「 俺だけのプリンセス 」 続き2

50: 名前:乃愛☆12/09(水) 19:05:03
 でぃあ*苺さま

 雄輔くん格好いいですか?
 もっとうはうはしちゃってください笑
 ちょっと雄輔と啓斗になりきります★大サ-ビスw

 「 おい、苺。何ボ-っとしてンだよ 」

 啓斗は苺の顔を覗き込むように見た。

 「 苺ち~んッ♪ 」

 雄輔は苺を後ろから抱きしめ、啓斗を睨んだ。

 「 俺の苺ちんに手ぇ出さないでくれる? 」

 ここまでデス!!またこうゆうのが欲しくなったら言ってください★

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 啓斗Side


 「 ね、邪魔者もいなくなったし続き…しよ? 」


 麗は黙っている俺の手を取り、自分の胸に当てた。

 「 なっ…!! 」


 頭ン中では拒否ってるけど、体は正直だな…
 せっかく小さくなった俺のものが一気に大きくなりやがった。


 「 あッ…膨れてる… 」


 麗はじぶんのあそこを触りながら俺のものを確かに感じている。


 「 …ろ 」

 「 え? 」

 「 離れろっつってんだよ… 」


 俺は絡んできた男達にしか見せたことのない、
 鬼のような顔で麗をにらみつけた。


 「 やッ…やだ、あの女を追いかけるつもり? 」

 裸のままペタンと床に座り、苦笑いもしつつからかう麗。
 お前にはかまってられねぇ…。

 俺はだまって資料室を後にした。


 結夏ッ…
 何処に行ったんだよ!!


 思えば俺…好きだった結夏のこと、
 何も知らなかった。
 こんなんで好きって言えんのかよ。


 走り回っていたせいか、汗がシャツに滲み肌にくっつく。
 休憩として、俺は廊下のど真ん中に座った。

 そこで、俺は自分の目を疑った。


 「 ごめんね、雄輔くん 」

 「 もう謝らなくっていいよ 」

 「 うん… 」

 そこには雄輔と結夏の姿。
 雄輔の手は結夏の頭に伸びて優しく頭を撫でている。
 結夏は嫌がらないで黙って撫でられている。
 それに少し……頬が赤い。


 何で……2人でいんだよ。


 やがて2人は俺に気づき、目を丸くしている。
 結夏は顔を青くして、雄輔の服の裾をギュッと掴んでいる。
 雄輔は少し驚いているがすぐに結夏の盾となった。


 「 ど-したの?庵蓮くんっ 」


 にっこりと笑みを浮かべる雄輔。
 こいつ……知って…!!

 「 …結夏、来い 」

 俺は結夏に近づいた。
 そして、手を伸ばす。

 「 やっ…!! 」

 パシッ


 ―は?


 今……俺、
 手…払いのけられた。



 「 止めてよ、俺のフィアンセに 」







53: 名前:乃愛☆12/10(木) 18:43:09


 でぃあ*ジェリーさま

ヾ(ゝω・`)oc<【。:+*ネ刀めまして*+:。】
 こっそり見ててくれてありがとうですv((え/
 でも、これからはコメしてくださいねbb*
 今から書きますよvノノ


 でぃあ*苺さま

 ちょ∑、
 ごりらちゃんっぽくなってますよ!?!?

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 結夏Side


 あッ……
 あたし今、庵蓮くんの手…


 どうして!?
 体が勝手に…


 「 …じゃあ、いいよ… 」


 庵蓮くんは寂しそうな笑みを浮かべて、
 あたしに背を向けた。

 やッ…
 違うの、違うのに…。


 庵蓮くんがいなくなってから、
 あたしは魂が抜けたように廊下に座り込んだ。


 「 ど…どうしよう 」


 そうだよ、どうしよう…


 「 ねぇ、どうしよう!
   どうしよう、雄輔くん…!
   あたし…庵蓮くんにヒドいこと… 」


 慌てているあたしの頭を撫でて
 落ち着かせてくれたのは雄輔くん。


 「 大丈夫、
   俺に任せて 」


 そう言ってにっこりと微笑む雄輔くん。
 この笑顔は…あたし、信じることが出来る気がする。



 「「「 お帰りなさいませ、お嬢様 」」」


 ほえええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?


