人魚の生贄 ~お次はだぁれ~

1: 名前:血桜☆04/18(日) 21:07:55

こんにちわ、そして、久っっしぶりです。

一般小説掛け持ちながら、ネタを練ってた血桜です。

今度は、ある『島』を舞台にした、生贄のホラーです。

今度は、辞めないようにがんばります!

生温かーい小説を、生温かーい目で、見守ってくださいまし。

では、最凶最悪の生贄選び、この白闇島で始まろうとしています。

お次はだぁれ?貴方かな?

この軽快なリズムの民謡から、悪夢は始まります・・・・・。





2: 名前:血桜☆04/18(日) 21:25:39

白闇白月 神の子島じゃ

人魚の女神にお供えいたす

神に捧げる者ならば、

島で一番悪い人

女神にそやつを捧げれば

島は守られ平和となるぞ

お次はだぁれ、悪い子誰じゃ

貴方かな?


   『貴方だよ・・・・?』





  *登場人物紹介*  ★女 ☆男

 ★霊河 鈴  (たまがわ りん)

 ★月宮 夜美 (つきみや やみ)

 ?呪魂    (じゅごん)

一応、主な登場人物です。

さて、上記の歌

あれが、この主人公、鈴に悲劇を齎します。

プロローグ


昔、私が小さい頃は、あの民謡は、島の悪い子を減らすため

と、母に聞いた。

『悪い子は、人魚様に食べられてしまうわよ?』

私がイタズラをして怒られた時、必ず言っていた事が

印象的だ。

 私は、大きくなると、『ただの、理屈が通じない子への脅し』

と構え、何も気にせず、学校でも歌った。

そして、だんだん興味が湧いてきた。

何故、あんな歌なのか。

歌詞にはもっと、深い意味が隠されているんじゃないのか。


そんな、ちっぽけな興味によって、

『私の人生は、狂い始めた・・・。』






5: 名前:血桜☆04/19(月) 17:44:01

 ミーン ミンミンミーン・・・

今は、五月。

異常なまでに暑いこの地方に、ある島が浮かぶ。

名は、『白闇島』、海の綺麗な島と有名で、毎年、

この時期になると、観光客が押し寄せる。

その浜辺に、ポツリと一つ、学校が建っている。

名は、『白月中学校』

夏は、プール開き・・・・、ならぬ、海開き。

プールなんか必要ないからだ。

さぁ、余談はここまでとしよう。


私は鈴、この白月中の生徒です。

「ねぇ!鈴!今日一緒に遊ばない?」

この明るくフレンドリーな女の子

私の親友、夜美。

夜美の話によると、この珍しい名前のおかげで出来た友達が

ほとんどらしい。

「うん、いいよ!じゃぁ、学校に集合!」


キーン コーン カーン コーン

ガラッ

先生が、荒々しくドアを開けながら入ってきた。

「集会始まるぞー!」

私達は、バラバラでお喋りをしながら、体育館へ向かった。



6: 名前:血桜☆04/19(月) 21:35:08

 大体が、観光客で成り立っているこの島。

観光客は、おおげさに言うと、島の命綱とでも言おうか。

このような島だ。

「礼ッ! え~、今日は、校長から・・・・・。」

都会の学校に行ったら、絶対に気絶するな。

全校生徒、184人・・・、

ものすごい少人数だ。これよりも上があるだろうか?

さぁ、またまた余談、失礼しました。

「・・・・・・なのです!注意してください!」


終わった。

ザワザワ  ザワザワ

「ねぇ!恐いねぇ~・・・・。」

夜美が来た。

「へ?何が?」

すると、頭をコッと小突いて、

「もう!聞いてなかったの?校長先生おお話!

 最近島で、一ヶ月に1回、必ず行方不明者が出てるの!

 だから、寄り道禁止って話!許可が下りるまで、

 遊びに行くのは、大人数でも、大人が付いてくれるように!』



「その話、マジ?」

「マジ!!」

明るく言うな!!

