103: 名前:乃愛☆01/05(火) 18:19:19
啓斗Side
「 結夏ッ!! 」
俺は高橋に言われた通りに図書室へと向かった。
扉を勢いよく開けて、結夏の名前を叫ぶ。
「 ……誰も、いねぇ… 」
静まり返る図書室。
俺は図書室を見渡すと、また走り出した。
何処だよ、何処にいるんだよッ……!
俺はふと何気なく資料室を覗いた。
そこには結夏らしい女子を優しく抱きしめている雄輔の姿。
ガララッ
無言のまま扉を開けて、座っている2人を見下ろした。
「 あ…庵蓮くん? 」
「 啓斗…… 」
2人はバッと体を離し、俺を怖がるように見つめた。
俺は結夏の腕をグイッと上から引っ張り、強引に立たせた。
結夏は少し痛そうな顔をしているが、そんなの俺には関係ねぇ。
バンッ!!
「 ッきゃあ! 」
結夏は少し大きく叫び、目を閉じた。
そして、ゆっくりと目を開いた。
俺の足元には、血が出る頬を押さえた雄輔の姿。
結夏は、そんな雄輔の状態を見て、すぐに近づこうとした。
俺は、近づこうとしている結夏の腕を引っ張り、
自分の腕の中に包み込んだ。
「 や、止めて…… 」
結夏は小さく否定する声を出している。
俺は結夏を抱きしめたままやっと起き上がった雄輔を見た。
「 お前……何やってんだよ 」
俺は低い声で脅すように問いかけた。
雄輔は眉をピクリと動かし、俺の腕の中から結夏を引っ張り出した。
そして、乱暴に床に投げ捨てた。
「 きゃっ 」
結夏は小さく声を出し、床に倒れこんだ。
「 お前こそ何やってんだよ! 」
お前こそ……?
俺が一体何したって言うんだよ。
「 こいつはな…結夏はな、男達に…! 」
「 や、止めて!言わないでッ 」
結夏は興奮する雄輔を止めるように、結夏はよろよろと立ち上がり、手を出した。
「 犯されたんだよ!! 」
は……?
「 何の、冗談だよ…… 」
「 冗談なんかじゃ「 そうだよ!冗談だよ!冗談なのッ 」
まだ熱くなっている雄輔の言葉を遮るように、
叫び声に近い声を出して、狂ったように床に崩れ落ちる。
105: 名前:乃愛☆01/06(水) 18:38:34
でぃあ*彩実さま
あげアリ(●´・ω・)(●´_ _)ガト♪
こんな小説がいいんですか!?
お気に入り!?!?∑、
やあ~、嬉しいです(p嬉u∀0*)'+.*~☆
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結夏Side
言わないで…!
言ってしまったら、本当に犯されたって実感がわいちゃうから……。
あの時が、頭の中で蘇る。
せめて、冗談と感じて……!
人に言われたら…お終いだよお…。
あたしは声を出してわんわんと泣いた。
「 結夏…… 」
庵蓮くんと雄輔くんは驚いた顔をして、
あたしを見下ろしている。
そして、ふあっと優しい風が吹き、
あたしの小さな体はすぽっと埋められてしまった。
この香り……
庵蓮くんだ……。
「 ゴメン…… 」
え…?
あたしは溢れた涙を拭かないまま、
黙って庵蓮くんの腕の中に入っていた。
「 そんな…ひでぇことされてたのに、
俺……何もできねぇで……ゴメン……… 」
あ…れ?
庵蓮くんの腕、震えてる…?
「 庵蓮く…「 俺、結夏を守るから 」
守る……?
庵蓮くんはあたしの肩をそっと掴み、優しく離れた。
そして、あたしの顔をじぃと見つめてにっこりと微笑んだ。
あなたのその顔……
あなたのその言葉……
全部信じていいんですか?
