※短編だらけ※ 続き3

142: 名前:時雨☆10/20(火) 19:09:44
病んでないようで病んでる感じ…?←
ところで自分の思いなんかを紙に書いたりするのって鬱とかに良いらしいですね。(関係ないですけど)
これって携帯に打ったりするのでも良いんですかね?←聞くな
にしても短いな、これまた←脈絡無すぎ
※※






【屈折脳内トリップ】




 自宅の寝室。ベッドの上。
 なにをするでもなくベッドの上に座りながら背中に感じるもう一人の体温に身を委ねて目を閉じる。

 たったそれだけの事なのに温かい。

 不意に自分の手にあいつの手が重なって当たり前のように指同士が絡んで。
 見なくても分かる。あいつはきっと笑ってる。だってオレも笑ってるから。
 オレより一回りくらい大きなあいつの背中に凭れながら、ただただ時間が流れるのを静かに感じるのはオレだけの特権。
 一定の間隔で時を刻む針の音だけを聞きながらオレは一人思考の中へと飛び込むんだ。


 退屈過ぎる日常。
 鬱屈した毎日。
 窮屈な世界。


 そんな現実から少しでも離脱する為にリアルからほんの少しの間離れて夢の中へとトリップ。
 そんな精神破壊を望んだような現実逃避からオレを現実へと戻すのは飛び込む前のあいつとの繋がり。


「…… おかえり」
「あぁ、ただいま」


 そしてオレは今回もあいつの手によってコッチの世界へと帰ってくる。
 目を開ければ閉じる前と何も変わってない風景が目に入って。オレの脳内はすぐに空想から現実へとスイッチが切り替わる。


「今回はどんな事してきた?」
「うん? あぁ、今回はな--」




 それは精神安定剤にも似た脳内での話。


143: 名前:時雨☆10/21(水) 17:57:43
【お兄ちゃんの受難】




「涼ー! りょーうー? りょーおーってばぁー!」
「……」


 まさかのシカト!? お兄ちゃん悲しい!
 何度も呼んでるっていうのに同じ顔した弟はこっちを見向きもしない。忙しいんならまだしも、雑誌を読んでるだけなのに、だ。
 あ……。俺泣きそ……。


「無視しないでー! 俺寂しくて死んじゃうからぁー! りょおちゃー、げふっ!?」
「『ちゃん』付けすんな。つか、オマエはそんな繊細じゃねぇだろ。兎に謝れ」


 俺はこの時初めて知ったんだ。雑誌で人を殺せるって。俺死んでないけどね。
 というか涼くん。双子だけど一応お兄ちゃんを足蹴にするのはいい加減やめてくれないかな。地味に痛いよ。


「だって涼が返事しないからっ!」
「黙っとけ。早く兎に謝れや」
「兎さんごめんなさい! ほら、謝ったよ。これでいい!?」


 全くわがままなんだからこの子は!
 これだから末っ子って嫌なんだよね。なんでも自分の思い通りにならないと気が済まない感じ!?


「お兄ちゃんそんな子に育てた覚えありませんよ!」
「俺もオマエに育てられた覚えはねぇ」


 いやまぁ、そうだけどね。双子なんだから育てるとか有り得ないんだけどね。
 ジョークだって分かるでしょ? なんでそんな、そんな蔑むような目付きで見下されなきゃならないの? 実の弟にさ。
 相変わらず俺を踏み付ける涼に本気で泣きそうになる。


「涼ちゃんのばか……」
「あ゙ぁん? なんか言ったか? 馬鹿野郎」
「聞こえてるじゃん!」


 そんなツッコミを入れたのと同時に俺の身体を踏み付ける足に更に力が加わった様な気がする。
 え。嘘、俺潰れちゃうじゃん。


「潰れちまえ。明日生ゴミに出してやる」
「ぎゃーっ! 内臓、内臓でちゃう! リアルに「内臓がないぞう」とか寒い事になるからぁっ!」
「安心しろ。今更だし手遅れだ」


