概要
『ウルトラクイズ』準決勝の定番ルール「通せんぼクイズ」がルーツ。4人から2人の決勝進出者を決める非常に緊迫した場面にふさわしいルールであり、とりわけ『第13回ウルトラクイズ』における死闘がクイズ愛好者に強い印象を与えた。以後、大会でも同様に準決勝相当のラウンドで使われることが多い。
通過するには連答が必要であり、ここ一番で正解を出す勝負強さが問われる。また通過を阻止する側も「
チャージ」のテクニックが問われる。
しかし第13回ウルトラクイズの例(150問以上を消費)にもあるように試合展開によっては際限なく続く恐れもある。またチャージの結果回復不可能なほど誤答がかさむ事態もあり、荒い展開になる場合もあるという問題点をはらんでいる(現に、クイズ慣れしていない挑戦者が残った第14回ウルトラクイズでは、チャージを仕掛けた挑戦者が自滅していた)。
一般的なルールの例
- 正解+1ポイント、誤答-1ポイント。3ポイント獲得すると「通過席」と呼ばれる席に着く。
- 通過席に着いた状態で正解すると勝ち抜け。自身が誤答するか、他の回答者に正解されると0ポイントになり一般席に戻る。他の回答者が誤答だった場合は通過問題を再出題する。
- 全問題が終了した場合の判定基準は、「通過席に着いた回数が多い順に上位」→「その時に持っていたポイントが多い順に上位」→「誤答が少ない順に上位」→サドンデス
アレンジルール
前記の通り荒れる要素をはらんでいるルールであることから、様々なアレンジがなされている。
- 一般席における誤答を1回休みにする(『ウルトラクイズ』でも採用)
- 通過席に着くポイントを2ポイントにする
- 通過席でのスルーを、通過席誤答と同様の扱い(一般席に逆戻り)にする(『ウルトラクイズ』でも第8回以前はこのルールだった)。
- マイナス3ポイントで「逆通過席」に着き、正解しないと失格になる
- 通過阻止に参加できる回答者を制限する(ポイントを持っている者、3択クイズに正解した者など)
- 通過席に着ける問題数を増やす(2回阻止されるまで、5問限定など)
- 通過クイズ中の一般席の誤答は、通過クイズ終了まで休み(「ワールド・クイズ・クラシック」準決勝で採用)
- 通過席に着いた回数が多いほど、一般席に戻ったときに多いポイントから再開できる(「abc」初期の準決勝で採用)
関連項目
最終更新:2020年11月07日 11:21