あたしはいつの間にか目尻にしか残っていない状態になった涙を人差し指できゅっと拭くと、にこっと微笑んだ。
「 はいッ……! 」
返事をしたあたしの目からはまた涙が溢れ出してきた。
これは…悲しい涙じゃない。
嬉しい……涙だ。
嬉しい涙って本当に出るんだね。
小説や漫画だけのことかと思ってたけど、
こんなに自然に出るなんて驚いた……。
庵蓮くんといると初めて分かることがたくさんある。
有難う……
有難う、庵蓮くん。
106: 名前:乃愛☆01/07(木) 18:41:29
啓斗Side
微笑んで泣く結夏を俺は抱きしめた。
そして、俺は結夏の頬に触れるだけのキスをした。
「 …あれ? 」
「 何? 」
一瞬、真っ赤な顔をした結夏の顔が不思議そうな顔をした。
俺は首を傾げて結夏を見た。
「 雄輔くんがいない…… 」
…確かに。
もしかして、気ぃ利かせたのか?
ふッ……たまにはいい奴じゃねぇか。
俺は鼻で笑うと、結夏の体を優しく包み込み、
少し経ってから離れて、顔をじぃと見つめた。
「 膝枕~ 」
俺は正座している結夏の足に頭を乗せて横になった。
ふにゃりと微笑むと結夏は顔を赤く染めた。
「 ちゅーして? 」
俺は子犬のような潤んだ瞳で結夏を見つめ、
自分の唇をつんつんと軽く触った。
「 えッ、あ…え? 」
結夏はさらに顔を赤くして、おろおろしている。
「 何…俺と、したくないの? 」
とどめの一発。
俺の言葉を聞くと結夏は首を左右に激しく振った。
そして、髪を耳にかけて結夏は俺に近づいた。
ちゅ…
触れるだけの優しいキス。
ちぇ……ちょっと期待しちまった。
もっと、大人のキスしてくれるってな。
まぁ…そんな大胆な女は好きじゃねぇからな。
あ、でも結夏だったらOKかな。
俺はにっこりと微笑み、頭を上げて
結夏を床に押し倒した。
「 ひゃッ…… 」
結夏の小さな驚きの声。
俺は顔を赤くしている結夏を馬乗りになって見つめた。
そして、結夏の唇を人差し指でゆっくりとなぞる。
「 俺達の……仲直りの仕方は? 」
「 え……? 」
俺は寝ている結夏の耳元でそっと囁いた。
「 SEX… 」
「 な、何言って…!やッ…何!? 」
明らかに慌てている結夏。
まぁ、当然だよな。俺、結夏の視界を手で塞いでるし。
ついでに自分のタイで手縛っちゃったし。
俺は心の中で言い訳のように色々と語ると、
結夏の首元に顔を埋めた。
107: 名前:乃愛☆01/07(木) 18:58:15
結夏Side
「 あッ…痛…! 」
首元から、皮膚を吸い上げられる間隔が走った。
ちくりと痛みを感じて、思わず声を出してしまった。
「 んッ…ふぁ…んん… 」
いきなりの大人のキス。
目も塞がれてるし手も縛られてるし。
仲直りっていうから、優しいえっちかと思ったのに…
これじゃあ…無理やりじゃん。
いつ何が起こるか分からないから、
心臓がさっきからドキドキいってるよ…。
「 ぷはッ…! 」
しっかりと息が出来たのは、
キスをしてから4~5分後。
「 はぁ…はぁ… 」
上手く息が出来ないよ…。
でも、庵蓮くんは大丈夫そうだよね。
だって、息が上がる声もしてないし……。
プチ…
「 えッ!? 」
色々と考えていると、
胸元で何かが外れる音。
「 ピンクのブラ可愛いじゃん 」
やっぱり…!ブラまで外されちゃったんだ。
庵蓮くんとはえっちしたことあるけど…
やっぱり恥ずかしいよお…。
「 あッ…あん…やッ、やあ…! 」
「 嫌じゃないだろ?
本当は頭の中で“もっと”って思ってるんだろ?
嫌だって言ったら俺がやってくれるとでも思ってるの? 」
「 そんなことッ……! 」
そんなことないもん…!
何でそんなヒドいこと言うの?
「 ま、えっちな結夏の方が俺は好きだな 」
くすっと微笑む庵蓮くんの声。
それって……求められてるのかな?
彼氏に求められたら…
答えたほうが良いんだよね?