 ちょっ、それどーゆー意味!?
 確かに今のは自分でも酷いと思ったけどさ。今更とか手遅れとか、それは幾らなんでも酷いでしょ!?
 涼の俺に対する暴言と言う名の愛情表現は時たま行き過ぎる。……いや、いつも行き過ぎてる。でもなんだかんだ言ってこーやって俺に構ってくれてる訳だから、ほんと良い子だ。


「愛が痛いよ……グスン」
「はあっ? どこに愛があるんだよ。一回病院行って来い」




 ……うん。きっと照れ隠しだよ。
 本音じゃ……ないと思う。







※※
双子第二弾!!
病んでませんd(・ω・´)
だがグダグダだ!!(殴
あれ、そういえばBL要素が…←
ウチの双子、特に爽ちゃんはこんなです←
よし、“いつか”イチャイチャさせよう!!


ところで最近ネタが降りて来ないっ!!
書く気力とかいうか製作意欲も、ね←
スランプなんてそんな大層なものじゃないですよ??
言うなればトランプです。はい意味不明。
字が似てるだけじゃんか←(殴


なんかネタ無いかな……
監禁&性奴隷は筆が止まってるし……さっさと書き上げないとorz
あ。愚痴ってすいません。m(_ _)m
しかも長いorz
て、ここまで見て無いか。でも一応。


144: 名前:時雨☆10/21(水) 18:56:59
再び病み(狂?)
※※





【黒い雨】




「殺したいくらいキミを愛してる」


 彼は極上の笑顔でそう言った。


「…… そう。それで?」
「キミを俺以外の奴の目に触れさせたくないんだ」


 そう言う彼の目は冗談を言ってるようにはとてもじゃないけど見えない。


「キミの声も俺以外に聞かせたくない」
「うん」


 手が伸びてくる。ボクの頬に触れた手は温かくて、優しく撫でられる感覚がくすぐったい。
 ボクは頬を撫でる手に自分の手を重ねて目の前にいる彼を見つめた。


「…… だから、殺しちゃったんだね」


 彼の足元には今じゃただのたんぱく質の塊となってしまった、ボクの可愛がってた野良猫。
 最近迷いこんできてきたのに餌をあげたら懐かれて、野良猫の割りには綺麗な猫だったからたまにお世話してた。
 それが今は地面に横たわって、お腹からは血が口からは泡も吹いてる。


「そうだよ。駄目だった?」


 彼は無邪気な子供みたいに、そう、聞いてきた。
 ちっとも自分が悪いとは思ってないみたい。


「……ねぇ、ボクの事あいしてる?」
「愛してるよ」


 いつからこの人はこんな風になってしまったんだろう。


「だったらさ、ボクのお願い聞いてくれるよね?」
「もちろんだ」


 いつからボク達の関係はこんなにも腐蝕していってしまったんだろう。


「それなら--」



 ボク達の声は突然降ってきた雨の音にかき消されてしまう。
 雨はボク達を容赦なく濡らしていった。
 それでもボク達は雨が降る前と変わらない態度で話を続ける。


「--ね? 良いでしょ?」


 その雨は僅かながらも、確実にボクの心の中を浸蝕していった。錆び付いたボクの心を更に浸蝕していき、そして更に腐蝕が進む。
 当の昔に腐りきってしまったボクの心はもう何も感じない。


「ボクの為に、死んでくれるよね?」


 最後に見た彼の驚愕に歪んだ顔と、最後の瞬間の安らか顔を、ボクは一生忘れないだろう。
 いつしか彼だけじゃなくボクまでもどこかおかしくなっていたのかも知れない、なんてボクは虚ろながらも思った。
 一度壊れてしまったものはもう完全に元には戻らない。
 だからボクは壊れたまま生きていく。今日みたいな黒い雨に浸蝕されながら。


「君は埋めてあげるからね。猫くん」




 ボクは
 これからも黒い雨にうたれていく。


147: 名前:時雨☆10/22(木) 17:57:34
【貴方の心臓に触れたい】




「--なんでまたそんな事を思った訳?」


 まず、俺が奴にそれを言われて思った事は『幾らなんでも無理だろう』だった。
 心臓の鼓動を感じたいだとか、鼓動を聞きたいとかだったら出来なくもないけど触れたいとなると話は別だ。
 俺に死 ねって言ってるようなもんだ。