 目の前には……
 めっちゃイケメンの男の子!

 「 ゆ、ゆ、雄輔くん…、ここって… 」

 「 ここはね、俺のバイト先。
   執事喫茶だよ 」


 し、執事喫茶ぁぁぁ!?!?!?
 雄輔くんってこんなところでバイトしてるの?

 「 何であたしをこんなところに… 」

 「 ん、だって…落ち込んでたからさ、
   こうゆうときは楽しむのが一番だよ 」


 そうゆう意味であたしに“任せて”って言ったの!?
 あたしはてっきり、庵蓮くんとの仲を修復してくれるのかと思ってました!!


 庵蓮くんと喧嘩したのに…
 こんなところで楽しんでなんかいられないよ。


 「 この子は結夏ちゃん。
   お触り禁止だからな 」

 お、お、お触りッ!?!?!?
 な、何を言ってるの雄輔くん。

 「 結夏ちゃん 」

 「 え? 」

 「 はい、飲み物 」


 わぁ~…。
 綺麗な男の人…。

 「 あ、有難う 」

 「 っていうか、結夏ちゃんて
   まじ俺好みの子なんだけどー 」

 んえッ!?!?
 あたしみたいな子を好みとかいう人有り得ないって…。
 てか、どうゆう人なの?

 きゃあ---!!!
 めっちゃ格好いい!

 何ここ…
 イケメンパラダイス!?

 あたしは、庵蓮くんのことも忘れて
 男の子に囲まれていた。


 「 結夏ちん、
   楽しんでる? 」

 「 うんッ!
   みんな優しいね 」

 あたしはにっこりと微笑んで
 机にあった飲み物を一気に飲んだ。

 「 あッ!結夏ちゃん、
   それお酒だよ!! 」

 誰かがそう言った。


 「 お酒~…? 」

 目がチカチカして、ふわぁ~って軽くなる。
 何か…雲の上に乗ってるみたい…。


 何故かあたしはいきなり立ち上がった。
 目がぼやけて足元が見えない。

 「 きゃっ…!! 」

 急に逆さかまになって落ちる感じがした。

 ふわっ…


 「 だ、大丈夫? 」

 雄輔くん…。
 雄輔くんの顔までぼやけるってあたし、
 相当酔ってるの?お酒ってすご~…









54: 名前:乃愛☆12/10(木) 19:01:03


 「 …ん 」


 見たことのない天井。
 あたしの家天井変えたんだっけ? 

 あ…れ?
 ふかふかなベット…

 …!?!?!?!?!?

 何処ここッ…!!

 た、確か…
 庵蓮くんと喧嘩して、
 雄輔くんが慰めてくれて、
 あたしを楽しませてくれるために執事喫茶に来て…

 パサッ


 「 ん? 」

 この服…


 雄輔くんの?


 シャ―――…


 あ、お風呂入ってるのかぁ。
 っていうかここって執事喫茶の中?
 シャワ―もあるなんてスゴいなぁ。


 ガチャ


 シャワ―の音がするほうで何かが鳴った。

 「 結夏ぁ~ 」

 「 はぁい 」


 やっぱり雄輔くんだ。

 「 俺のバックの中にある香水取って~ 」

 少し曇った雄輔くんの声。
 シャワールームだからかな?
 ちょっと面白い。


 あたしはくすくすと笑いながら雄輔くんのバックをあさった。

 ん?これかなぁ~…と。


 「 はい、ど―ぞッ 」

 「 あ、さんきゅ 」

 あたしは雄輔くんに香水を差し出すと
 シャワールームを覗いた。

 「 綺麗… 」

 「 入る? 」

 「 えッ!? 」

 雄輔くんはにっこりと微笑んでいる。
 いい…のかな?


 「 じゃあ、入らせていただきます!! 」

 「 おう。タオルとバスローブもあっから 」

 あたしは軽く説明を受けると服を脱ぎ中に入った。
 雄輔くんが使っていたからなのかいい香りがする。
 シャンプ―の香りかなぁ?