「 ね…庵蓮くん 」
「 ん? 」
動きを止める庵蓮くん。
「 たまには…気持ち良くなりたくない? 」
「 は…? 」
縛られている手を上手く利用して起き上がるあたし。
そして、頭の後ろのほうで何かがゴソゴソと動いている。
「 何言ってんだ、お前 」
庵蓮くんの困った顔が見える…。
あぁ、タイ…取ってくれたんだ。
あたしはにっこりと微笑むと、
困った顔をしている庵蓮くんを気にせずに、
ベルトをカチャカチャと外し始める。
「 なッ…おま、何やって! 」
庵蓮くんが慌てても、もう遅い。
あたしの目の前には大きな庵蓮くんのモノ。
ここまで…大きくなるんだ。
「 これ、何? 」
あたしは解いてもらった手の人差し指で庵蓮くんの先から出ている液をつんと触った。
「 うあッ… 」
庵蓮くんの中々聞けない声。
気持ちいいの…かな?
あたしは庵蓮くんのモノを優しく掴み、
舌先でペロッと舐めた。
「 あッ… 」
庵蓮くんの顔を見ると、
顔を赤くしている。
今の声…
女の子みたい。
うわぁ…何かもっとやりたくなっちゃった。
あたしはにっこりと微笑み、庵蓮くんのモノを
口にすべて含んだ。
そして、口の中で舌を使い、音を立てて舐める。
「 …んッ、ふぁ…ひもひい(きもちい)? 」
108: 名前:乃愛☆01/08(金) 18:44:31
啓斗Side
一体どうしたんだよ、結夏。
いきなり俺のくわえたりして…。
つか、結夏これ初めてか?
初めてにしては、結構……いや、
かなり上手いんですけど。
「 あ…う、出るッ! 」
びゅるびゅると勢いよく出る俺のもの。
体を離して結夏に飲ませないようにしたけど、
結夏は食いついたまま。
「 んッ、んん~~~ 」
眉間に皺を寄せて苦しそうな表情をする結夏。
「 わ、わりぃ…… 」
俺は口に手を当てて下を向いてる結夏の顔を覗き込むように見て謝った。
やがて、結夏は“ぷはぁ”という声を出すと
顔を上にあげて俺を見た。
「 ん、全部飲んじゃった 」
舌を少しだけ見せて、可愛らしく微笑む結夏。
そして、また少し苦しそうな顔をしているが、
すぐに可愛らしい笑みを俺に向けてくる。
…ドキンッ!
俺は真っ赤になる顔を隠すために結夏を強く抱きしめた。
「 ひゃッ…庵蓮く「 啓斗… 」
結夏は小さく“え?”と声を出した。
「 名前…で呼んで? 」
俺は赤くなった顔が元に戻ったのを感じると、
結夏から体を離し、真剣に見つめて言った。
「 え…う、…名前で? 」
明らかに動揺を隠せていない結夏。
「 俺のこと名前で呼ぶの嫌なのか? 」
俺は悲しそうに眉を寄せると、首を傾げた。
結夏は顔を真っ赤にして、首を左右に何度も振った。
「 け、啓斗…くん 」
結夏は両手を口元に当てて、
上目遣いで俺を見ながら名前を言ってきた。
う゛……可愛い。
「 …やっぱり、あたしが名前で呼ぶなんておかしいよね? 」
俺が照れて黙っているのを勘違いした結夏は、
悲しそうな表情を俺に見せている。
「 …すっげぇ嬉しい! 」
俺はにっこりと微笑むと、
結夏を強く抱きしめた。
「 あたしも……嬉しい 」
耳元で結夏はふふっと笑った。
つられて俺も自然に笑みがこぼれた。
その後俺等は1つになった。
結夏とやるSEXはいつになっても緊張する。
これってやっぱり…結夏のことを大切にしてるってことだよな。
今まで俺はSEXをそこら辺にいる女とやっていたけど、
それは、心からじゃなく体を満たすためにやっていただけ。
初めてのSEXだって、あぁ…こんなもんか。
…って思ったくらいだし。
でも、結夏は俺に“初めて”を何度もくれる。
これから先……。
結夏は俺にどれだけの“初めて”をくれるんだ?
112: 名前:乃愛☆01/11(月) 16:50:54
でぃあ*はなびさま
はまっちゃいましたか?
