25: 名前:乃愛☆11/28(土) 20:31:51
啓斗Side
もう我慢できねぇ。
何で、結夏の奴…
風間とか言う奴の言うこと聞くんだよ。
気づいてたら俺は結夏の言葉を遮った。
結夏はポカーンと間抜けな顔を俺に向けている。
ぶ。
ちょっと和んだわ。
「 なーに?庵蓮くん 」
あ゛??
こいつの口癖って“なーに?”なのか?
女ならまだしも…男がこんな口癖だなんてな。
しかも、俺のことを“庵蓮くん”って呼ぶのを
許可してるのは結夏だけだ!!((勝手に決めた。
「 結夏から離れろ 」
風間はくすっと微笑み、一瞬冷たい目で俺を見た。
「 なーんで?結夏ちんから離れる理由なんかないでしょー? 」
だーかーらっ!伸ばしを使うな、伸ばしをっ!!
「 いいから離れろよ 」
「 だって、結夏ちんの彼氏じゃないでしょ?あんた 」
風間は戸惑う結夏の肩を抱き、くすりと笑った。
結夏は抵抗の仕方に困り、止まっている。
「 ね、結夏ちん。こいつ彼氏なんかじゃな…!! 」
ガッタ――――ン!!!!
29: 名前:乃愛☆11/30(月) 17:41:54
でぃあ*りぃさま
面白いですか!?!?∑、
嬉しいですb* 頑張りますッ!!
でぃあ*未来さま
アゲd(・ω・*)☆スペシャルサンクス☆(*・ω・)b
でぃあ*苺さま
何でしょおね??v
啓斗の性格をまだ分かっていませんね((ふふ/え
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結夏Side
「 きゃあッ!! 」
机に勢いよくぶつかる音。
あたしは思わず目を閉じてしまった。
「 …ってえ… 」
え―?
ゆっくりと目を開けると、
「 庵、蓮…くん? 」
そこにはあたしの知ってる庵蓮くんじゃなくて、
冷たい瞳で雄輔さんを見下ろしている…
あったかい心を持ってない庵蓮くんがいた。
机にぶつかり座っている雄輔さんを見ると、
雄輔さんもさっきまでの優しい顔とは違う雄輔さんがいた。
「 お前、いい加減にしろよ 」
ッ……!!
顔が青くなるのが分かる。
怖い…
こんなの、庵蓮くんじゃない。
30: 名前:乃愛☆11/30(月) 17:49:28
結夏Side
あたしは動きが鈍い震える体をゆっくりと庵蓮くんに近づけた。
そして、恐る恐る庵蓮くんの服の裾をつかんだ。
「 結夏? 」
まだ冷たい瞳をしたままあたしを見る庵蓮くん。
何故かあたしの瞳からは1筋の涙が頬を伝った。
「 ゆ…いか? 」
上手く言えない、
上手く言えないけど…
こんな庵蓮くんは嫌だよ。
「 あッ、あたし…今の庵蓮くん…やだよおっ…ウウッ 」
伝わるはずのない言葉。
分かるはずのない言葉。
でも…あたしは庵蓮くんにぶつかりたかったんだ。
庵蓮くんは泣いているあたしの頭を優しく撫でた。
「 悪ぃ…、怖がらせちまったよな 」
そう言って、子供をなだめるように庵蓮くんは耳元で言った。
そして、あたしの肩を抱くと未だに座っている雄輔くんを睨みつけた。
「 お前に結夏はやらねぇ 」
どきッ…
こんなときなのに、ときめいちゃうあたしはおかしいかな?
でも、何だかすっごく胸がきゅんってする。
32: 名前:乃愛☆12/01(火) 17:20:58
でぃあ*苺さま
苺さまも結夏系ですね((え/…、
啓斗を好きになると怪我するゼ☆((∑、
頑張りますー↑↑
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啓斗Side
未だに涙目の結夏の肩を優しく抱いている俺は、
教室には戻らずにさっきSEXをするために利用した
―資料室。
別にもう一回ヤろうとかは考えてはいない。
ただ、めったに人が来ない資料室なら結夏の話を聴けると思った。
資料室に着くとドアを静かに開けて中に入った。
結夏は首を傾げて俺を見た。
「 何で泣いた? 」
俺は床に座ると立っている結夏を見て問いかけた。
結夏はビクッと体を動かして、困っている顔を俺に向けた。
「 …ぇ、あ… 」
結夏は何て言っていいか分からない、という顔をしている。
「 ぁ、庵蓮くんが… 」
次に結夏が言った言葉に俺は驚いた。
「 怖かったの… 」
怖い…?
