7日間の醜いゲーム。 続き14

220: 名前:+椎名+☆2011/08/01(月) 18:50:15
山田side














俺は解放されると佐野を銃で殺した。





ざまあみろ。




この俺を・・けなしよって。



俺は警察トップ。


お前は所詮人民。






今までこきつかってくれたお礼だ。





ははは!すがすがしいな。





佐野は動かない。




本当に死んだんだな。この殺人鬼は。



「まあいい」





俺はしばらく休暇をとっているからどうなっているかな。




そろそろ戻るか。






その時、インターホンが鳴る。




しかたねぇ、殺したことばれたくないしでるか。




「はい」


「警察です」




      • !?




警察?




何で・・・




あ、こいつの人殺したのがばれたんだな。








「あぁ、お前たち」


「15時57分、山田哲自逮捕」




は?





「おい、お前ら何してる」


「あなたには学校の毒殺容疑と佐野蘭さんの殺害容疑がかかっています。
電話を通して全て聞きました」





なに?




あいつ、はめやがったのか・・・





くそ!許さん。



絶対に・・!




俺はその日から生き地獄を見ることになった。

222: 名前:+椎名+☆2011/08/01(月) 19:00:22
現在にもどります。












      • 嫌な思い出ね。




もう手っ取り早く殺してあげよっと。


こんなこと思い出させた雪奈ちゃんが悪いのよ。





そう、今は管理人サンに恩返しするために相手を殺す。





ちゃんとりっぱな理由がある。










そして・・・管理人さんが言ってたアレを・・・









アレをもらうのよ。




そうすれば龍は生き返る・・!








何か得を得るためには何か犠牲が必要なのよ。






ごめんね、雪奈ちゃん。







あなたと・・・・いや、なんでもないわ。















今は・・・あなたと暁君を赤星リリスとして殺すわ。

224: 名前:+椎名+☆2011/08/01(月) 19:19:21
注意、ここからちょい恋愛入ります(注意なのか・・?)

雪奈side










「・・・」

「・・・」





まだ沈黙が続いている。




だめだ・・・やっぱりこの気持ち、私好きなんだ・・・



でも暁君みたいにかっこよくて頭のいい絵にかいたような子と

私みたいな平方根もできない奴がつりあわないよね。




でもやっぱ好きだ・・・




暁君のこと。




二人でいるとどきどきして、胸が締め付けられる。




それに教室で二人っきりって・・・




私別の意味で死ぬかも。




「・・・暁君。本当にだいじょうぶ?」


「え?」





うわわぁ・・何いってんの私!さっきも言ったじゃん!








「あぁ、サンキューな。葉山って・・その、優しいな」




やさっ・・!?



優しくなんて・・・





「ごめんね、私のせいで怪我したのに」




私が怪我をさせたも同然だよ・・・




本当に最低だよね。




「何いってんの?」






え?






「お前のせいじゃない、俺が勝手に突っ込んで怪我したんだ。
だからそんな風に自分を責めるなよ・・・
それに言ったろ?

何かあったら呼べって・・・」









「一人で抱え込むなよ。
それとも俺じゃたよりないか?」




たよりない・・?


そんなことない!




真っ先に駆けつけて来てくれたもん・・!

むしろ心強いよ・・





「そんなことない!助けてくれたもん・・だから・・・」


「そうか、よかった」






私の言葉を遮る。



そして私の頭を撫でる。


















  「お前は一人じゃねぇ。
   少なくとも俺がそばにいるからな」

232: 名前:+椎名+☆2011/08/05(金) 17:21:57




な、ななな、なんでそんなことこの場で言えるの?



でも嬉しい。





そばにいてくれる・・・




一人じゃない。





私の片思いでもいい。




私は自分に素直になる。


だから・・私は暁君が好き。





でも・・・



「暁君、どうして私を助けてくれるの?」


「えっ・・おまっ、そんなこと聞くか?」




暁君は目をそらす。



そして小声でつぶやく。


















「・・・葉山が好きだからだよ・・」
















戦場に芽生えた恋は今、大いなる実りをつけた・・・

236: 名前:+椎名+☆2011/08/12(金) 16:39:30
これって・・・リョウオモイってやつだよね・・・




嘘・・・まさか暁君が・・・




「・・・もういい!はっきり言う。
俺は葉山のことが好きだ!」



告白・・・された?



えっ?ど、な、その・・・



「つ、付き合ってください」




!!!




本格的に告白された!?



は、早く返事しなきゃ!




「わ、私も・・・!?」



言いかけると暁君に手で口をふさがれる。

















 「返事は帰ったら聞く。だから・・・
  俺の告白、預かっといてくれないか?」




だめ・・・もうきゅんってしちゃう。


こんなにどきどきしたの初めて・・・





「は、はぃ・・」




返事。




もちろんYESだ。



私も暁君が好き。

この想いはずっとかわらないと思う。












  「はぁい、ラブラブなとこ邪魔してごめんねぇ?」





!!!




リリスちゃんがナイフをギラギラ光らせて教室の中に入ってくる。




「べつにいいぜ?もう告白したし」

「!」

「あらそう、返事は?」

「それは帰ったら聞く」

「へぇ、ロマンチック。



























     でも私が帰してあげないわ」

237: 名前:+椎名+☆2011/08/12(金) 16:47:03
リリスちゃんは笑いかけて言う。




「雪奈ちゃん、1つ言うわ。










  他人は他人よ」





それだけ言うと私達のほうに走ってくる。


「葉山!走れ!」



「うん!」




私達は立ち上がり、別々の方向に走る。



「ちっ、ちょろちょろと」



リリスちゃんは暁君に狙いを定め、襲い掛かった。



暁君はその場にあった机をリリスちゃんの方にガン!と飛ばす。

リリスちゃんの足に当たり、立ち止まる。




「・・・・った・・・ふふ、そうこなくっちゃね」




ますます笑みが増えた。




どうしよう・・・





今度は私がなんとかしないと・・!


暁君は怪我もしてるし、そんなに体力は持たない。







私はポケットをあさると、小型ナイフを見つけた。





















  これで・・リリスちゃんを刺すの・・・?

240: 名前:+椎名+☆2011/08/13(土) 12:50:23
このナイフでリリスちゃんを殺せば・・・



暁君は助かる。






でも・・・リリスちゃんは・・・





「・・・・」



「葉山!?立ち止まるな!」


「見ててね?雪奈ちゃん、

 だーいすきな人が目の前で死ぬ姿を」




そうだ。




考えている間も



この地球はまわってる。




時間は流れ続けている。




こうして考えている間にもリリスちゃんは暁君を殺しにかかってる。





早く決めないと・・・






そうはわかっていてもなかなか自分の意思で決められない。




暁君は私の好きな人。


そしてリリスちゃんは大切な1人友達だと思ってる。




友を殺して暁君を助けるか・・・

友を見逃し、暁君が死ぬのを黙ってみているか・・・





       私は・・・・










       どちらもすることができない。








たとえ無くても・・・







  私は2人が助かる方法を考えたい。








 誰も・・・どちらも死なない方法を。



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最終更新:2012年08月11日 06:20
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