 「 ふわぁ~…さっぱりした 」

 あたしは外に出ると下の下着だけ着て
 ピンクのバスローブを着た。

 「 終わった?…!! 」

 雄輔くんはベットの上で寝転がっていた。
 何故かあたしを見て驚いている。

 「 どおしたの? 」

 あたしはベットに近づき腰を下ろす。

 「 …見えてる 」

 「 ?何が 」

 何が見えているのかさっぱり分からない。
 雄輔くんは目を逸らし、小さく言った。

 「 胸…見えてる 」


 えッ…?
 言われたまま胸元を見ると、
 乳首は見えていないけど、他は見えている。


 「 ッきゃああああああああああ!!!!!!!! 」


 部屋中にあたしの叫びに近い声が響き渡る。
 あたしは雄輔くんに背を向けると胸を見せないように
 しっかりとバスローブを着る。

 振り返ろうとするとぎゅっと何か温かいものが絡んできた。

 「 ごめん。もう無理だ… 」


 雄輔くんの小さな声。
 どうしたの……?
 あたしは振り返った。

 ちゅ…


 !?


 「 なっ… 」


 あたし、キスされた!?
 雄輔くんはあたしを押し倒すとまたキスをしてきた。

 やっ…。
 雄輔くんどうしたの!?


 やっと唇が離れたと思うと今度は首筋を舐めてきた。
 あたしが首筋に集中しているとき、
 バスローブの間から手が入ってきていることに気づいた。


 「 あッ…!! 」


 あたしの体がビクンと動く。
 雄輔くんの手があたしの乳首に当たった。

 「 んッ…あ…だ、駄目…あッ 」


57: 名前:乃愛☆12/14(月) 18:55:39

 でぃあ**さま

 ちぇんめは止めてください;;

 でぃあ*苺さま

 ですねv
 てか、この話に出てくる男って全員S…((言う/な


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 やだ…。

 何でいきなりこんなことするの??
 こんなの…雄輔くんじゃない。


 怖いよ……。


 「 ッ!!…結夏 」

 「 うぅ~…、ヒック…ウッ 」


 気づけばあたしの目からは涙が溢れていた。
 あたしはバスローブで涙を拭くが、
 拭いても拭いても溢れ続ける涙……


 ♪~♪~♪~


 「 ぁ… 」

 あたしの携帯が鳴り、キラキラと光っている。
 ディスプレイを見ると……

 【庵蓮くん】


 庵蓮くん…!?!?
 嘘ッ…。


 あたしは雄輔くんを見て携帯を開いた。


 「 は、はいッ! 」

 《 結夏か? 》


 電話越しに聞く初めての庵蓮くんの声。

 《 さっきは、ごめんな… 》

 え―…


 庵蓮くんからの意外な言葉。


 《 結夏の気持ちも知らずに… 》

 「 う、ううんッ!
   そんなの気にしないでっ 」


 庵蓮くんから謝ってくれるなんて…
 本当はあたしから謝るべきだったんだよね!
 でも、やっぱり嬉しい!!
 これで、また2人とも仲良しに戻れるんだ。


 だけど、庵蓮くんの口からは
 あたしが欲しくない言葉が出てきた。


 《 俺…もう、うんざりだ 》


 ……


 ガタッ


 緩んだあたしの手から音を立てて携帯が落ちる。


 ……今、何て?

 ……聞き間違いだよね?

 ……だって…






58: 名前:乃愛☆12/14(月) 19:05:08

 啓斗Side


 「 聞いてる?まぁ、何も言わなくていいよ 」


 俺は家にいた―…。

 ベットに座って心を落ち着けて結夏に電話した。
 結夏の声を聞くと心臓がめちゃくちゃ早く動く。


 《 …… 》


 結夏は本当に何も言わない。
 でも…いい。
 自分の言いたいことを、素直にいえるから。


 「 うんざりするほど、結夏を愛してる 」


 《 ガタッ 》


 「 結夏? 」


 声をかけてもいつものように明るい声はしない。
 聞こえるのは何かが動く物音。


 「 結…《 こんばんわ、啓斗くん 》


 …ッ!?!?
 この声は…


 「 雄輔…!! 」

 《 あ、声だけで分かってくれるなんて嬉しいな 》


 雄輔は電話越しにクスクスと笑っている。

 「 結夏はっ…!結夏に代われ!! 」

 《 結夏?結夏は… 》


 いつの間にか雄輔は結夏のことを
 “ちん”を付けずに呼んでいる。

 《 結夏は僕の手で感じているよ? 》


 ……は?


