405: 名前:葵 (3e6wZ9rNfs)☆06/30(水) 16:31:32
あやさま
長らくお待たせしました!
なかなか辛い展開ですが……応援よろしくお願いします^^
ヤードさま
響の株アップ!笑 頑張りますね^^
*
「ねーウェイトレス用の布どこ?」
「誰か買い出し行ってきて!コンビニ!」
「あ、じゃあジュースも買ってきてー」
なんやかんやで文化祭まであともう数日しかない。喫茶店なんだけど、私達が着る服(衣装)がまだ間に合っていてなくてピンチだ。
運悪く、響と同じ分担の私だけどあれから部活のとき以外何も話していない。部活中でさえ極力話さない。
だから、前より響は山内さんと居ることの方が多くなった。
胸が痛む。でもこうする他はなかった、仕方ない。
「……最悪だな、私」
響に助けを求めたり、かと思えば離れた自分。
彼は合図を受け取ってくれたのに、私から手放してしまった。
……まぁいい、それより今大変なのは……
「……蓮。いい加減暑いから離れてよ」
「いーや」
佐久間蓮。必要以上に教室内外関係なくべたべたくっついてくる。
慣れとは恐ろしいもので、最近うんざりは思うものの振り払うことさえ面倒になってきた。
体を求めてくることは減ったんだけどね……。私が響と距離を置いたからなのかは分からないけど。
そして、隣では。
「……離れやがれ」
「やだよぉ。響照れ屋なんだもん!」
「るっせー、本気で殴られてぇのか」
「もーやだ響怖いー!……あっ買い出し行こうよ響!」
「は?おい引っ張んなっ……」
……結構酷いことを言いながらも買い出しに引きずられていくその人を見ていたら、響のほうこそ満更でもないんじゃないかって思えてきた。
406: 名前:葵 (3e6wZ9rNfs)☆06/30(水) 16:45:27
うざい、本気でうざいべたべたまとわりついてくるこの女。しかしこの女とは別にまた俺をいらいらさせる原因の女が、最近いる。
「何で俺が買い出し係なんだよ……」
「……ねぇ響」
コンビニから出て道路に出た時、優華が足を止めて口を開いた。
「あ?」
「もう莉恵ちゃんは良いの?」
もう一人の俺をいらいらさせる原因の名を聞き、気が滅入った。
「……あいつは佐久間とデキてんだろ」
「ふうん。もう関係も持ってるっぽいよねえ」
そう言われて、あいつの身体を思い出した。
散らばるたくさんの所有の印の痕に、痣。
……痣?
なぜかこの間は何も思わなかったが、体に痣があるのは少しおかしい。
この女といい佐久間といい……まさか。
「おいお前、あいつに何かしたんじゃねーだろうな……」
「何のこと?優華知らないよ、関係ない」
(信用出来るわけねーだろうが)
何か、匂う。
「……響」
「!」
最近の莉恵の様子を浮かべて頭の中を整理していると、気付けば目の前一面に優華の顔があった。唇が触れる寸前に、思いっきり肩を押す。押すというよりなぎ倒すという表現の方が正しいかもしれない。
女ということも忘れて思わず手加減出来ずに倒すと、どんどん優華の顔が歪んでいった。
「酷い!痛いじゃな「うるせーよ!!知るか!!」
怒りに任せてそう怒鳴りつけ、俺は優華を残し走った。頭の中は一人のことでいっぱいだ。
何があった。いい加減素直に……
「……もう許さない」
ピッピッピッピ
「……あー、もしもし?もうね、滅茶苦茶にしていいよ。文化祭の日でいいんじゃない?