くぷぷ…嬉しいです((殴
天才!?ないないッv
啓「 おいおい、結夏をいじめんなよ 」
憎んだらはなびさまの可愛い❤お顔がパグになっちゃいまs((タヒ
でぃあ*あげさま
あげd(・ω・*)☆スペシャルサンクス☆(*・ω・)b
でぃあ*ららさま
面白いですか?うふふッ…❤
はい、更新頑張りますbb*
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結夏Side
外はまだ明るい―…
あたし達はどちらからともなく自然に手を繋ぎ、
自然に学校から出た。
もう……帰るのかな?
あたしはそんなことを考えながら、
繋いでいる手に力を入れた。
「 …どした? 」
あたしの力に気づいた庵蓮くんが横目で見てきた。
「 う、あ…何でもないよッ! 」
あたしは首を左右にぶんぶんと振ると、
にこッと作り笑いを見せた。
本当はまだ………一緒に居たい。
もっと庵蓮くんに触れていたい。
「 なぁ、結夏 」
「 え~? 」
……!!
何、今のあたしの声…!
すごく残念そうな声。
庵蓮くんをちらっと見ると、さすがに驚いた顔。
「 じ、じゃなくて何? 」
あたしは口を押さえて庵蓮くんの誤解を解くように力強く言った。
だけど、庵蓮くんはふいっと顔を逸らすと、
こっちを一度も見てくれない―…。
え…何で?
「 あ、庵蓮くん…? 」
一言名前を呼んでも振り返ってはくれない。
どうして…?
今のであたしのこと嫌いになっちゃったの?
「 庵蓮くんッ、庵蓮くッ…「 啓斗 」
あたしの言葉が綺麗に遮られた。
思わず、口がポカーンと開く。
へ…?
啓斗……って?
「 俺のことッ…啓斗って呼ぶって決めただろ! 」
頬を少し染めている庵蓮くんの姿。
そして、頬を染めたことを認めるかのように、
あたしに背を向けて手で顔を隠している。
どきっ…。
普段、見れない顔。
そんなのズルいよ……。
「 け、啓斗くん… 」
あたしは恐る恐る名前を呼んだ。
「 …何? 」
にっこりと子供のような可愛らしい笑みを浮かべる庵蓮くん。
この笑顔を………ずっと独り占めしていたい。
このときが、
初めてあたし自身が独占欲が強いと感じたときでした。
113: 名前:乃愛☆01/12(火) 18:37:53
啓斗Side
「 きゃははッ!啓斗くん、すごぉい!! 」
今、俺と結夏はゲームセンターにいる。
結夏が目を輝かせて見ていたぬいぐるみが置いてあった、
UFOキャッチャーにチャレンジしている。
俺は昔、これでもかッ!てほどゲームセンターにいたから、
こんくらいのもんなら簡単。
結夏の身の回りには俺がとったたくさんのぬいぐるみなどの景品。
「 ね、ね、啓斗くんッ 」
たくさんのぬいぐるみを持った結夏が、
俺の制服の裾を持って名前を呼んできた。
「 何? 」
俺の裾を持っていた結夏の手を握り締めて俺は微笑んだ。
「 プリ……撮りたいな 」
にこっと可愛らしい笑みを浮かべる結夏。
も……もちろんっス!!
「 いーよ 」
俺は平然を装って、にっこりと大人の笑みを結夏に見せた。
俺と結夏が入ったプリ機は最近女子高校生が注目している姫系と小悪魔系の両方が楽しめるところだった。
俺ははしゃいで中に入る結夏を微笑んでみながら
そっと財布から小銭を取り音を立てて入れた。
「 さ、撮るぞ 」
「 え、あ…お金は? 」
俺は結夏の肩をぎゅっと抱き画面を見た。
“気にすんな”と軽く流すと、俺は結夏に問いかけた。
「 な―…エロいプリ撮らない? 」
「 うん……ってええ!? 」
画面を見つめていた大きな瞳がさらに大きくなり俺を見た。
そしてその顔は耳から何まで真っ赤。
「 やりぃ! 」
「 や、ちょ……まッ 」
明らかに慌てている結夏。
やべぇ…ドSスイッチ入ったわ。
[ 撮りまぁす、3…2…1… ]
パシャッといい音が鳴ると同時に俺は結夏に顔を近づけた。
撮った写真を見るために画面を見ると、
そこには真っ赤な顔をしている結夏と
余裕そうな顔をしている俺の姿。
[ 次だよ―、いきまぁす! 3…2…1 ]
次にフラッシュがなる前に俺は結夏のスカートを上にたくしあげて、パンツを下げてひょいっとM脚で持ち上げた。
写真には結夏のあそこがはっきりと見える。
そして、俺のにんまりと微笑んだ悪魔の顔。
[ 最後だよ―、3…2…1… ]
最後に俺は結夏のあそこをペロペロと舐め始め、
