196: 名前:+椎名+☆2011/07/30(土) 16:16:00
山田side
俺はパトカーに戻る。
すると佐野が待っていた。
「盗んで・・来ました」
俺は鞄から飲み物を取り出し、手渡す。
まぁ簡単だったかな。
「合格」
佐野はそれを見ると言った。
ごう・・かく・・・?
意味がわからなかった。
すると佐野は微笑んで言う。
「あれ?こんなので済むと思ってたの?
あんた・・今のはちゃんと従うかのテストよ?」
何・・!?
従うかのテスト・・?
「これからは人を殺すのを手伝ったりしてもらうから」
人を殺すだって・・?
冗談じゃない!そんなこと・・・
しかし、俺は従うしかなかった。
従わないと殺されるからだ。
くそ・・・人の弱みに付け込みよって・・!
いつか殺してやる。覚悟しておけ。
俺は心の中で高らかに笑う。
197: 名前:+椎名+☆2011/07/30(土) 16:30:05
リリスside
私は家に帰ると何をさせようか考える。
いきなり学校の奴を殺すのは無理だろう。
だって・・まだアレの日じゃないし。
アレ・・・そう、マラソン。
龍の学校ではマラソンが終わった後、味噌汁を作ってくれていてみんなで食べるそうだ。
それを利用したいと思っている。
毒を入れれば一気にたくさんの奴が死ぬ。
それをやらせるのだ。
まずは・・・そうだな、ちょっと一人殺してもらおうかな。
「山田、こいつを明日殺しに行くわよ」
「は・・はい!」
秋山俊という奴の写真。
こいつは小学校の頃、よく龍をいじめていた。
私は龍と同じ小学校で守っていたが、卒業してからは守ることができなかった。
だから私がいなくなってからは調子に乗ってからかいが悪化した。
時々泣いて帰ってくることも増えた。
だから嫌い。
生意気なんだよね。
私は計画を説明した。
198: 名前:+椎名+☆2011/07/30(土) 16:38:11
山田が何を思っているのかはわかる。
私が憎い。
殺したいほどにね。
でもね、気づいてないと思うけど
私はそれを利用させてもらうの。
だから殺意だけを抱いて行動するだけじゃだめ。
私みたいに知恵を使わないと。
あなたに殺させてあげるよ。
でもそれが落とし穴。
私を殺したその時、あなたの地獄が始まる。
あなたには生きて罪を償ってもらう。
龍を侮辱した罪を。
そして、あなたに生き地獄を見せてあげる。
203: 名前:+椎名+☆2011/07/31(日) 18:22:21
秋山は龍と同じ学年だから中学生のはず・・
学校は山田に調べさせてるの。
さて、テストに合格したものの
あいつが使えるかどうかね・・
「お、おまたせしました」
山田は数枚の紙を持ってきた。
「ふーん、○○第1中学校の野球部ねぇ。
ここからは近いわね。じゃ、作戦通りいくわよ」
「はい・・」
まぁまぁ使えるわね。
まだ信用してないけど。
秋山・・・覚悟しててね。
私があなたを殺すから。
204: 名前:+椎名+☆2011/07/31(日) 18:27:50
次の日、予定どおり秋山を殺す作戦を決行する。
まず野球部は外周がある。
だからそれを狙っておびきよせる。
殺し方?
そんなのナイフでざくざく刺し殺すに決まってる。
- と言いたいけどそれはつまらないから別のを考えてる。
まぁ楽しみにしてて?
「よし、ここでいいわ」
着いたのは人通りの少ない道路。
ここはコースに入っているはず。
さぁ、let‘s showtime,
205: 名前:+椎名+☆2011/07/31(日) 18:34:23
20分後、第1中学の野球部が来た。
次々通りすぎて行くが、秋山の姿はない。
「来た」
と思っていたらきた。
なんか若干かっこいい感じになってるし、
スポーツ好きそうだな・・・
っと、見とれてたら通りすぎちゃう!