「貴方を理解するにはそれが一番なんじゃないかと思ったんです」
「理解ってなぁ……」


 元から何を考えてるのか分からない奴だったけど、ここまでとは思わなかった。大体どうすればそんな答えに辿り着くのかが俺には理解出来ない。


「貴方をもっと理解したい。好きだから」
「むしろ、俺がお前を理解したいよ」


 恥ずかしげも臆面もする様子もなくはっきりそう言った奴に対して思わず溜め息と共に出た言葉。奴を見れば奴は何故だか自分の胸、丁度心臓の辺りを見つめていた。
 暫くすれば奴が自分の心臓の辺りに手を重ねて、俺の方を真直ぐ見据えてくる。


「僕の心臓に触れれば解りますか?」
「は、?」
「貴方に理解して貰えるなら僕は喜んでこの心臓を貴方に差し出します」


 悪い冗談だと思った。いや、冗談だと思いたかった。
 こいつは何を馬鹿な事を言ってるんだろう。例え心臓に直接触れた所で何も分かる筈がない。というより、そんなものに触れるだなんて考えただけで胃液で口の中が酸っぱくなる。
 早い話、ふざけんな。


「要らねぇよ、そんなもん。むしろ余計分からなくなりそうだ」
「そう、ですか……」


 どこか残念そうな雰囲気には敢えて気付かない振り。
 心臓に触れるとか差し出すとか、そんな事あってたまるか。


「でも、僕は貴方の心臓に触れたい……」
「諦めろ。そんな事して、例え理解出来たとしてもその後が無いだろ?」
「あ……」


 まるでそんな事気付かなかったと言わんばかりの反応。目先の事ばかりに気を取られて、大事な“解った後”の事を見落としてたみたいだ。


「すみません、今の話忘れて下さい……」
「ん。了解」


 自分で言っといて、しゅん……、なんて悪い事して怒られた子供みたいに項垂れる奴に俺は本気で呆れた。


「俺の事、理解っていうか、ただ知りたいんだろ?」
「え? あ、はい……」
「だったら。とりあえず、ほら」
「ぅ、わっ!?」


 俺よりほんの少しだけ背の高い奴の頭を俺の胸に押し当てる。
 丁度俺の心臓の辺りに持っていったからしっかり聞こえてる筈だ。


「聞こえるか? これが、俺が生きてるって証だ。これで一つ俺が解ったろ?」


 我ながら恥ずかしい事を言ってる気がするけどこいつの為だと思えば致し方ない。心臓を差し出すのに比べれば遥かにマシだからな。


「はい……生きてます」
「なんだそれ」


 またもなんか微妙な発言をしたこいつに笑う。そうすれば俺に釣られて頬を僅かに緩ませたその顔に、不覚にもそれまで一定のリズムを刻んでいた俺の心臓がリズムを狂わせる。
 それはもちろん相変わらず俺の胸に顔を埋めてる奴にも伝わって、俺は有り得ないくらい恥ずかしくなった。


「貴方は意外と判りやすいんですね」
「うるせぇ! 余計なお世話だ!」
「すみません。でもそんな貴方も、僕は好きですよ」


 そんな言葉は俺の羞恥心をより煽るだけで、それもあって話を長引かせたくない俺は強引に身体を離して会話も終了させた。




 もしも心臓を差し出されたら。
 なんて、俺はこれからも一生考えない。


150: 名前:時雨☆10/22(木) 21:19:04
タイトルこんなですけど病んでません。
↑あれ。前にも逆の意味で言ったな…←
それにタイトルも別に病んでない…?←
ダメだ、頭ぐちゃぐちゃだorz←
※※







【左の臓器が熱いんです】




 週末の昼食時となれば駅前や駅周辺は余程田舎などでは無い限り人で溢れ返る。
 特にこの時間ならファストフード店なんかは店内が人でごった返していた。
 この大形チェーンのファストフード店ももちろん例外でなく、人がぎゅうぎゅう詰めとは言わないまでにも店内は収納率100%を超え座席につけていられる事が大袈裟ながらも奇跡に等しかった。


