160: 名前:乃愛☆02/19(金) 18:55:07
「 …たしは… 」
「 え? 」
下を向き、小さく呟いたあたしの顔を覗くように
盤常さんは聞き返してきた。
「 あたしはっ!えっちがしたいから啓斗くんと付き合ってるんじゃない!! 」
キッと力強く盤常さんを睨んだ。
盤常さんはぽか~んと口を開けて驚いている。
あたしは近くのテーブルにあった飲み物を手に取り、
ぐいっと一気に飲み干した。
「 はぁ、はぁ…… 」
分かる―…
今、あたし絶対顔真っ赤だ。
「 ふ、ふん。何よ、いきなり熱くなっちゃってさぁ 」
動揺を隠すように、いきなり強い態度になる盤常さん。
でも、眉毛がピクピクと動いているのが分かる。
「 何よ、何よ。もう、イライラするっ… 」
独り言のようにブツブツと何か言っている盤常さんを、
気づけば周りのお客さんや執事さん達は冷ややかな目で見ていた。
「 何見てんのよ!! 」
やっと周りに気づいた盤常さんはギロッと
周りにいた人を睨み付け、怒鳴った。
驚いた周りの人はすぐに目線を逸らし、
慌てて自分達の世界に入り込んでいった。
「 もういい…、とりあえず落ち着きたいから
空海か海斗、どっちか相手して 」
命令口調で空海と海斗を見て言った。
だが、2人は黙ったまま。
「 聞こえなかったの?相手をして、と言ってるの 」
それでも返事も何もしない2人。
まず、目線も合わそうとしていない。
「 執事ならお嬢様の言うことを聞きなさい! 」
ビリリッと電流が体中に流れるような大きくて
迫力のある、盤常さんの声。
いつも見ている学校でのギャルさとはまったく違う。
…というか、普段の学校での盤常さんを見た後に
今のお嬢様風盤常さんを見ると、別人って感じがすると思う。
盤常さんはやっぱり周りの人の目を引きつけてしまった。
また盤常さんは周りをギロッと睨み付けた。
「 はい…、畏まりました 」
ぼそっと笑顔のない海斗さんの返事。
「 分かったよ… 」
空海さんの幼い笑みもない。
何でそんなに盤常さんの接客が嫌なのかな?
さっき、盤常さんの本性が分かってしまったから?
でも…盤常さんがお店に入ってきたときから、
2人は少し困った顔をしていたような…?
…ってことは今回だけのせいじゃないんだ。
どうして、そんなに嫌がるんだろう?
161: 名前:乃愛☆02/23(火) 19:03:02
「 では、結夏様…失礼します 」
「 じゃな 」
少し寂しげで元気のない言葉を貰ったあたしは
何故かその場から動けなくなってしまった。
…というか、動きたくなくなった。
「 ねえ… 」
あたしはある一点を見つめたまま雄輔くんに声をかけた。
「 ん? 」
雄輔くんは覗き込むようにあたしを見て首を傾げた。
「 あの2人…盤常さんの接客をさ… 」
「 うん? 」
途中で問いかけた言葉を止めたあたしに
優しく、続きを求めてくる雄輔くんの顔を見て
あたしは続きを話した。
「 2人さ、盤常さんの接客嫌がってない? 」
「 …!? 」
目を丸くして驚く雄輔くん。
「 …んんっ。そんなこと無いんじゃない? 」
軽く咳払いをして、泳いだ目を隠すように
あたしとはまるで目を合わせようとしていない。
「 結夏に……嘘、つかないで? 」
きゅるんと、子犬のような潤んだ目で
雄輔くんを見つめてみる。
「 結夏… 」
「 雄輔くん… 」
お互いに名前を呼び合う。
この勝負……
「 分かった、全部話す!! 」
あたしの勝ち。
やっぱり結夏必殺「子犬の瞳」には誰も勝てない。
あたしは満面の笑みを浮かべると、
「何処か空き部屋無いの?」と首を傾げて問いかけた。
「 あるよ 」
雄輔くんはあたしの手をぎゅっと握り締めて、
空き部屋へと案内してくれた。
「 綺麗!ここ本当に空き部屋? 」
あたしは部屋中を見渡した。
そこにはベットも冷蔵庫もシャワールームもある。
「 ん 」
短く返事をする雄輔くんの顔は…何だか青い?
