる憎悪)

シークレット数:3
難易度:☆☆☆☆☆

前ステージに続き厳しい戦闘が続く。狭い足場の上で多数のモンスターが容赦なく襲いかかって来る上、最終盤にはサイバーデーモンまで現れる。
Brutal doomを入れて遊ぶ場合、カコデーモンの群れをショットガンだけで捌くのが大変。頻繁なリロードが必要となり、接近してくるまでに体力を削りきれない事が多い。
攻略ポイントをまとめておこう。

①スタート地点、両翼の軍曹はまず殺す。その後、目の前の足場の下のカコデーモンを最優先で抹殺。真下に降りると防護スーツがあるのでこれを取り、毒の沼を広く使って飛来するカコデーモンたちを撃ち落とす。
②左手のエリア、穴の中のスイッチの奥に三角形の毒沼があり、ここに踏み込むと階段が出来上がる。上へ上がるとバロン含む多数のモンスターが待ち構えているので、間合いを取って殲滅。防護スーツが続いているのが理想。
③イエローキーはバロンが厳重に守っている上、背後にも3体のバロンが登場。まずはプラズマガンだけを取ってスタート地点へ戻り、安全な場所からプラズマガンで撃ち殺そう。
④右手の暗いエリアでは多数のスペクター、カコデーモン、バロンが隠れている。ここからはプラズマガンの弾薬がかなり豊富に手に入るので、プラズマを中心に攻略していこう。

シークレットは3つで、3つめが秘密のゴールへのアクセスとなる。
1つ目は、左手のエリアのスタート地点へのテレポータのあたりを調べよう。これもヒントが無いが、貴重なブルーアーマーが手に入る。
2つ目は、ブルーキーで柱を解除して進んでいったあと、背後にテレポータが開いていることに気づくかどうか。これによりサイバーデーモンを無償で殺す事が可能。
3つ目は難しい。半ば偶然に見つけるしか無いかもしれない。2つ目のテレポータで飛んだ先からたどり着くことが可能なので、何度か試してみよう。

E4M9 FEAR (恐怖)

シークレット数:2
難易度:☆☆☆☆

強烈なステージ名に対して、いきなり明るい雰囲気のステージ。UACの名が書かれたコンテナがあったり、マリーンの死体があったり、フォボスや地球に近い雰囲気を醸し出す一方、少し進むと暗いエリアに多数のデーモンが待ち構える地獄の建築物が待ち受ける。エピソード1や2を圧縮したようなマップ。

テレポータが至るところに設置されているが、基本的に別のエリアにつながっているためステージ開始直後に踏み込むと敵のど真ん中に放り込まれる事が多く非常に危険。基本的に移動はドアを介して行うのが良いだろう。
コンテナを登ったところからプラズマガンに向けて飛び降り、以降はそれをメインの武器にして進むと良い。

シークレットは2つ。2つとも純然たる隠し部屋ではあるが、攻略の中で自然に見つかるわけではなく、エリアごとに探索していかなければならない。特に一つはノーヒントだ。
地図を見るとわかるが、このマップはほぼ厳密な左右対称構造になっている。
一つはマップ南側の暗いエリアのどこかにある。左右対称が微妙に崩れていて、テクスチャにヒントもある。
もう一つは北側、左右対称を崩さないよう対称線上に隠された部屋だ。

E4M3 SEVER THE WICKED (悪を切り裂け)

シークレット数:22
難易度:☆☆※

※バグにより、2つのシークレットがカウントできません。

開始直後、全方位を敵に囲まれてスタート。多数の敵が各所から現れるため、ミニガンやマシンガン、プラズマガンなど殲滅力のある武器が頼りになる。このステージは弾薬が比較的豊富なので、ケチらず利用していこう。

このステージのシークレット数は異常に多いようだが、実は一つのシークレット内に19個ものカウントが仕込まれており(バグ?)、さらに2つのシークレットはバグによりカウントできないため、実質のシークレット数は2個しかない。オリジナルのDOOM、DOOM2には露骨なバグはほとんどなかったのだが、どういうわけかEpisode4にはこのようなとんでもない不具合が仕込まれている。少なくともこのマップに関しては、作り込みが足らないと言わざるを得ないだろう。