「--僕は病気なのでしょうか」


 人がこれでもかという程ひしめく店の隅の席。向かい合って座る同級生にそう聞かれた海人は一瞬意味が判らず「は?」と口を半開きにさせて固まった。
 しかし相手は神妙な面持ちで揃えた両膝の上に拳を作った両手を置いていて、海人もすぐに真面目な表情になる。一つ深呼吸をしてから落ち着いた声色で悩ましげな同級生、実に尋ねた。


「どうしてそんな事を思ったんだ?」
「その……胸が痛くなるんです」
「病院には行ったか?」


 実が首を振る。
 隅にあるこの席は出入り口からは死角になるのに加え、今の時間混雑している店内で隅に居る二人の男子学生の事なんて誰も気には留めなかった。
 それを判っていても、公共の場では普段よりも話す声が押さえられるのは仕方の無い事だ。


「違うんですっ……胸が痛くなるのは、その、ある人と一緒に居る時だけで……っ」


 最後まで聞く前に事を察した海人は思わず溜め息を吐いたが、取り敢えず全てを聞いてからにしようと実に先を促した。
 先を促された実は俯き加減気味に、チラチラと何度か海人の様子を伺う様子を見せながらポツポツと話しだす。
 実の“ある人”というのは、海人からすれば名前を伏せるまでも無い事だったが、敢えて海人はそれには触れない。


「その人と居ると緊張して、う、上手く喋れなくなって……頭が真っ白になってっ」


 ついには耳まで真っ赤になってしまった実。ただでさえそういう類のものが苦手な実から、その必死さが伝わってきたからこそ、海人は実の話を黙って聞いた。


「それってさ、この辺が特に痛くない?」


 頃合を見計らって海人が実の胸の辺りを指差し、実がえ? と言う様な表情を見せて小さく頷く。


「そうなんです……左の臓器、心臓が熱くなるんです……」


 「病気なのでしょうか」と相変わらず不安げな実に、海人は遂に表立って溜め息を吐いた。そして真直ぐに実を見つめ、口を開く。




 それってさ、
 ぶっちゃけ“恋”だよな?


153: 名前:時雨☆10/23(金) 17:44:44
【これでおあいこね】




 俺は所謂“ネコ”って奴。つまりは掘られる側だ。仕方なくその位置を受け入れて居る訳なんだけど、やはりヤられっぱなしって言うのは気に入らない。
 俺だって男なんだ。たまにはガンガン攻めてみたい。
 とは言っても、俺の恋人ってのは近年稀に見る鬼畜でサドで。押し倒してやろうものなら怖い “お仕置き”なんかが待っているに決まってる。


「……なぁ、横になってくれよ」
「はぁっ? なんで」


 そこで俺は考えたんだ。
 俺だけでガンガン行くのが無理なら、同じ条件の中で俺が頑張れば良いんじゃないかと。
 それで意を決して頼んでみてるんだけど思った通り、そいつはあからさまに面倒臭そうな顔をした。


「だから俺が上になって奉仕するって言ってんの!」


 どうしても理由を喋らそうとされて、半ば自棄になりながら一息で言い切る。言ってからの羞恥が半端じゃない。


「へぇー? 珍しいな、マグロのお前が」
「誰がマグロだっ!」


 動きたくても動けないようにしてんのはそっちだろ! って、言えるもんなら言ってやりたい。
 でも、こんな事言ったらこいつが機嫌を損なうのは今までの経験上明確で。俺は喉元まで上がってきた言葉を必死に飲み込んだ。


「良いぞ? 今回は俺の上に乗るのを許可してやる」
「ど、どうも……」


 いつでもどこでもどんな時でも俺様なのは今更だ。耐えろ、耐えるんだ俺!
 自分に言い聞かせてそいつの上に乗る。
 丁度俺の目の前にあいつの、あいつの目の前に俺の股間がある訳で。俺は手早く目の前のそれを寛げてやった。


「っ……」


 無意識に喉がなる。俺のも標準以上だと思うけどこいつのはそれ以上。規格外だ。
 全然兆しを見せていない状態でもずっしりと質量がある。


「早く舐めろよ。奉仕シてくれんだろ?」
「わ、分かってるって」


 別に言われたから舐めるんじゃねぇぞ!


