呪いの鬼ごっこ-助かる確率1%- 続き7

214: 名前:マロン☆12/02(水) 21:04:10
「オイ…いいのか?ここで俺を殺したらお前は、犯罪者になるぜ?」


俺は冷や汗をかきながらも神崎未那に脅迫的なことを言う


「フフフッ…アッハッハッハッハッハ!!」


俺の言葉を聞いた瞬間に神崎未那…いや、未那は狂ったように笑いだした


その笑いは静かな学校の校庭に響いていた


不気味な笑いがしばらくこだまする


「お前…なんだよ…いきなり変な声で笑いやがって…」


俺は言いたいことは、はっきり言う性格だ


今は、関係ないけど…


「私の味方じゃない人はこの世に生きている価値はないの…死んでくれる?もちろん…拒否権はねぇよ!!!!」


いきなり、未那が俺に果物ナイフを向けたまま走ってこちらに向かってきた


シュッ。未那の動きが意外に素早い


果物ナイフの刃先が俺の肩をかすった


制服の肩の部分が切れており、肩からは血が流れていた


「へぇ~…以外と動くの遅いんだねぇ?」


未那は、刃先に着いた俺の血を舌でなめる


「もう、一度だけチャンスをあげるけど…私に協力するんだよね!!?」


未那は先ほどよりも怖い顔で俺に問いかけてきた


これ以上未那に反発すれば次は命があるかわからない


それに…新井を殺されてたまるか!!


「わかったよ…協力するけどな!!ぜってぇに新井を殺すなよ!?わかったな?!」


未那はニヤリと不気味に笑うといつもの笑顔に戻り


「最初からそうしていれば肩を傷つけることはなかったのにね?クスクス」


そう言って、未那は放課後の学校から立ち去って行った


219: 名前:マロン☆12/04(金) 18:00:15
俺が少し気を抜こうとした時だった


ガタンッ!!教材室のドアを無理やり開けようとする音がした


「ソコニイルノハ分カッテイルンダヨ?ユキチャンガ助ケテアゲルカラコノドアノ鍵ヲ開ケテ?」


ドアの向こうからユキちゃんの声がした


鍵を開けたらだめだ!!鍵を開けたら殺されるにきまってる!!


「開ケテヨ…開ケテ開ケテ開ケテ!!!」


鍵を開けろとユキちゃんがしつこく言ってくる


ドアを無理矢理開けようとガタガタと揺らしながら


開けろと言ってくる


「ユキチャンガ助ケテアゲルカラッ!!!開ケテヨ!!」


まるで、外に放り出された子供のように必死に俺に訴えてくる


223: 名前:マロン☆12/05(土) 09:40:52
「開ケテ…開ケロォォォォォッ!!!!開ケロ開ケロ開ケロッ!!」


ユキちゃんが必死にドアを開けようと凄い力でドアを小刻みに揺らす


てか、新井は何でこんな大きな音がしているのに起きないんだよ!!?


「オイ!!新井!!起きろ!馬鹿ッ!!ユキちゃんに殺されるぞ!?」


俺が新井に声をかけても新井は寝息を立てて寝ている


こいつ、こんな危険な目にあっているのによくぐっすり寝てられるな…ある意味すげぇよ


「ユキチャンガ助ケテアゲルカラァァァァァァァ!!」


ユキちゃんは叫んでいる


鍵を開けたら殺される…!!


「待ってて…今開けるから」


新井の声がした


横を見ると新井が起きていたがどこか様子がおかしい


新井はそのままドアのほうへと向かっていく


そして、鍵を開けた


「お…オイ…お前何してんだよ?」


「何ってユキちゃんに助けてもらうの…」


俺の問いかけに新井は当たり前のような言い方で答えた


そして、新井の瞳は、赤く血の色に染まっていた


「イイコダネ…ホラ、ソコノ男ノ子モ一緒ニ助ケテアゲルカラ…コッチニオイデ?」


ユキちゃんは手招きをして俺を誘ってくる


「おいでよ…怖くないよ…?助けてもらえるんだよ?」


新井も一緒に手招きをしてくる


新井…お前に何が起きたんだよ!!


