453: 名前:杏☆12/28(火) 14:34:34
「太一ぃ~!!」
とあたしが太一の名を呼ぶ。
でもアイツは振り向かない。
「なんか、お前どっかから呼ばれてない?」
「いや、呼ばれてねーだろ…!」
と気づかない太一―
「太一って呼んでだろ~~~!」
とそこらへんにあったボールを太一目掛けて投げつけた。
「え、えぇ~!?」
バンっ
太一は人の話を聞いてなかった性であたしにボールを投げつけられて、顔面強打…自業自得ですね! 残念でしたぁ~!
「あ、彩じゃなくて…もーりぃ?」
「人の名前を気安く呼ぼうとしてんじゃないわよ! 早く気づきなさいよ!」
「あ、ごめん」
「ってか、お前何知らせに来たの?」
と龍が聞いてきた。
「もちろん、今日と言う日、知ってるわよね?」
「えっ…あぁーうん…」
「まさか!」
そう…そのまさかよ…。
「梓がぁ…ねぇ太一にぃーこー…ん!」
言おうとした瞬間太一に口をふさがれた。
「んんーん!!!」
「俺、本人から最初に聞きたいから。 龍にだけ教えて」
なに、このかっこつけてる感じ!
うっざっ!
454: 名前:杏☆12/28(火) 14:45:00
「えっ…?」
「じゃぁー俺は、もーりぃからいち早く聞きたいのでじゃね!」
「はぁ!? ムカつく~!」
「自分で言ったんでしょ?」
と言ってあたしと龍は太一とわかれた。
なんだ、ってか太一も梓も一途だねぇ~…―
っていうか、あたしコイツと普通に話してる―
ちょっと、ドキドキしてるかも―
「ね、教えてよ、梓がなんて言ってたか!」
『梓』
ヤバイ、胸が痛む。
チクチクするよ……。
「梓にね、告らないって言ったから、『じゃぁ太一貰っていい?』って言ったの」
「えっ!? お前、太一のこと好きだった?」
「んなわけないじゃない!! あんなゴリラぁぁ!!」
「あ、っそう」
「んで、そう言ったらヤダって赤面して言われてさ! あれわもう、告るでしょ?」
「あぁそうだな…」
「それに、チョコ絶対持ってきてるしね!」
ってかなんでコイツが梓って呼んでんの~?
イライラするし、むかむかするしぃ~!!
「はぁ……」
思わずため息がでる、
「お前は俺にくれないんだ……」
「えっ?」
よく聞き取れなかった・・・。
あたしにはこう聞こえた
“お前は......いんだ”
どういう意味なの?
ちゃんと聞いてれば……な。
「じゃ、あたし行くね?」
「おぉっ」
龍に上げたい。
でも上げれないじゃん―
だって、あの時返事がなかったんだから
あたしは
降られたんだよ―
455: 名前:杏☆12/28(火) 14:56:43
あげたいけど、あげられない―
もう降られたんだからさ―
あぁー梓にトイレに行ってないのばれる~~!
「あぁーやぁーかぁー?」
「ひぃ!?」
恐る恐る後ろを振り返ると、メチャクチャ怖い顔して
立っていた梓がいた
「お前なぁートイレじゃなかったのかぁ?」
小声「まさに、不良...」
「なんか言ったぁ?」
と上目遣いをつかってあたしに問い詰める梓がそこに…。
「なんにも! ってかトイレ終わった後ねぇー雄と話しただけぇ~!」
「雄斗?」
「うん!」
ごめんっ、雄、アリバイ作り…にいれさせてもらったよ
「雄斗~今彩花と一緒にいたぁ?」
「いや、いな…」
「雄…協力しないさいよ!」
と言ってないけど目で訴えるあたし
「いや、さっきね班でいろいろあったからさぁー話してた!」
ふぅ~……。
「なーんだ! 太一くんに行って来たのかと思ったわ!」
ぎくっ
「んなわけぇーないじゃん!」
とごまかす。
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
「あ、席もどろっと」
と梓が席にもどってった。
「ありがとね、雄!」
「おお」
あっぶねぇ、あっぶねぇ
ばれる…ってかあたしいってないからなんの罪もないよね?
あっ、龍にいったか。
まぁどっちにしろ言うんだからいっか!
456: 名前:杏☆12/28(火) 15:01:01
やっぱ、この義理チョコとして作った奴あげよっかな―
どうせ最後だし―
あっ、放課後にいれとくかっ。
*
++放課後++
「じゃっ! 頑張ってねぇ~ん!」
「うん!」
でゎでゎあたしも置きに行きますか!
460: 名前:杏☆12/29(水) 08:39:06
更新‐――――――――*
梓side
現在*音楽室‐――――
いやぁ…緊張しすぎだよあたしぃ!