「 ゆ、雄輔くん? 」
あたしはソファに座りながら雄輔くんの顔をうかがった。
「 な…に? 」
よろっと倒れこむ雄輔くんが、
何故だかあたしにはスローモーションに見えた。
「 雄輔くんっ! 」
思わず大きな声を出してその場に立ち上がった。
雄輔くんの体は丁度あたしの体に吸い込まれるように来た。
ドサッ
「 きゃっ! 」
支えるつもりだか、あまりにも雄輔くんの体が大きくて
支えきれず、あたしもよろけて一緒に転んでしまった。
痛みは無く、ソファに座ってて良かったと思った。
っていうかこの体制……
や…やだ……。
この状態ってすごく…嫌……。
今の状態はあたしが雄輔くんに覆いかぶされている状態。
ちょっと………恥ずかしいかも……。
…ってそんなこと言ってる場合じゃない!
「 ゆ、雄輔くん?雄輔くん? 」
ぐたっとあたしの体に寄りかかっている雄輔くんの両肩を触り、ポンポンと何度か叩く。
反応は無し……。
あたしは優しく雄輔くんをソファに寝せて、
ベットにあった枕と毛布を取り雄輔くんの元に戻った。
「 ちょっと…頭、上げまぁす… 」
一応ぼそっと確認。
頭を両手で持ち上げて枕を置く。
髪……さらさらだぁ。
そして、上から毛布をふわっとかける。
…よし。一応OK。
雄輔くん、どうしたんだろう?
あたしは自分のおでこと雄輔くんのおでこの熱さを比べるために両方にあたしの手を当てた。
あたしの方が温かい。
むしろ、雄輔くん冷たすぎるような?
もしかして…貧血、とか?
ど、ど、ど、どうしよう!
貧血の時って何すればいいのかなぁ?
えっと、えっと…体を温めてあげるとか?
うわぁぁん!こうゆうときってどうしたらいいの?
162: 名前:乃愛☆02/24(水) 18:40:08
「 ん…… 」
おろおろして部屋中を歩き回っていると
ソファの方から雄輔くんの起きる声がした。
「 大丈夫!? 」
慌てて大きな声を出して駆け寄る。
「 ん…、気にしないで 」
まだ眠そう…というか、辛そうな雄輔くん。
あたしに心配かけないように無理に笑ってくれてるんだよね?
今にも泣きそうな目で雄輔くんを見つめると、
雄輔くんはにこっと無理に微笑みながらあたしの頭を優しく撫でた。
「 病気……なの? 」
首を小さく傾げて、あたしは雄輔くんに問い詰める。
雄輔くんは無表情…、違うんだ。
「 ごめ…言いたくないなら「 俺… 」
あたしの言葉を遮って何かを伝えようとする雄輔くん。
「 俺…小さい頃体が弱かったんだ 」
1人言のようにぶつぶつと呟く雄輔くん。
その言葉一つ一つに重みがある感じ。
「 すぐ風邪になるし、高熱なんてしょっちゅうだった。
やっと学校に行けても友達は誰もいない。
俺が休んでいる間に皆仲が良い人を見つけたから…
学校で1人の時、あんな小さかったのに、自分が消えてしまっても良い…
そう思ったくらいだったんだ 」
あたしが話す隙が無いくらいのすごい早口。
気のせいだろうか、雄輔くんの目尻から光るものが見えるのは。
次の瞬間。
雄輔くんの目からは涙が溢れた。
「 でも…「 もういいッ! 」
いつしかあたしは雄輔くんの言葉を遮り
止めるように抱きついてしまった。
「 もう…いい…。
そんなこと…思い出さなくて…… 」
慰めるつもりがあたしが泣いてしまった。
だって…もういいじゃん。
そんな辛いこと何て思い出さなくて良い。
「 なーんで結夏が泣くんだよ 」
笑っているように話すけど、雄輔くん……。
抱きしめてるんだから、分かっちゃうよ?
