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1994XF04 ユリシーズ/Ulysees

1994XF04 ユリシーズ/Ulysees

概要

1994XF04 Ulysses(ユリシーズ)は、1994年10月にシールズブリッジ大学の観測で発見された小惑星であり、エースコンバットシリーズを語るうえで外すことのできない重要な存在。現実世界がステージのINFINITYにも同じ名で登場するが、ストレンジリアルのものとは直接関係は無い(はず)。



「我々が記憶する人類史の中で最も大きな天災であり、世界そのものを変えた小惑星ユリシーズの落下。その危機を食い止めるために生み出され用いられた科学技術は、いつしか人間同士の争いの種となり戦争の概念すらも変えていった。」
ジャーナリスト:イドム・ジョウ


終わりの始まり

1994XF04 Ulysses(ユリシーズ)は1994年10月、当時シールズブリッジ大学に派遣されていたジョナサン・パイエク教授の観測により発見された小惑星である。
1994年12月、国際天文学連合(IAU)はこの小惑星が数年内に地球に接近し、最悪の場合地球に衝突して深刻な被害を引き起こす可能性があるとの予測を発表した。
この小惑星の軌道を詳しく追跡調査する必要があるとFCU政府に指摘し、IAU主導による近隣各国の天文学・天文物理学・地質学者から編成される特別チームを発足する。そして調査の結果、地球への衝突の確定に至った。

1996年4月20日、FCU大統領は予測されていた小惑星「XF04」の地球衝突が確定的になったと発表する。地球に衝突するのは直径およそ1マイル(1.6km)ほどの大きさの「1994XF04ユリシーズ」 と名づけられた、岩石で形成される小惑星。
コモナ大学の協力で行われたコンピューターでの予測軌道の計算によると、ユージア東部時間1999年7月3日15時30分に、XF04は地球のロシュ限界点を突破。分散した破片が、赤道から北半球を中心とした広範囲、中でも特にユージア大陸周辺に被害をもたらすという結果を算出。衝突の規模は核爆弾200万個分の威力に相当すると計算され、予測上の誤差を差し引いても間違いなく「核の冬」が発生すると予想されていた。

FCU大統領はユージア大陸も含め、地球規模の被災が予測される。主要都市に地下シェルターを増築するなど、 守りを固めるのも大事だが、隕石に対する迎撃の姿勢も考慮に入れたい。我々が次の世紀へ生き抜くために、 あらゆる手段を講じると表明。特別計画の始動を世界にアピールした。
また、この発表を受けて各国では避難計画や被害対策、迎撃手段の構想・構築をおこなっていく。


拡大

1998年7月、IAUは小惑星ユリシーズによる被害予測パターンの月次更新報告を公表した。
コモナ天文台が追跡調査を継続した42ヶ月目(1998年6月)に探査衛星が接近、撮像及び重力測定結果を総合したところ小惑星本体の組成がより鮮明に確認、ユリシーズの内部構造に空洞もしくは隙間が存在している可能性が明らかとなる。
この内容をもとにIAU天文物理学チームが予測軌道の再計算を行い、シールズブリッジ大学も検算を受託。その結果、地球の重力と小惑星の質量から換算すると、分裂したユリシーズは大別して2つのグループに離散。従来想定されていた以上の広範囲に渡り岩石の破片が地表面に分散するものと判明した。

この被害予測パターンはIAU単独で公表された。その経緯としては、FCU主導によるSTN計画の抜本的見直しをこの段階では到底行えるものではないとFCU政府及び国連議長間で合意された為だ。
それまでSTN計画では、ロシュ限界点を超えたユリシーズの分散範囲をユージア大陸中央部から半径1200~1500kmと想定し、迎撃に向けた計画を遂行していた。しかし更新された被害パターンはこれを大きく上回り、東経135度から西経30度までの子午線を貫くかたちで破片が分散すると予測された。

最大の被災予測地域は、以前と変わらずユージア大陸とされたが、北極を境にしたアネア大陸東部にも影響が及ぶ可能性があり、高度な迎撃能力を有するFCUの「ストーンヘンジ」を持ってしても対応することが不可能となった。また迎撃可能範囲を拡張した場合に生ずるであろう様々なリスクは、ただでさえ難航している国家間の調整に新たな火種を生み出しかねず、現段階でFCUが優先すべきはSTN計画全体の安定性確保と、確実な遂行を同盟国間で行う事であると判断される。

対抗

ユリシーズ迎撃のために各国は様々な手段を講じた。
「120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲」通称“ストーンヘンジ”はその代表である。ユージア大陸の古都サンサルバシオンの郊外に建造されたこの施設はFCU提唱による防衛構想、STN計画に基づいた大陸防衛型の隕石迎撃基地だ。