結夏のエロい顔を撮ろうと決めた。
パシャッといい音が鳴ると同時にプリ機の中では
結夏の可愛らしい声が鳴り響いた。
結夏の頭をぽんぽんと撫でると、パンツとスカートを元に戻し、印刷機の方に向かった。
すでに印刷はされていて俺はすぐにプリを撮った。
ちょうど良く結夏のイク顔のプリがアップになっている。
覗き込もうとしている結夏にプリを見せると、
すぐに顔を赤くして両手で隠してしまった。
114: 名前:乃愛☆01/13(水) 18:11:23
結夏Side
ゲームセンターからはしゃいで出ると、
あたし達の足は自然に公園へと向かっていた。
あたしはブランコに腰をおろして
啓斗くんはあたしが座っているブランコの鎖を持って
柱となる棒によっかかった。
「 もう、あんなこと止めてね…? 」
あたしは啓斗くんを上目遣いで見ると、
頬を膨らませて言った。
「 はいはい 」
啓斗くんはあたしの発言を軽く流すと、
ふっと微笑み頭を撫でてきた。
自然と口数が減り、気まずい沈黙が流れる―…。
「 なぁ… 」
沈黙を破ったのは真剣な顔をしている啓斗くん。
あたしは首をくいっと傾げて見た。
「 ブランコ似合うな 」
くくっと我慢笑いをする啓斗くん。
…どうゆうこと。
「 啓斗くんなんか嫌い――ッ! 」
あたしは持っていたバックを啓斗くんに投げつけた。
「 ってぇ…、結夏てめぇ! 」
啓斗くんは悪魔のような笑みを浮かべて、
あたしの腕を引っ張り公園の滑り台に歩き出した。
外は夕日が沈み暗くなっている。
だんだんと視界がぼやけていく―…。
「 どうしたの…ン 」
突然の啓斗くんからのディープなキス。
あたしはただ受け止める破目になってしまった。
「 今、今―……結夏を抱きたい 」
啓斗くんはあたしの首元をペロッと舐めた。
背筋がゾクゾクとして、手の力が抜ける。
あたしを囲むように掴んでいる啓斗くんの手が、
滑り台の手すりからだんだんとあたしの下へと近づいてくる。
「 あ…ん…あッ! 」
あたしの声が1オクターブ高くなり、
ビクッと体が動く。
116: 名前:乃愛☆01/14(木) 17:51:13
瑠季ちゃむ!、
いきなり変な感じで呼んでごめんねb*
うちのことも呼びタメでいいょ(●Ü●)
面白いかなぁ?自分的にはつまらないんだけど…笑
----------------------------------------------------
啓斗くんの手は、少しずつあたしの中に音を立てて入ってくる。
゛ちゅぽ…゛
あたしの耳には水っぽい音がしっかりと聞こえた。
やだッ……、あたしすごく濡れてる…?
「 結夏、こ~んなに濡れてるぞ 」
また、音を立てて啓斗くんは手を抜いて
あたしの目の前まで入れていた手を持ってきた。
啓斗くんの手にはあたしのトロトロの蜜。
「 舐めてよ 」
「 っえ…? 」
甘い思考回路をしているあたしの頭にはまるで入ってこない。
啓斗くんが何を言っているのか、が分からない。
「 この手、結夏の舌で舐めてって言ってるの 」
にっこりと悪魔のような笑みを浮かべてあたしを見る。
その目は…゛いいえ゛と言わせない吸い込まれるような瞳。
「 はい…… 」
あたしは下唇をぎゅっとかみ締めて啓斗くんの指に口を近づけた。
かぷっと音を立てるように指を咥えたあたし。
そして、丁寧に舌で舐め回す。
「 ん、もういーよ 」
啓斗くんが許したとき、あたしの下半身は熱くなり
瞳もトロンと眠たそうになった。
ズブブブッ……
「 あ、あ、あッ! 」
熱くなったあそこに勢いよく入ってきた太いもの。
そして、その太いものはズンズンと奥へと入ってくる。
「 あんッ、あッ、んッ…!ッあ、あッ! 」
いつもより大きくて太い啓斗くんのものは
あたしの理性を壊していく―…。
「 もっと!もっと奥にッ、奥にぃいッ!あッ、あん! 」
あたし、おかしい―…。
こんなところで、こんなに鳴いて。
こんなに気持ちいと思ってしまうなんて。
117: 名前:乃愛☆01/14(木) 19:57:46
啓斗Side
我慢できなかった。
俺の手を丁寧に舐めている結夏の姿を見て、
入れたいって思うのは普通だと思った。
公園で俺達は1つになった。
あの後俺達はピンクのオーラがかかったまま家に帰った。
結夏の家まで送ると、俺は自然に携帯へと手が動いた。
携帯を開くとメールが1通来ている。
誰……だ?