 何言ってんだよ、こいつ…


 《 信じられない?
   じゃあ、聞かせてあげる 》


 携帯をどこかにおくような音がした。


 《 結夏、雄輔くんに聞かせてあげな 》


 俺の心臓がドクドクと動き始める。


 《 ぁッ…あん…んッ 》






59: 名前:乃愛☆12/14(月) 19:14:39

 結夏Side


 庵蓮くんからの電話を信じれなかったあたしは
 雄輔くんに愛を求めた―…。


 体だけの愛―…
 心の愛は疲れるけど、
 体だけの愛はこんなに楽だったなんて。


 雄輔くんのものがあたしの中に入っているときも
 携帯は通話中になっていたけど、そんなのあたしには関係ない。


 雄輔くんはあたしのあそこに携帯を近づけると
 わざと音を立てて動かし始める。


 携帯からは庵蓮くんの声らしきものが聞こえる。


 「 あッ、イク…イクッ!あああああああッ 」


 「 ね、聞こえたでしょ?
   結夏は僕のでも感じるの 」


 その後、雄輔くんはあたしの中に自分のものを入れたまま
 庵蓮くんと少し話した後、


 「 結夏、庵蓮くんが代われって 」


 …まだ何か言うの?


 「 何? 」

 あたしは携帯を取ると声のトーンを上げずに言った。


 《 何かの冗談だよな? 》


 …そんなすがりつくような声を出さないで。
 子犬のような表情を思い浮かべさせないで。
 あたしの頭から消えて―…


 あなたから言ったんだよ?
 あなたが“うんざり”って言ったんだよ?
 なのに…まだ言い足りないの?


 「 間違いなんかじゃない 」


 そう―…
 聞き間違いでも勘違いでもない。
 これは、事実なの。


 《 結…「 さようなら 」


 ピッ


 あたしは一方的に電話を切った。


 サヨウナラ。


61: 名前:乃愛☆12/15(火) 18:21:00

 結夏Side


 キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン…

 あたしはいつも通り学校に向かった。
 本当は休みたかったけど、
 雄輔くんに誘われたから来ることにした。


 頭の隅に庵蓮くんと会うことを拒否るあたしもいたけど、
 そんなのお構い無しにあたしの足は教室へと向かっていった。

 教室のドアは開いていた。


 「 おはよう、結夏ぁ 」

 「 結夏、ギリセーフじゃん 」

 すれ違う友達に適当に返事をして
 庵蓮くんの隣の席…
 つまりあたしの席に荷物を降ろして座った。

 庵蓮くんは何か言いたげだったけど、
 あたしは話しかけることも無かった。

 もうこの人とは、何も関係はない。
 ただのクラスメイト―…


 朝のHRを済ませたあたし達は
 一時間目の授業を受けるために移動し始めた。

 いつもなら庵蓮くんがいた隣に、
 今は友達がいる―…


 一緒に移動しようと言ってきた友達と
 話をしながら移動するのも何だか新鮮な感じがして、とても面白い。


 グイッ


 「 きゃッ…! 」


 突然、後ろから腕を引っ張られた。
 誰…!?


 恐る恐る後ろを振り返ると、
 そこには眉間に皺を寄せた庵蓮くんがいた。


 「 ごめん、今村さん借りていい? 」


 あたしと一緒にいた友達に極上のスマイルを
 見せた庵蓮くんはちらりとあたしを見て、
 またすぐに友達に目を向けた。

 「 あ、はい… 」

 顔を少し赤く染めて、彼女は返事をした。
 友達と別れてから、庵蓮くんは何も言わずに
 あたしの腕を引っ張り、何処かに連れて行こうとしている。

 着いた場所は進路相談室。
 やはり、この時間帯では誰もいない。


 「 …何の用? 」

 用なんか分かっていた。
 どうせ…昨日のことでしょ?

