アットウィキロゴ

「 俺だけのプリンセス 」 続き14

260: 名前:乃愛☆06/16(水) 19:32:01

 結夏Side


 「 …っと、これでいいかな? 」

 部屋に1人でいたあたしは、
 気づけば携帯を手に取り、啓斗くんにメールしていた。


 携帯をベットに放り投げると、
 あたしは机の上にあるプリ帳を手にした。


 最近プリクラ撮って無いなぁ…。
 啓斗くんと一緒に撮りたいな。


 ♪~♪~♪~


 携帯からポップな曲と光。


 「 はいはーいっ 」


 あたしは携帯を急いで手に取り、
 通話ボタンを押し元気よく声を出した。


 「 はいはーい、啓斗ちゃんですっ 」

 「 けっ…、啓斗くん!? 」

 いつもより少し高い啓斗くんの声。
 あたしは、驚いて大きな声を出してしまった。


 「 随分と機嫌がいいなぁ 」

 くすくす…、と言うからかっているような
 大人の笑い声が携帯越しに聞こえる。

 「 ご、ご用件は!? 」

 あたしは話を逸らし、
 赤くなった顔を冷えている手で冷やした。


 「 明日、俺ん家来ない? 」

 「 ほえ? 」

 「 俺ん家来ない? 」


 ええええええっ!?


 間抜けに聞き返したあたしに、
 嫌な声一つせずにもう一度言ってくれたのは、
 とっても、嬉しいんだけど…。


 「 な、何で… 」

 震える声を抑えて、あたしは聞く。

 「 母さんが会ってみたいって 」

 そ、それって……

 “この人が今付き合ってる子です、母さん”


 的なパターンじゃないですかぁ!?



262: 名前:乃愛☆06/18(金) 20:20:02

 でぃあ*ゆな♪さま

 あげ有難うございます゜*(◎'凵`圉)★


 ----------------------------------------------------

 啓斗Side


 ど、ど…どうしよう。
 啓斗くんのお母さんが物凄く怖かったら…。


 『 こんな薄汚い女にうちの啓斗はやれません! 』

 …とか言われたらどうしよう~っ。
 しかも、話がどんどんエスカレートしていって…


 『 こんな女との交際は私が認めません! 』


 …なんて言われちゃったら~っ。
 あたし、死んじゃうかも……。


 「 結夏っ、聞いてるのか? 」


 はっ…、と我に返り
 真っ暗になり見えなくなった部屋がパッと現れる。


 「 ふぁいっ! 」


 「 …ったく、んじゃ明日10時に迎えに行くから 」


 「 あ、はいっ 」


 ピッ…、と音を立てて通話を終わらせる。
 明日10時に啓斗くんが迎えに来るのかぁ……。


 …ってええ!?


