abc

abc(エービーシー)は、2003年より関東で開催されているクイズ大会。「新世代による基本問題実力NO.1決定戦」をコンセプトとする通り、問題は基本問題、参加者は大学生以下(詳細は後述)に限られる。

概要

社会人有志により2003年に開始され、毎年3月に開催されている。当時学生クイズ王決定戦「Man of the Year」は学生系の難問が出題されていたのに対し、abcは基本問題に回帰し人気を博した(Man of the Yearは2005年大会後に休止)。
大会名の「abc」とは、クイズのいろは=ABCという意味と、それぞれ「短文という"選択肢"」=Alternative,「"基本"問題主体」=Basic,「"古典"的アプローチ」=Classicという意味が込められている。
また、本大会と平行して団体戦(EQIDEN)が開催されるのも大きな特徴の一つである。
大会は年々参加者を増やし、2019年には800人を突破。多くの学生プレイヤーの目標となると共に、テレビの取材が入るなどクイズ界の中で大きな位置を占めている。
その一方で、多くのスタッフを必要とすることもあり、近年は運営の維持が大きな課題となっている。

2010年の「eighth」より、コース別以降を中心に大幅なルール改定が行われた。
2011年の「ninth」は東日本大震災の影響により8月に延期された。参加資格については当初の開催日である3月現在の学年等を基準とする。
2017年の「15th」「EQIDEN2017」はファミリー劇場で放送された。
2020年以降はライブ配信が行われている。

「18th」について

2020年の「18th」は新型コロナウイルスの影響により開催は8月に延期され、以下の対応がとられた。
  • 会場のキャパシティ削減により、EQIDENは中止とする。
  • 「100問四択クイズ」をweb上で7/11~12に開催し、上位200名のみが8/16の大会会場に入場して「100問筆記クイズ」を受験できる。
    • 本来開催予定だった(2020年3月)時点で大学4年生だった者のうち、17thの100問四択クイズにて上位100名にランクインしていた者(最大34名)はシードとして参加資格を付与する(この人数は200名の中に含む)。
    • 200名の中に不参加者が発生した場合は201位以下から繰り上げ(結果的に75名が繰り上げ資格を得た)。
  • Extra Roundは以下の3ステップとする。
    • 1st stepの読み上げクイズは1R敗退者のみで行い、残り人数が20名以下になった時点で2nd stepに移行。
    • 2nd stepは3Rまでの敗者40名+1st step通過者を6組に分けて早押しクイズ3問正解で勝ち抜け・誤答は即失格。各組2名がFinal step進出。
    • Final stepは早押しクイズ5問正解した1名が準決勝進出、誤答は即失格。

レギュレーション

出場資格は、以下の2つのいずれかを満たした者とされている。
  • 開催年の3月1日時点で大学or専門学校連続在学4年以下であること。ただし、一度社会人になった経験を持つ場合、この条件は満たさない。
  • 開催年の4月1日時点で22歳以下であること。一度社会人になった経験があっても22歳以下であればこちらの条件を満たす。
2番目の条件により、大学中退者や浪人生、飛び級の大学院生、海外の大学卒業者などが出場したことがある。また仮面浪人などの場合はスタッフにより個別に判断される。
このレギュレーションは「abc基準」として多くの学生向け大会を中心に活用されている。

企画内容

 全て一問一答形式。またペーパー以外は全て早押しで行われる。

1R:ペーパークイズ (全体→48)

問題は、番号が進むにつれて難化する。同点の場合は「1問目からの連続正解数→抽選」で判定。

16th以降

 4択100問マークシート+筆記100問の計200問。制限時間は各20分(19thまでは2つ合わせて40分)。
 全員の採点が行われるのは4択のみで、「4択上位200名(16・17thは100名、19th~21stは150名)+ボーダー上の同点者」のみ筆記の採点を行う。
 「筆記の得点」の上位48名が2R進出。同点の場合は4択の得点順(4択も同点時の基準は上記の通り)で判定。

10th~15th

 150問、マークシート形式の4択クイズ。制限時間は25分。

9th以前

 100問筆記クイズ。制限時間は20分。

2R:連答つき5○2×クイズ ((12→5)×4)