 分かっているのに聞いてしまう自分。


 「 何のって…昨日のことに決まってんだろ!? 」

 庵蓮くんはあたしの腕を強く握り
 少し怒った口調で話してきた。
 別に、話すことなんかないのに…。

 「 あたし、庵蓮くんに話すようなことはない 」

 あたしは庵蓮くんの手を振り払い
 鋭い目つきで彼を見た。

 今までのあたしは、
 庵蓮くんには素直で… 
 明るく振舞っていたのに。
 今では何…?
 えっちまでした男の人をこんな目で見るなんて。


 「 何でだよ!!
   俺の話…聞いただろ!? 」


 聞いたよ、聞いたからこうゆう態度とってるんじゃん!!
 庵蓮くんから言ったのに…
 何で“自分は関係ない”みたいな言い方するの?

 「 聞いたよ!
   あたしのことうんざりなんでしょ!? 」


 「 …は? 」


 「 あたしのことうんざりするほど
   嫌いになったんでしょ!? 」

 「 お前何言って… 」


 「 あたし嫌いになってもらうようなことしてないよ!
   こんなに好きにさせといて…ずるいよ!! 」


 「 待てって!! 」

 ぎゅっ…


 怒り狂うあたしを優しく抱きしめた庵蓮くん。
 あたしは庵蓮くんの胸板を何度か叩いたけど、ビクともしない。


 「 俺…うんざりするほど結夏のこと好きだ 」


 ―え…?



 今…何て?






62: 名前:乃愛☆12/16(水) 17:20:16

 でぃあ*苺さま

 実際にこおゆうことがあって、
 別れるのって多いですよね^^;


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 啓斗Side

 俺は結夏から離れた。
 下を向いている結夏。
 数十秒した後にパッと結夏の顔があがる。
 その目には…たくさんの涙。

 「 嘘…でしょ? 」

 次々に溢れる涙。
 潤んだ瞳の中に俺はうつっている―…


 「 嘘なんかじゃない 」


 俺は迷いなく答えた。
 そう―…
 迷うことなんかないんだ。
 人を愛するなら、
 人を好きになるなら、
 迷うことなくその人のもとへ向かえばいい。


 「 俺は、結夏のこと…
   誰よりも好き、結夏は? 」


 溢れている涙を制服の裾で拭く結夏に
 俺はそっと聞いてみた。

 結夏は黙ったまま頭を上下に振った。
 やがて、強くかみ締めていた唇が小さく開いた。


 「 ぁ、あたしもッ…
   あたしも、庵蓮くんのこと…好きだよ 」


 ……まじで?



 カクンッ


 「 え!?あ、庵蓮くん? 」


 「 やべぇ… 」


 「 え!? 」

 「 嬉しくて吃驚して
   腰…抜けちまった 」


 俺はにっこりと微笑むと
 床に手をついた。


 立っている結夏を見ていると、
 いきなり結夏が視界から消えた。


 ふと見ると、
 俺と同じ目線に結夏の姿。


 「 やばい… 」


 ポカンとしている結夏の顔。

 「 は? 」

 俺は何だか分からず首を傾げた。

 「 庵蓮くんの笑顔みたら…
   腰、抜けちゃったよお 」

 「 はぁ!? 」


 結夏は苦笑いを俺に見せると
 ぎゅっと抱きついてきた。

 「 ゆ、結夏!? 」

 いつもやられっぱなしの結夏が
 珍しく自分から抱きついてきた。

 「 ね…庵蓮くん 」

 「 何? 」


 俺は平然を装って短く答えた。

 「 あたしと… 」

 結夏は俺の首に絡めていた細い腕を離して
 俺の顔を真剣に見つめていった。

 あ…!


 「 あたしと付「 俺と付き合って 」


 強引に言った俺流の告白。
 驚いて停止している結夏の唇に、
 俺は触れるだけのキスをした。


 「 返事は? 」

 「 ッと…はい! 」

 結夏はにっこりと微笑むと、
 いつの間にか立てていた俺の手を借りて立ち上がった。

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最終更新:2010年11月01日 19:17
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