呪いの鬼ごっこ-助かる確率1%- 続き8

245: 名前:マロン☆12/11(金) 21:44:26
ユキちゃん目線

マタ、ヤッテシマッタ…


殺スツモリナンカナカッタノニ…


タダ、ゴメンナサイッテ言ッテホシカッタダケナノニ…


マタ、人ヲ殺シテシマッタ…


ユキチャンノ手ハ血マミレ…


ユキチャンハ呪ワレテイル…


皆、気ガツクトユキチャンノ目ノ前デ血ヲ出シテグッタリシテイル…


ソノタビニ後悔スル…


マタ、ヒトリ殺シテシマッタト


ユキチャンノ雪ハ真ッ赤ニ染マッテイル


モウ、ユキチャンハ真ッ白ナママノユキチャンジャナイ…


人ノ血デ真ッ赤ニ染マッタ、ユキチャンダ…


254: 名前:マロン☆12/20(日) 20:51:33
雪咲祐梨亜目線

「誰かいないかな…?」


そう一人学校の廊下をとぼとぼと歩きながらつぶやく


これが夢ならどんなにいいことだろう?


これが夢ならどんなに喜べただろう?


学校の外で風が吹いている


窓がカタカタと揺れて


どこかから物音がするたびに私の肩は軽くはねて立ち止まる


ダメ!!こんなところで恐れてちゃ駄目!!


私は神奈ちゃんから貰った勾玉をギュッと強く握り再び歩き出す


この勾玉を握っているとなんだか誰かに包まれているみたいに身体が温かくなって勇気が出る


でも、少し疲れたかも…


ふと私の目に入ったのが図書室だった


私は図書室の中に入った


私は図書室の貸出カウンターの机の下に入った


此処でしばらく休もう


ふと上を見ると貸出カウンターの机の裏に何か貼り付けてある?


私はそれをはがす


よく見ると手紙だった


私はその手紙を開いてみた


262: 名前:マロン☆12/27(日) 21:04:31
開いてみると鉛筆できれいな字で文が書かれていた



       ~ユキへ~


     ごめんね…ユキ


   貴方を守ってあげられなくて


     ごめんね…ユキ


   貴方を救ってあげられなくて



     ごめんね…ユキ



    貴方の友達なのに貴方を助けてあげられなくて



    私が貴方を守っていれば貴方は



    私にいつもの笑顔を見せてくれたのかな?



   私が貴方を守っていれば貴方は今幸せだったのかな?  


  私ばかりが幸せになって貴方ばかりが不幸になって



  どうしてこうも人間って違うのかな?



   神様は何故私じゃなくてユキに不幸な道を



         歩ませたの?


手紙はそこから下は破られていた


これは、ユキちゃんの友達が書いた手紙?


ユキちゃんに何があったの?


278: 名前:マロン☆12/29(火) 21:39:57
私はしばらく手紙を持ったまま考えていた


ユキちゃんは何に対して恨みを持っているのだろうか


ユキちゃんは誰を殺せば気がすむのか


ユキちゃんはどれだけつらい過去を持っているか


でも、この手紙よくだれにも見つからなかったな…


私は手紙をギュッと人形を抱きしめるように手紙を優しく抱きしめた


するといきなり頭の中に声が聞こえてきた


「祐梨亜…私が誰だかわかるかい?」


優しくて温かい声が聞こえてきた


この声覚えている…


この声は、3年前に死んだおばあちゃんの声だ!!


「おばあちゃん!?おばあちゃんなの?!」


私は頭の中に聞こえてくるおばあちゃんの声に質問した


私の質問におばあちゃんは優しく微笑んで頷いたように見えた


「祐梨亜…おばあちゃんが今から言うことをきちんと聞いておくれ」


私は首を縦に振った


「ユキは今とてつもない悲しみの中にいるんだ
おばあちゃんはユキを救おうとしたけど、救えなかった…
ユキが必死になって私に"助けて!!"って言ったのに私は
ユキを救えなかった…友達だったのに…」


おばあちゃんは悲しげな声で話し始めた


おばあちゃんの声は少しずつ消えかけている


おばあちゃんは最後に私に言った


「だ…から…祐……梨…亜…ユキ……を救……って……あげ…て……」


そう言っておばあちゃんの声は頭の中から消えていった


時間が短すぎるよ…


どうやって救えばいいの!?


どうやってユキちゃんを助けてあげればいいの!?