心拍数ハンパないよ…。
「あ、梓…ちゃん……。」
「…!!!」
本人登場!
いやだよ~言いたいけど…もう、太一の中であたしは眼中にないよ……。
「話って…何?」
「…………。」
音楽室に太一の声が響いた。
「あのね…、
太一が好きです」
あたしの顔絶対トマト異常に赤いはず…。
でも、今太一から目を逸らしたら…ダメな気がする。
「梓ちゃん…………俺も………好きだよ……。」
太一はやっぱり変わっていなかった。
あたしはそんな一途な彼に惹かれたんだろう。
「好きだよ。」
と太一も顔を赤くしながらあたしに思いを伝えた。
そこまで、一途なんだろう?
「あたしも太一が好き。
だから、早く中学来て」
あたしは、その言葉を口にだしたら、1年離れるということをまた思い出してしまって、泣いてしまった―
「大丈夫、絶対すぐ迎えに行くから……―」
「太一…!」
こんな奴絶対好きになるわけない!
って思ったの。
でも、君の一途さに惹かれたんだろう。
好きだよ―
461: 名前:杏☆12/29(水) 08:44:45
置くのも、どきどきだよ―
置くのだけにこんなに、ドキドキしてちゃ、…ってかどうせ、ふられたんだから、諦めろよって、自分で思う。
カッタン
あたしは、机の中に入れた。
こんなの、アイツに見られたら終わりだな―
その瞬間、5年生の教室の戸が
ガタンっと動いた―
「もーりぃ?」
えっ…?
462: 名前:杏(WicwdY (mmtpauyAv2)☆12/29(水) 10:34:59
いやっ……恥ずかしい。
まさか、本人に見られた。
いやっ。
あたしは、龍がいる戸の反対側に向かった。
タッタタ
「もぉーり、俺の席になにいれた?」
「……」
お願いそんなこと…そんなこと聞かないで╼╼╼╼╼
「ごめん、やっぱアンタのこと…」
「えっ?」
「好き」
と小声で言って、龍を通り過ぎた。
463: 名前:杏 (mmtpauyAv2)☆12/29(水) 10:48:07
「はぁ…はぁ…はぁ…」
もぉいやだよなんで、なんであたしばっかこうなんのよ!
自分がメチャクチャムカつく。
♪~♪~~♪
と放送の曲がなる。
「あぁ…ぁ…」
あたしは、そのまま帰った。
バイバイ―
龍―
472: 名前:杏☆01/01(土) 11:49:50
気づけばもう3月―
卒業式はもう目の前だった
今日も同じよう4年/5年/6年での練習
龍ともしゃべらなくなり、すっかり寂しい感じ
龍の顔を伺うと怖い顔ばっかり
もう、諦めたんだからいいじゃんって思うけど
龍と顔合わせるのすごく辛いのに
毎日合わせてしまう
こんなも思ってるからなんだろう
早く、諦めろよ自分―
――――――――――――――――*
すいません、ココで切ります><
473: 名前:杏☆01/01(土) 11:54:45
なんで、諦めれないの?
もう2回も言ったのに、返事もない
どんだけ辛い思いしたか
なのに諦めない
あたし、相当馬鹿
なんで、なんで、なんで
アイツばっかり思ってるの?
「ねぇ、龍くん!」
「ん?」
なんか、他の女の子に優しくしてると
イライラする
でも、あたしに嫉妬する権利はどこにもない
あたし振られたんだからさ
「おぉ! 分かったじゃ土曜な!」
「うんっ!!」
うわぁ…女好き?
うっぜっ…!
っても思うけど
あの子羨ましいってほうがあたしの中にいっぱいある
ねぇ、あたしとアンタが同じクラスだったら両思いになれた?
もう、これ以上あたしを苦しめないでよ
そして、あたしもこれ以上龍を好きになんないでよ
どうせ、降られるんだから
474: 名前:杏☆01/01(土) 12:05:39
「私達下級生の為に……」
あっ、龍がしゃべって―
ドタンッ
「…えっ!?…彩!?………彩花!?」
「皆は前向いてなさい、保健室につれてくから」
*
「彩ってさぁ…龍をすき…なんでしょ?」
「龍も、龍でひどいけどね!」
「いつまでも……思ってる彩花可愛そう」
あたしが微かに聞いた声は3人のこえ
「えっ……誰?」
「あたしだよ、あたし! 梓」
「あたし、優花!」
「あたし! ちひろ!!」
えっ…分かんない
誰なのこの子達…。
龍って誰?
あたしだけが思ってる?
「彼方達誰……?」
―――――
記憶喪失!?
475を乞うご期待!
475: 名前:杏☆01/01(土) 12:09:03
「えっ…彩花何を言ってるの?」
「あたし達分かんないの?」
えっ……本当に誰なの?
