9: 名前:乃愛☆10/19(火) 18:20:58
結夏Side
「 やっば…遅刻決定だぁ…っ!! 」
さらさらの髪が走るたびに動く。
潤った唇からは、荒い息。
お世辞でも速いとはいえない走り。
…今村 結夏。
ただいま、全速力で走っています!
―え…?
何でそんなに必死になって走ってるかって…?
この説明は、話すと長…
そんなに長くないんだけどね。
時間を少し遡らせてみれば、
あたしの今の苦労を分かってくれるはず…
*
「 結夏ーっ!! 」
ばたーん、と勢いよく扉が開かれる音と共に
結夏の閉じていた目がぱっ、と開かれた。
「 うにゃっ?! 」
ベットの上で、思わず身体が跳ねる。
こんな大胆な登場をしてくるのは、
結夏の知る限り1人しかいない……。
「 お姉ちゃん…、
朝っぱらから五月蝿いんだけどぉ… 」
ボサボサになった髪を、手でとかしながら
結夏は、眉間に皺を寄せた。
「 五月蝿いってあんた…!
時間は大丈夫なの? 」
呆れたように溜息をつきながら
部屋にある時計を見ながらお姉ちゃんは言った。
―時間……?
思わず、結夏もピンク色の目覚まし時計を見る。
時計の長針は……9を示している。
そして、短針は……45を示している。
つまり、只今の時刻は……
「 くじよんじゅうごふん?! 」
―九時四十五分…
そのリアルな数字に心臓が跳ね上がる。
焦ったような結夏の問いかけに、
お姉ちゃんは冷静に頷く。
「 あんた今日…啓斗くんとのデートって
昨日、散々浮かれてたわよね? 」
「 そ、そーだよっ! 」
「 なのに、普通そのデート忘れる?!
てゆーか、時計のセットくらいしなよ! 」
「 べ、別に忘れたわけじゃ…!
昨日は浮かれすぎてたのもあるし、
服を選ぶのにも時間がかかりすぎて…
セットするの忘れてたんだよーう! 」
「 はあ?! あんたって正真正銘の馬鹿?!
で、待ち合わせの場所と時刻は? 」
普段より早口な結夏とお姉ちゃんの会話。
お姉ちゃんの言ってることが正しすぎて、
反論がまったく出来ない…!
「 ま、待ち合わせの場所は
LON&LONビルの下で……
時間は……十時ですっ! 」
「 はあ?! もう時間無いじゃん!! 」
昨日、散々悩みまくった服に袖を通す。
本当は汗臭いの嫌だから、
朝シャンしたかったんだけど…!
「 あー! ちょっと待ちっ! 」
結夏がメイクをし始めようとすると、
お姉ちゃんは、結夏に手の平を見せて
"とまれ"の合図を出した。
な、何…っ?!
こっちは時間がなくて、急いでるのに…!
バタバタッ、と恐竜のような足音をさせて
お姉ちゃんは、自分の部屋に向かうと
何かを持って部屋に戻ってきた。
―シュッ…
「 はい、ここくぐって!! 」
お姉ちゃんが、結夏の背中を押して
やたら急かす。
な、何がしたいの…?!
言われたとおりに、空気をくぐると
ふわっ…と花のような良い香りがした。
「 これ、はたから見ると変な行為だけど
香水を、うっすらとつける方法だから!! 」
可愛らしい瓶に入った香水を指差して
軽く説明をしたお姉ちゃん。
「 どーせ、あんたのことだから
朝シャンでもして…啓斗くんに
"お前良い匂いだな"とでも言われたかったんでしょ? 」
ふっ…と鼻で笑ったお姉ちゃんは
"早くメイクしな!"と付け足すと、
香水を置きに部屋に戻り、また此方に来た。
何で、あたしの考えてること分かるんだろう…?
20: 名前:乃愛☆10/26(火) 21:42:30
「 ハァ…ハァッ…… 」
待ち合わせのビルまであとどれ位だろう…
慌しく家を飛び出してから、
私は一体どれだけ走ったんだろう。
結夏は、一定のリズムで足を動かし
乱れる息で無理に呼吸をしようとする。
「 つらっ…ハァ…ハッ… 」
そろそろ冬も近づく寒さにもなったのに、
この、しっとりと額に出てきた汗。
普段あまり汗をかかないのに…。
*
「 ハァ…ハァ……、着いたぁ… 」
待ち合わせのビルは、もう目の前にある。
赤が長い信号を渡れば、すぐそこだ。
車が何台も通るが、間から啓斗らしい姿がたまに見える。
…が、1人じゃないように、見えるのは結夏だけだろうか。
…、誰と一緒にいるの…?
