呪いの鬼ごっこ-助かる確率1%- 続き6

181: 名前:マロン☆11/19(木) 21:14:10
退院した私は心に決めた


そう…あいつらに仕返しをすることを…


退院して2日後


私は、早速幼稚園へと向かった


あいつらに仕返しするために…


まずは、本を川に投げた男


金沢陸(カナザワ リク)からだ


私が行ったころにはもう、ほとんどの人たちは幼稚園に来ていた


ギャーギャーいつもうるせんだよ…


その口を針と糸でぬってあげようか?


私がホールに入った瞬間皆が私のほうを見た


そして、この幼稚園でも超モテモテの


瀬川佳奈(セガワ カナ)が口を開いた


「あれェ~?死んだんじゃなかったのォ?


もしかしてェ…幽霊?


きゃあああ!!コワーイ!!」


うぜーなァ…ぶりっこって自分で自覚してねーのかよ


私が佳奈を睨むと佳奈は泣きそうな顔だった


そして、私は佳奈にとどめを刺した


「うぜーよ…ぶりっこ…


少し黙ってろや…殺されたいかッッッ!!!?」


私は凄い大声と形相で佳奈を睨み叫んだ


佳奈は少し唖然としていたけど少ししたら泣き始めた


佳奈の涙を見た私の怒りはさらに増した


「なんでも泣けばいいと思ってんじゃねぇぞッッ!!!?


お前なんかより私のほうが一番つらい目にあってんだぞ!!?


みんなに愛されているお前なんかに私の辛さがわかるわけないだろ!?」


私の大声を聞いた先生たちがホールに集まってきた


先生たちは佳奈にどうしたのと聞くばかりで私の心配はしてくれない


そして、先生は私に向かって怒ってきた


「こらっ!!ダメでしょ?佳奈ちゃんを泣かせちゃ!!


謝りなさい!!」


なんで佳奈ばっかりかばうわけ?


私は深くため息をつくと私は先生たちを見て言った


「私が謝る前に先生たちも私に謝ることがありますよね?」


先生たちは私の言葉に少し驚きを隠せない様子だった


驚きながらも先生は私に聞いた


「な…何のことかしら?」


トボケてんじゃねーぞ…


お前の頭の中は豆腐でできているのかなァ?


私は先生たちに少し上から目線の口調で言ってみた


「先生たち、私が川でおぼれた時に陸君達が先生たちを呼びましたよね?


そして、先生たちは私がおぼれている川まで来ましたよね!?


それなのに、なんでレスキューの人たちが来るまで私を放置していたんですか!?


先生たちのせいで…皆のせいで私は死にかけたのにッ!!


なんで助けなかったのよッ?!」


私の目からは大粒の涙があふれ出ていた


先生たちは目を泳がせながらも私に謝罪した


私はだけど許せなかった…


最後に低い声で先生たちに言った


「私…一生このこと忘れないし…先生やみんなのことを許さない…


だからも今日から私はあんた達を死ぬまで追いつめて私の辛さを思い知らせてあげるッッ!!!」



186: 名前:マロン☆11/20(金) 21:31:02
さっきまで騒いでいたホールが一気に静まり返った


私は自分の教室に向かうと鞄を叩きつけてやった


鞄のたたきつける音と一緒に先生たちの肩が少し動いた


さっきのことで大声を出しすぎた私は水をたくさん飲んで


眠かったのでクッションで作られた遊ぶため用の家で寝た


あまりにも寝心地が良かったものなのですぐに寝れた


でも、突然


私は髪の毛を引っ張られた


目を開けると進藤歩が私を見て笑っていた


「死人がこんなところで寝てちゃだめじゃん!!


死人は棺桶の中で寝なきゃいけないんだぜ?


別にお前なん生きてても意味ないしいっそのこと死んじゃえば?」


その言葉が私の頭の何かを切らせた


私は鼻で笑うと進藤歩に言い返した


「あんた…視力大丈夫ゥ?それとも目が見えないのかなァ?


それとも、耳でも聞こえないお爺さん?


誰がいつどこで私が死んだって言ったよ?