「教えてよ……おばあちゃん…」


私の目からは温かな雫が頬を伝っていた


287: 名前:マロン☆12/30(水) 22:31:54
白石神奈目線
目を開けるとそこにはおばあさんがいた


おばあさんは私にこちらへ来いと言うのかのように手招きをした


私はおばあさんのもとへと駆け寄る


「いつも、祐梨亜がお世話になってるね…」


優しく温かな声で微笑みながら私に言う



私がおばあさんの言葉を訂正しようと口を開けた時におばあさんは微笑みながら


「何も言わなくていいんだよ…簡単に話させてもらうよ
おばあさんは今から神奈ちゃんを生き返らす
そのかわりに孫の祐梨亜を守ってくれるかい?」


おばあさんの言葉を聞いて私は驚いた


「私が…生き返られるんですか?!」


私は少し焦っているような口調でおばあさんにしがみつき問いかけた


おばあさんは私を見て優しく微笑んでゆっくりと頷いた



298: 名前:マロン☆01/01(金) 21:39:10
私が生き返る…と言うことは死ぬ前に果たせなかった


祐梨亜さんを守ることができるっていうことだよね…?


私が安心してその場に崩れ落ちた


「神奈ちゃんが目を閉じて3秒数えたらもう、神奈ちゃんは生き返っているよ…」


そういうとおばあさんは最後に目にうっすらと涙を浮かべながらも優しく微笑んで私の手をギュッと握って


「祐梨亜のこと…頼むよ…」


私に言った。私は決意をした目でおばあさんを見て首を縦に振った


そして、静かに目を閉じて3秒数える


1…………2…………3!!


私が目を開けるとそこには私が生き返らせた敬君がいた


「あれ…?俺…生きてる?」


敬君は不思議そうに自分の体や首を触る


「あれ…白石じゃん!こんなとこでお前何してんの?」


はい…貴方と一緒で死んでいました


「わたし…生きている…?」


そんな考えとかどうでもいい…


私が今生きていることが信じられない…


私は自分の手を見る


そして、次に心臓に手を当てる


トクン……トクン……


心臓は音を立てて動いている


「私…本当に…生き返った……んだ……」


自然と私の目からは涙がこぼれる


生きている嬉しさのあまり涙があふれ出して止まらない


「お…オイ!!な…なんで泣くんだよ!どこか痛いとこでもあんのか?」


いきなり泣き出した私に敬君が焦った口調で問いかける


私は泣きながらも大丈夫と答える


まだ、安心しちゃだめ…


私が祐梨亜さんを守り通すまでは!!


301: 名前:マロン☆01/01(金) 23:57:47
神崎未那目線

私は祐梨亜を絶対に殺す!!


そして、竜君は私のものに…


「くくくッ…」


考えるだけで笑いが止まらない


祐梨亜の無残な死体を見て竜君は落ち込む


そして、私は竜君を優しく抱きしめてこういうの


「竜君…祐梨亜が死んで悲しいよね?私も悲しいよ…
でも、竜君や私がいつまでも悲しんでいたら祐梨亜は成仏できないと思うの…だから、ね?元気出して」


そして、強く抱きしめて


「私が竜君の心の傷をいやすよ…」


そして、優しいキスをする


また、私の口から笑いがこぼれる


そのためには祐梨亜を殺さなきゃ


307: 名前:マロン☆01/02(土) 13:05:44
さぁて、さっそく祐梨亜を殺さなきゃ…


殺さなきゃ、殺さなきゃ、コロサナキャ…


あいつが憎い!!祐梨亜が憎い!!


私の竜君と楽しそうに話しやがって…!!


私の竜君に惚れやがって…!!!


憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い   憎い!!!


祐梨亜がいるから私は幸せになれないんだ!!


祐梨亜が生きているから私ばかりが傷つくんだ!!!


祐梨亜がいるから…




       ユリアガイルカラッッッッ!!!!!!!


「死ねッ!!死ねッ!!アイツなんて死んでしまえッ!!私から何もかも取って行ったアイツなんて死んでしまえェェェエェ!!」


私はいつの間にか持っていたナイフで学校の壁をさしていた


叫びすぎて声が枯れかけている


でも、この憎い気持ちも今日でサヨナラだ…


祐梨亜が今日でいなくなるんだから!!!


「祐梨亜は今日でいなくなるんだァァ!!アハハハハハハハハハ」


私は狂ったように笑った。私の笑い声は廊下に響いてこだまする


「それ…どういう意味だよ…?」


私が横を見ると竜君がいた


「りゅ…竜君…?」


私は焦った。だって、私がさっき言っていたことが聞かれていたってことだから


「おい…さっきのどういう意味だよ?!」


竜君が私に向かって叫ぶ


「ち…違うの!!これは…違うの!!」


私は竜君にとにかく違うと言い続けた


「何が違うんだよ!?祐梨亜が今日でいなくなるってどういう意味だよ!!?」


竜君が私にものすごい形相で肩を掴んで問いかけてくる


私に問いかけるたびに私の肩をつかむ手の力が強くなっていく


「い…痛いよ…竜君!!肩が痛いよ!」


私は竜君が掴んでいる肩が痛いと言うと竜君は私の言っていることが聞いていないのかますます肩をつかむ力を強くした


「オイ…いいから俺の質問に答えろよッ!!!」


竜君の声は、恐ろしいほど低く普段の竜君とはとても思えない声だった

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最終更新:2010年12月22日 17:17
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