私ハ悪クナイ

第一章

2: 名前:刹那☆05/31(日) 15:16:58
「邪魔ナヤツハ消シテシマエバイイ。」

じりじりと距離を縮めていく。

「い・・・いやぁっ!やめてぇぇぇぇぇ!!!」

ドサッ。

目の前に人が倒れる。

フフ・・・。

これでいい。

これでいいのよ。

悪いのはアナタだから・・・。

私は間違ッテナンカイナイ。

ダカラ

私ハ悪クナイ―・・・。


3: 名前:刹那☆05/31(日) 15:36:53
「邪魔ナヤツハ消シテシマエバイイ。」

小さい頃、両親からこの言葉をず~っと聞かされてきた。

私の両親は・・・怖い。

誰も逆らえない。

だから、その言葉をずっと黙って聞いてきた。

そうして育ってきた私。

でも・・・もう限界。

私には、きっとそれ相応のストレスが溜まっているだろう。

私だってこんなコトはやりたくなかった。

「何か、ストレスを発散させるもの・・・。」

テレビをつけた。

ニュースがやっている。

”今月で死者が20人を超えま・・・”

ピッ。

そして消した。

私は口が裂けるほど、ニタァッとうす笑いをした。

「いいコト、思いつ~いたぁ・・・。」

でも・・・

私には、こうするしか方法はなかった。


4: 名前:刹那☆06/01(月) 20:43:51
そうよ。



私がヒーローになればいいんだわ。



みんなが憧れる



ヒーローに―・・・。


5: 名前:刹那☆06/01(月) 20:45:20
私がこんな事になったのは・・・



あんな事があったから。


6: 名前:刹那☆06/01(月) 21:00:19
「悠~、いっしょにご飯食べよっ!」

「おう。」

私達は手を組んで屋上へと向かった。

「やっぱあの2人、お似合いだよね~。」

「そうそう。2人の仲はもう誰も引き離せないって!」

私達はこの学校のラブ02カップルと言われている。

1年前、悠が私に告ってきた。

「スキです。俺と付き合ってください・・・。」

え・・・。

うそ。

ほんとに・・・?

悠君が・・・私を?

カァァァ///

真っ赤になった。

うれしいっ!!

だって私も悠君のコト・・・。


あのときがなかったら

今の私達はいなかったと思う。

~屋上にて~

「やっぱ、香織の玉子焼きはうめぇわ。」

「え~っ、ほんとぉ?」

「んじゃ、ウインナーは?」

パシッ!

ウインナーがポロッところがりおちる。

これがいつものパターン。

「もう~、ウインナーのあきたの?」

「うん・・・。」

「悠ったら、ほんと飽きっぽいんだから


7: 名前:刹那☆06/01(月) 21:04:04
まだ打ってないのに・・・><

続きです↓

「悠ったら、ホント飽きっぽいんだから~・・・。」

「おう、俺、飽きっぽい。」

『アハハッ!』

幸せだった。

ずっとこのままでいたかった。

だけど―・・・。


8: 名前:刹那☆06/01(月) 21:09:43
「悠~、一緒にかえ・・・!?」

見てしまった。

教室で2人抱き合っている。

ショックを受けた。

だって、抱き合っている相手が・・・

悠と、私の大親友、奈々だったから・・・。

「・・・っ。」

ひどいよ、奈々・・・どうして?

奈々は・・・私の味方じゃなかったの・・・?

涙が・・・止まらなかった。

そして、この頃だった。

奈々に対しての殺意が芽生えたのは・・・。


9: 名前:刹那☆06/01(月) 21:18:27
~翌日~

奈々に聞いてみた。

「どうして私の彼氏をうばったの!?奈々も応援してくれてたんじゃないの!?」

私は、奈々がちゃんと私の味方だということを言ってほしかった。

だけど、返ってきた答えは・・・

「は?何言ってんの?何が美男美女よ!あんたみたいなブス女、死んじゃえばいいのよ!」

「・・・ひっど。」

奈々・・・ひどいよ・・・。

私のこと、ずっとそんな風に思ってたの・・・?

また、涙がこみ上げてきた。

      • 殺してやる!!!


10: 名前:刹那☆06/01(月) 21:27:12
私は家に帰ってから計画を練った。

奈々を殺すための・・・。

次の日、計画を実行した。

まず、奈々のかばんに水を入れた。

もちろん、教科書などはびしゃびしゃだろう。

次にいろいろと噂を流した。

フフッ・・・。

いい気味。

だけど・・・

奈々も黙ってはいなかった。

「・・・何?こんなトコによびだして。」

「あんたに言っておきたいことがあるの。」

「・・・何よ。」

「悠は困ってた!何でこんな奴と一緒にいなけりゃならないのかって!ホントは悠は私のことが・・・」

「うそよ。悠がそんなこと言うはずないわ!だって私と悠は・・・。」

気がつけば私は走っていた。

多分、あの続きを聞きたくなかったからだろう。

だって悠はいつだって私のことを思ってくれれたもん!


11: 名前:刹那☆06/01(月) 21:29:42
フフフッ・・・。

次の日、噂が学校内であふれていた。

「ねぇ、聞いた~?奈々ちゃん、香織ちゃんの彼氏うばったんだって~。」


12: 名前:刹那☆06/03(水) 21:29:42
「・・・ッ、何よコレ・・・ッ!」

計画通りだわ・・・。

「見てみて、本人よ・・・。」

「ちょっと、何なのよ!言ってよ!」

「・・・・・・。」

だが、答ええる者はいない。

「答えてよ・・・、何なのよォォォォォォォ!!」

そのまま喚くがいいわ・・・。

あぁ、放課後が楽しみ♪

え?

どうしてかって?

それはね、

遂に奈々に

とどめをさす事ができるからよ―・・・



13: 名前:刹那☆06/03(水) 21:41:04
「ちょ、どういうこと!?」

「邪魔ナヤツハ消シテシマエバイイ。」

「どうして!?私は香織のために―・・・。」

私のために・・・・・・?

フフッ。

笑わせないで。

「うそよ、そんなの信じない・・・。」

「私は香織のためにやったのよ!悠は悪い男だったのよ!」

「うるさい!!!」

私は隠していたナイフを取り出す。

そして―・・・。

「い、いやぁっ!やめてェェェェェェェ!!!」

ザクッ!

あんたが悪いの。

私の悠を奪ったから・・・。

これでいい。

「邪魔ナヤツハ消シテシマエバイイ。」


                 第一章 END

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最終更新:2010年07月25日 20:42
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