 ペーパー1位~4位(各組1位)は3○、5位~12位(各組2〜3位)は2○、13位~24位(各組4〜6位)は1○を持った状態からの5○2×。
 連答*1は、fourthまで:即勝ち抜け/fifth〜:+2○。
 22ndからは2連答した時点で連答権は消滅する(3連答目では1ptしか入らない)。

3R:コース別「Number 10」 ((5→2)×4)

 以下の4コースによるコース別。行われる順番は、都度抽選で決定される。*2
 出場者は会場内所定の場所に優先順位(2R勝ち抜け順→その中でのペーパー順)の高い順に整列。
 形式が決定した後、10秒(16thまでは30秒)の間に参加するかどうかを決定し、参加する場合はネームプレートを掲げる。
 プレートを掲げている者のうち優先順位の高い順に5名が参加。5名に満たない場合は掲げていない者のうち優先順位の低い順に補充。
 16thまでは1コースごとにエントリーを行って参加者を決定していたが、17thからクイズを行う前に全コースの参加者を決定する形に変更された。
 4つのコースは共通して15分間限定で行われ、勝ち抜け2名が出ていない場合は形式ごとの基準により勝者を決める。

大会 開催形式
1st~7th 10by10 10up-down 10○10× 10hits Combo
8th~10th 10○10休
11th~19th Swedish 10
20th~ Freeze10

10 up-down

10by10

Freeze10(20th〜)

10問正解で勝ち抜け。
誤答の場合、n回目でn回休みとなる。

Swedish 10(11th~)

10問正解で勝ち抜け。
誤答の場合、そのときの正解数に応じて加算される×の数が異なる。
0○の場合は1×、1~2○の場合は2×、3~5○の場合は3×、6~9○の場合は4×が加算される。10×以上で失格。

10○10×(1st〜19th)

10○10休(8th~10th)

10hits Combo(1st~7th)


敗者復活 Extra Round(敗者全体→1)

18th~

 1st Stepの読み上げ筆記のみルール変更となる。
 まず10問をまとめて読み上げる。
 解答発表後、10問連続正解者が12名以下の場合は9問連続正解、8問連続正解と順番に正解者を確認していき、残り人数が12名を下回る最小の連続正解数時点をもって2nd Stepに移行する。
 12名以上残っていれば11問目以降を出題する(最大20問目まで)。11問目以降は1問ずつ解答を発表し、残りが12名以下になった時点で2nd stepに移行。

10th~17th

 2段階に分けて行う。
 1st stepは15問の読み上げ筆記クイズを行い、正解者が勝ち残り不正解者は失格となる(復活者が出ない可能性もある)。
 残りが12人以下になった時点で2nd stepの早押しクイズに移行。5問正解で敗者復活。誤答は1回で失格となる。

9th以前

 「Another 10」という題名で、途中まで団体戦と並行して別室で早押しクイズが行われていた(人数の絞り方は毎回異なる)。
 全体をいくつかの組に分け、段階的に勝者を決定。誤答は全てのセットに於いて1回で失格(1st除く)。
 団体戦準決勝終了後にステージ上で最終段階が行われ、規定の正解数を重ねた1人のみが準々決勝に進出する。

4R:4セット制タイムレース「Seven Two Zero」 (9→4)

 7thまで実施。各セット3分限定のタイムレース
 得点ルールは、1セット目が【+1-1】、2セット目が【+1-2】、3セット目が【+2-1】、4セット目が【+2-2】。
 それぞれのセットでトップの1人が勝ち抜け。最下位の1人が失格となる(ともに同点の場合は1○1×で決着)。
 ポイントは全て以降のセットに持ち越しとなる。

準決勝

8th以降:3セット制タイムレース「Nine-Hundred」 (9→3)

 各セット5分限定のタイムレース。
 得点ルールは、1セット目が【+1-1】、2セット目が【+1-2】、3セット目が【+2-2】。
 それぞれのセットでトップの1人が勝ち抜け。下位2人が失格となる(ボーダーで同点の場合は1○1×で決着)。
 ポイントは全て以降のセットに持ち越しとなる。

7th以前:abcゲートクイズ (4→2)