オーシア連邦及びユークトバニア連邦共和国は、FCUの計画する迎撃計画に参画する意思はあったものの、ベルカ戦争の戦後復興に費やす人的・経済的資源や戦後補償に関する経済的理由により十分な加勢を行うことが難しかった。この2か国は、それまでの冷戦期においてICBMや衛星搭載レーザー(SBL)等、宇宙空間を舞台にした兵器の研究開発・配備に力を注いでいた。なかでもオーシアが研究していた「大気機動宇宙機」は強烈なものであった。
両国間の関係が改善し始めたのは、ユリシーズの飛来間近の1999年頃で、両国はユリシーズ落下後の世界の復興計画及び懸念されている「微隕石群の除去」という共通の目的に向かい歩き始めた。そこで白羽の矢がたったのは大気機動宇宙機で、本来搭載する予定であった弾道ミサイル迎撃用レーザー(ABL)の代わりに破砕用ミサイルとユークトバニア製の対微小隕石高出力レーザーを搭載、戦略防衛構想(SDI)兵器を平和利用に転換するという歴史的な英断と新たな技術革新は近隣諸国に多大な影響を与えた。

ストーンヘンジに似た施設としてエストバキア連邦の「シャンデリア」があげられる。アネア大陸北部、ラーズグリーズ海峡ソーン島付近に建造されたこの施設は、多数のミサイルを搭載した「スタウロス」という巨大な弾体をレールガンにより高速射出、目標に十分接近したのち弾体からミサイルが発射され最終誘導により隕石群を破壊するというものである。
しかし、開発中の検証作業が繰り返され結果、砲身が巨大化、基部の旋回機構の開発が難航したことにより砲身部の一部のみの建造でストップしてしまう。結果的に迎撃砲としての役目を果たすことはなかった。


衝突、その後

発見から5年後の1999年7月8日、ユリシーズは地球のロシュ限界の内側を通過、1000以上の核と無数の塵に分裂したのち、地表へと落下した。
ユージア大陸では始めの2週間に50万人の命が奪われ、大陸全体のGDPにして18ヶ月分の被害を受けた。被害はユージア大陸のみならず各地で発生し、経済恐慌と難民問題がもたらされた。さらにその後数年間にわたって落ちてくる残留隕石に苦しめられることとなる。
(左)1999年7月、ホームビデオにより撮影された ユリシーズの核のひとつ
(右)エメリア首都グレースメリアから撮影された 分裂し落下するユリシーズ

衛星解析により判明したユリシーズのクレーターは、直径1マイルを超えるもので30個超であり、分裂した核のほとんどが海へ没したがユージア大陸ファーバンティ、ニューフィールド、ロスカナス、セントアーク、スカリー諸島、アネア大陸エストバキアなど人口密集地へ落下したものは甚大な被害をもたらした。


ユリシーズによる被害

ユージア大陸

シェズナ山脈 「クラシンスキー・クレーター」

一度手前の山に衝突したが、完全に威力が消えることはなく山肌を抉るように落下し形成されたクレーター。
クレーター名は天文学者ロマノフ・クラシンスキー教授の名から。

ウィスキー回廊 「ゴールドバーグ・クレーター」

ランバート山脈とアンバー山脈に挟まれたウィスキー回廊にある最大級のクレーター。直径約8.4kmに及ぶが砂漠地帯に落下したため衝突エネルギーが吸収され大規模な被害が生じなかったと推測される。

エルジア共和国 ファーバンティ「レイカー・クレーター」

衝突により津波被害を起こした他、もともと地盤の弱い地域であったファーバンティの海岸線は大規模な地殻変動が生じ水没した。

セントアーク近郊

市街地に落下した隕石のなかでは最大で、直径約4.8kmほどのクレーターを形成、壊滅的な被害をもたらした。
南東の港湾施設は無事だったものの空軍基地は壊滅、巻き上げられた土砂により幹線道路が封鎖された。


ノースポイント

ニューフィールド島「アンダーソン・クレーター」

南北に細長いニューフィールド島の東中部に形成されたクレーター。
周囲に甚大な被害をもたらしたが、南北に走る山脈のおかげで西側への被害は最小限となった。


アネア大陸

エストバキア連邦共和国

隕石の衝突により甚大な被害が生じ経済基盤が崩れた。



INFINITY Ullysses Disasterトレーラー
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英語

参考文献

  • AC04Web World「AC04の世界」
  • Usea News (Sunday,April 21,1996)
  • COLOR OF THE WORLD (Saturday June 10,2006)
  • OUR SCIENCE (September 20,1998)
  • GAZE (August 22,2003)
  • COLOR OF THE WORLD (April 10,2003)
  • Usea Today Special THE DAYS OF SHATTERED SKIES(December 24,2005)
  • ACE COMBAT 5 WORLD
  • GAZE (August 21,2008)
  • ACE COMBAT 6 用語解説
  • GAZE (January 1,1999)
  • ACES at WAR A HISTORY (P.032~P.039)

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最終更新:2019年02月13日 21:22