「っ、ン……」


 最初から口に収まりきらないサイズのそれの全体に舌を這わせて濡らして、全部は無理だから先っぽだけ口に含む。
 ちゅ、ってわざと音を立てながら吸ったら口の中のそれが少し硬くなった。


「んふ……っむ」


 口の端からタラタラ唾液が零れるけど気にしてらんない。顎がつりそうなくらいデカいそれを喉の奥まで銜えて、頭を動かせる。ずぼすぼAVみたいな音がして、それのせいでの興奮とちょっとした酸欠状態に頭が白くなってきた。
 どんどん自分の口の中で育ってくるそれに初めて俺が一方的にこいつにしてると思ったらもう止まれない。口の中に広がる特有の苦味なんて気にならない位、俺は夢中になった。


「なんだお前。俺のしゃぶって勃たせてんのか? とんだ淫乱だな」
「ふぅ……あ、むぅんん……っ」


 俺の下であいつが言った様に確かに俺のは下着の中で窮屈そうにしてる。
 なんで俺の方が焦れてんだよ……っ。


「っふ。あ、おねが……俺の、舐めてっ」
「はぁっ? お前が俺の奉仕するって言ったんだろ?」
「でも、我慢できな……っ」


 腰を揺らして解放を求める。
 覗き込めば呆れたように溜め息を吐いたのが見えた。


「仕方ねぇな。お前もほんとに頑張ってるし、これでおあいこだ」
「ひぁぅ! んぁぁ……」


 漸く解放された俺のが勢い良く外気に、そいつの眼前に晒される。
 圧迫感がなくなって、息を吐いてから俺は再び目の前の雄に顔を近付けた。
 俺が銜え込み直したのと同時に俺のも銜えられた。


「ぁふぅ……ンぅあっ、はふ」


 取り敢えず、先に一人でイって怒られないように頑張ろうと思った。
 こいつのフェラって舌の動きとかマジ有り得ねぇから。
 こいつはおあいこなんて言ったけど、どう考えても俺の方が貰ってばっかな気がする。
 だって俺、もうイキそうだから。




 もう頭が真っ白だ。








※※
俺様好きなんです!!←聞いてない
言葉責めとか好きなんです!!←だから聞ry
強気受けとか好きなry←
眼鏡も好ry←


皆様はどんなのが好きなんでしょう??(ぇ


166: 名前:時雨☆10/24(土) 13:56:14
【我、精神破壊ヲ望ム】




 此処に連れて来られてからどのくらいがたったのだろうか。時計も窓も無い部屋ではただ徒に時が過ぎていく内に時間の感覚も狂っていってしまう。
 実際のものはどうなのか知らないが、テレビのドラマなんかで見る刑務所の独房の様な部屋。家具は必要最低限のものしか置かれず、トイレなんかも下半身が漸く隠れる程の仕切りがされているだけだ。
 しかも俺は部屋の隅にあるパイプから伸びる鎖に犬みたいに繋がれている。


「やぁ。気分はどう?」


 本当に突然。何の前触れもなく拉致同然に俺を、こんなお世辞にも良いとは言えない部屋に閉じ込めたのはこの男。名前なんて知らないし知りたくもない。
 部屋に入って来たのと同時に睨み付けてやるけど男は涼しい顔して笑いやがる。


「良い訳ねぇだろ。クソ野郎」
「あぁ、駄目だよ? そんな乱暴な口利いたら。……性奴隷の分際でさ」
「っ、誰が性奴隷だよ!」


 思わず叫んだけど俺はすぐに後悔した。男がこっちに近付いてくる。後ろに逃げようとしてもすぐに背中が壁について、逃げる事はもちろん距離をとる事も出来なくなった。


「君にはいい加減自分の立場を分かって貰わないといけないね」
「いやだ、いや……来るなっ」


 男の指先に顎を掬われる。半ば強制的に上を、男の顔の方を向かされて、男の鋭い眼光に蛇に睨まれた蛙の如く目を逸す事が出来ない。
 その目に見つめられて、俺が此処に閉じ込められてからの事がフラッシュバックする。思い出したくもない悍ましい光景に歯がガチガチと音をたてる。