ふざけてるとなぐり殺すぞ!?


第一、お前らのせいで私は死にかけたのに謝罪の一つもなし?


あんたの頭どうにかしてるんじゃない?


一度、病院行ってみてもらえば?


このチビナルシスト!!」


私は精いっぱいのことを言った


涙をこらえながらも初恋相手に


さよなら…私の初恋…


190: 名前:マロン☆11/22(日) 20:27:17
進藤歩はしばらく私を睨むと最後に私に


「お前なんか大嫌いだッ!!!!」


と言って教室から出て行った


進藤歩の後ろ姿をしばらく見つめることしかできなかった


進藤歩の姿が見えなくなったのを見た私の目からは温かい雫がたくさんあふれてきた


         なんでだろう?



          なんで私は泣いてるの?



      アイツにひどいことを言われたから



          私は言い返しただけなのに…



        なんでこんなに胸が苦しいのかなァ?



               何でかな…


私はそのままその場に崩れ落ちた


「うぅ…何で…?…何で私ばかり……こんな…ことにッ!!!」


神様…何故私ばかりこんなつらい目に逢わなければならないのですか?


何で私の初恋を終わらせたのですか?


私は…私はッ!!!


ただ、進藤歩に告白して


付き合うことになって


幼稚園児でも年齢なんか関係ないって言わせるほどに


ラブラブな恋人同士で…


将来の夢は…結婚することって


幼稚園児にすれば早い展開かもしれないけど


でも、幼稚園児だろうが…


赤ちゃんだろうが…


恋愛に年齢なんて関係ないんでしょ!!?


「うっく…うわぁぁぁぁぁぁぁん!」


神様…私の初恋を返してください!!


お願いですから…


192: 名前:マロン☆11/23(月) 12:16:50
―元に戻ります―  

気がつくと私のスカートは涙でぬれていた


私は涙をぬぐうと立ち上がった


するとその時だった


足音が聞こえてきた


その足音は次第に私がいるほうへと近づいてくる


もしかして…ユキちゃん?!


見つかったら今度は確実に



       ―殺される!!!―


私は近くにあった教材室に隠れた


でも、その足音は確実に教材室のほうへと向かってきている


そして、教材室の前で止まった


あぁ、そっか私はここで死ぬんだ…


195: 名前:マロン☆11/23(月) 21:21:29
私は隠れようとしなかった


というか隠れれる場所がなかった


どうせなら、戦って殺されたほうがまし…かも


教材室のドアが少しずつ開いてゆく


私は覚悟を決めた表情で少しずつ開くドアの隙間を見つめる


ドアの隙間から月の光が差し込んでくる


月の光が少しまぶしくて目を閉じる


月の光がこのくらい部屋の中に入ってくるのがわかる


完全にドアが開いたんだろう


私は勇気を出して目を開けた


暗闇に慣れていた私の眼はまだ月の光に慣れてはいなかったのだが


何とか眼を開けた


目を開けるとそこには、久遠悠太がいた


「あれ?新井じゃん!!こんなとこで何してんの?」


どう見たって隠れているようにしか見えないじゃん?


「何だァ~ここにはもう先に先客がいたのかァ~」


私がいたのを見ると自分が今から隠れようとしている場所にまさか人がもう先に隠れているのとは思わなかったのだろう


「俺、別のところに隠れるな?」


そう言って久遠悠太は教材室を出て行こうとする


何故か、私の足は自然に久遠悠太のもとへと向かっていた


そして、久遠悠太の服の袖をつかむ


「行かないで…ここにいて…」


な…何言ってんのォ?!あたし!!