俺は、普段は不良ほどのやつだったが
せめて結夏の前ではそれを隠していた。
だが、今俺の目の前にいる女は
俺の本性を知ってビクついている。
「 俺のこと...嫌いになったか? 」
「 え… 」
下を見ていた目が俺に向けられた。
目にはうっすら涙が浮かんでいる。
「 嫌い…になんてならないよ。
ただ、さっき見た庵蓮くんが怖くて… 」
嫌いじゃ…ねえ、のか?
「 きゃッ!!あ、庵蓮くん? 」
33: 名前:乃愛☆12/01(火) 17:33:57
結夏Side
な、何!?
あたしは驚いて目をかたく閉じた。
床……冷たいなぁ。
…え!?床?
あたし今、押し倒されてる?
「 庵蓮く…んっ 」
緩んだあたしの口の中に庵蓮くんの舌が入ってきた。
いつもの優しいキスではなく、
強引で、抵抗の出来ない、深いキス……。
逃げるあたしの舌を追ってくる庵蓮くんの舌。
キスが終わるころにはあたしの頭の中は庵蓮くんのことでいっぱいだった。
庵蓮くんは無言のままあたしの制服を脱がして、
露になったあたしの胸を真ん中に引き寄せて
左右同じくらいに舐め始めた。
「 ぁッ…んっ… 」
自分では出そうとは思っていない声。
自分の声に驚く―…
こんなに可愛い声が出たんだ―…
こんなに甘ったるい声があたしの中にあったんだ―…
胸だけであたしがイッた後…
庵蓮くんはあたしを起き上がらせて、壁に押し付けた。
何―…?
初めてのことで何をすればいいか分からない。
庵蓮くんに背を向けて、壁に手をつけていると
後ろから庵蓮くんのものが入ってきた。
いつもは“大丈夫か?”とか“痛くないか?”とか聞いてくれるのに、
今日は優しくもなく、乱暴で激しい。
「 あっあっ…もっと、ゆっくりい…あっ!!んっ 」
あたしの言葉も耳にしないまま、庵蓮くんは腰を振る。
そして、あたしが一回イッた頃に、庵蓮くんは自分のものを入れたままあたしを抱き上げた。
まだえっちするの!?!?
っていうか、この体制は何!?
座っている庵蓮くんの上にあたしが乗っている状態。
これっ…苦しい!
庵蓮くん、何で何も言わないの!?
39: 名前:乃愛☆12/05(土) 10:00:22
でぃあ*苺さま
ちょ、伽羅変わってますよ∑、
今から書きますよvノノ
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啓斗Side
何やってんだ…俺。
俺は自分のものを抜いて結夏から離れた。
「 庵蓮くん…? 」
涙目になって俺を見つめる結夏。
泣いてンじゃねーか…!!
何で俺は気づいてやれなかったんだ。
自分のことしか考えてなかった…。
「 ...な…ごめんな結夏… 」
「 庵蓮くん、どーしたの? 」
結夏は裸のまま俺に近づいてきて、心配そうに顔を覗き込んでくる。
「 服着ろ 」
「 え、あ…うん 」
結夏の服を差し出すと俺は結夏から距離を置き深い溜息をついた。
「 庵蓮くん…… 」
着替え終わった結夏は俺に近づいてきた。
「 さっきのはちょっと…
結構…いや、ほとんど嫉妬だから 」
そう…。
俺は、ただ保健室で会ったくそ野郎(風間)と結夏は話してるのだけを見て嫉妬してたんだ。
「 結夏と風間のくそ野郎が話してるのみて…!! 」
俺が言い終わる前に、結夏が俺に抱きついてきた。
「 ヒックッ...も、もう...ウッいいよ... 」
「 何で泣くんだよ! 」
「 嬉しい… 」
嬉しい?何で。
俺は嫉妬で結夏にあんなヒドいことを。
「 あたしと雄輔さんが話してただけで
嫉妬してくれるなんて… 」
「 なんて? 」
「 あたし、幸せ者だねっ! 」
……っ…///
やべぇ、顔が赤いのが分かる。
それに、ニヤけちまう…
「 ん?顔赤いよー、熱? 」
何も知らない結夏は俺が顔を赤くしたのは
まさか自分!?だなんて思いもしないだろう。
「 んでもねーよ!! 」
ふいっと顔を逸らすと肩をつんつんと叩かれた。
振り向くと、結夏の顔……。
「 有難う 」
耳元でそう囁かれて。
優しいキスを結夏から貰った。
/////
俺は女か…。
43: 名前:乃愛☆12/07(月) 17:43:36
でぃあ*苺さま
きゃー!!ですよね☆
続きわ今から書きまする❤
でぃあ*絵凛さま
大好きですか!?!?!?