……うん。全然。じゃあね」
(あの女、許さない)
415: 名前:葵 (3e6wZ9rNfs)☆07/11(日) 21:23:34
プリンさま
好きだなんて、私もあなたが大好きですよ!!(黙
常連さんとか本当に感謝です、ありがとうございます。
ライラさま
大丈夫なのでしょうか……
見守ってやってくださいね><
miniさま
わ、私の小説で泣くなんて(';ω;`)あ、ありがとうございますなんだか申し訳ないです←
ち、ちなみにどこですか!?(気になるらしい/笑
ムがない!さま
いつもたくさんのコメントありがとうございます。
楽しみにしてもらっている分頑張りますねb
あやさま
響のカッコよさにアゲだって!響よかったね!^^
ペース遅いですがよろしくお願いします、ありがとうございます。
リカさま
あげ感謝です!
*
「あんたやっぱり明日は佐久間くんと回るの?」
「え?……あー、多分……向こうもうその気でいるみたい……。なんかごめんね、最近」
文化祭を前日に控えた日の午後。
沙耶にいきなり問われてドキっとした。実は、今回の一連の出来事は沙耶には一切話していなかった。これ以上周りの人を巻き込むのは嫌で。よくもまぁここまで隠し通せてると自分でも思う。
「あたしは彼氏連れてくるから大丈夫だけどね」
(あぁ、そうでした)
「……でも、何か隠してない?」
「えっ。嫌、別に何も……」
「なんか最近変なこと多いし。相川くんとも前よりぎくしゃくしてるし」
(うっ……やっぱり鋭い、この子)
そういえば二日前くらいに、響が何か言いたげな顔して近付いてきたけど全力で逃げた。もう避けることしか出来ないのか、私は……。でもこれ以上二人っきりで顔を合わせるのは正直辛い。
「……ま、何かあったらすぐ言いなさいよ」
「ありがと、沙耶」
友達まで裏切っている気がして少し気が引けるけど、必要以上に深入りしてこない沙耶には、言葉で言い表せないほど感謝している。
いよいよ明日だ、文化祭は。
あともう少し。もう少しの我慢だ。そう思うとほんのちょっと心が軽くなった。
417: 名前:葵 (3e6wZ9rNfs)☆07/11(日) 21:47:10
ふーさま
あなたさまのそのお言葉が更新の原料ですよ(´ω`)ありがとうございます。
*
「いらっしゃいませー!」
「あー、そこの二人!ちょっと寄ってかない?」
学校中大盛り上がりの文化祭当日。まさかの人出の多さに私達のクラスもてんやわんや状態だ。あと20分くらいで交代なんだけど……しんどい。しんどすぎる。何がしんどいかって、なんたって隣にいるのが響なんだもん。
無愛想すぎるから宣伝なんて出来ないし、看板持って突っ立ってるだけ。(なのに女の子が響の顔を見て喜んで入っていく。声を張り上げている自分が可哀そう)
少なからず、私は久しぶりにはしゃいでした。文化祭当日くらい、全部忘れて楽しみたい。なんたってあの厄介者の二人も、文化祭後にはこの学校を去るわけだし。
横に響がいるのは、まぁ担当が一緒なんだから仕方がないし……。
(いや、本当は、
すっっっごく気まずいけど!)
例えば、今。多少人の出入りが少なくなって、私が黙って立っていると、ものすごく視線を感じるのだ。逆にここまで見るなら話しかけたらいいのにと思ったり、でも話しかけられてもどう接すればいいのと思ったり。
……本当これ、どうしたらいいんだろう私は。
「莉恵ー、相川くん、交代だよ」
「!あ、ありがとう」
ぼけーっとしてたら交代時間まで来ていた。何してるんだろう私。
クラス全員が荷物を置く専用の空き教室が少し遠くにあるんだけど、ぶっちゃけ部室の方が近いから私はそこを使っている。ずっとこんなウェイトレスの格好なんてしていられない、部室で着替えようっと。
誰もいない部室のドアを開けて、服を脱ぐ。やっとこの格好から解放されて少しほっとした、そのとき
コンコン
「……誰?」
「俺」
(!!響だ)
同じことを考えていたバスケ部員が数名この部屋に部室を置いている。
響は全く同じ時間担当だったんだから当たり前か……と一瞬考えるが、ドアが開きかけて我に返った。私今上半身下着姿なんです!!