「大丈夫よ、すぐ治るけど1週間くらいは記憶は飛ぶわ、多分ストレスからだと…思うわ」
あたし、記憶失ってるの?
でも1週間程度で治るんだ
「彩花、教室戻ろう?」
「あっ、はい」
初めての人たちには敬語じゃなきゃダメでしょ
と思い一応敬語に
「はぁ…」
「……」
えっ、なんかがっかりしてる
なんで?
478: 名前:杏☆01/01(土) 20:29:19
更新‐━
「じゃぁ、1人ずつ…自己紹介みたいなのしてね?」
と先生が言ってあたし以外の人たちが自己紹介しはじめた。
「彩花と友達だった梓です」
「彩花と同じ地区の優花です」
その声が頭の中にのこった。
『でもさぁーあたしじゃ無理ー!』
『いや、あいつなら彩のこと好きかも!』
『えぇー!?』
“アイツ”って誰なんだろう―
*
休み時間―
「彩花!」
「はい」
「敬語なんてらしくないなぁ! タメ語でいいよ!」
「あ、うん」
「あっ、龍のこと分かる?」
龍?
「……」
「分かんない?」
「なんか頭痛い…」
「えっ?」
「あの、あたしって龍って人の事好きだったんですか?」
静かになる
「そうだよ…―」
とふと振り向く―
「りゅ「んっ!?」
小声「龍のことは言わないほうがいいかも」
「多分、あのショックでなったんだろうから―」
「えっ? あのぉ…この人は?」
「お前…まさか―」
「ちょっと」
そう言うと男の子を連れてみんなは行ってしまった
479: 名前:杏☆01/01(土) 20:33:01
―優花/梓/優奈/摩耶/ちひろ/夏海/龍―
「あのねっ…なんかのショックで彩花記憶失ってんのよっ」
「嘘だろ? こじゃぁさっき倒れたのって!」
「そう、」
「あたし達が思うには…―」
「多分、龍が原因かも」
「なんで俺?」
「彩花言ってたよ?」
「『あははっ! また告った…そしてまた返事なかった―きっと飽きられたんだろうな』って」
「彩花泣いてたし…」
「今は龍のことは言わないで置くから」
「おぉ」
480: 名前:杏☆01/01(土) 20:37:47
「彩花―! ゴメンネ! こいつナルシだからぁ!」
「気にしないほういい!」
「あっ、はい」
「彩花、敬語になってる」
「あっ、ホントだ! ゴメン」
こんなに、優しい友達―
昔のあたしには…こんな接し方じゃなかった
昔は馬鹿笑いしてた感じ…―
そう、それも男の子と
“男の子”
龍って誰なんだろうな?
「彩花っ! こいつは五年の阿部龍汰 でっ! 龍って呼ばれてんの! 」
「龍って呼んで!」
「あ…はい」
つい、見たことない人には敬語になってしまう
どこか心の中で脅えてる自分が居た
「じゃ、龍汰バイ!」
「ほーい」
龍汰くん…龍って人とは違うのか―
481: 名前:杏☆01/01(土) 20:43:04
龍SIDE
「龍って呼んで」
「あ…はい」
アイツじゃないような
いつもなら
『コロッケ、コロッケってうっさい!』
って怒鳴るくせに、誰だよこいつを変えたの!
って思うけど変えたのは自分だ
アイツを振り回したからだ
悪いのは俺
「太一…あのさ」
「どーした? そんな顔して!」
「いや、あのさ―」
「ん?」
「コロッケ…記憶喪失らしい」
「はっ!? お前嘘つくの下手だなぁー」
「マジなんだよ」
俺のせいだ
アイツの記憶を失わせたのは
「はっ? アイツがんなわけ」
「マジなんだってよ、アイツんとこ行ってみ」
と言うと、太一は6年の教室に行った
全部俺のせい
俺が優柔不断だから悪ぃーんだよな
ホント俺なにやってんだよ―
482: 名前:杏☆01/01(土) 20:47:57
杏SIDE~
「あっ、旦那がご登場ですっ! 梓!」
「旦那じゃないし…」
と梓ちゃんと優花ちゃんが話してた
「旦那…―?」
「そう! もう婚約決まってんだよ~? 結婚式呼んでね!」
「はぁ?」
「お前らさあ…」
旦那様って梓ちゃんすごいなぁ
でも、この人五年生じゃ?
「名前は?」
「えっ、池田太一」
「あたし、佐藤彩花よろしくお願いします」
「おぉ」
一応なんか仲良かったらしき人たちには挨拶しとこっと!
「あっ、もうちょっとで授業はじまる!」
「じゃーな」
と言って太一くんも帰ってった
なんか、あの2人見覚えがあるような
気のせいかな?
最終更新:2011年01月16日 07:27