 既に行くって言うことが前提で話が進められていたの…。


 あたしはベットに倒れこむように飛び込んだ。




263: 名前:乃愛☆06/21(月) 21:25:15


 「 結夏ぁ! 」


 温かく気持ちの良い布団が引き剥がされ、
 あたしの体に一気に風が吹いた。


 「 ん…にゃあ……? 」


 眠い目を無理やり開かせるため、
 あたしは目を何度も擦った。

 目の前にはパジャマ姿のお姉ちゃん。
 “おはよう”とにっこりと微笑むお姉ちゃんは可愛かった。


 「 啓斗くんの家に行くんでしょ? 」

 そう、突然真顔で言ってきたお姉ちゃん。

 はっ…! 
 そ、そうだった。


 あたしはがばっ、と体を起すと
 くすくす…と馬鹿にするような笑みを浮べている
 お姉ちゃんをすり抜けて一階へ降りた。


 洗面所に行き、顔を全力で洗う。


 「 肌痛むわよ~、それに水しぶきで汚れるでしょ…ふぁあ 」


 お姉ちゃんは足音を立てながら階段を降り、
 欠伸をしながらあたしの後ろを通って言った。

 「 んんっ…だってえ 」

 洗った顔をふんわりとした生地のタオルで
 優しく拭きながらあたしは言い訳を考えた。


 「 はいはい、言い訳いらないから。
   とっとと朝ご飯食べちゃって、片づけ出来ないの 」


 「 お母さんみたい… 」


 続いて顔を洗う準備をしながら、
 リビングの方を指差すお姉ちゃん。

 その言い方…、お母さんの言ってることと全く同じ。
 こんな綺麗な顔してても中身がお母さんじゃねえ……。


 あたしは諦めるように溜息をして、リビングに向かった。
 机の上にはあたしの好きな洋風料理が並んでいる。

 朝はやっぱり和風より洋風ーっ。
 何となくパンの方が体が受け付けるんだよねえ。

 あたしはきつね色に焼けているトーストにかぶりついた。

 「 んむんむ… 」

 んまい。
 やっぱり、トーストには苺ジャムだね。


264: 名前:乃愛☆06/22(火) 19:16:17


 「 明日、学校なんだから早く帰ってきなさいよ 」

 「 んーっ 」

 お姉ちゃんは既に朝ご飯を済ませたようで、
 自分が使ったお皿をキッチンで洗っている。


 「 あ、もし泊まってくるならお母さんに誤魔化しておくけど? 」


 くすっ…、と意地悪な微笑みを見せたお姉ちゃん。

 「 んぐっ 」

 そんな言葉と微笑みがあたしの胸に突き刺さる。
 思わず、口に含んでいたものを一気に飲んでしまった。


 「 お、お姉ちゃん何言ってんの!? 」

 少し裏返った声で問いかける。
 お姉ちゃんは不思議そうに首を傾げた。


 「 え、だって啓斗くんのお母さんだって
   空気読めないわけじゃないんだし……、
   あんた達が部屋でラブラブしてたら何処か行くでしょ? 」


 顔がかーっ、と赤くなるのが分かる。
 何でお姉ちゃんはこんなに可愛い顔してるのに、
 言ってることが物凄いのかな……。


 「 と、とにかくっ!
   帰るときになったら電話するからね 」

 「 分かった分かった、あたしが出てあげるよ 」


 お姉ちゃんは濡れた手をタオルで拭きながら、
 あたしの向かいに座り不敵な笑みを浮べた。


 「 さて、お洒落なお姉さんが
   貴女の着替えを手伝って差し上げましょう 」


 ふふん、と鼻で笑いながら余裕そうな顔をするお姉ちゃん。
 その顔と言葉からして、ナルシストとしか思えない…。



265: 名前:乃愛☆06/22(火) 19:37:47

 啓斗Side


 「 ん、あ… 」


 自然と開いた瞼。
 カーテンの隙間から差し込む光。


 激しく寝癖のついた髪をかきあげて、
 俺は上半身をむくり、と起した。


 良く分からないけど、夢を見た気がする―…


 内容は覚えてないけど、すっげえ気持ち良い夢だったな。
 確か…、結夏が笑ってた気がする……。


 「 啓斗ぉーっ 」


 ドカドカと足音を立てて、部屋に近づく声。


 「 おはよう、啓斗くんっ! 」


 ノックもせずに部屋に入ってきたのは、母さん。
 何だか異様にテンションが高いような……。


 「 ねえ、いつものあたしと何処か違うと思わない? 」


 上半身だけを起した俺の前で、
 くるり…と軽やかに一回転をする母さん。


 「 んー… 」


 「 うんうんっ 」


 やや閉じかかっている目で、
 母さんをじぃ…と見つめる。


 「 昨日より、皺が増え…んぶっ! 」


 ぼす、という音と共に
 俺の視界が何者かによって塞がれる。


 「 こ~んな美人なお母様に何と言おうとしたのかな? 」


 どうやら、俺の視界を塞いだのは母さんだったようだ。
 座布団を俺の顔面に投げつけたらしいな…。


 「 え、だから…「 んー? 」

 口元は笑っているが、目は笑っていない。
 つか、……睨んでいるような?


