アーシア島へ
俺は今、アーシア島という場所に向かっている。
アーシア島はオレンジ諸島の中で、最も南にある島だ。
なんで俺がこんな島に来たかというと
ルギアと呼ばれる幻のポケモンの目撃情報があるからだ。
何年も前の情報だが、多数の目撃情報がある。
それに町の図書館で調べたところ、このアーシア島には
海の神の伝説が、残されていた。
俺がここまでルギアに拘る理由は
実際に俺がルギアを見たことがあるからだ。
正確には見たことあるかもしれない……だが。
俺が一匹のポケモンを貰い、故郷の島を出たときに
海を渡っていたら、俺の乗っていた船の下を巨大な影が通り抜けていった。
そのときに船長が
「海の神様に出会えるなんて、運がいい」
そう言われた時から、俺はルギアに興味を持った。
『坊主、島についたぞ!』
「あ、ここまでありがとうございます」
「気にするな!俺もここに来たかったからお前はついでだ」
船長はそう言うと、船を置いて、島の奥に進んでいってしまった。
俺も船から降りて、砂浜に足を踏み入れた。
後方にはエメラルドグリーンの海があり、一度泳いでみたい。
だが水着を持っていないし、買えるほど、金銭的余裕は無い。
しばらく、海を眺めて過ごした。
"カシャン"
……背後になにかの気配を感じる
後ろを向くと、鳥を司った衣装を纏った人間が、大勢居た。
なんだこいつらは、この島の宗教団体か?
俺が一歩、後ろに退くと
大勢の人間の中から、一際目立つ、青が基準となる衣装を纏った人物が登場した。
その人物は、手にモンスターボールを所持していた。
そしてそのボールを、俺の方に向かって投げる。
中からは緑色で、無表情なポケモンが出現した。
そのポケモンは俺の顔をジィっと見つめてくる、こっちみんな。
「こいつはネイティオ…… 俺とポケモンバトルをしたいのか?」
ネイティオのトレーナーは頷く。
「よく分からんが売られた喧嘩は買う 行け!」
俺も腰に装備していた、モンスターボールを取り出し、投げた。
中からは俺の相棒のポケモン、リーフィアが出てくる。
「いくぞ、リーフィア!リーフブレードだ!」
リーフィアは、ネイティオに飛び掛る。
しかしネイティオは、一瞬にして消え去った。
「消えただと!」
リーフィアは、攻撃対象が消滅したことによって、動揺していた。
リーフィアが、周囲をキョロキョロと見回していると
ネイティオは、リーフィアの背後に姿を現し
羽を羽ばたかせ、銀色の風を発生させた。
「リーフィア!後ろにリーフブレード」
そう指示した瞬間には、再びネイティオは消えていた。
そしてまたリーフィアの後ろに現れ、銀色の風を発生させる
「くそっ…」
ネイティオはテレポートで、リーフィアの攻撃範囲外の上空へと避難していた。
これでは、こちらが攻撃できず、一方的な勝負となってしまう。
どうすればいいんだ……
「燕返しだ!」
リーフィアは、目にも止まらぬ速さで、移動をしだす。
ネイティオは、元々リーフィアが居た場所に出現し、銀色の風を繰り出すが不発に終わる。
その隙を狙い、リーフィアはネイティオの真後ろに、燕返しを命中させた。
するとネイティオは、背後にいるリーフィアに襲い掛かる。
「今だ、シザークロス!」
リーフィアは、ネイティオを尾で二回切りつけた。
ネイティオは致命傷を負った。
ここで初めてトレーナーが指示をした。
「羽休めじゃ」
ネイティオは空中から、地面に降り、体力を回復する。
しかしここで、俺に勝機が舞い込んだ。
『リーフィア、燕返しからシザークロスにつなげ!』
リーフィアは指示のあとに、テンポ良く、ネイティオに近づき
シザークロスを命中させた。
ネイティオは、シザークロスをまともに受けて、気絶してしまった。
「ば……ばかな わしのネイティオが一撃で……」
「羽休めには体力回復の他に、使用中には飛行タイプが無くなる効果もある
そのあとにエスパータイプに、弱点の虫タイプの技を使えば分かるよな?」
ネイティオのトレーナーは、悔しそうに下を向いてしまった。
『またあんたらはなにやってんの!?』
声がした方を振り向く
そこには茶髪で、サングラスを掛けた少女がいた。
最終更新:2008年05月06日 16:19