アリ(●´・ω・)(●´_ _)ガト♪
応援+ ゚ *。(●´Д`人´Д`●)。* ゚ + ょろちく♪
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結夏Side
ガララッ...
「 今村さん、体調良くなったんで連れてきました 」
う…、またもやその笑顔…。
女の子達…目がハートだよお。
「 良かったわ。先生から聞いたのよ?
今村さんが具合が悪くなって庵蓮くんが見てくれてるって... 」
「 はい、その通りです。
ご迷惑おかけしました 」
あたし達はすることがなくなり、
暇になったから教室に戻ることになった。
今は国語だから良かったものの、数学だったら
激怒先生(クラスで命名)に怒られるところだった。
自分の席に座ると、教科書を急いで出し、
ペラペラとめくり、探した。
「 じゃあ、さっそくだけど…
今村さん、読んでくれるかしら 」
「 え!?あッ…すみません、何処ですか? 」
「 教科書56ページの竹取物語よ 」
56…56…あった!!
「 よ、読みます 」
あたしは先生に苦笑いを向けると、
教科書に目をやった。
「 今は昔、竹取の翁というものありけり。
野山にまじりて竹を取りつつよろづのことに使いけり。名をば、さ…さぬ、さぬき…ん? 」
名前?何処で区切ったらいいか分からない~。
「 名をば“さぬきのみやつこ”となんいいける 」
えッ!?隣の席からボソッと何かが聞こえた。
隣を見ると庵蓮くんが口パクでもう一度言ってくれた。
「 な、名をば…さぬきのみやつことなんいいける 」
「 はい、有難う 」
ふ、ふわああ……。
緊張したぁ…。
あたしはガタッと椅子に座ると庵蓮くんを見た。
「 有難う 」
にこっと微笑んであたしは言った。
「 今、今村さんが言ってくれたのは… 」
「 先生、それギャグですかあー? 」
男子の誰かが手を挙げて言った。
ドッと笑いが起きたとき、耳元で
「感謝しろよ」と低くて甘い声…
庵蓮くんの声がした。
「 違います 」
少し顔を赤くして否定する先生。
「 で、今村さんが言ってくれたのを古文と言います。
その古文の下にも何か書いていますね。
じゃあ…庵蓮くん、読んでくれる? 」
「 はい 」
庵蓮くんはにっこりと先生に微笑むと、
立ち上がり、教科書を開かずに声をだした。
えっ…?
教科書は?
「 今ではもう昔のことだが、竹取の翁とよばれる人がいた。
野や山に分け入って竹を取っては、色々な物を作るのに使っていた。
名前を、さぬきのみやつこといった 」
「 うん、満点!! 」
す、すごぉい…。
何で何も見ないでいえるの?
「 で、今庵蓮くんが言ってくれたのは
現代語訳といいます 」
「 何で何も見ないで言えたの? 」
コソッと小声で庵蓮くんに問いかけた。
庵蓮くんはクスッと笑うと、
「 一度見ると、覚えるタイプなの、俺 」
すごっ!!
それって、天才型!?!?
45: 名前:乃愛☆12/08(火) 19:17:18
啓斗Side
結夏は目を輝かせて俺を見る。
そんな可愛い顔で見ンなよ…。
理性保てねぇかも。
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン…
「 はい、じゃ終わりね 」
国語が終わり頭を伏せていると、
近くに香水の匂いがプンプンする女共2人が来た。
「 庵蓮くぅん 」
「 お願いがあるんだけどお… 」
気持ち悪ぃ…。
なんで、そんな甘ったるい声出すんだよ。
普段はゲラゲラ笑って大股で歩いてンのに、
何だ、今は…。
何だよ、この変わりよう。
「 何? 」
俺は冷たく返事をすると、
女共は一瞬目を丸くしたが、すぐに直った。
「 今ぁ、庵蓮くんに彼女がいなかったらぁ… 」
ゲ。このパターンって…
「 麗と、付き合ってほしいのお 」
「 ね、麗って可愛いでしょ?フリーなら付き合ってやってよ 」
「 やだ~、可愛くないし~ 」
後ろに視線を感じる。
振り向くと、そこには複雑な顔をした結夏。
結夏は俺と目が合うとパッと逸らし、
教室を走って出て行ってしまった。
結夏っ…!!