声も…体も震えてるよ?
「 っ… 」
あたしは何も言えず、泣いたまま
雄輔くんに抱きついた。
駄目だね、あたし…。
こんな時に優しい言葉をかけてあげなくちゃ行けないんだよね?
ごめん…、雄輔くん。
ここにいたのが大人のあたしじゃなくて…。
一緒になって泣いちゃうような奴でごめんね?
163: 名前:乃愛☆02/25(木) 18:11:23
啓斗Side
ピピピッ……
俺は心を落ち着かせて結夏に電話をした。
1コール…2コール…3コール……
《 …っ、はい! 》
「 結夏? 」
慌てているような結夏の声。
《 けっ、啓斗くん? 》
やっぱり…慌てているというより、
焦っている様子。
「 何、どうしたの? 」
《 えっ…何が…《 結夏ぁ、水取ってー 》
……!?
確かに、した。
男の声―……
《 ちょ、ちょっと待っててー!
ご、ごめんね。啓斗くんっ 》
そう言って結夏は携帯を切った。
な、なんだったんだ…今のは。
あの……男の声は誰…?
俺は携帯を握り締めた。
頭の中はあの声の主のことだけ……。
一体、結夏は何処にいて、誰といて、何をしているんだ?
軽くもやがかかったまま、俺は家に着いていた。
家に着いてからも頭にあるのはあの声だけ。
俺は結夏にもう一度電話をした。
………出ない。
《 留守番電話サービスに接続します… 》
すぐに留守電になってしまう。
結夏……何ででないんだよ。
169: 名前:乃愛☆03/10(水) 17:39:07
皆様え*.
やっと用事が終わりましたv
これからバンバン更新していきたいと思いますbb*
コメやアドバイス募集していますので☆
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結夏Side
啓斗くんとの会話も出来ないまま、
どんどんと具合が悪くなっていく雄輔くんの看病を
あたしは今までに無い位必死にやった。
やがて雄輔くんが寝息を立てているのに気づいたあたしは、
雄輔くんが寝ている部屋から一番遠いと思われるトイレに向かい、啓斗くんに電話をした。
《 結夏!? 》
驚いたような大きな声。
「 うん、さっきはごめんね?
その……途中で電話切っちゃって 」
《 ………うん 》
何故か少しの間が空いてからの返事。
何か…怒ってるのかな?
《 なぁ…、さっきの…… 》
「 ん? 」
ぼそぼそと何かを呟いている啓斗くん。
《 さっきの……男の声…誰? 》
さっきの…男?
もしかして、雄輔くんのこと?
「 水取って…っていうやつ? 」
《 うん 》
不安気に問いかけた返事は即答だった。
「 それ…雄輔くんだよ 」
恐る恐る雄輔くんの名前を口に出す。
一回、雄輔くんとあたしがここで愛の無い行動をしていたのは、電話を通して知ってると思うから…。
もしかしたら…怒るかも。
《 何で? 》
予想外の声のトーン。
怒るような大きい声でもない。
まるで最初から知っていたかのような、
冷静で短い返事。
「 えっと…最初から話すと長いんだけど…… 」
あたしは今まであったことをすべて話した。
家にいたら雄輔くんが連絡をしてきて、呼び出されたこと。
雄輔くんのバイト先で盤常さんに会ったこと。
バイト先のあの部屋でいきなり雄輔くんが倒れたこと。
そして……雄輔くんの辛い過去のこと。
啓斗くんは何も言わず、ただ黙っていた。
《 何で……? 》
かすれて消えそうな弱々しい啓斗くんの声。
「 え…? 」
《 何で結夏は雄輔のバイト先に呼ばれて行くんだよ! 》
冷静な声から打って変わって怒鳴るような大きな声が放たれる。
そんな声に一瞬ビクッとしてしまうあたし。
そうだよ……、何であたしここに来たの?