久遠悠太は私の突然の言葉に少し驚いていたけれど


すぐに微笑むとドアを静かに閉めて鍵をかけた


「お前意外に可愛いところあるんだな?」


久遠悠太…いや心の中だけでも悠太って呼ぶことにしよう


悠太の言葉に私は頬をふくらませて体をぽかぽか叩いた


「何それ~?凄い失礼なんだけどォ~!!」


私たちは小さな声で言いあいをした


だけど、それはすぐに笑いに変わりお互い小さな声で笑い始めた


前から少し変だとは思っていた


こいつのとななりにいるときだけ何故がドキドキする


進藤歩のように…


悠太には未那がいるのは知っているのに


なんでだろう?この胸のドキドキは止まらない


199: 名前:マロン☆11/24(火) 21:33:43
胸のドキドキがどんどん速くなっていく…


「お~い?何した向いてんだァ~?そんなに俺といるのが恥ずかしいのかァ?」


悠太の声で我に返ると私は下を向いていた


悠太…私はあなたのことが好き…なのかもしれない


けど…貴方は私のことどう思っているの?


ただの女友達?


それとも…自分の彼女のそばにいるやつ?


私はしばらく顔を上げることができなかった


ヤバッ!!なんか眠たくなってきたんだけど!!


突然の眠気が私を襲い始める


足元がふらふらする


「オイ…大丈夫かよ?」


ふらついている私を見た悠太は私をいきなりお姫様だっこした


「ふにゃッ?!!何す…んの…よォ…」


ほぼ眠りかけている私


悠太はお姫様だっこをして私に優しい声で言った


「そんな状態だとユキちゃんに殺されっぞ?


俺が隣にいてやるからとりあえず寝れ…」


ひゃああああああ!!!!


聞きました!?今のお言葉ァァァ!!!


なんか凄くカッコよかったんだけど!!!


悠太の言葉とともに私は静かに眠りについた


205: 名前:マロン☆11/28(土) 21:09:56
   久遠悠太目線

ぐっすり寝た新井を俺はそっと近くの物陰に隠す


もし、ユキちゃんが来たら危ねーしな


「悠…太…好き…だ…よ」


突然新井が寝言を言いだした


待て待て待て!!新井は今なんつった?


俺が好き?って言ったのか!?


落ち着け!!俺!!


でも、本当は俺も新井が好きだ


心を落ち着かせた俺は寝ている新井の頭をくしゃくしゃと撫でて微笑んだ


「俺も…好きだよ」


俺の言葉が聞こえているように新井は満足そうな笑みを浮かべた


俺…本当は未那のこと好きじゃねんだよ…


未那とは嫌々付き合っているだけだし


未那と付き合わねーと…





210: 名前:マロン☆11/29(日) 20:40:56
―未那の告白―

その日俺は、学校が終わった放課後に体育館裏に呼び出された


俺を呼び出した相手は、神崎未那。


俺は、男の勘?ってやつでわかった


多分俺は今から神崎未那に告白されるのだろう


体育館裏に行った俺のカンは当たった


「久遠悠太君…!!あの…私と付き合って…ください…」


神崎未那は頬を赤くして俺に告白してきた


俺の答えはもう、決まっている


「ごめん…俺今好きな人いるからお前とは付き合えな「私と付き合わないとあんたの好きな優奈を殺す!!!」


俺がすべて言葉を言う前に神崎未那は脅迫をしてきた


「私だって別にあんたなんて好きじゃないしィ~?


私の本命は、竜君だし!」


待て待て!!だったら何故俺に告白する?!


竜が本命なら竜に告白しろ!!


「だったら、なんで俺に告白したんだよ…」


俺は少しあきれた口調で神崎未那に問いかけた


「だって、あんたと一緒だったら竜君と一緒に入れる時間が多くなれるしィ~


竜君と遊べるかもだし!!」


オイオイ…それなら雪咲だって俺と同じだろーが!!


「それなら雪咲と遊んだほうが竜と遊べんじゃねーの?」


「祐梨亜はだめ!!祐梨亜と竜君を一緒に遊ばせるのは絶対だめ!!!!」


即答でした。女って本当にこえ~!!


でも、確かに雪咲と竜は最近いい感じだよな?


こいつはそれを邪魔する悪い魔女か?


「私に協力するわよね?さっきも言ったけど協力しないとあんたの好きな優奈を殺す!!私は言ったことはちゃんとやるわよ?」


その時の神崎未那の顔は鬼のような形相だった。でも、口元だけは緩めてそして、俺に果物ナイフの刃を向けた

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最終更新:2010年12月22日 17:02
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