「ちょ、待ってストップ!」
開きかけたドアが寸でのところで止まった。
「す、すぐ着替えるから……ちょっと待って」
ガチャ
……え
418: 名前:葵 (3e6wZ9rNfs)☆07/11(日) 22:28:27
最後の方の「同じことを~置いている」の文章中の
×部室 ○荷物 です。すみません;
*
な、なにこの人!最低!
「ちょ、待ってって言ったじゃん変態!」
とっさに背を向けるけど、背中がむき出しだ。落ち着かない。
「さ、さっさと出てってよ!……蓮のとこ行くから」
「こんな痣作ってか?」
(痣?……っ!!)
やばい。すっかり忘れてた。あいつが乱暴に私の体を扱うもんだから出来てしまった複数の痣。まさかそれを見られていたなんて。これじゃあ何言われるか、
「……て思ったけど、何もないんだろ?」
(え……?)
「並河に聞いた。最近お前の様子おかしいってあいつも言ってたけどよ、あいつはお前のこと信じるって言ってたぜ。つーか昨日俺がすっげー怒られたわ、マネージャーの言うことも信用できないのかって……
だから、もう何も言わねぇよ。たとえまた、違和感感じてもお前自身が言わないんならな」
(こ、この人)
驚いた。まさかそんなことを考えていたなんて。
それに、
(沙耶、ごめん……)
私は本当に最低な人間だと思う。大切な人に本当のこと言わず、その癖心配かけて。みんなは私を信じてくれているのに。胸が痛い。
「……それを言いに来ただけだ」
駄目だな、私。周りがこんなに言ってくれてるのに。
自分自身で、決着つけなくちゃ。
中途半端な格好だったからぱっぱと制服を着て、私は口を開いた。
「あのね、知ってると思うけど多分今日が最後だよ……蓮も優華も」
「……あぁ、知ってる」
「……もう少しだから」
「あ?」
「ごめんね響。もう私、普通に戻れると思うから」
「は?……!!
おい、何で泣いて…」
「っ……」
やばい。感情の制御が出来ない、涙がぼろぼろ零れる。本当は今すぐにでも、この人の胸に飛び込みたい。
でも、決着着けてこないと……。
「……じゃ、また後でね!あ、多分優華が探してると思うよ」
バタン!
「おい待て話が違っ……チッ行きやがった」
「もしもしっ……蓮、今どこ?……分かった、すぐ行く」
怖くないと言ったら嘘になるけど、私が、私自身で、終わらせないと。
429: 名前:葵 (3e6wZ9rNfs)☆07/18(日) 21:10:31
ガラガラッ
「はぁっ……」
「お前の方から来るなんて珍しいなー、どうしたんだよ」
白いベッドに腰掛けているその男。
……この男、誰もいない保健室にいるなんて性質悪すぎでしょ。
一先ず単刀直入に言うことにする。
「ねぇ、悪い事はもう言わないから……もうこんなことするのはやめて」
意を決して私がそう言うと、意外だったのか蓮は目を丸くした。
「いや、どうせ今日までのことだろ。これ以上も何も、俺もうこの学校から出るし。知ってたと思うけど元々短期だったし、仕事とかの予定で」
「知ってる……だけど、このまま終わらせるなんて私の中で納得いかないから。
それに、あの写真だって。
バスケ部どうにかしようたって絶対にそんな「あー、あれね」
「……何?」
言葉を遮られてちょっとむっとした。
「あれね、
嘘」
は?
「俺言ったけどよー、写真ばらまくとかネット上にばらまくとか。あれ全部嘘ね。そりゃちょっと考えりゃ分かるだろ、今の時代本気で調べたら一発で誰がやったかとか分かるし。あんまり派手なこと俺がするわけにもいかねーし」
何それ
じゃあ今の今まで私がずっと悩んでたのは何だったっていうの?
「ならどうして私にっ……」
動揺して声が震えるのを必死に抑えながら聞くと、蓮は面白そうに嫌な笑みを浮かべて答えた。
「お前の両親離婚しただろ?」
「……っな」
最終更新:2010年08月11日 11:24