「って事は・・・。」

「そう!今日の約束もバツ~・・・。」

私は、ちょっと残念だった。

ガラッ

「席に着け!プリントくばるぞ~!」


プリント・・・、

一枚は、さっきの話

二枚目は・・・・・。

ヤッホー!夏の林間学校!

予定日・・・・・。

おっしゃぁ!一週間後かぁ!

楽しみだなぁ~。






7: 名前:血桜☆04/19(月) 21:51:20

 帰り時間

今日は、久しぶりに一人で帰った。

学校裏には、すぐそこに商店街がある。

そこを抜けて、すぐそこに家があるから、一人で帰れる。

帰りの日課、歌

「~♪

 しーらやーみ しーらづーき

か~みの~こじぃ~まじゃ

に~んぎょぉ~のめ~がみ~に おっそなーえいたす

めっがみ~にさっさげ~るも~のな~らば♪

しま~でいっちばぁ~んわっるい~ひと

めっがみ~にそーやつをさ~さげぇれば

しま~はまっもら~れへ~っいわっとな~るぞ

『おっつぎぃはだぁ~れ?

わぁ~るいっこだぁ~れじゃ

あなたかな?』」

歌い終わった瞬間、悪寒がし、風が吹いたと思ったら・・・







【おーまえーだよっ・・・・・・・・・・】



びゅうううううううううううっ・・・・・・・

「え・・・・・?」

私は、走って家に帰った。



8: 名前:血桜☆04/23(金) 15:19:30

  バタン!

「ハァ、ハァ・・・・・。」

気分が悪い、何だったのだろうか。

「お前だよ・・・・?」

さっきの言葉が、脳内をグルグルと駆け巡る。

「い、嫌・・・。」

私は、家の中全ての部屋の灯りを付け、テレビを点けて、

ついでに、お笑い番組にしておいた。

押入れから、録画されたビデオの山を出し、お笑い番組のビデオ

を掘り起こした。

「準備万端!!」

今度は、財布を持ち、商店街の近くにある公園へ駆けた。

私は、公園の時計を見た。

3時57分・・・・。

そろそろだ・・・。

カチッ

4時になった途端、自転車が勢いよく公園に入り、

『チリリリリリリン』

と、ベルを鳴らしながら、キキィッと止まった。

紙芝居屋だ。

ここの公園以外にも、色々な所で必ずやってくる。

紙芝居が読み終わるのを待つ。

「ハイ、お終い、良い子の皆、お金はあるかい?

 駄菓子を売るよ~!」

ワーイ!と、歓声を上げ、子供達が走っていく。

私も、お金を持って、そこで、水あめ二個、綿菓子三個を買った。



9: 名前:血桜☆04/23(金) 16:58:29
 そして、家へ帰り、ソッコーで鍵を掛け、

玄関に積んで置いたマンガだけを見ながら、テレビに近づき、

リモコンを押した。

ポチッ

『ギャハハハ! なんでやねん!』

ホッと胸を撫で下ろし、毛布と枕を引っ張り出して、こもりながら、

お菓子を食べる。

怖い事があると、必ずこうする。

そして、今日も一日が終わった。






そして、あっというまに一週間が過ぎ、気付けば、今日の事

なんか、もう忘れていた。

待ちに待った、林間学校。

白闇神社の近くの宿に泊まる。

夜は、その、白闇神社で肝試しをするのだ。

「楽しみだね!肝試し!」

ニッコリ笑う夜美が恐い!!

