20:00
遅い帰宅となりました。
水槽を覗くも、やはり動いているものは全く見当たりません。というか、昨日の時点でほぼあきらめました。
昨日寝る前にいくつかの「飼育失敗系サイト」を覗きました。その中で印象的だった飼育日誌に
『魔の一週間と呼ばれる期間』
という記事を載せていたページがありました。どうやらカブラーさん(勝手に命名)たちは、孵化から一週間をそのように呼んでおり、熟練したアクアリニスト(これも勝手に命名)でさえも、孵化後の一週間で死なせてしまうことが多いようです。
そういったサイトをめぐり、ヒントとなるものをいろいろかき集めて、自分なりの結論を出しました。
魔の一週間で幼生を死なせてしまう要因の根源は、水質にある
これしかないと考えます。
飼育キットについてきた取説でも、いくつかの項目に分けられて注意事項が載せられていますが、それらをまとめればやはりこれにたどり着きます。では、どういうことなのか。羅列します。
①カブトエビ幼生期の生存のための養分水ができてない
- 生まれたての幼生は、市販の餌を食べれるような体になっていない
- そのため、水の中のバクテリア的な成分を餌とする
- そのバクテリア成分が、「カブトエビ(トリオプス)の栄養」の粉にあたる
- 昔のキットに入っていたウッドチップも、このバクテリアを放つものであり、バクテリアの住み着き場所である
- しかしウッドチップは水槽を汚す・水を腐らせる・水カビなどを発生させる要因にもなる
- そのため、近年のキットではウッドチップを同梱しなくなったと考えられる
- ところが、バクテリアは「住み着き場所」がないとうまく定着しないらしい
- カブトエビのふんなども「住み着き場所」にはなるようだが、チップに比べるといまいち?
- 結果として、ほどよいバクテリア水が出来上がるのに時間がかかることとなる
- 幼生が一週間生き延びるまでにいい水にならず、養分が足りなく死んでしまう
②水中酸素の欠乏
- 水が汚れれば水中酸素が少なくなる
- そのため、幼生期は汚れを分解するバクテリア水を維持すべき
- よいバクテリア水が出来上がっていれば、幼生期(魔の一週間中)はバクテリア水からの養分で充分
- 通常の餌は水を汚し、その汚れ度はバクテリアの汚れ分解力を超えてしまう?
- 結果として、早い餌やりが幼生期の餌と酸素の両方を減らす
- 水があったかすぎると酸素が少なくなる
- そもそも飼育キットのみで飼う場合、差し水以外の酸素を増やす要素がない
- つまり、極力汚さない=餌は魔の一週間中は与えない
- さらに、酸素を増やすファクターを与える
シンプルにまとめると…
1.魔の一週間を生き延びれるバクテリア水・バクテリア維持環境を用意する
2.酸素欠乏にならないための環境の用意をする
ということになるのではないかと思います。
・付属のタマゴを半分に分けて、最初うまくいかなかったら二回目投入する
というのは、おそらく
・時間が経ってバクテリアがようやく維持された水になってから孵化させる
ってとこなんじゃないでしょうか。
これこそ、魔の一週間を超えるための近道だと考えます。
いくつかのサイトを渡り歩き、これらを満たすためのものを備える必要がある、と考えました。
で、本日はホームセンターのアクアリウムコーナーにて、以下のものを購入しました。
おもに参考にしたのは「イシンホーム 千葉東総店のスタッフブログ」さんの
『カブトエビの育て方』ページです。
①ヤドカリ用砂
②水温計
③水草(アナカリス)
④酸素吹き出し石
ホントはウッドチップも入手したかったのですが、ホームセンターでは見つかりませんでした。
が、すでに今の水槽にはある程度バクテリアが住んでいると思うのです。
もしかすると、今くらい放置した状況ならいい感じのバクテリア水になっているかもしれません。
でも、もうタマゴ袋の残りは半分。どのくらい孵化してくれるかわからないので、よりよい環境を用意して2度目のチャレンジに臨もうと思います。
上記4点を用意した理由を詳しく。
①砂によるバクテリアの定着化
本日、熱帯魚などアクアリウム用の砂を何種類も見て、解説を読みあさりました。そこに書いてある中で共通する部分が
「砂はバクテリアを定着させる」
ということ。逆に言うと、
バクテリアは、定着するための床(モノ)が必要である
ということなのです。その最たるものが「砂」なのです!コーナーを徘徊し、砂の取説をいくつも見直し、砂が必要な理由がようやくわかりました。
金魚や熱帯魚等の飼育でも、バクテリア定着は大事なようですが、カブトエビほど気にする必要はないようです。
しかしながら、カブトエビの幼生期はバクテリアが主要な餌になる。すなわち、
幼生期(魔の一週間)は安定したバクテリア水状態の維持をしなくてはいけない
これこそがカブトエビ飼育スタート時の最も根本的な大原則に据え置かなくてはいけないんだ、と考えました。これを一番フォローするのが、定着物である砂なんじゃないかと思います。
では、なぜ飼育キットにはその部分を詳しく描いてないのか??
