めがね型の場合はデルタ交差は2つなので少し試せば解にたどり着くことができるが、デルタ交差の数が増えた場合には試行錯誤で組み立てていくのは少し難しい。そこで、基本的な動きからの線路の設計を考えることとする。
まず、A点、B点を往復する路線を考える。ここにデルタ交差で路線を引き出した場合を考える。一つだけ引き出した場合は、
A→C→B→D→A→...の順に進んでいく。切り出しをもう一つ加える。
この場合、A→C→F→D→G→C→E→D→B→F→G→E→A→...と進む。AとBの近くのデルタ交差はAあるいはBに出てすぐに戻るだけなので、なくても同じだと考えると、めがね型と同じ形と解釈できる。図の赤線がABを結ぶ直線とみればデルタ交差の向きは同じである。
さらに切り出し線を増やしてみよう。互い違いの組み合わせが奇数の場合はすべての辺を両方向に通ることはないが、偶数の場合は両方向にとおる。
4個の場合、A→C→I→E→M→F→L→E→J→D→H→C→G→D→K→F→B→M→L→K→J→I→H→G→A→...の方向に進む。これを実際に組めそうな形に変形すると図のようになる。図の赤線はもとの直線ABである。
どうやら切り出しは2つのペアの場合に往復走行をしそうだということが類推される。
ここで、(1)ペアの中に内包されるパターン、(2)ペアが組み合わされるパターンを見いだすことができる。(1)の場合は、ACMFLCGDJEIDHEKFBMLKJIHGA...(2)の場合は、ACLMFKCGDJFMEIDHEBMLKJIHG...の順に進む。
また、この二つの切り出しペアのスプリングポイントの向きが反対であった場合は互いにどのような位置であっても干渉しない。次の図はスプリングポイントの向きが同じであった場合は往復することはないが、反対の場合は往復する。図の場合は、ACLMEIJKCGHEBMFIHDJFLKDGA...の順に進む。
他の組み立て方
周回路線に図右上のスプリング付きデルタ交差ペアを組み合わせて行く。ペアの数が1,3の場合は全路線往復走行、2の場合には部分走行となりそうである。
最終更新:2009年03月22日 17:45