「あぁ、そんなに怖がって。可愛いね」


 クスクス笑われたと思えば不意に俺の唇に男のそれを押しつけられた。ヌルリと柔らかいものが口内に侵入してきて蹂躙される。
 肩を押して逃れようとしてもビクともしなくて、ついに息があがってきた。意識が朦朧とする。
 舌に噛み付こうかとも思ったけど前にそれをやって殴られたから出来ない。


「んんっ……っ、ぶはっ」


 漸く解放されて、肺一杯に酸素を取り込む。肩を激しく上下させてれば、俺の着てるシャツに手を掛けられた。ハッとしたけど抵抗する間もなくあっという間に脱がされて、男の手が俺の素肌を撫でる。


「やめっ……触んな、っ」
「酷くされたくなかったら黙ってなさい」


 酷いのは、痛いのは、苦しいのは嫌だ。でもこのまま良い様にされるのも御免で、俺はどうすれば良いのか判らなくなる。
 前回の時もその前も。俺はこうやって訳が判らないまま犯された。あんなのはもう嫌だ。


「い、や……酷く、しないで……っ」
「大丈夫、大人しくしてくれれば君もヨくしてあげるからね--」





「ひぃっ! ぁっ、やぁっ」


 俺の内部を男のソレが蹂躙する。ろくな抵抗をしなかったせいか今までのより幾分もマシだったけど嫌悪感は完全には拭えない。
 それでも触られれば感じてしまうのが男の悲しい性だ。


「嫌なの? 君のココはこんなになっているのに」


 一番言われたくない言葉。嫌でも自分の状態が分かってるから尚更男の言葉は聞きたくなかった。
 もう何度かイカされてぐちゃぐちゃになってる俺のを見せつけられながらゆっくり扱かれる。


「あっ……ひっあ」


 頭では恥ずかしくて屈辱的でやめて欲しいのに身体はそれに反して貪欲なまでに快楽を求める。
 それこそ、忌々しい程に。


「も、っぁ、やだ……ぁっ」
「嫌だとか言って、感じて射精してるのは君だよ? ナカだって熱くうねってる」
「ひ、ぃぁ……んあぁぁっ!」


 言われた側からまた欲を吐き出して。俺はこのまま死ぬんじゃないかと思った。
 いや、むしろその方が楽になれるのかもしれない。
 こうして捕まったまま、いつしか誰からも忘れられて挙げ句の果てにはこの男にも見捨てられたりなんかしたら、それこそ人としての俺は終わりだ。
 きっと耐えられない。


「ぃ、やだ、やだぁ……っ! いやぁ……」
「あぁ、とてもイイ声だ。もっとその声を聞かせてよ」


 俺は此処に連れて来られてから初めて死にたいと思った。この男を殺したいと思った事はあっても、自分が死にたいとは思わなかったのに。
 でもこんな、男の矜持を土足で踏み躙られるなんていう屈辱感に加え、いつ訪れるかも判らない恐怖に耐えないといけない位ならいっそ死ぬか、完全に壊れてしまった方が幾らもマシ過ぎる。


「殺せ、よ……っ。も、死んだほ、うが、マシだ……っ!」


 絞り出す様に漸く発したそれに、今まで遠慮無く俺を揺さぶっていた男の動きが止まった。


「殺せっ……俺を、殺せぇ……っ」


 唇を切れてしまうんじゃないかと思う程の強さで噛む。
 ふと、動きを止めていた男がゆっくりと動く気配がした。
 耳朶に熱い息が掛かり、ねっとりとしたものが這う。それが男の舌だと理解した瞬間男の声が俺の鼓膜を震わせた。