227: 名前:マロン☆12/06(日) 17:06:29
「怖くないよ?だから、一緒においでよォ~」


新井が俺を誘ってくる


「誰が行くかよ!!このボケッ!!」


俺は新井とユキちゃんに少し挑発的に言った


「ユキチャンヲ怒ラセタネ?少シ、オ仕置キガ必要ダネ?」


ユキちゃんは俺に向かってそういうと俺のほうへと向かってきた


俺は後ろに下がろうとしたけど、足が地面とひっついたように離れない


ユキちゃんは俺の前に来るとニヤリと怪しげに笑い言った


「カワイソウニ…ココデユキチャンヲ怒ラセナケレバ生キテイレタノニネ…クスクスクスクス…」


俺に向けた言葉を言い終えるとユキちゃんはいきなり近くにあった鉄の棒で俺の横腹を殴ってきた


「ぐはっ!!」


殴られた俺は段ボールにぶつかりその場に倒れる


「痛ェ…うぉ!?」


殴られたところを押さえて立ち上がろうとするとユキちゃんは凄い力で俺の顔を地面にたたきつけた


顔面から地面にたたきつけられたのでとてつもない痛みを顔に感じる


231: 名前:マロン☆12/08(火) 11:57:58
「ゴメンネェ~?ユキチャン力加減ッテイウノワカラナインダァ!!」


床に顔面をぶつけた俺に向かったユキちゃんは力加減ができないという言い訳をしてきた


「お…俺を殺してどうする気だ?」


先ほどのセリフからして俺は死ぬと言うことはわかっているが、俺を殺したら何の得になるのかがわからない


俺の問いかけにユキちゃんは口元を緩めると


「キマッテイルデショオ?ユキチャンと同ジ目ニアッテモラウンダヨ?」


当たり前のように俺に言った


「じゃあ、お前は何人犠牲を出せば気がすむんだ?」


「ユキチャンヲ殺シタ犯人ヲ見ツケルマデ…」


再び俺は雪ちゃんに問いかけた


俺の問いかけにユキちゃんは少し悲しげで寂しいような声で俺に言った


でも、それは演技だったのか、本当だったのかわからない


突然、近くにあったペンチで右手の親指の爪を挟んだ


そして、ニヤリと不気味な笑みを浮かべると


ペンチを勢いよく上に引っ張った


        ブチッ


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


そう、ペンチで爪を剥がれた


親指がジンジンとしびれている


「痛イ?デモ、ユキチャンハモットモットモッッッット痛カッタ!!!!」


俺に優しい声で声をかけてくる


そして、自分はもっと痛かったと言うと人差し指の爪をペンチで挟み剥がした


「ああぁぁぁぁぁぁ!!!痛い!痛い!!!!」


俺は、絶叫する


声がかれるんじゃないかってくらいに叫ぶ


俺の叫んでいるのにもかかわらずにユキちゃんは次の爪をペンチで挟んでは、剥がす


そのたびに俺は絶叫する


右手の爪を全部剥がしたかと思うと今度は左手の爪をはがし始めた


「もぅ…やめ…て…くれ…」


叫びすぎてすっかり枯れた声で俺はユキちゃんに爪をはがすのをやめてくれと頼む


ユキちゃんは、ニヤリと笑うと再び爪をはがし始めた


両手すべての爪がはがされた


両手にはもう、感覚がない


震えながら両手を見ると爪をはがされた部分からは血が出ている


232: 名前:マロン☆12/09(水) 12:23:09
「両手の爪全部剥がしちゃったから、今度は足の爪にしよ!!」


ユキちゃんは、そういうと俺の靴と靴下を脱がせるとペンチで右足の親指の爪を挟んだ


「頼む…足の爪だけはやめてくれ!!頼むからッ頼むからッ」


俺は枯れた声で必死にユキちゃんにお願いをする


「頼む…足の爪だけはァァァァ!!」


ユキちゃんは俺の声を聞こうともしない


そして、ペンチを上にあげた


      ブチッ


両手の爪よりもすごい音がした


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!やめろォォ!!やめてくれェェェ!!」


俺は枯れた声で必死に叫んだ


だけど、ユキちゃんは爪をはがすのをやめない


240: 名前:マロン☆12/11(金) 17:26:08
いきなりユキちゃんが爪をはがすのをやめて俺のジーパンのポケットからナイフを取り出した


「イイ物持ッテルネェ?ククク…」


そういうとユキちゃんは俺の腹にナイフを刺した


        グサッ


痛い…よくニュースとかで刺されて殺される事件とかあるじゃん?


あの事件の被害者の人たちはみんな刺されるときこんなに痛かったんだな…


ユキちゃんは、腹に一度刺したかと思うと何回もナイフで腹を刺してくる


そのたびに俺は枯れた声で叫ぶ


だけど、叫んだところで新井も誰も助けてくれない


「痛イデショウ?苦シイデショウ?デモ、ユキチャンノ方ガモットモットモット痛カッタンダヨ!!」


そう、俺に叫びかけるとフフッと笑うと


「デモ、今、楽ニシテアゲルネ?」


そういうと俺の心臓めがけてナイフを刺した


心臓の鼓動が聞こえない…


何も考えられない


目の前が暗くなっていく


そして、俺は


ゆっくりと目を閉じる


そして、決して目覚めることのない眠りに落ちる




       ―久遠悠太  死亡―

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最終更新:2010年12月22日 17:09
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