7日間の醜いゲーム。 続き8

126: 名前:+椎名+☆2011/06/15(水) 21:18:59
岼華って…香菜をいじめていたあの……



でも名字が違う…別人なのかな……




「ほほ、皆様ようこそ」


突然管理人の声が聞こえる。



校内放送だろうか。





「第2ゲームへようこそ」

「は?第2ゲームなんて聞いてねぇぞ!」

「ほほ、内緒でテストし、あなた達が合格者…
つまりあなた達だけが第2ゲームに進出したのです」


第2ゲームのテスト?
そんなもの…した覚えがない。



「あなた達は私に凶器を向け、殺意を抱き、殺そうとした…
それが今回のテストです」



!?



そういえば私もした…

銃を管理人に向けて殺そうと……




「ではルールを説明します。今からこの学校の生徒になってもらい、
こちらの作ったチームと7日間殺し合いをしていただきます。
お互いの顔は両者共にわかりません。
そして更にバーチャルで作ったリアルの生徒を沢山置きます。
殺してもバーチャルですから大丈夫です。」



…バーチャル…の……?




「あと、殺し合いは先に相手チームの誰かを4人殺した方が勝ちです。
では、武器を取って始めてください」



すると近くのドアの扉が開き、武器が沢山置いてある部屋が出てくる。



「みんな、銃は持っておいた方がいいぞ。
遠距離で有利だからな」


「わかってるよぉ」


「俺一応ナイフも持って行くか」




みんな武器を颯爽と決めている。




何でみんな平気なの?




「ねぇ…あなた達は平気じゃないんですか?こんなゲーム……」


「平気じゃねーに決まってるだろ。
でも俺はこのゲームに勝ってみんなを生き返らせる。
だから俺はどうなってもいいと思っている」


このゲーム…そっか!
確か願いを叶えてくれるんだよね…


ならまだ希望はある…





…待っててね…亜美、華実、香菜、真波!

131: 名前:+椎名+☆2011/06/16(木) 17:09:40
「武器選び終わったぞ」


叫ぶと校内放送で管理人が言おうとする。
その時、バーチャルの生徒が出てくる。




   「「第2ゲームスタート」」




始まってしまった…



ていうかリアルなんだけど…




「どうする?」


暁君が言うと一枚の紙切れが出てくる。



クラスの名簿?




「あっ…1組にあたしの名前…」

「俺も5組…」

「私2組…」




私も確かめる。







2-4か…




「葉山も4か。俺もだ」



暁君もなんだ…




結果的に


2-1 上原岼華
2-2 新崎亮 草野和美
2-3 安部遥
2-4 葉山雪奈 暁鈴地
2-5 田中宏富

となった。



「相手はわからないから油断するなよ」

「わかった」



私達は別れてそれぞれの教室に行く。




始まったんだ…ついに…





第2ゲームが。

134: 名前:+椎名+☆2011/06/16(木) 22:41:04
「あ、おはよう!暁君。葉山さん」


「おはよ…」


クラスの女子に話しかけられる。


でも全然知らない子……



多分バーチャルだからインストールでもされているのか。



私はとりあえずあたりを見回す。



…特に怪しい子はいない。

じゃあ他のクラスに…




「えーどいてよー」





……何かいた。









「やーだねっ!」

「意地悪ぅ!」




可愛いツインテールにリボンをつけた女の子が男子にノートを取り上げられてる。



男子の女の子顔が赤い…


多分あの子が好きなんだろうな。




バーチャルではこういうのもあるんだ…



まさかまた学校に戻れるなんて…




「…おい!葉山!気をつけろ!」

「…え?」


耳元で暁君が囁く。



バーン!




「あ…ぅ……」



女の子の握っているのは銃。




この子…管理人のチーム!?




