7日間の醜いゲーム。 続き9

148: 名前:+椎名+☆2011/06/21(火) 16:59:56
うふふ・・いいこと思いついた!
私は目隠しをとりだし、宏君にかける。

手はね・・手錠かけた☆



手錠がなぜあるかは最初の武器選びの時にあったの。
管理人が私に用意してくれたの!



目隠し・・というかアイマスクは普段私がつかってるやつだけどね。












でもさ、これで何してるかわからないでしょ?





ざしゅ・・・



ボト・・・





「うあああああぁぁぁぁ!」




教室に宏君の叫びが響く。

なんていい叫びなのかなぁ・・



あ、何したかわかる?



「何したと思う?宏クン」

「ゆ・・・び・・っぉとし・・」

「正解~!」



はさみで親指切っちゃったの。


真ん中の曲がるとこね。





「あれぇ?だいじょぶ?あと9本あるけど」



私はもちろん全部切り落とす気だよ。





でも・・・









目隠ししてたらいつ来るかわからない恐怖がみれるでしょ?

まだまだ序の口だよ?





死なないでね?

149: 名前:+椎名+☆2011/06/21(火) 17:16:32
「うあああああぁぁ!!」




ボト・・・・







もうあと2本しかない・・

でもいい叫び!よく疲れないね。





私は一気にもう二本切り落とす。




あーあ、指全部なくなっちゃった・・


次は何しようかな?






なんかもっと楽しみたいな・・・


そーだ!




私は武器のひとつ、包丁をだした。
そして足に巻いている布をとる。



うふふ、いい感じに血の色してる・・






私は包丁を傷口に向ける。





「ちょっと痛いけど我慢してね?」


「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」





今までで一番大きい悲鳴をあげる。


目隠しが濡れる・・
泣いちゃってかわいいな。



でも痛いかもね。






傷口に包丁差し込んで肉えぐっちゃった。


すっごく赤くてぶよぶよしてる。





あは、たのしい!



傷口から骨見えるくらいえぐれちゃった。



「あぁ・・・許し・・て・・」






あっ、生きてる。よかった。



「許してもなにも・・





















  君は私が楽しむためのモノだもん」

150: 名前:+椎名+☆2011/06/21(火) 17:28:17
他人の痛みなんて知らないよ。




私は私、他人は他人なんだから。



関係ないよ。






もう私は何度か・・死んでるもん。



いくら体が傷つこうが私は管理人によって生かされる。


いつもそうだよ。





      • 私昔とは大違いだったなぁ・・

人を殺すのが楽しいと思ってなかったもん



あれは何年前かな?

そう・・私が死ぬ前・・・高校1年かな。




私は幼い頃に両親を失って中2の弟と暮らしてた。

だから今まで弟・・龍を守ってきた。




もうブラコンと言われてもいい。



私は弟が大好きだった・・・













あの事件が起きなければ私達は幸せに暮らせただろうにね・・・

151: 名前:+椎名+☆2011/06/21(火) 17:33:37
私は高校が終わるとバイトと毎日忙しくしていた。

龍を学校に行かせるために・・



いつものように夜に帰ってくると龍がむかえてくれた。


でも・・・





「龍!?そのあざは・・」

「階段から落ちた」

「私に似てドジだなぁ・・・」





私は龍の手当てをし終えるとすぐに晩ご飯の支度をしていた。



でもあのあざの付き方は・・・・・

152: 名前:+椎名+☆2011/06/21(火) 17:37:46
      • やっぱり龍のあざが気になって仕方なかった。




高校に行ってるときも。

バイトの時も。




気がつけば龍のことばかり考えてた。




「どうしたの?蘭・・(私の前の名前)」



「いや・・なにもない」




友達も気が付くくらい考えてたんだろうな。






でもほっとけないよ・・・
















だって私は龍の姉だから。








私が龍を守らないと・・。

158: 名前:+椎名+☆2011/06/24(金) 23:05:03
「……ッ!」

「……!?」



嫌な思い出。
忘れてしまいたい思い出。
許せない思い出。
最悪な思い出…




腹がたつ。



くそ…



くそおおぉぉぉ!!