どくんっ、と心配で押し潰されそうな
心臓が、自分の存在を表すかのように大きく動いた。
やっと信号が変わった。
結夏は、ビルに向かって早歩きで向かう。
モデルの雑誌から、そのまま出てきたかのような
格好をした啓斗の姿が見えたと同時に、
大人の色気がムンムンのお姉さん方3人も視界に入った。
「 ねえ、お姉さんと良い事しよーよ 」
ぎ、逆ナンですかっ…!
女性の言葉に、思わず体が強張る。
"良い事"……って何!?
ジーパンのポケットに手を入れている啓斗は、
眉間に皺を寄せて、今にも怒鳴りそう。
「 啓斗っ…! 」
啓斗に段々と近づいていく女性達を見て
我慢が出来なくなった結夏は恐る恐る声をかけた。
「 結夏っ…!! 」
すると、どうだろう。
先程までは怖い顔をしていた啓斗の顔が、
飼い主を見つけた子犬のような、
明るい顔をして、女性達を掻き分け近づいてきた。
こうゆう反応は素直に嬉しい。
…、嬉しい……けど………
お姉さんが私を睨んでいる気がする…!!
「 行こ 」
パシッと結夏の手を取った啓斗は、満面の笑みで
女性達に"じゃあ"と言うと、スタスタと歩き始めた。
21: 名前:乃愛☆10/26(火) 21:42:52
*
「 遅刻なんていい度胸だねえ… 」
人目のつかないビルの裏。
きらりと光る啓斗の怪しげな目。
「 違っ…!
これには、深~い理由が…んぐっ! 」
「 その、深~い理由ってやつ…
聞かなかったことにするから 」
啓斗の目を逸らし、上を向いて
言い訳をしようとする結夏の口を
片手で塞いだ啓斗。
その笑い方……
まさに、小悪魔的男子。
「 でも、わざとじゃな…「 黙って… 」
そう言って近づいてくる整った綺麗な顔……
「 んんっ…!? 」
厚くも薄くもない、丁度良い啓斗の唇は
簡単に結夏の唇を奪ってしまった―…
「 んっ…ふ…… 」
段々と激しく絡まっていく2人の舌。
結夏の腰を支える啓斗の手が動き始める。
「 啓っ…ん……はっ…ふ… 」
「 キス……上手くなったな 」
そっと離れる2人の唇。
にぃ…と色っぽく微笑む啓斗。
「 う、う、五月蝿いっ…! 」
「 あ?そんな言い方していいのか? 」
腰の辺りで動き回っていた啓斗の手は、
ミニスカートの中に入り、下着越しでお尻を撫でる。
「 っん…ちょ……ここ、外だよ!? 」
「 いーじゃん。誰に見られるか分からない、
このスリルが…たまんねえ…… 」
お尻をいやらしく撫で回しながら、
啓斗は結夏の耳元でそっと囁く。
「 駄目…だって…ばぁ! 」
このエロエロ大王……
どーにかして下さい!!
24: 名前:乃愛☆10/29(金) 18:21:31
啓斗Side
俺の手の中で、可愛らしい声を漏らす結夏。
触るたびに反応する姿を見てしまうと、
止めようと思っても手が止まらない―……
お尻を撫で回していた手が、太股を通って
結夏の秘部へと向かっていく。
「 んっ…!! 」
口を両手で押さえて、両目を瞑った結夏。
大きくなった陰核を人差し指で、刺激すれば
結夏の身体は大きく反応する。
「 ん、ここ?ここが良いんだ… 」
結夏の後ろから、耳元でそう囁く啓斗。
後ろから伸びた啓斗の手は、
見事に結夏の秘部にたどり着いている。
「 違っ…あっ! 」
「 違くないでしょー? 」
弱々しくなった結夏に気づいた啓斗は、
下着の中に、そっと手を入れる。
「 うわ…ビチャビチャじゃん。
結夏ちゃんはエッチな子だねー 」
結夏の秘部を直接触ると、
ぬるり、とした液が確かめられた。
―くちゅ…。
「 んんっ…!! 」
耳に入る水音と、
ぬぷ…と吸い込まれるように入っていく中指。
「 すっげ…、中ト~ロトロ… 」
そう言いながら、
啓斗は悪魔のような笑みを浮かべた。
くいっ、と結夏の中で指を曲げれば
結夏の甲高い声が啓斗の耳に入る。
「 あぁっ…!! 」
―くちゅ…。
「 はぁんっ…!! 」
啓斗は、結夏の胸を乱暴に揉みながら
人差し指を、追加する。
「 すんなり入ったな~ 」
―くちゅ、くちゅ…。
「 あんっ…んっ! 」
2本の指をバラバラに動かすと、
結夏の声も、動きに合わせて出る。
―くちゅ、くちゅ……くいっ。
「 あっ、はぁん…駄目っ、イッちゃ…イッちゃう!! 」
外にいるというのを、忘れたのか
結夏の口から、大きな色っぽい声。
「 ………え? 」
間の抜けた結夏の顔。
「 え? 」
「 な、何でっ…? 」
戸惑った顔をしている結夏の下着から、
平然とした顔をして手を抜く啓斗。
「 ああ、…だって結夏が"駄目"って言うからさ。
じゃあ、止めようかなーと思って 」
結夏の愛液がたっぷりとついた中指を人差し指を、
舌を使って誘うようにいやらしく舐める啓斗。
さあ、結夏…
お前はどうやって俺を楽しませてくれる―……?