-----------------------
to:啓斗くん
From:結夏
今日も送ってくれてありがと。
明日、学校お休みだね!
もし良かったらお買い物とかしない?
----------------------------
こ…これは。
まさかの結夏からのおデートのお誘い!?
俺はバックと携帯をギュッと握り締めて
もうすぐで着く家まで猛ダッシュで帰った。
家に着くと、゛ただいま゛と大きな声で走りながら
部屋へと向かった。
部屋に着き、荷物をベットに投げ捨てて
俺は制服のまま床にちょこんと座った。
そして、少し震えている指で結夏へと電話をしようとする。
《 ……はい? 》
何回かコールがなった後に結夏の声が聞こえた。
「 お、俺ッ!啓斗だけど 」
うはぁ……やべぇ、まじ恥ずかしいんだけど。
思いっきり噛んじゃったし。
《 うん、なぁに? 》
結夏は普段話しているように笑みを浮かべているんだろうとか、
俺は考えてしまって聞こうと思っていたことをすっかり忘れていた。
「 あ、あのさぁ!メール見たんだけど…… 」
言いたいことをやっと思い出した俺は、
はっと我に返り話を変えた。
《 うん、お買い物ッ! 》
「 俺と……でいいの? 」
俺は恐る恐る問いかけた。
電話越しに結夏はクスッと笑った。
《 啓斗くん……がいいのッ! 》
明るい声で俺を慰めるように言う結夏。
この野郎…!さんざん俺をときめかせやがって。
可愛すぎるぞ、このこのこのッ!
…と、まぁ…壊れるのはこれくらいにしておいて。
「 ん、分かった。じゃな 」
電話を切ると何故だかドッと疲れが表れた。
きっと緊張していたのだろう。
俺達は明日、゛デート゛をすることになった。
そうとなれば……あんなことやこんなことを考えなくては。
え?あんなことって何だって?
それは、まぁ……あんなことだよ。
118: 名前:乃愛☆01/15(金) 18:05:21
結夏Side
携帯を閉じたあたしの顔は真っ赤。
頑張って平然を装ってみた。
いつもと立場が違う……。
啓斗くんはちょっと噛んでたなぁ。
……って、こんなことしてらんないッ!
あたしは自分にツッコミを入れると
洋服のタンスをすべて開けた。
明日の服は何がいいかな?
大人っぽくシックに?
それとも、可愛らしくピンクで?
う~ん……。
まったく決まらない。
でも……何かこうゆうのいいな。
彼氏を考えて服を決めたりするのって、楽しい。
あたしはにっこりと微笑みながら色々と服を出して明日のデートを想像した。
1時間後…。
「 やっぱ無理ぃぃぃぃ!決まんないッ 」
あたしはタンスの中の服をすべて出し、
服に囲まれて部屋の中心で叫んだ。
その声はあたしの頭の中ではエコーで響き
さらにあたしを攻めてきた。
゛コンコン゛
「 ふぁい…… 」
今にも泣きそうなあたしの声は
ドアの向こうにいる人に聞き取れたのだろうか。
ガチャ、と音を立てて部屋に入ってきたのは
勉強が苦手なあたしのお姉ちゃん、結愛姉。
「 お姉ちゃん~…… 」
あたしはしがみつくような瞳で相手を見た。
お姉ちゃんは顔を引きつけてあたしを見てる。
「 な、あ…失礼しましたぁ! 」
お姉ちゃんは逃げる体制を取っている。
そんなお姉ちゃんをあたしがしっかりと押さえつける。
「 お願いがあるのぉ!! 」
シーン…と深い沈黙。
え…、あたし何か変なこと言った?
