私が恋した彼は妖精なんだ!

1: 名前:モネカ 花惠照☆12/02(木) 18:56:51
許されないかもしれない

だけど恋ってそんなすぐにあきらめられない


でも…好きなんだよ…!


私が恋した彼は妖精なんだ!start!


3: 名前:モネカ 花惠照☆12/04(土) 19:35:28
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「行ってきまーす。」
小さくつぶやいた少女、柊未衣という名。
父の会社の都合で前住んでいた場所から遠く遠く離れた場所で友達0からのスタート。
だから未衣の心はブルーでいた。

下にうつむいて登校する。誰も声なんて掛けてこない。
…誰も通らない。

すると背後から喋り声が聞こえて来た。
2人で登校か…
あたしもいつかそうなりたいな・・・

しばらくして横を通り過ぎるかと思ったら
喋っていたのは、男の子と…


ト、トイ・プードル!?

黒い毛にピンクの服を着て男の子と登校しているトイ・プードルだった。
「は!?」
思わず声に出てしまった。
すぐ口を押さえたけど声は漏れていたようだ。
「君、魔法ペットは…?」
「あ、あたし、一昨日引越して来たばっかで…。」
「そっか。ならたぶん今日の夜、来るかもね!」
「来る…?」
「それはまぁ…今日の夜までお楽しみだよ!行くぞ!ポチ!」
その男の子は【ポチ】という名の犬と走り去って行った。




5: 名前:モネカ 花惠照☆12/06(月) 16:14:46
杏さん>>
アゲ有難うございます!!
これからも応援よろしくお願いします。>w<


7: 名前:モネカ 花惠照☆12/06(月) 16:51:39
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どんどん人が通り去っていく。
そのたびに誰かと、犬か猫が通り過ぎる。
あたしだけ一人ぼっち。
一人ぼっちなんだ…。

そう考えると心が「ズキン」と痛む。
一生一人ぼっちだったら・・・?
一生ペットとか友達ができなかったら…?
頭の中でそんな言葉がぐるぐる回る。

みんなと仲良くできるかな・・・?
そんなこと考えてる頭より先に手は教室のドアを開けていた。


シ・・・ン


やっぱり…。

下をうつむいてとりあえず空いてる席に着いた。ランドセルの中は昨日先生からもらった教科書が全部詰まってる。
黒板に張り出されてる、明日の教科を見て必要な教科書やノートを取り出し、席を立つ。そして屋上に向かった。
いろんな人から聞きこみ出し、やっと屋上に着いた。

重いドアを開けて空気を大きく吸い込んだ。

「プファ~!気持ちいいね~屋上は…。」

って…独り言自分言ってる!?ダサッ…!

のんきにしていたら
「誰かいんの?」
聞き覚えのある声…。

「おーい!」
あ…朝会ったあの子だと思う…
「は…はい…?」
「おいで!ここ気持ちいいよ!」
「うん…」
誘われて声のするほうにすすんでいくとやっぱりあの子だった。
「俺、2ー3の東 竜輝!お前は?」
「あ、あたしは2-3の柊 未衣です・・・。」
どことない会話が続く。
「俺と一緒のクラスだね!よろしくな!柊未衣!」
「うん!」
初めての友達…。
初めての会話した人…。
これから楽しく過ごせそう…!




9: 名前:モネカ 花惠照☆12/06(月) 17:34:00
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そして、みんなはいつものように授業を受け、いつものように学校生活を過ぎした。そしていつの間にか、放課後。

一人で、夕暮れの下校道を歩く。
大きい影はにっこり笑っているのかもしれないけど、素の自分の心は泣いている。
だって…だって…竜輝君は友達がいっぱいでいつもニッコリ笑っていたから私に話す暇なんてなかったんだ。
だから誰も私に話しかけてくれなかった。移動教室も一人。
帰りも一人。全部一人だった。


「ただいま…」
家のドアを開ける。返事は帰ってこない。だって、お母さんとお父さんは今日出張。お兄ちゃんと、お姉ちゃんは二人とも部活だから8時ごろ帰ってくる。
自分が真っ先に向かうのは自分の部屋。
新しいにおいがする。まだ段ボールが残っている。
前住んでいた人は女の子らしい。なにせ、壁紙がハートだらけでところどころ女の子が書きそうな落書きがある。