28: 名前:乃愛☆11/01(月) 18:53:45
結夏Side
今さっきまで啓斗に触れられていた秘部は、
アレを求めて、びくびくとしている。
「 どーしたの?結夏… 」
啓斗は、結夏の物足りなさそうな顔を見て
にやにやと笑って楽しんでいる。
―触ってほしい…
そんな考えが頭にふと現れた。
自分でも分かる位に蜜が溢れている。
結夏は黙って、啓斗の手を取ると
自分の秘部に啓斗の手を当てた。
「 …結夏? 」
啓斗は目を丸くして、結夏を見る。
そんな顔を見て、更に秘部が熱くなる。
「 ……って…? 」
「 え? 」
啓斗の中指を、自分の中にゆっくりと沈める。
自分がどんなに恥ずかしいことをしているかなんて、
分かってる…、分かってるけど……
「 あぁん…… 」
「 結夏… 」
…止められないんだ。
「 …、…だぁめ 」
すっ、と抜かれる男らしい指。
「 え… 」
「 ここじゃ、激しく出来ないだろ… 」
しゅん、と小さくなった結夏の耳元で
そっと囁く啓斗。
「 っえ… 」
「 ドMの結夏ちゃんは、こんなんじゃ
物足りないでしょ?って聞いてんの… 」
そう言った啓斗は、結夏の下着を着せると
腕を引っ張り、歩き始めた。
「 ど、何処行くのっ…?
ラブホは嫌だよ…! 」
結夏は詳しい理由は無いが
ラブホへ行くのが嫌だった。
「 分かってるって 」
くすくす、と微笑む啓斗の横顔は
何だか凄く格好良かった。
*
啓斗の向かった先は、誰もいない公園の原っぱ。
「 え、まさか…ここじゃ… 」
「 いーじゃん。ラブホじゃないし、
此処なかなか人来ないし 」
啓斗は、結夏の首元に顔を埋めると
お尻を撫でながらスカートを捲くった。
「 ま、待って…木のある所が良いっ…! 」
啓斗の腕を優しく掴み、
木のある方に歩き始める結夏。
「 そこ、寝て 」
啓斗の指を指した地面に、ぺたんと座る。
何だか、家と違ってドキドキする。
「 服…自分で脱ぐ?それとも脱がせてほしい? 」
首筋にキスマークをつけながら、
啓斗は上目遣いでそう尋ねた。
32: 名前:乃愛☆11/03(水) 18:43:10
「 ぬ、脱がせて…ほしい… 」
恥ずかしい―…
一気に真っ赤に染まった顔を啓斗は優しく撫でると、
前髪を上にあげて.額にキスを落とす。
「 はい、良く出来ました 」
こうゆうこと、恥ずかしがらずに出来ちゃう啓斗が
格好良いなぁ…っていつも思う。
「 結夏… 」
「 んっ…ん… 」
啓斗は、寝ている結夏の上に馬乗りになり
結夏の頭を持ち上げると、吸うようにキスをする。
「 舌…出して? 」
「 ん、こう…? 」
啓斗に言われた通りに結夏は舌を出す。
すると、啓斗の舌が先にちょん…と当たった。
こんなの初めて…
何か、恥ずかしい……。
「 チュ…チュパ…… 」
「 んっ!!…はぁ… 」
啓斗は、更に結夏の頭を自分の方に近づけると
結夏の舌を口に含んで、吸い上げる。
「 口開けて…? 」
「 ん… 」
両目を閉じたまま、口を開くと
啓斗の舌がぬるりと入ってきた。
「 結夏… 」
「 んっ、んん…はぁっ… 」
啓斗は、舌を絡めたまま結夏のお腹辺りから
服の中に手を忍ばせる。
器用に結夏の服を脱がせていく―…
「 はぁっ…ん… 」
長いキスが終わると、結夏の息は上がっていて
上半身は下着だけだった。
「 キス…上手くなったな。
出会った頃と大違い 」
くすくす、と啓斗は微笑んで結夏の首辺りに
自分のものだという証を幾つかつけた。
「 っあ……あの頃は、
まだ何にも分からなかったんだもん… 」
こんな風にえっちの最中で話せるようになったのは、
私なりに成長したと思う。
最初の方は、緊張しすぎて啓斗の言葉なんか
耳に入らなくて、ただえっちのことだけに集中してた。
「 ま、他のはまだ慣れてないっぽいけどな 」
そう言って、啓斗は結夏の胸を下着越しで揉む。