「な………」




男の子は沢山の血を出して倒れる。
みんな騒ぎだし、そしてしばらくすると死体が消える。


多分バーチャルだから…


そして死体が消えるとみんなは何事もなかったかのようにもとにもどる。




記憶から排除?
データの書き換えなのかな……


とにかくあの子が1人目の管理人チームの子……

135: 名前:+椎名+☆2011/06/16(木) 22:53:14
「…何…今の……」

「………」


あっちはこっちのことに気づいていない。
動揺を誘って捜し出すつもりなのかな…



「んー?」


私が見ていると目があう。

やば、バレないかな……






「………」




女の子はしばらくこっちを見て近づいてきた。





……っ!バレた…!?




「ねぇ、あなた。超可愛いねー」

「…えっ?」


可愛い……


お礼を言っておくべきかな?




「ありがとう。」


「私、赤星リリスって言うんだぁ。よろしく」

「赤星さん。よろしく…私は葉山雪奈!」

「雪奈ちゃん…可愛い名前っ」

「ありがとう……」



案外いい子かもしれない…



「私行くとこあるからまたね?雪奈ちゃん」

「またね…リリスちゃん」



そう言うと教室を出ていく。



「お前、何敵と仲良くなってんだよ…」

「え?あぁー…そういえば……」




暁君が呆れる。



「いいか、相手は気づいて近づき、殺すタイミングを狙ってるのかも。
今はまだだろうから慎重に動けよ」


「わかった」




そうか、敵を欺いて信じさせ殺す…
戦略の一つか……



「あ、あとさ…何かあったら俺呼べ」

「わかった」



頼もしいなぁ…

守ってくれたりするのかな?





なんてね…

139: 名前:+椎名+☆2011/06/20(月) 17:30:20







ていうか、一人目見つけたって報告しないと・・



私は教室を出ようとする。
すると暁君に手をひっぱられる。




「どこ行く気だ?」

「みんなに知らせに・・・」

「やめとけ。へたに動くとマークされるぞ。それに1人じゃない。
仲間があと6人いるはずだ。
慎重に動かないと・・命はひとつしかないからな。」


そっか・・

仮に会話を聞かれたら不意打ちでってこともあるよね・・・



これは学校なんかじゃない。













      • ただの殺し合いの・・戦場だよ。




私は知りたいよ。管理人の意思を。


だから生き残る。







しばらくするとチャイムが鳴る。

そして先生が入ってくる。





え・・?まさか・・まじで勉強するの?

嘘おぉ・・




私は勉強できるけど嫌い。
本当のこというとめんどくさい。



しかも数学・・




    • っと。忘れてた。



あの子、監視しとかないと・・・

140: 名前:+椎名+☆2011/06/20(月) 17:42:13
      •  ・・・




後ろの席だから辺りを見渡せる。
今のところ動きはない。


    • なんかペン回ししてるけど。




「じゃあここを・・葉山さん!」



え!私?



まあいいや。やるかな・・・












      • えと・・あれ?



こんなの見たこと無い・・



まさか・・






「どうしました?3年生数学の基本問題ですよ?」





嘘ぉ・・



三年生!?


三年生のクラスだったの!?



「わかりません・・」


「じゃあ・・暁君」


「2√5です」

「正解です」


女子の歓声があがる。


暁君ってモテるのかな?



あれ?ていうか暁君って・・

141: 名前:+椎名+☆2011/06/20(月) 18:03:00








隣の席の暁君に囁く。


「ねぇ、あれ何?」

「平方根」

「・・あぁ・・そうか・・どおりで・・」

「何・・お前三年生なのに・・できない?」

「うるさい・・!なんか形嫌いだし途中計算めんどいの!
てかあなたこそ、授業の話聞いてんだ」



暁君が首をかしげる。





「・・俺二年だけど?」

「え!?」



二年!?