「……っ!」

「……あっ………!」




私は怒りのあまり宏君の首を切り落としてしまった。



辺りに血が飛び散り、生々しい首が床に転がる。





「………!」



やってしまった。


楽しみたかったのに…




こんなこと思い出すんじゃなかった。





「…バイバイ」



私は武器をしまって教室を出ていく。






…今は余計なことを思いださなくていい。






ただ目的を果たすだけ…

159: 名前:+椎名+☆2011/06/24(金) 23:18:32
~雪奈side~



……



殺し合い…か。



今まで深く考える機会がなかったもんなぁ…


人が死ぬってどんな感じなんだろう?
自分が死ぬって痛いのかな…



この部屋にいる人も…みんなつくられた存在。






管理人さえいなければ…







「「皆様。お知らせがございます」」




管理人の声が突然鳴り響くと部屋の天井から液晶画面が降りてきた。



他の子は黙って見ている。




「たった今、管理人チームが参加者チームの1人を殺しました」



…!




一人殺された!?



まさか暁君じゃないよね…




「これで残り6:7になりました」




液晶画面に2つの映像がうつる。




1つの画面にはリリスちゃんが血まみれでうつって歩いている姿。


もう1つは………




……!





教室の中で首が血まみれで落ちている。
体は別の場所にあり、手の指が全てなく、足の肉がえぐれていた。




顔は田中君だというのがはっきりわかった。






酷い…残酷すぎる……



人を本当に殺すってこういうことなの?

あんな…一回戦みたいに優しいものじゃない。







でも心のどこかでなぜか安心してしまった。











そう、これは始まりにすぎない。

164: 名前:+椎名+☆2011/07/22(金) 01:07:46
…あの人じゃ…なくてよかった…


なんなんだろう?この気持ちは……





「…違う……多分この気持ちは…」



とりあえずリリスちゃんには気をつけないと…





でもなぜあそこまでやるんだろう?



気になる…



だってあそこまでする必要は…








本人に聞けばわかる…




本人に聞いてみよう…



例え殺されそうになっても……

165: 名前:+椎名+☆2011/07/22(金) 01:25:59
「……はぁ…はぁ…」


私は2年校舎を走り回っている。


リリスちゃんを探すために。




「………」

「り、リリスちゃん!」

「…!」



私が大声で呼ぶとリリスちゃんは睨みつけるように見る。
私と気づくと笑顔を見せた。




「リリスちゃ…」

「フーン、雪奈ちゃんって参加者だったんだね?」


リリスちゃんは腰に差してあるナイフを抜き取る準備をしていた。




「私とわかって殺しに来たの?」

「…違う……」

「…じゃあ何?」

「何で…あんな酷い殺し方を……」


リリスちゃんは問いかけると手を止めた。




「…!そ、それ…は……」


言葉を詰まらせる。
そしてもう片方の腰から銃を抜き取り、こっちに向ける。







「あ、動くと撃っちゃうから…
残念だなぁ…雪奈チャンが参加者チームなんてぇ」


笑って言う。



多分作り笑い…
言葉がどこか怯えていたからだ。



「リリスちゃん!ちゃんと目を見て!」

「……!」



途端に手が震える。






「……うあぁぁ!死んじゃえぇ!!」




パーン!!



音は私の方に飛んでくる。






その時、不意に誰かが私を突き飛ばす。




「……っ!」




私は突き飛ばされ、銃弾を浴びることは免れた。
代わりにその人の肩を銃弾が突き抜けた。





「…あ……」



暁君……!?

166: 名前:+椎名+☆2011/07/22(金) 01:36:59
「暁く……」

「葉山…走れ!」



暁君は肩を手で押さえて私に言う。



「うぅっ……」



カチッ…カチッ…



リリスちゃんの銃から出た音。



弾切れだった。



「くそっ…ならナイフで殺してあげるわ…」



腰のナイフを抜き取り、暁君の方に振り下ろす。



ふらふらしつつもナイフを左右へとかわし、手を蹴りあげた。



「…!」



「今だ…」



合図とともに私達は走り出す。


リリスちゃんもナイフを拾って辺りを見回す。





私達は三階に駆け上がり、3組の教室に隠れた。


「暁君!しっかりして…」


肩からは血が溢れ、腕に伝っていた。
そして私に対して笑いかけて言う。



「このくらい…大丈夫だって…怪我……ないか?」


「うん……」


暁君は私を助けにわざわざ来てくれた。
私が行くこと、わかっていたように…



……しばらく沈黙が続く。




「……」

「……」


何故だかわからない。


今私は…ドキドキしている。




緊張じゃない。





暁君といるから…かな?













私は…多分暁君の事が好きだ。



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最終更新:2012年08月11日 06:04
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