シークレットの一つは、通路を通っていたら勝手にドアが開いて敵が襲ってくるので、容易に見つかる。
もう一つは南側、溶岩の敷いてあるエリアの隠し部屋。地図を見れば壁と違う色をしているのでこれもさほど難しくはないだろう。
ちなみに、カウントできない2つのシークレットは、後者のシークレットのある隠し部屋の松明2つだ。コンソールでNOCLIPと打ち込めば壁をすり抜けられるが、これで松明2つを踏むとシークレットをカウントできる。

E4M4 UNRULY EVIL (手に負えぬ邪悪)

シークレット数:2
難易度:☆

Episode4の中では比較的難易度の低いステージだ。エリアは狭いが小型敵が中心で、あらかたショットガンだけで勝負になる。
なお、オリジナルのUltimate doomではゴールエリア付近のカコデーモンが出てこないというバグがあり、さらに難易度が低下している。

このステージのシークレットは2つだが、同じトリガーを共有しているので実質一つ見つければもう一つも見つけたようなもの。
最初のエリアで冷静になってあたりを見回せば、ヒントに気づくはずだ。

E4M5 THEY WILL REPENT (彼らは悔い改めん)

シークレット数:2
難易度:☆☆☆☆

エピソード4もいよいよ折り返しだ。
立体的なマップの中で、上から下から敵に狙い撃たれる。ダメージを与えてくる血のフロアが敷き詰められており、体力面でも厳しい。

シークレットは2つ。一つは見つかると思うが、もう一つが難しい。小さな隠し部屋だが、この広いマップでノーヒントなのだ。
自力で発見するにはそこら中の壁にスペースバーを叩かなければならない。
手当たり次第というのも不毛なのでヒントを。レッドキーの扉の近くにある、角度135°のカベだ。

E4M6 AGAINST THEE WICKEDLY (邪悪なる対面)

シークレット数:3
難易度:☆☆☆

エピソード中でもかなり難度の高いステージだ。そこら中に毒沼が敷き詰められている上足場が非常に狭く、そのうえで敵の猛攻にさらされ続ける。そのうえなんとアーマーが一つも置いていない。
このステージがラスト手前でいいじゃないかと思った人は数しれない。

シークレットは3つだが、2つが同じパターンのため実質2つ見つければクリアだ。
1つ目は地図を見れば容易にわかるだろう。ここでプラズマガンが入手でき、今後の戦いがかなり楽になる。
2つ目、3つ目はヒント自体はないが、乏しい足場に接しているカベに隠し扉があるのでなんとなくスペースバーを叩いたところが開いて驚くかもしれない。

なお、シークレットにカウントされていないが無敵玉を手に入れられる場所がある。入手できるとサイバーデーモン戦が非常に楽になるだろう。

E4M7 AND HELL FOLLOWED (そして地獄は続く)

シークレット数:4
難易度:☆☆※

※バグにより、シークレットが2つカウントできません。

最終ステージの割に難易度は低め。落下天井や閉じ込められてサイバーデーモンとご対面など初見殺し要素がいくつかあるものの、敵のボリュームは全体的に少なめ。

シークレットは4つあるのだが、2つがダブっていて実質3つ(E4M3と同じパターン)。そのうえバグでその2つがカウントできない。
完成マップが手に入るので、残りの2つは見つけられるだろう。ただカウントできないシークレットについては完成マップにさえ現れないもので、難易度としては高い部類かもしれない。
ヒントとしては、1つ目(どれを1つ目ととるかは人によるが)のシークレット内のカベだ。

E4M8 UNTO THE CRUEL (残虐なる者へ)

シークレット数:1
難易度:☆☆

ボス戦のステージ。Episode3までと違い、ボスにたどり着くまでにかなりのダンジョンが組まれている。
しかしなんとボスは使いまわし。不憫に思ったのか、Brutal doom V21ではボスがマザーデーモンに差し替えられ、難易度が大きく上がっている。

シークレットは、カウントされるのは一つのみ。スタート地点に仕込まれているが、見逃すと取りに戻れないので注意だ。
それ以外では、隠し部屋にカウントされない隠しエリアが複数ある。
最終更新:2024年05月04日 18:24