「え~!恐いよぉぉ~!」

「恐くなんかない!私がいる!」

そう笑う夜美

「ありがとう!」


すると、夜美は、妖しく笑みを零し・・・・

「せっかく、新しい仲間が増えるのに・・・。」

「え?なんか言ったぁ?」



「ううん・・、何でもなぁい♪」



10: 名前:血桜☆04/23(金) 20:53:39

 宿から出された山菜料理を食べて、昼も過ぎ、

いよいよ、PM8:00

肝試しの時間だ。

ペアで進む肝試し。

奥にある小さなお堂で、合掌して帰ってくるだけの、至って

シンプルなルールだ。

しかし、絶対にしてはいけない事。

『ゼッタイ、ヨコミチニソレテハイケナイ。』

外れたが最後、帰ってきた者は少ない。

ちゃんと真っ直ぐな道がある。

それを辿れば、簡単に終わる。

そう思っていた。

しかし、甘かった。

地獄の始まり・・・。

夜美のあの一言から・・・。



ピーッ

「皆集合!肝試しやるよ!」

ザワザワと人が集まる。

「どおしよ夜美ぃ~!恐いよぉぉ!」

「大丈夫!鈴は恐がりなんだからっ!私がいる!」

次々と人が、闇の中に消えていった。

一番目のペアも、無事に帰ってきた。

「鈴!そろそろ行くよ~?」

夜美・・・、守ってくれるよね?

絶対・・・。

「オイ!もう順番回ってんぞ~。」

先生の声。

また、この声が聞こえる事を祈ろう。

私と夜美、鳥居を潜った―



サク サク

足音だけが響く。

懐中電灯が壊れたら?

あっという間に暗闇だ。

すると、夜美が言った。

「ねぇ、鈴・・・・。」

「何ッ?」

「呪魂様に、会いたくな~い?」

は?

誰?

「誰よ?それ。」

「知らないの?」



夜美が口を開いた。

「この神社のお堂、本当はあそこじゃないんだよ?」

何を言ってるのか、ますます分からない。

「何!?夜美!気味悪い!早く帰ろう!」

夜美の口は閉じない。

『お次はだぁれ?悪い子誰じゃ、

貴方かな?』

「い、嫌!!帰る!」

パシッ

腕を掴まれた。冷や汗が出る。

【あーなたーだよっ?・・・・・】

目の前が真っ暗になった。

あの時と同じ風が吹いた。

意識が遠のいていく。

「さぁ、呪魂様がお腹を空かせて待ってる・・・。

 一ヶ月に一度の生贄儀式、始めようか?

 ねぇ?生贄ちゃん♪」


初めて知ったんだ。


コイツが悪魔だって事


「い・・・・・、嫌ァァァァァ!」



11: 名前:血桜☆04/23(金) 21:09:39
ガバッ!

ガシャッ

「動かない!!動かない!!夜美!夜美ィ!!」

周りを見渡すと、仮面を着けた数人の女が、私を囲っている。

「夜美!!夜美!!」

すると、一人が私の前に出てきた。

気味の悪い仮面だ。

「ここの本当の名前、呪魂神社・・・。

 この島の本当の名前、呪魂島・・・・。」

スッと仮面に手を伸ばした。

「さぁて・・・・、この白闇島が、呪魂島に戻る時が来るわ・・・

今日の人魚の女神様へのお供え物は、貴方よ・・・?」


「呪魂様を陸に引き上げ殺し、さらには、火で燃やし・・・。

神と崇められるその存在を、いとも簡単に叩きのめした、

お前ら人間ドモが生贄となる番だ・・・・。」

仮面をずらした。

ガシャン!

地面に落ちた仮面は、勢いよく割れた。

素顔は、夜美そのもの・・・。

「鈴?あなたも今日から、こちら側の人間だよぉ?」

満月に照らされて輝く夜美の笑顔。

もう夜美ではない。悪魔でもない。

死神・・・・。


「い・・・、嫌!食べられるなんていや!」

必死に抵抗した。

すると、夜美は言った。

「いいえ、呪魂さまが食べるのは、体だけ・・・。

貴方は、痛みも何も感じないよ?

じゃあ、逝ってらっしゃい。」

「え!?」

夜美が私の胸に触れた瞬間、眩い光が溢れ、私の存在は無くなった。



12: 名前:血桜☆04/24(土) 11:22:54
 パチ・・・・

「え!?え?」

そぅっと、手を伸ばした

ここ、どこ?

