88: 名前:乃愛☆01/01(金) 13:31:22
でぃあ*まひろさま
優莉ちゃんはいい友達なんで話せるといいですね^^
はい、更新頑張ります♪
でぃあ*藍華さま
結「 あややッ…す、すごい 」
天才ですか?か、神ぃぃ!?!?
止めてくださいよ~、照れるだろぉ・:*:・(*/////∇/////*)・:*:・((←
泣かないでッ、藍華さま!!
でぃあ*苺さま
鳥肌たっちゃいました?むふふ((殴/
----------------------------------------------------
結夏Side
「 もうッ…あたしに、関わらないで 」
下を向き、溢れた涙を手で拭き、あたしは顔をクイッと
上にあげて、庵蓮くんを睨んで言った。
本当は……睨みたくなんかない。
でも…こうでもしないと涙が止まらない。
庵蓮くんはあたしを見て驚いている。
「 な…に、怒ってるんだよ 」
そして、未だに睨んでいるあたしの髪に触れようとする。
や…止めてッ。
触れられたら、またときめいちゃう…!
「 あ…あたし、もう行くから!! 」
触れられそうになった髪を自分の手で止めて、
あたしは庵蓮くんに背を向けて走り去った。
―
「 はぁ…はぁ… 」
久々に本気で走った。
教室につき、席に座りながらあたしは優莉の姿を探した。
優莉もあたしのことを探しているのかやたらキョロキョロしている。
「 優~莉ッ 」
あたしは少し息を整えると、優莉に向かって手を振った。
優莉はあたしに気づくとタタッと小走りで寄って来た。
「 大…丈夫? 」
「 ん?久々に走ったからさ~
でも、うち元気取り柄だし、大丈夫! 」
あたしはガッツポーズを見せると
にっこりと微笑んだ。
「 違くてッ…あの、庵蓮くんとの… 」
ああ…そっちね。
あたしは椅子に座ったまま俯いた。
優莉はあたしを心配そうな顔をして覗き込んだ。
そして、あたしの頭を撫でるとにっこりと微笑んだ。
「 庵蓮くん、来たっぽいから…
お昼時間に屋上で話そう? 」
教室の後ろの扉を見ると、確かに庵蓮くんの姿。
「 気まずいかもしれないけど…頑張って 」
「 …うん 」
頷くあたしを見て、また優莉は頭を撫でてくれた。
優莉がいなくなると同時にあたしの隣には庵蓮くん。
あたしが意識しているのか、
本当に庵蓮くんが見ているのかは分からないけど、
妙に痛い視線を感じる―…。
でも、それが本当なのか確かめる勇気もない。
あたしは……臆病のかたまり。
91: 名前:乃愛☆01/02(土) 13:44:24
でぃあ*苺さま
見てられませんか!?見て下さい~((笑
あ、見ていただけますかッ((ホ…/
でぃあ*藍華さま
記念すべき90コメありがとうです∀
これから更新していきますね~((ニコ
----------------------------------------------------
啓斗Side
さっきから結夏がこっちを気にしている―…。
俺を、気にしてるのか?
はッ…まさか、そんな都合のいいことなんかないよな。
俺がただそう意識してるからそう思えるだけ。
授業中、俺は結夏のことしか考えられなかった。
あの手形とキスマーク……。
誰が一体結夏に触れたんだ…?
―
キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン…
授業が終わり、昼休みを知らせるチャイムが鳴り響いた。
みんなが話し出し、昼飯を食う準備をしている。
俺は決めていた。
昼休みに結夏と話そうと。
「 結…「 結夏~ッ! 」
タイミングよく俺の声を遮ったのは、
結夏の親友の高橋。
「 屋上、行こ? 」
高橋は結夏にお弁当を見せると、にっこりと微笑んだ。
そして、俺を睨んだように見つめてきた。
「 ね、お弁当の中身交換しないッ? 」
結夏がバックからごそごそとお弁当を取り出しながら、
高橋を見て微笑みながら言った。
高橋は俺から結夏に目線を変えて
“うん!”と元気よく答えていた。
な…何だ?
高橋の奴、俺のこと睨んだよな?