声かけないと。
「あの」
「ん?何かな?」
ふーん、山田の時もだったけど
男ってみんな女に優しいのね。
「すみません、今お話したいことが・・」
「あとじゃだめ?」
「できれば今・・・・」
あとじゃ必ず来るって保障はないからね。
手っ取り早くしないと。
「わかった」
「では、この階段を上がった神社へ・・・」
ふふ、男ってなんて愚かなの?
あぁ、今私は計画を立て、人を殺そうとしている。
昔なら簡単に殺すとか思わなかったのにね。
206: 名前:+椎名+☆2011/07/31(日) 18:43:42
私達は階段を登り終え、神社の前に立っている。
「で、用件は?」
さぁ。楽しいパーティの時間・・・
作戦決行の時よ。
「ねぇ、あなたは私を覚えてる?」
「え?」
「秋山君・・忘れちゃったの?」
「ごめん・・」
「私は忘れないよ?
龍が傷ついた想いをね」
「・・!お前・・」
言いかけた時、秋山の足に銃弾が打ち込まれる。
それと同時にがくんと倒れ、足を抑える。
「うああぁぁ!」
そう、山田に撃たせたの。
さっきの言葉を合図にね。
ちなみに弾は一発しか入ってないから私を殺せない。
ましてや秋山の前で殺したら見られてしまう・・・
残念。秋山俊君?
「よくやったわ、山田。
さて、ご褒美にあなたにも殺させてあげるから」
「殺す・・・!?俺・・を・・・助けて・・」
あーあ、人が死ぬ時って本当に醜い。
命乞いなんて特にね。
「だーめ。あんたには龍と同じ苦しみを味わってもらうから」
私、今最高に楽しい。
人生の中で一番楽しい瞬間かも。
207: 名前:+椎名+☆2011/07/31(日) 18:51:36
「ねぇねぇ、秋山君。あなた野球好きだよね」
秋山は必死に首を縦に振った。
「ね、キャッチボールしよっか」
私はあらかじめ用意してた野球ボールを出す。
「行くよ」
「・・・え・?」
私は秋山の頭に思いっきり投げた。
普通に硬いから痛いでしょうね。
「痛っ・・!」
私はまたボールを拾って離れる。
「ごめん、デットボールだね。
じゃあ次は受けてね」
今度は秋山の顔面に投げた。
顔面キャッチは相当痛いだろうなぁ・・・
「うあぁ!痛いっ!」
今度は手で顔を抑える。
あは、男なのに泣いてる。
「あ、そーだ。野球好きな秋山君は・・・
野球ができなくしてあげる!」
「え?」
秋山は涙で濡れた顔で私を見上げる。
私の笑顔の横にはーー
208: 名前:+椎名+☆2011/07/31(日) 19:01:31
「あはっ、じゃあまずは塁が踏めないようにしたげる」
私は包丁を振り下ろし、秋山のもう片方の足に突き刺す。
深く奥まで突き刺さり、叫び声をあげる。
「うああぁぁ!俺の・・・っ足・・が・・」
「両方血まみれだね」
私は高らかに笑ったまま何度も足に突き刺す。
身が飛び出してえぐれちゃうぐらい。
「あーあ、走れないね。これじゃ」
「あぁ・・・りゅ・・に・・謝る・・から許し・・・て・・くれ・・・」
龍に謝る?
許して?
はっ・・・よくそんなことが言えるわね!
「龍は殺された。だからもういない。
そして・・・龍を傷つけた奴は全員殺す。
あんた、許してもらえると思った?
ふざけないで・・・!」
私はもう一度足に突き刺す。
いきなりの出来事に大きな声をあげた。
「うあああああぁぁぁぁぁ!!」
惨めね。
こういうのって癒されるわ。
「あはは、苦しい?龍の分まで苦しみなさい!」
あははは。
と笑っていた時、
がさっ・・
「・・・?」
私は音に反応し、階段付近を見た。
そこには私にばれ、あわてるジャージ姿の女の子。
予定変更。
あの子も殺そうかな。
最終更新:2012年08月11日 06:14