「君は本当に面白いね。ますます手放せなくなったよ」


 何が面白いのか、楽しそうにクスクスと笑う声。


「駄目だよ。絶対に殺してあげたりなんかしないんだから。君は、一生僕の性奴隷として生きていくんだ。一生、ね--」


 その言葉を脳が理解する寸前、俺の中で何かが音をたてて壊れた気がした。


 身体モ精神スラモ壊レタラ、
 ソレハモウ、
 タダノ人形ニシカ過ギナイ。




 デモ、“壊レタイ” ノ望ミハ叶ッタ。







※※
これは監禁で性奴隷だと主張します!←オイ
だって監禁も性奴隷も書いた事無かったんですもん!しかも何このオチ。カニバリズムの時と同じやっちゃった感バリバリですよ!
タイトル負けしちゃってるね、うん…orz
誰か私に文才をーっ!((うるさい
もう…いっそ死んでお詫びしたいorz←ウザイ


169: 名前:時雨☆10/24(土) 19:42:24
【感じやすくなってる?(目隠し)】




 最近マンネリ化してる気がする。
 なにがって? もちろんセックスがだよ。
 だから俺、思ったんだよね。


「…… 目隠ししない?」
「え? や、やだよ……っ」


 思った通り、怖いのか中々了承してくれない恋人。
 ふるふると首を振って真ん丸で大きな目を潤ませる。


「大丈夫。本当に嫌になったら取るから」


 そう言えば、俺に譲る気持ちが無いのを感じ取ったのか「絶対だよ?」なんて念をおしてから目隠しを自分で着けた。


「じゃ、するよ?」
「ぅ、うん……ひゃっ」


 五感の一つを奪ったせいか、脇腹を少し撫でただけで身体を揺らして逃げようとする。
 逃げようとするのを腰を掴んで阻んで、緊張してるせいで勃ち上がってる胸の突起を尖らせた舌で嬲れば、思った以上の反応が返ってきた。


「んぁあっ……ぁん」


 あんなに緊張してたのに、いつも以上に甘い声をあげて。もちろん嫌がる様子だってない。


「いつもより良い反応するね?」


 感じやすくなってる?




 どうやらマンネリ解消は成功らしい。








※※
目隠しも好きな私←((雑食過ぎるだろorz
欲を言うなら目隠しに後ろ手で縛られて、ボールギャグ噛まされればもうOK!!((殴
しかも加えてイマラt(ry((殴&蹴
だって萌えませんか!?!?(殴


あぁー……こんなの読みたいな……←



173: 名前:時雨☆10/25(日) 14:18:35
【第二ボタンはいらないから学ランちょーだい】




 卒業式を数週間後に控え、準備やらなんやらで忙しいこの時期。それこそ猫の手も借りたいくらいに。


「なーおちゃん」


 オレが一人、生徒会の執務机に向かっていた所でどう考えても今、この場では場違いな明るい声。
 オレが一瞬イラッとしてしまったのは仕方ない事だと思う。


「今忙しいんだ。後にしてくれ」
「もうっ、可愛い顔が台無しだぞ?」


 イラッ。
 ただでさえオレ以外の役員が出払っていて大変なのに、余計な奴が来た上に満面の笑みでオレの眉間を指で突いて。
 オレの執務に影響が出る事間違い無しじゃないか。


「……」
「そんな怖い顔しないでよ。尚ちゃん」
「“尚ちゃん”と呼ぶな。後輩のくせに」
「わっ。尚ちゃんってばそんな事気にしちゃうの? 心狭くない?」


 後輩のくせにオレを“尚ちゃん”呼ばわりするこいつは辻嶺 陸。
 成績良し、運動神経も良し。その上顔も良しで嫌味な奴だと言われそうなこいつは交友関係も悪くなくて。それでも生徒会の役員でもないのにこの生徒会室に入り浸っているから、オレからすれば立派な問題児だ。