 ぞくっ…、と背筋が寒くなり
 俺は口を塞いだ。


 「 な、何でもないっす 」


267: 名前:乃愛☆06/27(日) 14:21:29

 でぃあ*プリンさま

 あ、あげ有難う御座いますッ♪
 精一杯頑張りますbb*


 ----------------------------------------------------


 「 どうかしら、この服っ 」


 母さんはもう一度俺の前で一回転した。
 ああ…、言いたかったのはこのことか。


 「 若く見える 」


 「 まぁ、やっぱり!? 」


 決まった台詞を棒読みで言った俺の言葉を、
 マイナスに感じずプラスに考える母さん。


 「 それじゃあ、お母様は化粧するから 」


 そう言って俺の部屋からスキップで出て行った母さん。
 母さんがいなくなってから俺は深く溜息をした。


 「 さて…俺も準備するか 」


 軽く体を伸ばして立ち上がる俺の足元に違和感。
 下を見ると、そこにはペットのイチロウ(猫)。


 「 おはよ、イチロウ 」


 その場にしゃがみ込み、イチロウ(猫)の頭を撫でる。
 イチロウは気持ちよさそうな顔をして、

 「 にゃ~… 」

 と、小さく声を出した。
 普段俺には寄ってこないイチロウが自ら近づいてくるとは…。


 「 ほら。お前は飯食って来い 」


 扉を開け、イチロウの尻を押して
 追い出すように扉をすぐ閉めた。

 結夏が来るかも知れねぇ部屋。
 猫の毛だらけには出来ないだろ。





270: 名前:乃愛☆07/02(金) 18:11:26

 でぃあ*あやさま

 アゲd(・ω・*)☆スペシャルサンクス☆(*・ω・)b
 今から書きますので(*^^*)v

 でぃあ*縷々さま

 アゲd(・ω・*)☆スペシャルサンクス☆(*・ω・)b
 一気読みですかぁ!?Σ、
 常連上等ですッ(ノ)ω*)笑$!、
 ちょくちょく来て、コメくれたら嬉しいです❤

 ----------------------------------------------------


 結夏Side


 「 よ…よし、これでいいかな? 」


 只今、自分の部屋にある全身が映る鏡の前で悪戦苦闘中。
 あたしの足元には服、服、服ッ!


 なるべく、清楚っぽくしてみたんだけど。
 服もメイクもいつもと違うかな…?


 はう~っ…、緊張するよ。
 相手の印象っていうのは、会って3秒で決まるって言うし…。
 あれ、5秒だったっけ?

 と、とにかく…第一印象は大事ってことなんだよね!?


 まず、挨拶。
 次にお母さんが用意してくれたケーキを渡して。
 それからは、流れに任せて……。


 ピーンポーン…



 きゃうッ!?
 ど、ど、ど…どうしようっ。
 啓斗くんかな、啓斗くんだよね。


 「 結夏ぁー、啓斗くんだよー 」


 玄関の方からお姉ちゃんの声が聞こえる。
 あたしは荷物を持ち、最後に鏡を見た。


 「 い、今行くー! 」


 パタパタと音を立てて階段を降り、
 急いで玄関へと向かう。


 「 行ってきまぁす! 」


 「 啓斗くんママに気に入られるようにね~ 」


 扉を開けようとしたときに、お姉ちゃんは言った。
 う…、今は禁句だよう…。


 「 お、お待たせっ 」

 啓斗くんは、目を閉じてあたしの家の塀に寄りかかっていた。

 「 結夏 」

 あたしの顔を見るなり、柔らかくなる啓斗くんの表情。
 啓斗くんの手が段々とあたしに近づいてくる。


 「 キス…していい? 」

 子犬のような可愛らしい瞳。
 そんな顔で、見つめるなんて反則だよ…。


 「 うん… 」


 小さく頷きながらあたしは啓斗くんを見つめる。
 啓斗くんの顔が近づき、あたしは自然に目を閉じる。


 「 ん… 」


 そして、重なる2人の唇。
 愛を確かめるように角度を変えるキス。


 「 は…んんっ! 」

 口を小さく開けると、狙ったように入ってくる啓斗くんの舌。
 啓斗くんの舌は別の生き物の様に動き出す。
 絡めようとしても逃げようとしても啓斗くんの動きには負けちゃうんだ。


 「 ふ…んぅ……んん…啓…斗く…っ 」


 啓斗くんの服を掴み、必死に合わせることしか出来ない。
 何で、啓斗くんには隙が全く無いの…?