暇だから来る…、そんなのおかしいじゃん。
一回、あたし達あんなことだって会ったのに…
隙がありすぎだよ、あたし…。
そう考えると、気づけばあたしの瞳からは大粒の涙。
「 ごめ…ヒック……ごめん…うっ… 」
《 何がごめんなの? 》
「 ごめん…っ……ごめんなさっ…ヒック… 」
啓斗くんの質問にも答えることが出来ない。
《 何がごめんなのかって聞いてるんだよ! 》
またもや啓斗くんの大きな怒鳴り声。
《 …何で、泣くんだよ 》
さっきまでは大きかった啓斗くんの声は、
また弱々しくなり、心なしか震えている気がする。
《 雄輔と一緒にいること? 》
「 啓斗くんを……裏切ったこと 」
2人の間に沈黙が加わる。
長い沈黙を破ったのは啓斗くんだった。
《 そうだよ……、俺裏切られたんだよな? 》
「 …ごめ…なさいっ… 」
《 なのに、何でだろう。
こんな最低な女なのに…俺……
まだ、結夏を愛してるなんて 》
「 っ…! 」
少しずつ止まりだした涙が一気に零れ落ちてくる。
何で……、何でこんなあたしを愛してくれるんですか?
こんな、裏切り者をどうして………。
《 明日、午後6時…… 》
「 え…? 」
いきなり言われた日時。
今のあたしには呪文のようだよ…。
《 もし、俺が好きなら………
その時間に、空公園に来て 》
「 ……… 」
《 信じて待ってる 》
ピッと言う会話が閉ざされた音が聞こえて我に戻った。
そんな優しい言葉、あたしにかけないでよ…。
好きだよ…、大好きだよ…。
啓斗くんを愛してるよ………。
172: 名前:乃愛☆03/12(金) 19:22:20
でぃあ*真子
さっそく呼び捨てにしちゃいましたぁ(⋈¨●)♡←
いいところで終わると、読者が増えるのですよ((腹黒/
でぃあ*理沙さま
頑張ります!!
続きは今から書きます。
またコメ+ ゚ *。(●´Д`人´Д`●)。* ゚ + ょろちく♪
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啓斗Side
携帯を切った俺の心には靄がかかっていた。
明日……結夏は待ち合わせの時間に来てくれるのか?
今の俺は、有り得ないほど弱々しい。
不安だけでいっぱいになりそうな俺の心と体。
結夏……、
不安な俺から自身で満ち溢れている俺に変えてくれ。
どうか、お願いだから……。
俺に結夏を信じさせて――…。
「 はぁぁ… 」
俺の口からは大きな溜息だけ。
ベットにぼすっと寝っ転がると、俺は腕で目を隠した。
―
「 ん…… 」
目の前には歪んだ天井。
俺…あのまま、寝て……?
少し冷えている体をむくりと起こすと、
俺は目を何度か擦り、部屋から出た。
たまたま目に入った携帯。
手に取り、開くと……
メールも電話もない。
少し、がっかりする気持ちが現れる。
期待した俺はやっぱり可笑しい。
どうして、まだ結夏を信じることが出来るんだ?
自分が自分じゃないみたいだ……。
よく“自分のことは自分が一番分かってる”って言うけど、
俺はその逆だな。
“自分のことは自分が一番分からない”
また深い溜息をした俺は、改めて部屋を出て
階段を降りて誰も居ないと思われるリビングに向かった。
リビングにある大きな黒いソファに座った俺は、
さっき寝たにもかかわらず、また横になってしまった。
こんなとき……したいことが何も見つからない。
こうゆうときに限って、何も手につかないんだな。
結夏……愛してる。
174: 名前:乃愛☆03/12(金) 21:31:19
でぃあ*しゃー(・∀・)さま
お、面白くないですょΣ!?!?