自由研究のため、答えを書いてはいけない
からじゃないかな?w
あともうひとつ、
繁殖がうまくいきすぎると飼育キットが売れくなるから、簡単に飼育成功しないようにしている
だと思いますwww
カブトエビ飼育途中失敗ながら、売り手の思惑は研究成果として発表できそうです。
ただし、砂も何でもいいというわけではないようで…水中内のphを大きく変化させるような砂はNGのようです。
金魚なら問題ない砂も、カブトエビにはダウンしそうな砂もあるようです。
「イシンホーム 千葉東総店のスタッフブログ」には、
- 熱帯魚やガーデニング用の「田砂」がいい
- なければ「川砂」、ヤドカリ用砂でもいい
- できるだけ粒子の細かいもの(1mm以下)が良い
とありました。近くのホームセンターでは「田砂」も「川砂」は見つからず…ヤドカリ用砂があったのでこちらを購入した、というわけです。
アクアリウムにおける砂の役割のうちのひとつを知ったことで、「カブトエビ(トリオプス)の栄養」の粉およびウッドチップの謎が真の意味でわかった、いや、たぶんそうなんだろうな、とものすごく腑に落ちました。幼生死因の半分に手が届いた、と感じています。
②真の水温維持
エアコンで不在時は26度、自宅にいるときは22度の生活をしていましたが、果たして水温はどうなんだろう?
孵化や成長に役立つよう水槽用ミニライトを日中は点けていますが、これが実際には水温を上げまくっているかも???
そんな不安より、今回は水面に浮かぶ小さい水温計を購入。ちゃんと実測しようと思います。22度~26度をしっかり確認しようと思います。
③水草(アナカリス)
これは、いくつかの複合的機能のためです。
・光合成による酸素増幅
・バクテリアの定着用
・カブトエビ食用
カブトエビは雑食で、ある程度成長すると植物も欲するらしいです。田んぼの草取り虫としてのカブトエビが役に立つ理由も、ここにあります。
ある程度大きくなると、水草をばくばく食うらしいので、カブトエビの餌では得られない餌をしっかり用意しようというわけです。
しかし、水草なんて今まで生きてきて全く意識しなかったけど…アクアリストが水草にこだわるのもほんのりとわかりました。
ただし、水草にはなんかいろんなものが付着しているらしく、ヒルとか小さな貝のような生物も付着しているそうです。これがカブトエビの幼生を食べてしまうことがあるらしく、念入りに洗ってあげる必要があるようです。
洗浄と水草保持のため、小さなバケツも購入しましたw
④エアレーション装置
カブトエビ飼育のために本格的な装置を買う気はさすがに起りませんでしたが、酸素吹き出し石という安価なエアレーション物体には非常に興味がわきました。1か月の間酸素を出し続けてくれるそうで…役に立ってくれればいいのですが。
そんなこんなで、2度目の挑戦に対し、できる限りのものは用意しました。もろもろで2000円くらい。
しかしながら、用意するだけで飼育キットの値段を超えてしまいました。
あ、ミニライトとスポイトと水変えカップも加えたら4000円位だ。キットの3倍…
たかだかカブトエビに、なんでここまで力入れてんだおれはw
本日は購入のみ。明日から3連休なので、明日は一日環境構築日にしようと思います。
あ、あたらしい置き水も用意しておこう…
最終更新:2017年08月06日 00:42