エンペルト
標準身長 1.7m
標準体重 84.5kg
分類名 皇帝ポケモン
極地や流氷の残る海岸に生息する鳥型ポケモン。
主に進化前のポッチャマ・ポッタイシの数匹が寄り集まっている群れのボスにあたり、群れを危険から守り生存率を上げるために進化した独特の羽毛を持つ。
翼のふちや、首周りから腹部までの一部の羽毛は
エアームド種のように硬質化しており、金属成分を含んでいる。
特に翼のふちにある羽毛は重なり合って密集しより硬くなっていて、ナイフのように鋭い。
地上では、翼は主に身を守るのに使われており、翼を激しく振って相手を切りつけ戦う。
特にプライドを傷つけられる(縄張りを侵される、エサを盗られるなど)と普段より激しく攻撃するようになる。
水中ではまるで空を飛ぶかのような機敏な動きができ、素早く獲物を追い詰める。
ジェットスキーとほぼ同等の速度を出す個体もいるという。
鳥ポケモンだが、極寒の地には天敵が少ないこともあり、飛ぶ能力を失っている。
その代わり、翼は水をかけるように細く短く進化しており、海に潜って獲物を取る道を選んだ鳥ポケモンといえるだろう。
ポッチャマ種は進化形ともどもプライドが高く、一匹で行動することが多いが、それは「エサを仲間に分け与える」「群れでの協力で身を守る」という利他的行動を取ることがない、ということであり、群れで集まるのはただ単に「エサや資源の多い縄張りを確保するうちに、他の個体と縄張りが入り混じった」ということである。
なので、群れで協力しあうというよりは、皆が各々の縄張りを守ろうとするので、結果的にエサが多いところに複数の個体が集まるのである。
しかし、繁殖行動を取るときには巣の見回りなどで協力しあうこともある。
縄張りで一番強い個体がよりプライドが高く、とりわけ縄張り意識が強い傾向にあるので、その個体が領地を守る際に最も積極的に戦いに加勢し、経験を多く積んで進化しエンペルトになれる。
よって、基本的には特にプライドが高く縄張り意識が強い個体が群れの中でエンペルトになれるのである。
当然、ほぼ同等の強さの個体同士はプライドを守るために戦い合い、勝ったほうがより多く領地を得て、負けたものは以後その個体には戦いを挑まなくなる。
この戦いの際ほとんどの場合は、クチバシから伸びる3本の角の長さで勝ち負けを決め、他の群れ同士の際でも同様に雌雄を決する。
なお、進化前のポッチャマは低温のシンオウ地方では飼育しやすいこともあり、初心者用に配られている馴染み深いポケモンでもあるが、ポッチャマ種の生息する地域の氷が解け始めていて、序所に生息域が狭まりつつあることを加筆しておく。
図鑑No.395
英名 Empoleon
分類 こうていポケモン
タイプ みず/はがね
平均体長 1.7m
平均体重 84.5
特性 げきりゅう
タマゴグループ 水中1/陸上
シンオウ地方では初心者向けのポケモンとして配布される水タイプであるポッチャマの最終形態。
地球温暖化の影響からか、現在はシンオウより北の地域にしか生息は確認されていない。
皇帝の名に相応しい貫禄と、王冠を連想させるツノから中世ヨーロッパでは王族のみ飼うことが許されていたとされ権威の象徴だった。
現在でも代々エンペルトを使用する家系がわずかながら存在する。
人間との関わり合いは意外に古く、古代ローマでは鋼のように硬質化したエンペルトのツノや翼を原料とした武器が戦争にしばしば用いられていた。
ちなみに、剣や槍(特に三又槍)はこのエンペルトが元だとも言われている。
しかし、エンペルト系自体は非常にプライドが高い種としても有名であり、エンペルトが狩られるとまた別のエンペルトが仕返しに来るということもあった為乱獲には至らなかったようだ。
ライバルは時によき友でもあるということか、縄張り争いが長続きしたエンペルト同士には逆に友情が芽生える事もあったという。
同じ環境に生息するジュゴン種、トドゼルガ種とは違い水に付属するタイプは氷ではなく何故か鋼タイプである。
これは長年学会でも様々な議論がなされたが、
まずエンペルトは
ムクホークやピジョットと同じ『鳥』ポケモンであること、
同じ鳥であるデリバード種が可能な飛行行動ができず水中を生活環境に選んだこと、
そして元々寒帯地方に生息することから、
エアームド種のように羽毛を硬質化させ鋼タイプに変化する道へと進んだらしいという結論がなされた。
事実、水/鋼タイプは氷タイプに非常に強い組合せとなっている。
最終更新:2010年04月16日 19:15