2人は何やら楽しそうに話しながら教室を出て行った。
結局、話せなかったな…。
はぁ、と溜息をつくと俺も母さんが作ってくれた
弁当を取り出し、近くにいた奴等の中に入って昼飯を済ませた。
92: 名前:乃愛☆01/02(土) 13:57:02
結夏Side
「 …とまぁ、こんな感じなの 」
あたしは今にも溢れそうな涙を抑えて
相川さんと庵蓮くんのこと、
隆司さんに…レイプされたこと、
すべてを優莉に話した。
「 辛かったね 」
話を聞いた優莉の一言はこれだった。
「 ふ、え…ヒック… 」
優莉の優しい言葉を聞いたとたん、
緊張の糸が切れたようにあたしは泣き出した。
「 うん…我慢しなくて良いよ…… 」
優莉は子供のように泣いているあたしを
優しく包み込んでくれた。
「 …落ち着いた? 」
「 うん、ありがと… 」
やっと落ち着いたあたしを見て、優莉はにっこりと微笑んで
“お弁当、食べよう”って何もなかったように話しかけてくれた。
「 …まじで?きゃはははッ 」
「 おー。でさぁ… 」
お弁当を食べ終わった頃に、
屋上へと向かう階段を上る音と、
男女の楽しそうな声が近づいてきた。
あたし達はお弁当を急いで片付けて、
屋上を出るドアへと小走りで向かった。
あたし達の学校は、屋上へ向かうドアと、
屋上から出るドアの2つがある。
向かってきた男女は見ていないけど、
何故かあたしは、ギャル系だと判断した。
屋上から出ると、優莉は顔を青くしていた。
「 優莉、どした? 」
「 えッ!?…ううん、何でもないよ 」
優莉はにこっと微笑んで、“行こ行こ”と
あたしの背中をグイグイと押してきた。
優莉…、どうしたの?
93: 名前:乃愛☆01/02(土) 14:04:36
啓斗Side
学校は夕日の色で染められている。
放課後、俺は結夏を待つために校門で待っていた。
学校から走ってきたのは、結夏……。
ではなく、結夏の親友高橋だった。
「 …んだよ、お前かよ 」
「 庵蓮くん、結夏がッ…! 」
高橋は顔を青くしてパニくっている。
結夏が…?
「 結夏がどうしたんだよ 」
俺は高橋を睨みつけるように見て、言った。
「 結夏がね、隆司…って人の仲間に… 」
隆司…?あぁ、あのチャラ男。
「 襲われちゃうかもしれないのッ! 」
は…?
何言ってんだ、こいつ。
「 何言っ「 嘘じゃない!あたし、聞いたの 」
高橋は髪をぐしゃぐしゃをかいて、俺を説得しようとしている。
これは、嘘じゃねぇ…。
「 図書室!図書室にいるかもしれないから… 早く行って!! 」
図書室…、俺は場所を聞いてバックをそこに投げ捨てて
夕日で染められている学校へと向かった。
結夏…
どうか無事で居てくれ。
94: 名前:乃愛☆01/02(土) 14:19:12
結夏Side
「 ふぁあ… 」
今、あたしは先生に頼まれて図書室で資料をホチキスで止めている。
キィ…
ん?誰か来たみたい…。
欠伸をしながらあたしはドアのほうを覗き込んだ。
そこにいたのは2人のチャラ男。
全員まったく知らない人。
「 お、いたぜ 」
「 あ~、結構可愛いじゃん 」
え……?
あたしのこと、探しに来たのかな?
チャラ男達はあたしにどんどん近づいてくる。
「 な~、そんなことしてねぇで
俺達と遊ばねぇ? 」
「 遊ぶって… 」
何この人達…
雰囲気が怖い。
色々と考えているうちにあたしの胸に手がのびてきた。
制服の上から激しく揉まれた。
「 ちょッ…!や、止めてよ! 」
抵抗しようと手を動かそうとするが、
相手は男。しかも2人。
1人に胸を遊ばれ、もう1人に手を掴まれている。
そのうち、上のジャケットが脱がされ、
シャツの中に手を入れられてブラをとられた。
シャツの上から乳首は見えて、
そこを何度もつままれた。
「 あんッ!…や、やめ… 」
「 かっわいい声 」
「 な、シャツの上から乳首舐めてみな。
絶対、透けて見えるぞ 」
「 了解 」
男達はゲラゲラと笑って話している。
やがて、あたしの乳首はシャツの上から舐められて透けている。
「 お~、エロいなぁ 」
「 写メ撮っとこ 」
嫌だッ…、やめて!
カシャカシャと音を立ててあたしを撮る男達。
もう…嫌ッ、誰か…。
「 な、下確認して早いとこ入れろよ 」
スカートをグイッと持ち上げられて、下着を取られた。
「 は?全然、濡れてないんだけど 」
「 ま、いいんじゃん?入れろよ 」
そんな…、嫌だ。
嫌だよ、止めて…
男はカチャカチャとベルトを外すと、
あたしに赤黒い棒を見せてきた。
そして、あたしのあそこにくっつけてきた。
嫌ああああああああ!!!!!
99: 名前:乃愛☆01/04(月) 20:17:32
でぃあ*苺さま
結夏ピンチです!!
可愛い子は大変なんですv
でぃあ*みあさま
どうなるんでしょお~ねぇ*
啓斗くん、足速いから大丈夫ですb((そこ?!
でぃあ*でんきさま
あげ感─☆*:;。(○`・∀´・)ゞ★*:;。─謝デス
でぃあ*りこさま
面白いですか!?