「 あっ… 」
結夏の両胸を緩急強弱をつけて揉んでいると、
下着越しでも分かるほどに結夏の乳首は勃起した。
それを確認した啓斗は、
結夏のブラを上にずらす。
「 …っ! 」
そこには見事に勃起してある、
ピンク色の突起物。
「 すーげ…ビンビンじゃん 」
そう言って、啓斗は手の平を大きく広げて
五本の指先で、突起物を転がすように撫でまわす。
「 っあぁ…んっ… 」
何だか、焦らされている気分になった結夏は、
地面に生えた草をぎゅっ、と握り締める。
「 …吸っちゃおうか 」
にぃ、と笑った啓斗は右胸の突起物を人差し指と親指で擦ったり、摘んだりしながら
左胸の突起物を口に含み、舌で転がした。
「 はぁんっ…!あぁ、んんっ! 」
34: 名前:乃愛☆11/05(金) 18:31:17
啓斗Side
「 啓っ… 」
「 ん? 」
啓斗の名前を弱々しく呼んだ結夏は、
上半身だけを起こした。
「 啓のことも……気持ち良くしてあげるね 」
にこっ、と天使のように微笑んだ結夏は
啓斗のアレをジーパン越しに撫でる。
「 何言ってんの、おま…うおっ!! 」
―ドンッ。
肩や、背中に突然の衝撃。
気づけば啓斗は、
さっきまで結夏の寝ていた場所に押し倒されていた。
…あれ、結夏ってこんなに積極的だったっけ?
そんなに舐めたいのか、俺のもの。
「 んふふ… 」
え、何そのドS的な微笑み方っ…!
何か、背筋がゾクゾクしてきたんですけど。
結夏は、器用に俺のモノを下着から取り出した。
大きくなったアレを見た結夏の頬は、
心なしか赤くなったような気がする。
「 チュ… 」
「 っ!? 」
結夏は、啓斗の先っぽに触れるだけのキスを落とす。
「 チロ…チロチロ…… 」
「 ……っ! 」
結夏は、啓斗のモノを支えつつ
舌を出して先を焦らすように舐める。
「 擦ってみよっか… 」
結夏は、舌で舐めるのを止めると
右手で啓斗の全てを包み込み、ゆっくりと動かし始める。
シュ…シュシュ……
「 あれえ…おっきくなってきたよ?
もしかして、気持ちいの? 」
結夏は、俺のモノが大きくなったのを見て
楽しくなったのか、一気に動きを早めた。
シュシュシュ…
「 くっ… 」
以前、結夏にこうゆうことをしてもらった覚えがある。
その時より、確実に上手くなっている気がする…。
シュシュシュシュシュ…
「 やばっ…出る…! 」
腰をぐん、と上に突き出すようにして
啓斗のモノから、液が出ようとする。
35: 名前:乃愛☆11/05(金) 18:31:36
と、同時に結夏の手の動きが止まる。
「 まだ、だぁめ… 」
そう言って、気の抜けた顔をしている啓斗の
モノをお腹の方へ上げる。
「 結夏、おま…酷いな 」
「 えへへ… 」
結夏は、啓斗の言葉にも全く動じず、
袋を優しく揉んでいる。
あー、そうゆうの何処で覚えたんだか。
多少呆れていると、啓斗のモノの裏に
一度だけ味わったことのある快感を感じた。
「 っあ…!? 」
「 やぁっぱり…啓斗、これ好きだよね?
声が女の子みたいで可愛いー 」
結夏に一度こうゆう行為をしてもらった時。
アレの裏を、舌先で伝うように舐める方法。
「 あ~…いいから早く咥えろよ 」
そう言って、啓斗は結夏の頭を
自分のものに近づける。
「 んんっ……!! 」
結夏は、眉間に皺を寄せて少し戸惑っていたが
すぐに自分から動き始めた。
「 んっ…ジュプ、ジュプ…っ…チュ…んぅ! 」
やべぇ…もう、イキそうだわ。
男の液って確か苦いんだよな?
飲まさせねえ方がいいな…。
「 っ…!やばっ……結夏、止めろっ!離せっ! 」
「 んんっ…!! 」
結夏の頭を離そうとする啓斗だが、
抵抗もむなしく…
「 うあっ…! 」
「 んうぅ?! 」
大量の啓斗の精子が、結夏の口を犯した―…
最終更新:2010年12月24日 09:10