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10: 名前:モネカ 花惠照☆12/08(水) 15:59:18
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【未衣へ、お母さん出張いってくるからお利口にね。】
その置手紙の下に麻婆豆腐と御飯が置いてあった。

麻婆豆腐と置手紙を机の端に寄せて宿題のノートを開いた。
そこに水滴が落ちた。鏡で見ると、未衣の頬には何粒の涙が落ちていた。目も真っ赤になっていた。

一人っていうのがこんなに悲しいなんて…
帰ってきたらやさしい笑顔のお母さんが待っていないなんて…
こんなに悲しいことだったんだ…はじめて知った。

未衣は自分の頬に着いた涙を拭いてノートにおちた、涙も拭いてシャーペンを握って静かな部屋で一人、宿題を始めた。


―…

気がつけば、今は8時半ごろ。そろそろお姉ちゃんとお兄ちゃんが帰ってくるころだ。やっと宿題が終わって端に寄せといた麻婆豆腐と御飯をほおばった。

「「ただいまー」」
「おかえり。」
お姉ちゃんたちが帰ってきた。
「もう寝なよー」
「わかってる。」
階段声越えの会話。
未衣はキッチンに空っぽの皿はおいた。
そして自分の部屋で就寝した。

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11: 名前:モネカ 花惠照☆12/08(水) 16:25:09
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未衣は目が覚めた。なぜなら、左のほうから吐息が聞こえるから。恐る恐る左を見つとそこにちいさい小猫が寝ていた。
「可愛い…!…ってなんでいんの!?」
子猫が寝ているというのに大きい声を出してしまったので小猫は目が覚めた。
「おはようございいます!!未衣様」
「おはよ!ってはぁ…!?」
猫が普通に喋っている。

よくよく考えると、竜輝が言ってたことってこ言うことなのか!!
「早く名前を考えてほしいなぁ…」
「わかった。今日は9月9日だから…
   クゥ…!クゥでいい?」
「うん!!」

そして二人の共同生活が始まった!


14: 名前:モネカ 花惠照☆12/10(金) 17:15:07
未衣からの目線で行こうかなと思っています!

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朝…

ゴツッ

頭の後頭部が床に当たり響き渡る。
「…ったぁ…」
頭をさすりながら階段を下りる。
キッチンからは朝の顔、食パンが3枚並べられている。
そしてお姉ちゃんが卵焼きとウインナーを焼いている。
「ねぇさっき上からゴツンって音がしたけどしたの??」
「ああ。ちょっと頭をぶつけてね…ハハハ~」
「ふーん」
―……


あっ!昨夜の猫!!あれは夢か…

「ミャー(おーい未衣様)」
「猫…?」
「い、いやあたしが真似しただけだよ…」
あたしには聞こえた。確かに呼ばれた気がする。
階段を一段飛ばしで部屋に戻った。

クゥが手を振っている。
「ねえ言っておくけど、お姉ちゃんとかお兄ちゃんの前では出ないでね。」

「うん!」

学校のバックに教科書とノートとクゥを詰め込んで一回に降りた。


17: 名前:モネカ 花惠照☆12/12(日) 19:12:54
「どうしたの急に。」
「いやちょっと忘れ物があってね…」
カバンを玄関に置いてあたしは椅子に腰をかけた。
「ねえお兄ちゃんの越してきて。ついでに新聞取ってね」
「はぁい」
階段に差し掛かろうとするとあたし以外に足音が聞こえる。
後ろを振り向いた。でも誰もいない。下を向こうとすると。
「未・衣・様!どこに行くんですかぁ?」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?な・ん・で・ここにいるの言ったでしょ出てこないでって!」
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短くてすいません!!