てっきり三年かと思った・・




「なんでできるの?」

「俺学年トップだし。ていうかこんな簡単なのできない方がおかしいよな?」





年下に負けた・・・



何この敗北感。




「これを・・赤星さん」

「はぁい?」



当てられた途端にペンが落ちる。


まだペン回ししてたんだ・・




「9√2と7√2/1と4√3」


「あら・・ひとつでよかったんだけど・・まあいいわ」




嘘・・話聞いてるんだ・・

頭いいじゃん・・・

142: 名前:+椎名+☆2011/06/20(月)
休み時間。




とりあえず見回りでもするか・・



「あ、見回りか?お、俺も行く」



とりあえず・・近所の5組にでも行こうかな。





~5組~



えと、田中君・・だっけ?


んーと、いた!




「田中君!」



「・・!」


田中君が警戒してこっちを見る。
しかし私達とわかると警戒心をとく。



「雪奈ちゃんと(ついでに)暁!」

「おい。なんかついでってかいてんぞ。俺はオマケか」

「そんなことより・・見つかった?」



私が聞くととある方向を指さす。


「・・・・・」




見た感じ不思議でかわいい感じの男の子。



「ああいうやつが意外にかも」

「でも違うかも・・・」

「違うくてもいいさ。どーせバーチャルだし痛みなんかないだろ」





私はとあることに気がつく。



      • ナイフに血がついてる。



誰か殺したの・・?



「血・・」

「あぁ、さっき怪しそうな奴をこっそり4、5人ほど殺した。
まぁバーチャルでハズレだったけどな」



    • ひどい・・・
きっとバーチャルにだって心があるはず・・








その時気づかなかったんだ・・・













    • 田中君が参加者チームって知っている子がいたことを・・・

143: 名前:+椎名+☆2011/06/20(月) 18:56:21
~リリスside~







あーいいもの見ちゃった!


何かって?





見つけちゃったの。









    • 相手チームの子を!



多分五組の子だけどね、さっき廊下を通っていたらー・・






「な・・や、やめて・・」



女の子のおびえる声が・・ね。





んで、窓からちょこっと顔出すとナイフをもってる男の子がいたんだぁ。


「きゃあああぁ・・・」




うわぁ、なんの迷いもなく刺したぁ。

血・・なんていい色・・・



「ち・・はずれか」



そういうと彼はどこかに行った。





うふふ、ターゲットみーっけ♪


どうやって殺そうかなぁ?
どっちにしろ夜・・だよね。





あー楽しみ!

144: 名前:+椎名+☆2011/06/20(月) 19:17:04
そしてあっという間に夜がきちゃった。




行動開始しようかな。



まあ作者の都合に付き合ってね。





私は寮から出て男子寮に行く。

五組の・・名前は知らないけど、入っていくのみたし。



      • えと、いたぁ!





私は彼を呼び出すように言う。



「ねぇ、あの子・・呼んで」

「え?あぁ・・おーい。宏富!」



宏・・君だね!


覚えた。





あ、無駄かなぁ?






「何かな?」



「あの・・教室まで来てくれるかな・・?」


「わかった!」




あーなんか若干微笑んでる!

告白と勘違いしてる!



あはは、演技うまいでしょ。




愚かだよねぇ。












そんなんだから騙されて死ぬのよ?

145: 名前:+椎名+☆2011/06/20(月) 19:31:21







2-5。





2-5という名前は仮で実際は三年生のバーチャルがたくさんいる。


仲間によると不具合らしいけどね。






「あの・・話が・・あります」

「何?」



少し微笑んでるのが見える。

完璧勘違いしてるねぇ・・










「・・残念だったね?参加者サン♪」

「・・!」






バーン!!






声とともに足元に銃弾を放つ。
宏君の右足に穴が開く。
そして倒れこむ。




「うあぁぁ!」

「うふふ・・・」




そして私はもう片方の足に銃弾を打ち込む。




「うああああぁぁぁ!」





そして私は両方の穴開いた足に布を巻き、出血をとめる。











出血死で簡単に死なないように・・ね?


さ、たのしませてもらおうかなぁ?



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最終更新:2012年08月11日 06:02
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