ガサッガサッ ガガガー

テレビの砂嵐の音が聞こえた

すると・・・

『鈴・・・?じゃあ、契約を始めましょう。』

「え?契約?」

『えぇ、貴方の体は、木端微塵・・・、呪魂様の胃袋の中

今の貴方は、ただの魂よ?』

サアーと血の気が引いた。

夢では無かった・・・・。

『さぁ、貴方の名前は、鈴・・・、いいえ、幽美でいいね』

ゆみ?私の名前?

『貴方の知っている夜美の名前は、闇。』

本当の名前では無いのか・・・。

声は続く

『さぁ、貴方の体がもうすぐ出来る。

 もう、貴方は、こっち側の人間よ?

 貴方は、闇と一緒に生贄狩りをして貰う・・。

 呪魂様に忠実に従い、さぁ、こっちへ

 いらっしゃい?』


 操られたかのように、フラフラな足で、道なき道を行く、

 鈴ではない、幽美だ。

 彼女はもう、戻れない。



17: 名前:血桜☆04/24(土) 18:25:57

  フワン・・・

「おや、やっとお帰りかい?」

私は、戻ってきたんだ。

でも、違う。

もう鈴じゃない。

呪魂様の仰せのままに動く、忠実な僕。

「闇はどこ・・・?」

私は、瞳無き瞳を泳がせ、闇をさがした。

すると、近くの茂みが動いた。

「鈴・・・、いや、幽美?私はここ。」

ガサッと出てきた、仮面の女、闇だ。

闇は、口を開いた。

「さぁ、貴方にこれをあげる。」

渡されたモノは、白く汚れの無い浴衣・・・?的なモノ

あと、大きい金色の鈴が付いた、赤い布だった。

そして、あの仮面を渡された。

白い仮面で、下の方し、赤い月が描かれている。

私は、それを着た。

「赤い布はどう使うの?」

そう聞くと、闇が布を持ち上げた。

リー・・・・ンと、甲高い音が、神聖な森に響く。

スルスルと、私の頭に巻きつけた。

そして、一人の女の人が、鏡を持ってきた。

私は、驚いた。

自分じゃない。茶色のツインテールが、黒髪の艶やかな、

ロングヘア、顔は、前よりも綺麗に出来ていた。

私は、その顔を隠すように、スッと仮面を着けた。

すると、また、赤い布と、小刀を貰った。




19: 名前:血桜☆04/24(土) 21:53:02

 小刀には、持っ手に、仮面と同じ、キラキラと輝く赤い月

のデザインが施され、白い。

刃は、鋭く光っている。

さやっぽいモノは、同じく、白い。

なぜか、持っ手にも、赤い紐と一緒に巻き付けて吊るされてる

鈴があった。いい音がする。

それを、腰に、小刀と一緒に巻きつけた。

よくよく見ると、巫女のような姿。

すると、お堂から、何か、御祓いで使うような紙の付いた棒

を持つ、おばあさんが出てきた。

そして、それに付いている、金色の鈴を、リーンと鳴らした。

それと同時に、あちらこちらから、同じ姿をした女が集まってきた。

お婆さんは、それを確認すると、お堂に向かって、その棒を

振り始めた。

『リー・・・ン リー・・・ン リィー・・・ン・・・・』

コソッと、隣にいた闇が話した。

「あのばあ様は、霊(たま)という人。この呪魂信者のリーダー的

存在よ・・・。」

しばらく鳴り続けたが、次第に、呻き声が聞こえてきた。

『ヴガァ・・・・、ヴヴ・・・・。』



22: 名前:血桜☆04/25(日) 19:30:05

  すると、いきなり、霊さんが叫びだした。

「お告げじゃぁぁ!呪魂様のお告げじゃぁ!