 「 …はぁ…はぁ…朝から、恥ずかしっ… 」


 真っ赤になってると考えられる顔を両手で隠し、
 息を整えてあたしは啓斗くんに寄りかかる。


 「 大好き… 」

 気づけばあたしの口からそんな言葉が出来てきた。
 普段のあたしならありえない言葉。


 「 何、誘ってるの? 」


 ふ、と口角を上げて不敵な笑みを浮べる啓斗くん。


 「 なっ…、誘ってなんか!! 」


 再び赤くなるあたしの顔。


 「 だって、その口…エロくね? 」


 あたしは、不思議そうに首を傾げて
 そっと口元に手を当てる。

 ぬるっ…とした液体があたしの手に当たる。
 これって…、あたしと啓斗くんの涎だよね?


 「 ~~~っ!! 」


 言葉にならない叫びを出しながら、
 ハンカチで急いで口元を拭く。


 はっ…恥ずかしいーっ!



272: 名前:乃愛☆07/04(日) 18:55:52

 でぃあ*縷々さま

 更新しましたぁ(●Ü●)
 あげアリ(●´・ω・)(●´_ _)ガト♪


 ----------------------------------------------------


 啓斗Side


 口の周りにべっとりとついた涎が何とも言えない。
 とろん、とした瞳が子犬のように可愛らしい。


 「 ……と、取れたっ? 」


 ハンカチを両手で持ち、上目遣いで見つめてくる結夏。
 別に取らなくてもエロくて可愛いのに…。


 「 うん、取れてる 」


 俺はにっこりと微笑み、結夏の頭を
 ポン、と軽く叩き手を引いた。


 顔を赤くして俯いた結夏は、
 優しく握り返してきた。


 「 ……… 」


 無言。



 な、何なんだーっ!?


 「 ゆ、結夏? 」


 顔を覗き込むと、眉間に皺を寄せて
 目をうるうるさせていた。


 い、一体どうしたんだ…? 



 「 何…? 」


 俯いたまま、目だけを上にあげる結夏。
 やっぱり、目がうるうるしているような…?


 「 どうしたんだ? 」


 立ち止まり、結夏の両手を手に取り
 腰を下ろして、目線を合わせる。


 「 な、何でもっ… 」


 「 何でも無いようには見えないけど? 」


 「 …… 」


 黙る結夏。
 言葉を詰まらせている。


 「 結…「 だ、だって… 」


 俺の言葉を遮り、顔をバッと上げた結夏。
 結夏の大きな瞳から大粒の涙。


275: 名前:乃愛☆07/06(火) 16:34:29

 でぃあ*あやさま

 何で泣いてるんでしょおω`*
 気になってくれるなんて…雅夢、感激ッ!!Σ


 ----------------------------------------------------


277: 名前:乃愛☆07/08(木) 19:31:55

 でぃあ*プリンさま

 コメアリ(●´・ω・)(●´_ _)ガト♪
 「ぐらい」だなんて言わないでッΣ、
 乃愛にとって、コメは神ですょお(●Ü●)