出来たら切ない系にしてきますww
でも、myが書くと…なんでかカラダ系より切ない系へGO!してしまうのです…笑
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結夏Side
「 雄輔くん、体調どう? 」
まだ泣き足りない気持ちを抑えて、
あたしは雄輔くんがいる部屋に戻った。
ソファに近づくと、すぅすぅ…と雄輔くんの寝息が聞こえた。
寝てる…のかな?
電話来たときも寝てたけど、結構ぐっすり眠れてるんだ。
雄輔くんの寝顔を見て、ふっと顔が緩んだ。
可愛い…子供みたい。
…はっ!
こうゆう態度が悪いんだよね?
こう…誰に対しても甘いのはいけないんだよ…。
「 ん…… 」
ごそごそと雄輔くんが動き出した。
や、やばっ…!五月蝿かったかな?
あたしは慌てて口を両手で押さえた。
やがて、雄輔くんの動きはピタリと止まった。
間一髪……、何か雄輔くんて寝起き悪そうなイメージだし。
あ…ごめん、失言。許して雄輔くん。
「 …!? 」
油断していたあたしの腕をグイッと引っ張られた。
引っ張られている方を見ると、明らかにやっているのは雄輔くん。
あれ…?でも、目は瞑ってる。寝てるの…?
「 ゆ、雄輔くん…? 」
腕をぎゅっと掴まれたまま、あたしは寝ている雄輔くんの上に乗ってしまった。
「 お、重いから…ね。離して… 」
雄輔くんから離れようと、掴まれている腕を動かすが…
寝ているはずの雄輔くんの腕は全く動かない。
「 雄輔く…きゃっ! 」
振り払おうと決意したそのとき、あたしの腕を掴んでいた手と反対の手があたしの腰まわりを押さえた。
やっ……これは、まじでやばいっ!
175: 名前:乃愛☆03/13(土) 15:37:51
「 んん……って結夏!? 」
やっと目を覚ました雄輔くんは顔を赤くし、驚いている。
こんなんじゃ勘違いされるに違いないっ。
「 あ、おはよー 」
あくまでも冷静に返事をする。
思い切り否定すると、逆に…って感じだし。
「 あの…さ 」
雄輔くんが頭をぽりぽりとかいて何かを言おうとする。
「 はいっ? 」
あたしは首を傾げると、目を丸くした。
「 お…降りてくれる? 」
「 え 」
あたしの動きがピタッと止まる。
降りる…って、ええええええええッ!?
「 ご、ご、ご、ご、ごめんッ! 」
あたしは慌てて降りようとして、バタバタと体を動かす。
2人が横になるのには、狭いソファにも関わらず動いたあたしは馬鹿だった。
案の定、あたしはバランスを崩しソファから落ちそうになる。
「 危なっ…! 」
ガタガタッ
落ちそうになるあたしの腕をグイッと引っ張り、
少しでも振動を抑えようとしてくれた雄輔くんも、
バランスを崩し、2人ともソファから落ちてしまった。
「 いったぁ… 」
「 …ってえ 」
2人ともぶつかったところを手でさすっている。
そして、不意に目が合うと……
2人の距離は縮まってく。
や…やだ、何で心臓の動きが早くなるの?
し、静め!心臓よ、雄輔くんに聴かれたら―…!
「 大丈夫か? 」
「 いたっ! 」
雄輔くんはけらけらと笑ってあたしのおでこをデコピンした。
何だ、デコピンかぁ……。
む?
何だって何、何だって!
何で残念がってるわけ?
期待……してたとか?
でも、相手は雄輔くんだよ?
あたしには最高の彼氏もいるのに…。
最終更新:2010年12月21日 23:27