 者共!よぉ~く聞くのじゃ!ありがたいお告げじゃ!!」

すると、お堂から声が聞こえた。

糸のように細く、か細く、身震いさせるような声だ。


『が・・・、あ・・・、今宵・・・、猪の刻・・・。

 一人一人・・・、人間ドモを抹消し・・・・、

  私の所へ・・・・。』


つまり、これから毎晩、午前0:00に一人につき一人もってこい

という話。

告げが終わると、霊さんは振り向き、

「皆の者!告げを聞いたか!はよう行け!」

すると、鈴の音を鳴らしながら、皆ここから去っていく。

私がオロオロしていると、ふいに腕を掴まれた。

「幽美!早く行くよ!」

私は、闇に引っ張られ、道無き道を駆けた。



『リィー・・・・・・ン』




23: 名前:血桜☆04/26(月) 18:44:53

 歩いていると、丁度カップル二人組みがいた。

「幽美?私は、女を行くから、男お願い!」

「うん、分かった。」

スッと、近くにあった木に登る。

そのたんび、鈴が鳴る。

リィーン リーン   リィーン

男と女が、戸惑い始めた。

「ねぇ!鈴の音が聞こえる!」

「心配ねぇよ!」

闇は、クスリと笑う。

二人の聞こえる範囲で。

「そう、心配無いよ。呪魂様のお役に立つだけですもの。」

二人で、木を下りた。

「誰!!?」

私も、自然に声が出た。

「さぁ、呪魂様が待ってる。この島の役に立てるのは貴方方・・・。」

発する言葉が、仮面によって妖しくなる。

「い、嫌・・・、あんた達だれ!?」

「おい!さっさとどっか行け!」

私は、男に向かって飛び掛った。

闇も、女を取り押さえた。

チャッ


小刀を振りかざす。

「さぁ、恋人同士で、呪魂様に拝む人生よ?」

スッと、小刀が頬を伝った。

滑らかに血が流れ、それは地面へ落ちた。

二人の手を引っ張り、元来た道を戻る。

「やめろ!離せ!」 「お願い!離して!」

もがく二人。

もう逃げられない。貴方達は材料、ありがたく思え―。



24: 名前:血桜☆04/26(月) 19:00:05

 お堂に着いた。

チョコチョコ、人もいる。

生贄達は、二人一組になって縛られていく。

私と闇で、暴れるカップルを縛った。

そして、全員生贄を連れ、儀式が始まる。

一人の女が、飛んできた。

「霊ばぁさま!陣をお引きいたします!」

そうすると、その女が呪文を唱えはじめた。

それと同時に、地面が光る。

魔方陣が、完成した。

円の中に、縛られた人達が放り投げられてゆく。

円は、まだ薄い光を放っている。

円の線に沿って、蝋燭が立てられる。

そして、霊さんが、お経を唱え始める。

ガタガタと震える人間達。

今度は、また違う女が出てきた。そして、手に持ってたビン

を使って、小刀で頬を切り、血を集めている。

その血を使って、生贄達の額に☆のような絵を描いている。

そして、女が円から出た。

霊さんが、叫んだ。

「呪魂様!生贄が集まりましたぞ!」

それと同時に、円が光り、蝋燭がフッと消える。

映像が消えるかのように、生贄達がかすれながら消えた。





25: 名前:血桜☆04/26(月) 20:43:31

 すると、お堂の奥から、

「「ギャアァァァァァァァァァァ!!!」」

バキッ  ボキッ

   グチャッ


不快な音。

すると、

「闇、幽美・・・、こちらへいらっしゃい。」

霊ばぁさまに呼ばれた。

「これから、アンタ達に話す事は、他でもない、呪魂様復活

のタメの、生贄狩りじゃ・・・。

お前ら、顔を変えてやる。白月高校へ行っておいで。

制服も渡す。」

白月高校は、中学のとなり。

霊ばぁさまに、顔を変えてもらった。

二人とも、同じような容姿で、何か美人!いいかも・・・。

茶髪のツインテール、白い肌、パッチリとした目。

双子の設定。

闇は、美桜(みお)私は、千桜(ちお) 

桜井美桜と、桜井千桜、こ~んなカワイイ双子・・・、

人殺しだったら・・・、貴方はどうする?