 ----------------------------------------------------


 結夏Side


 ふえ~…、涙が止まらないよ…。
 溢れる涙は拭いても拭いても流れ続ける。


 自分だって何で泣いたのかよく分からない…。


 でも…、
 多分だけど…、


 「 こっ…わい…ひっく… 」


 「 怖い? 」


 首を傾げて心配そうな顔をして、あたしの顔を覗き込む啓斗くん。
 あたしは黙って頷き、流れ続ける涙を拭く。


 「 啓斗くんのお母さんに…嫌われたら…、
   離れなくちゃ行けないじゃんっ…   」


 もう…、何言ってるのか分からないよ…。
 自分の惨めさに、違う意味で泣けてくる。


 「 そか 」

 短くそう言った啓斗くんの手が俯いている
 あたしの頭に優しく触れる。


 …どきっ。


 あたしを見て、にっこりと微笑む啓斗くんの顔。
 泣いていることを忘れて、あたしは啓斗くんの顔を見つめていた。



 「 大丈夫、俺ん家の母さんはそんな奴じゃねえ 」


 “な?”と優しく問いかけるように、首を傾げながら
 あたしの頭を自分の胸元に寄せた啓斗くん。


 とくん…、とくん…。


 啓斗くんの心臓の音と、
 あたしの心臓の音が……


 重なり合って、心地よい…。


 人の心臓の音ってこんなに落ち着くものなんだね…。



279: 名前:乃愛☆07/12(月) 20:52:09

 でぃあ*縷々さま

 あげd(・ω・*)☆スペシャルサンクス☆(*・ω・)b
 応援嬉しいです(%+'`艸*◆)⌒゚

 ----------------------------------------------------


 啓斗Side


 女の子なんだよなぁ…。


 啓斗の脳裏にそんなことが浮かんだ。
 ちょっとしたことで傷つく女の子。

 そこ等にいるガサツな野郎とは違うんだ。


 「 行けるか? 」


 俺の言葉に、こくんと頷く結夏。


 「 良かったな 」


 「 …え? 」


 顔を上げて首を傾げた結夏は、
 不思議そうな顔をしている。


 「 パンダちゃんにならなくて 」


 に、と悪魔のような笑みを浮べて
 結夏の目元に手を当てる。


 「 なっ…!! 」


 結夏は顔を赤くして、俺の手を払う。


 「 そ、そんなのになんか、ならないもんっ! 」


 「 そうなんだぁ 」


 結夏は頬を膨らませて俺を見る。

 そんなことない、何て言っておきながら…
 結夏、さっきから目の周り擦ってるよね? 


 「 ぷっ… 」


 「 何? 」


 俺が吹き出すと、結夏はむぅ…と怒った顔をする。
 あ…、一応自覚はあるんだ。

 自分で俺が笑ってる、てことを。


 「 そんなに、強く擦ると赤くなるぞ 」


 「 だ、だってえ~ 」


 やっと、弱音をはいた結夏は
 間抜けな顔をして俺にすがりついた。


 「 ね、ね。本当にパンダちゃんになってない? 」


 俺に顔を近づけて確かめさせるようにする結夏。
 あのね…、俺は鏡じゃねえんだぞ?


 「 大丈夫 」


 そう言って、触れるだけの優しいキス。
 結夏は、顔を真っ赤にさせて口を開けている。


 どうだ、鏡はこんなことしねえだろ。


 …って、何自慢してるんだよっ。


 軽く自分に突っ込みを入れながら、歩いていると。
 あ…、見えてきました。俺の家。



280: 名前:乃愛☆07/16(金) 20:34:03

 結夏Side

 「 あ、俺ん家そこだから 」


 啓斗くんがある1つの家を指差した。
 淡い青のペンキで塗ってある可愛い一軒家。


 「 可愛いお家だね 」

 あたしがにっこりと笑って言うと、
 啓斗くんは少し頬を赤くした。

 照れたのかな…?


 「 じゃあ…「 ま、待って! 」


 啓斗くんがドアノブに手をかける。
 あたしは思わず、大きな声を出し啓斗くんの手を止めた。


 「 な、何 」

 目を丸くして驚いた啓斗くん。

 「 緊張してきたぁ~… 」


 全身が心臓になったように、
 耳元まで音が聞こえる。


 「 だ~いじょうぶだって 」

 「 やだっ! 」

 再び、ドアノブに手をかけた啓斗くんの手を掴む。

 「 俺の母さん、鬼じゃね…いや、鬼か? 」


 い~やぁ~っ!!


 逃げようとするあたしを抱き押さえる啓斗くん。


 「 誰が、鬼だって? 」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2010年12月24日 21:59
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。