自分の言ったことを頭の中で言い直す。
「 あの…あの結夏があたしにお願い!? 」
キラキラと子供のように瞳を輝かせるお姉ちゃん。
もしかして、信頼されて嬉しいとか思ってるのかな?
別に……深い意味はないんだけどね。
まぁ、それ言っちゃうとお姉ちゃん悲しむし、言わないでおこう。
あたしは頭の中でまた色々と考えながら
とりあえず゛うんうん゛と満面の笑みで頷いた。
「 いーよ、いーよ!お願い言ってみなさい 」
男前…。
ボソッと呟きそうになる言葉。
胸をドンッと拳で叩くところなんか…。
うん、もう……男に近い。
119: 名前:乃愛☆01/15(金) 20:13:38
「 ……と言う訳なんだけど 」
あたしは今まであったことをすべてお姉ちゃんに話した。
途中お姉ちゃんの反応が気になったが、すべて話し終えた。
話を聞き終えたお姉ちゃんはにんまりと
気持ち悪く微笑みあたしの肩をぎゅっと掴んだ。
「 話はよ~く分かった、お姉ちゃんに任せなさい! 」
本当……かな。
何でだろう、まったく信じられない。
゛ちょっと待ってなさい!゛
そうお姉ちゃんに5分前に言われて今にいたる。
お姉ちゃんは隣の部屋で鼻歌を歌いながら
何かをゴソゴソと取り出している様子。
「 あった、あった~! 」
あたしの部屋に入ってくる頃には
お姉ちゃんは後ろに何かを隠していた。
あたしは覗き込むように見て゛何?゛と首を傾げて問いかけた。
「 これ?これはね―、服! 」
あたしの目の前に出してきた服。
袋に包まれているから中が何か分からない。
あたしは無言のまま、その包みを見て受け取った。
「 これなら、サイズも大丈夫だと思うし…。
何より、あんたに合うと思うけど? 」
じぃとお姉ちゃんを見つめると、
お姉ちゃんは゛着てみれば?゛と優しく付け加えてくれた。
あたしは黙って頷くと袋を開けた。
「 わ…! 」
中にはピンクのワンピース。
首元にはポンポンの着いたリボンがある。
あたしは着ていた服を脱ぎ捨てすぐにワンピースに着替えた。
大きな全身見える鏡の前に立ったあたしは目を丸くした。
あ……れ、何でだろう?
ピンクだから子供っぽいな、と思ったのに。
子供っぽくない、むしろ……大人っぽい。
「 これね。ピンクはピンクでも淡い桜色だから、
大人っぽさの中に可愛らしさが入ってるの。
だから、今の結夏にはぴったり! 」
あたしに……ぴったり。
ワンピースを着たあたしの肩を後ろから優しく掴み
鏡越しににっこりと優しく微笑んでくれるお姉ちゃん。
「 どうせ、あんたのことだから。
啓斗くんに合わせて背伸びしよーとか考えてるんでしょ? 」
う゛…。見事に的中。図星です。
あたしは゛はは…゛と苦笑いを浮かべて、またワンピースに目をやった。
「 …気に入った? 」
お姉ちゃんは自分の前髪をくいっとかきあげてあたしを見た。
あたしは゛うん!゛と元気よく答えると、
お姉ちゃんは゛そ゛と短く答え、部屋から出て行った。
「 ふふ…… 」
自然に出てくる笑み。
あたしは両手で口元を押さえて微笑んだ。
大切なのは、合わせることじゃない。
あたし自身が着たい服も着なくちゃ。
あたしが好きな服で…大好きな人をときめかせたい。
あたしはお姉ちゃんから貰ったワンピースを枕元に置き、
一緒にアクセサリーなどを置いておいた。
さて…。
あたしはふぅと溜息をすると、1人で微笑み
ベットへと入った。
………。
…………。
……………。
ね……………。
眠れな――――いッ!!
あたしはガバッと体を起こすと両手で頬を押さえた。
明日のことを想像?妄想すると…もう。
顔も赤くなるし、ニヤける……。
最終更新:2010年12月12日 13:02