26: 名前:血桜☆04/26(月) 20:56:12

 「ん~っ!朝だぁ!」

「幽美?分かってる?」

闇が顔を覗き込む。

「もっちろん!」

私達は、校門をくぐった。

先生に教室に連れてってもらった。

「皆さん!今日は、双子の転校生が来ています!」

『誰だろ!』 『女の子!?』


「入っておいで!」

ガラッ

「はじめまして!私、桜井美桜です!」

「はじめまして、妹の、桜井千桜です!」

双子の妹なの。

「それじゃ、二人揃って、あの席ね?」

隣同士の二席が空いていた。

私は、コソッと話した。

「ねぇ!いつ殺るの?」

「もちろん今日の放課後♪」

わお!

霊さまに、魔力の込められた御守りを貰った。

これがあれば、なんでも優秀になります!

カッカッカッ・・・

「これ分かる人!」

「ハイ!」 「ハイ!」

ゲッ、私達だけ?

「あらぁ~!転校初日から元気いいわね~。」

4問の問題を、二問ずつ解いて、黒板に書き入れる。

もちろん、問題の上は、赤いチョークで丸だよん♪

休み時間は、友達で囲まれた。

「凄い!」 「ねぇ!一緒に・・・。」

うるさいなぁ・・・。

まぁ、愛想良くなきゃね!



28: 名前:血桜☆04/27(火) 16:21:53

 コソッと、闇が話した。

「今日の放課後は、このクラスの女子全員・・・。

 夜は、麻薬交渉の場で有名な、二丁目。

 案外、手強そうだから注意して?」

OKと、手で合図して、帰りのチャイム

闇がスッと立ち上がった。

「女子は全員、学校裏の神社に来てください!」

クラス中から、ブーイングが来た。

私達は、神社の子という設定。

そして放課後、神社―・・・。

「さて!今日は、皆にあるゲームをして貰うよ!」

「それは、か・く・れ・ん・ぼ!」

エェェ~ッと、ブーイングの荒らし。

「私達二人が鬼!貴方達は逃げる役!見つかったら、

 クジを引いて、お題に沿った罰ゲーム!」


そして、位置に付いた。

「皆~!いい?一分間だよ!」

制服のポッケから、あの小刀を取り出す。

キラリと赤く妖しく光る月の絵。




一分が経った。


「いっくよぉ~~~!」

さぁ、死のかくれんぼスタート・・・、

と思ったら、早速見つけた!!

「沙羅ちゃん見っけ!」

沙羅ちゃんは、ガックリ肩を降ろした。

「ちえ~。」

クジを引かせた、ガサッ


沙羅ちゃんが、頭を傾げた。

「・・・?首?」

そう、その人は・・・

首を刺されて死ぬ。

「何コレ、どうゆう意味ィ?」

私は、ニヤッと笑った。

そして、刀を取り出した。

「こうゆう意味♪」

ザシュッッ

「イヤァァァァァァァ!!」





ポタッ・・・。ポタッ ポタタッ




31: 名前:血桜☆04/27(火) 20:10:03

 そして、一人一人見つけて、残り、あと一人。

血に塗れた神社。見る気も失せるおぞましさ。

ガササッ!

「琴音ちゃん見っけ!」

くじ引き会場を見た琴音ちゃんは、

「い、イヤァァァァァァ!!」

叫んで逃げようとする。

闇が言った。

「逃げようとする者は・・・。」

私は言った。言うセリフは分かってる。

「脳に直♪」


「い、嫌!!キャァァァァァァァァァ!!!」

ドスッ!!

すると、何人かの女が、一斉に駆け出して来た。

一人ずつ背負って、そのまま帰っていった。

さて!夜の闇町へ行きますか・・・。




私達は、バッチリメークし、服も選び、髪もセットした。

闇は、髪の毛をアップにして、水色の短パンにオレンジの

タンクトップ。オレンジのスニーカー。

私は、髪の毛をフワフワに巻いて、パステルピンクのワンピ

に、白いサンダル。ついでに、白リボンのカチューシャ。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年01月17日 17:06
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。