ヾ(●´□`●)ノ【゚+。・oアリガトウゴザイマスo・。+゚】ヾ(○´□`○)ノ
----------------------------------------------------
バンッ!!
あたしの騒ぐ声とゲラゲラと笑う男達の声だけがある
図書室に勢いよく扉を開ける音が響いた。
誰……?
あたしは溢れる涙を溜めたまま、音のする方を見た。
「 てめぇ等何やってンだよ! 」
雄輔くん……?
何で、雄輔くんがここにいるの?
雄輔くんはあたしの格好を見て、すぐに駆けつけてくれた。
そして、雄輔くんはあたしにブレザーを優しく肩にかけてくれた。
「 てめぇ、何なんだよ 」
「 人の楽しみを邪魔にすんじゃねーよ 」
男達は首をコキコキと鳴らし
黙っている雄輔くんに近づいていく。
雄輔くんは相手も見ずに下を向いている。
「 あ?何だよ、坊や。
怖くなっちまったかぁ? 」
「 ……… 」
「 黙ってんじゃねーよ!! 」
1人の男がブチ切れて、
雄輔くんに向かって思い切り殴りかかった。
パンッ
しん…と静まる図書室。
「 な…! 」
殴りかかった男は目を丸くして驚いている。
何故なら…雄輔くんは無表情のまま、男の拳を片手で止めている。
「 …うぜぇんだよ 」
初めて聞いた低く怖い声。
殴りかかった男は顔を青くして拳を下げた。
「 なめてんじゃねーぞ!! 」
もう1人の男が棒を持って雄輔くんに近づき、
頭から殴りつけようとしてきた。
危ないッ!
あたしはぎゅっと目を閉じて、下唇を強くかみ締めた。
そして、気づいたらあたしの足は勝手に歩き出していた。
3人が絡んでいるところまでもう少し…!
あたしの足は速まり、何故か男達のほうへと向かっていた。
「 も、もう……止めてください! 」
あたしの少し震える声が図書室を静かにさせる。
殴りつけようとしている男の手もピタッと止まった。
「 ば、馬鹿じゃないんですか? 」
あたしは雄輔くんが肩にかけてくれた
ブレザーを胸元でぎゅっと握り締めて言った。
さっき、こっそり着替えを取り着替えたあたし。
「 2対1なんて卑怯じゃないですか! 」
あたしはキッと男達を睨みつけた。
そして、ブレザーを雄輔くんに返すと、
再び男達の方を見て言った。
男達はゲラゲラと笑ってあたしに近づいてきた。
「 あたしと勝負して! 」
あたしはまたキッと男達を睨みつけると、
さっき男が使っていた棒をしゅっと取り、
くるくると器用に回した。
あたしのお父さんは格闘技が好きで、
小さいときから教えてもらっていた。
あたしを女として見ないで、
常に男として育ててきたと言っていた。
普段、女の子らしいのを演じていたけど
本当は……あたしだって、戦える。
雄輔くんを見ると、驚いた表情をして
顔を左右に振っている。
男達はまたゲラゲラと笑いあたしの顎を持った。
「 仕方ねぇなぁ、
おままごとに付き合ってやるか 」
あたしは無言で男の手首を掴み、
ぐるっとねじった。
「 いででででッ!! 」
男はすぐに手を引いてもう1人の男の後ろに隠れて、
ねじられた手を涙目で見ている。
「 …てめぇ、アマだからって容赦しねぇぞ! 」
「 女だからって関係ない! 」
すごい顔をした男があたしに向かって走ってきた。
大の字になってあたしに飛びつこうとしている。
あたしは、棒をぎゅっと握り締め、
男のみぞおちに向かって勢いよく棒を押した。
「 う゛ッ…… 」
男の苦しむ声。
あたしは格闘技のお父さんを持ったことを忘れて、
いつもどおりの気の弱い女の子に戻った。
「 もう…こんなことは止めてくださいね? 」
あたしは倒れている男に向かってしゃがんで言った。
そして、今まで黙っていた雄輔くんが口を開いた。
「 何でこんなことしたんだよ 」
「 あ…あいつに言われて…… 」
あいつ?
「 つまり、結夏を襲えって言われたのか? 」
苦しむ男に向かって雄輔くんは眉間に皺を寄せて言った。
男はこくんとゆっくり頷く。
「 誰だよ 」
「 …… 」
男は黙っている。
「 誰に言われたかって聞いてンだよ!! 」
体中に電流が流れるように背筋がビンッとなった。
雄輔くんのいつもの優しい顔は見えない。
「 …高橋 」
「 えッ…!? 」
黙って話を聞いていたあたしは口を開いた。
何で…?何で隆司さんがあたしを…?
「 何、結夏知り合い? 」
あたしはこくんと頷いた。
「 あたしに…告白してきて、
断ったら……レイプ、してきた…人 」
あたしは下を向いて、
言葉を詰まらせながら言った。
最終更新:2010年11月26日 18:08