20: 名前:モネカ 花惠照☆12/15(水) 20:59:23
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「おーいどうしたの??いつもと違うね」

「ううん。別に??ただ発散っていうかなんて言うか…」

背中から冷や汗がたらたらと出てくる。心はビビってるけど眼はクゥを睨みつけてる。

「ま…まあともかく朝ごはん先に食べてて。お兄ちゃん呼んでくる。」

その場を今すぐ去りたくて去りたくて仕方がなかった。

手でクゥをつかみ取りバックの中に押し込んでチャックをしめた。

一段飛ばしで二階に行ってお兄ちゃんの部屋をノックした。

「おにいちゃーん。入るよー」

ドアを開けると視界に入ってきたのは金魚だらけ。

そういえばあたしお兄ちゃんの部屋初めて入ったっけ。

金魚蜂の周りにタンス、折りたたみの机、ベッド。たったそれだけしか置いてない。

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21: 名前:モネカ 花惠照☆12/17(金) 17:11:03
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そんなこと考えているうちに時間が過ぎていく。

遅刻する。

「おーにーいちゃーん!!さっさと起きて」

「あ、おはよう。先いっといて。」

「うん。」

一回に降りて食パンを口にくわえる。その時に時計を見ると、は、8時!?
「お姉ちゃんうちもう行く。じゃ」

「あ、いってらっしゃい。」
急いで着替えてバックをつかみ取り、靴をてげてげにはいて走り出した。

「もう!!ビックリしたよ!?もちょっと遅めに行って!!」
「く、クゥ!?分かったよ。」
かけていた足をゆっくりにし、歩き始めた。


今、私は決めた。

私は…

一人ぼっちなんかじゃない。


クゥや竜輝くんがいる。


24: 名前:モネカ 花惠照☆12/22(水) 16:18:54
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キーンコーンカーンコーン
チャイムぎりぎりで教室に入った。

隣の席は実は竜輝君でよく話す。

だけど、休み時間になると、ワッと竜輝君の席に人が集まる。
  一人ぼっち…?

じゃない!!違う!!

そんなことを考えるたびに違うんだと、自分に言い聞かせる。


クゥは全然バックから出てこない。
どうしたんだろう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
短くてすいません。




25: 名前:モネカ 花惠照☆12/22(水) 16:41:58
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「おーい、何か来た?」

「子猫が来ました。」

「何て名前にしたの?」

「クゥです。」

「ふーん」

何気ない会話が続く。

私ったら人との会話が続かない!!

バカバカバカバカバカバカバカ!



じゃないと友達できないじゃん!!
なんてことをいつまでも考えてる。

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28: 名前:モネカ 花惠照☆12/23(木) 07:53:30
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いつしか時が過ぎてあれから2カ月。

6月22日

未衣にはたくさんの友達ができた。

竜輝君とは、一層仲良くなった。

クゥはどんどん大きくなって、前は片手サイズだったのが、今は両手を横に並べるぐらいになった。

幸せだった。

なのにあんな災難が起きるなんて、







だれも予想はしなかった。




29: 名前:モネカ 花惠照☆12/23(木) 08:02:02
6月23日

未衣は朝、嫌な予感がした。


それが的中した。

朝、階段を下りるとき、男子たちが通りかかったとき、

「東、朝、事故ったんだって」
「うんうん。やばくない?だって集中治療室だよ?」

―しゅ、集…中…治療…室?

そう考えたときにいやな考えがよぎった。

「死ぬかも」

あ、あり得ない。
あんなあたしに話しかけてきたんだよ?

あんなあたしの最初の友達だよ?

なのに死ぬなんていやだ…!




生きてほしいよ…

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30: 名前:モネカ 花惠照☆12/23(木) 08:41:30
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

未衣は学校の勉強をほったらかして、近くの病院に行った。

「あの、今日中学1年生が事故でここに運ばれませんでした?」
「うん。お知り合いかな?」

「はい!」

「じゃあ集中治療室に行くから付いてきなさい。」

「はい。」

早歩きで集中治療室に向かった。

「ココだけど確り消毒して髪結んでくれる?そしてマスク付けて」
「はい。」

ウィーン

どんどん進んでいく。

怖いけど、
怖いけど…
いかなきゃ。



着いたとき。

ピッ…ピッ…ピッ…

この音が竜輝君の命を揺さぶる。

今は

43、40、37、33。

どんどん低下していく。



ホントに…




死んじゃうのかなぁ?