「 庵蓮くん? 」
後ろを向いている俺の後ろに麗という奴が立ち、
結夏を見せないようにしている。
こいつ…知ってやってンのかよ。
「 庵蓮くん… 」
逸らすように前を向いた俺の首元に白い腕が絡んできた。
そして、俺の耳元で「抱いて?」と女は言った。
そのとき俺は、虚しさと欲望の2つしか頭の中に入っていなかった。
俺は麗の手を取り、結夏と初めて繋がった資料室に連れて行った。
資料室の扉を閉めると同時に俺は麗を壁まで追い込んだ。
そして、乱暴にキスをして、スカートの中に手を入れた。
「 んッ…ぁ… 」
明らかに感じている麗。
妙に色っぽく感じる。
唇を離すと、俺は麗の制服を麗の顔も見ないで脱がした。
ブラを外して、胸を舐め始めた。
結夏より大きい胸。
……結夏。結夏は……?
俺は麗の下をいじりながらふと思い出した。
涙目になっていた結夏。
今も…1人で泣いてるのか?
1人で考えていると、寝ている麗の腕が
俺の首に絡んできた。
「 ねぇ、舐めて…? 」
麗は自分のあそこを指差した。
俺は、結夏を忘れるため…
麗を利用した。
俺は自分を忘れて欲望のまま動いた。
やがて、俺は自分のものを入れて、激しく動いた。
「 あッ、あッ…イクッ!あッ、あああああッ… 」
ガタッ
は?
音のしたほうを見ると、
そこには……
泣いている結夏。
「 あれ、今村さん。
どおしたの? 」
麗は俺を抱きしめて、1人で腰を動かしている。
「 … 」
結夏は黙って、俺と麗が繋がっているところを見ている。
「 あたしたちねぇ、もう何回もSEXしてるの 」
「 え… 」
「 啓斗、SEX上手いでしょ?
あたしが教えたの、ゴメンね 」
「 お前っ…!! 」
47: 名前:乃愛☆12/08(火) 20:52:09
でぃあ*苺さま
本当ですよねー。
リアルに居たら、ブチってやっちゃうし((←
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結夏Side
何…、
この目の前の光景は。
しかもこの人何て言った?
"あたしたちねぇ、もう何回もSEXしてるの"
"啓斗、SEX上手いでしょ?あたしが教えたの、ゴメンね"
あのとき、一瞬でも庵蓮くんを好きになったあたしが馬鹿みたいだね…。
「 最低… 」
あたしは溢れる涙を抑えながら、
一言だけ言い残すと資料室から出た。
周りの目も気にせずあたしは廊下を泣いて走る。
ドンッ…
「 きゃ…! 」
誰かにぶつかり、バランスを崩し転びそうになる。
「 っと…危ないよ 」
え…、この香り…
「 あれ?結夏ちん!? 」
やっぱり…雄輔くんだ…。
転ぶのを止めてくれたのは嬉しい、
嬉しい…けど、今は会いたくなかった…。
「 どした?目真っ赤だぞ 」
下を向いて下唇を噛んで黙っているあたしを見て
雄輔くんは心配そうな声を出して、頭を撫でてくれた。
「 もッ…もう…やだよ…ヒックやだよおッ!!ウウッ… 」
「 結夏ちん… 」
あたしの泣く姿を見て、何かあったのかと感じた雄輔くんは、
何も言わずに肩を優しく抱いてくれて、誰も居ない図書室に連れてきてくれた。
「 ん 」
保健室に着くと、雄輔くんは一度何処かへ行ってしまった。
少しした後に濡れたハンカチを渡してきた。
「 目、冷やしな。
真っ赤で目立つよ 」
あたしは雄輔くんの優しさにまた涙が溢れそうになった。
それを抑えるようにハンカチで目を冷やした。
不思議にあたしの目からは涙が消えた。
「 何かあったの? 」
「 え… 」
心臓がドキッと大きく鳴る。
「 言いたくないなら言わなくていいけど 」
「 い…言っても迷惑じゃない? 」
あたしは雄輔くんの顔を覗き込むように聞いた。
雄輔くんはにこっと可愛い笑みを浮かべて、
「もちろん!」と元気よく答えてくれた。
そして、さっきあったこと…
庵蓮くんのこと、
あたしは雄輔くんに全部話した。
途中、悲しくて言えない事もあったけど、
雄輔くんが優しく頭を撫でてくれたから、
言い切ることが出来た。
話が終わると、雄輔くんは眉間に皺を寄せて何か考えていた。
やがて、考え事が終わったのかまた雄輔くんはあたしに
優しい笑みを見せてくれた。
「 辛かったな 」
後は何も言わないでくれた雄輔くん。
これが雄輔くんなりの優しさなのかな?
最終更新:2010年10月30日 15:43