「うるさい。余計なお世話だ」
「あ。これって卒業式のやつ~?」
「……」


 自分から話題を振っておいてこの態度。
 こいつは一体何がしたいんだ。


「来年は尚ちゃんも卒業かぁ~」
「気が早いな。お前は」
「お前じゃなくて“陸”でしょ? 尚ちゃんってば」


 人懐っこい笑顔を向けてくるこいつにさっきまでのイライラが嘘みたいにどうでも良くなる。これは一種の才能なのかも知れない、なんて思った。つくづく嫌味な奴。


「卒業式といえば第二ボタンだよね」
「あぁ、そうだな」


 もうこいつの事が半ばどうでも良くなってきたオレは、視線を書類に落としたまま陸の言葉に適当に相槌を打っていく。
 そんなオレを特に気にする様子もない陸はどんどん会話を進めていった。


「--だからさ。尚ちゃん、来年は学ランちょーだいね」
「あぁ、そうだな……、は?」


 ちょ、ちょっと待て。今こいつはなんて言った? 学ランをくれだと? どうしてそうなるんだ?


「やった! 約束だからね?」
「ちょっと待て! 全く意味が分からないんだが、どうしてお前に学ランをやらないといけないんだ!?」


 思わず椅子から立ち上がってしまう。
 だって意味が分からないだろ? 第二ボタンならまだしも、どうして学ランをやらないといけないんだ?
 見れば頬を膨らませている陸。どうやらオレがしっかりと話を聞いていなかった事に腹を立ててしまったらしい。……が、今はそんな事はどうでも良い。


「だーかーらー、尚ちゃんの第二ボタンなんて競争率高そうだから諦めるの」
「はぁ?」
「ね? だから」



 第二ボタンはいらないから学ランちょーだい。



 オレは本気で頭を抱えたくなった。




 この次の年、
 オレは学ランと共に貞操までもを
 この嫌味な後輩に奪われる事になる--








※※
後輩×先輩。
随分前(そうでもないか?)に書いてリア友に献上したやつを蔵出し(笑)←
なんだコレは。拙すぎる。今も酷いがこれは更に酷いww←
あ。怜様のリクエストのはまた別に現在頑張って執筆中ですので!!
なんか“執筆”って格好いry(殴


180: 名前:時雨☆10/25(日) 22:03:47
あぁ…
久し振りに甘いのです。ここ暫くの反動で砂吐きそうな位甘いのです←多分
何故こんな時間に、気分です←オイ
そして書いた私が一番恥ずかしい←
※※








【甘いね】




「じー……」


 さっきから物凄く視線を感じる。
 その視線の主と理由を分かってるだけに俺からすれば可愛いもんなんだけど。
 こう、何十分も見られてるとさすがにコッチから声を掛けなきゃいけないんだろうか、とか思う訳だ。
 しかもついには口で「じー」って言っちゃってるし。むしろこれは“声を掛けろ”って意味なんじゃないのか?
 というかそうだろ。


「……どうしたの?」
「飴。いいな!」


 意を決して聞いてみれば、欲しい玩具を見つめる子供みたいに俺の手元を見る彼。
 俺の手の中には彼の言う通り小さな飴玉が握られてて。
 もう、あれだ。目が語ってる。


「欲しい?」
「良いの!?」


 うん。というか、狙ってるの隠す気無かったよね?
 内心苦笑いしながら握り締めてた掌を開いて飴玉を差し出す。


「好きなのあげる」


 そう言えば更に瞳をキラキラさせて、俺の手から二個、飴玉を取った。


「ありがとな!」
「うん。二個で良いの?」
「おう! おれはりんご味貰う!」


 俺はつい首を傾げてしまった。彼の手にあるのはりんご味の飴玉とみかん味の飴玉の二個だ。


「いっただきまーす!」
「ねぇ、みかんは……ん!?」


 大きな口を開けてりんご味の飴玉を頬張った彼にみかん味の方を聞いてみたら口に何かを突っ込まれた。
 口の中に広がるのは甘いみかん風味で。
 目の前にはしてやったり顔の彼。俺はつい小さく噴き出した。


「甘いや……」




 もちろん飴玉も甘かったけど、
 飴玉よりも君の方が甘いかもしれない。

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最終更新:2010年05月18日 20:29
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