33: 名前:モネカ 花惠照☆12/24(金) 14:52:26
更新なう~!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
22になったとき近くにいた先生がきて治療した。

すると23,24,25、と上がってきた。

未衣は落ち着いたのか涙腺が緩んで涙が出た。




「頑張って!!」


ついついこんな言葉が出た。

ふと見るといつの間にか、78になっていた。

「もう大丈夫です。1週間後には目が覚めるでしょう。」

「有難うございました!これからもお仕事頑張ってください!!」
この頑張っては先生に向けてと…竜輝君に向けて。







生きてぇぇぇぇぇぇ!!


36: 名前:モネカ 花惠照☆12/24(金) 16:01:05
更新♪  クゥからの目線で行く!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~学校~

ハ、腹が減ったぁ。
未衣は全然気にしてくれない!!


力ずくでぇぇぇぇぇぇ





え…?

ここは廊下…?
バックごと廊下に投げ出されていた。

廊下は人だかりでいっぱい。踏まれそう。

すると人だかりから声がした。

「東、事故ったんだって!やばいらしいよ。」



嘘…!



クゥは走りだした。







竜輝君の所へ





39: 名前:モネカ 花惠照☆12/26(日) 12:00:43
~~~~~~~~~~~~~~~~

未衣は一回、この気持ちを抑えようと外の自販機でホットレモンを買った。

頭の中で嫌なことがよぎる。

―死んだりしたら??

その時入口に向かってちいさい子猫が走りだした。

クゥ…?

なぜか足が先に動いて追いかけた。

クゥは竜輝君のいる部屋に入って行った。


ゆっくり部屋に足を一歩入れるとそこには、ベッドの横に少年がいた。



「だ、誰…?」


その声に気付いたのか、後ろを振り向いた

その時、心の中で「チクン」と大きな音が鳴った。
身体全身に伝わるような大きな音が。

何故なら、その少年は泣いていたのだから。


「未衣様…。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




40: 名前:モネカ 花惠照☆12/26(日) 12:31:29
~~~~~~~~~~~~~~~

「何で、知ってるの…?」

その言葉を言った時、その少年はこっちに向かって走り出した。

抱きついたときは小さい猫になっていた。

「クゥ…!?」

その大きな声で竜輝君の、瞼が開いた。

「ドラ…?未衣さん?」

「ご主人様ぁぁぁぁ!」

「ご主人…!?なんで?」

このとき、はじめて知った新事実。


クゥが竜輝君の元魔法ペットだったなんて、知ったこっちゃない。

多分学校で知ったんだろう。ここまで走ってきたんだろう。




こんな風に人は喜び分かち合うんだ。





こんな風に人は感動の再開するんだ。



いろんなことを知った。

いろんなことを学んだ。

有難う。クゥ。竜輝君。

ありがとう。




有難う。

44: 名前:モネカ 花惠照☆12/27(月) 12:06:02
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

7月31日


何が何だかわからないのは、私、未衣だけなのかなぁ


クゥが元々は竜輝君の魔法ペットでその時の名前がドラ。



まあ一応わかったけど毎日そういうことを考えていて、いつしか夏休み!竜輝君とお泊まり会!!


そして……!!



クゥと竜輝君の感動の再会パーティ!!




明後日なの…!




なんだかんだで竜輝君は退院したし、クゥはそのあとずっと泣いていたし、でも1週間後には笑顔が戻ってよかった!



そして最大に変わったのは、




この、私。



46: 名前:モネカ 花惠照☆12/27(月) 13:03:05
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今日はお泊まり会の日なのだぁぁぁぁ!!

今は午前10時だから午前11時に来るんだ!


お母さんとお父さんは一回帰って来たけどまた出張。

お姉ちゃんとお兄ちゃんは合宿、…なので留守番!

暇ですので誘ってみました。

ダメもとで言ったら「OK」って言ってくれたのでめちゃめちゃうれしいんです!!

* *



こーであーで説明してたらもう11時!?


ピーンポーン

「はーい」

未衣はチャイムの合図で玄関に向かった。
「よっ!」
「おはよ!」

こんな感じの友達になった、竜輝と未衣。

忘れていたようだが今、未衣は恋している。



誰って…?



実は、


クゥに!!


あのとき初めて知った、クゥの素顔。


あの素顔に、あのときの顔に、未衣は恋してしまった。



いけない初恋を。

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最終更新:2011年02月18日 19:57
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