 4人による通過クイズ。4ポイントで通過席に行くことが出来る。通過席にいる状態で正解すれば勝ち抜け。ただし、他のプレイヤーに正解されたり、自分で誤答した場合は通過失敗。通常席に戻る。その際、1回目の通過失敗後は1ポイント、2回目後は2ポイント、3回目以降は3ポイントのアドバンテージを持つ。
 誤答は1ポイント減点だが、0ポイントでの誤答は×が付き、3×で失格となる。

  • 1stでは「abc風通過クイズ」で、3ポイントで通過席となる以外はほぼ上記ルールと同じ。また、この回に限り、ポイントごとにテーブルと早押しボタン4台を設け、ポイントが変わるたびにプレイヤーが移動するという方式で行われた。
  • 2ndでは「通過クイズ」で2ポイントで通過席。-3ポイントで失格。通過席での問題は当日配布された問題集に掲載された通常問題とは別に50問用意されていた。

決勝

 出場者1名につき2名まで「セコンド」を一緒にステージに上げさせることができる。セコンドは各セット終了ごとに20~30秒間サポートを行える。

8th以降:トリプルセブン(3→1)

 セット獲得制の早押しクイズ。
 各セット7問正解で1セット獲得となり、3セット先取。
 誤答は8th~21stまではセットごとにnセット目n回でそのセットの解答権を失う(1セット目7○1×、2セット目7○2×・・・7セット目7○7×)。
 22ndからは全セットで3回でそのセットの解答権を失う。
 2名が解答権を失った場合は残る1名がそのセットを獲得する。

1st・2nd:バレーボールクイズ/3rd~7th:テニスクイズ (2→1)

 セット獲得制の早押しクイズ。
 バレーボールクイズは15ポイント制で2セット先取。
 テニスクイズは4ポイント制で6セット先取。デュースの場合は2ポイント差がつくまで継続。
 誤答は相手のポイントとなる。7thでは初めて優勝が相手の誤答により決定した。

各種データ

大会名 開催日 会場 参加人数 優勝者 決勝進出者 ペーパー1位
abc ~the first~ 2003年3月30日 ティアラこうとう 125人 片岡桂太郎
(慶應義塾大4)
古川洋平
(立命館大1)
古川洋平
(立命館大1)
abc ~the second~ 2004年3月21日 一橋大学国立キャンパス 166人 古川洋平
(立命館大2)
石野将樹
(早稲田大1)
古川洋平
(立命館大2)
abc ~the third~ 2005年3月21日 江東区総合区民センター 188人 古川洋平
(立命館大3)
米谷聡史
(東北大4)
石野将樹
(早稲田大2)
abc ~the fourth~ 2006年3月19日 板橋区高島平区民館 229人 古川洋平
(立命館大4)
宮川敬
(北海道大4)
宮川敬
(北海道大4)
abc ~the fifth~ 2007年3月21日 川崎市産業振興会館 269人 田村良平
(横浜国立大4)
石野将樹
(早稲田大4)
田村良平
(横浜国立大4)
abc ~the sixth~ 2008年3月23日 川崎市産業振興会館 263人 定森洋人
(北海道大4)
大美賀祐貴
(早稲田高2)
定森洋人
(北海道大4)
abc ~the seventh~ 2009年3月22日 サンピアンかわさき 319人 大美賀祐貴
(早稲田高3)
廣海渉
(京都大1)
隅田好史
(東海高3)
abc ~the eighth~ 2010年3月21日 サンピアンかわさき 392人 隅田好史
(京都大1)
越島傑(一橋大4)
大美賀祐貴(早稲田大1)
隅田好史
(京都大1)
abc ~the ninth~ 2011年8月20日 大田区民センター 451人 青木寛泰
(開成中3相当)
廣海渉(京都大3相当)
鳥居翔平(千葉大4相当)
隅田好史
(京都大2相当)
abc ~the tenth~ 2012年3月18日 サンピアンかわさき 492人 廣海 渉
(京都大4)
大美賀祐貴(早稲田大3)
青木岬平(一橋大4)
廣海渉
(京都大4)
abc the11th 2013年3月24日 大田区民センター 532人 隅田好史
(京都大4)
山本達也(首都大東京4)
青木寛泰(開成高2)
隅田好史
(京都大4)
abc the12th 2014年3月23日 横須賀市文化会館 大ホール 614人 青木寛泰
(開成高3)
佐谷政裕(早稲田大2)
李泰憲(東京大1)
武富康朗
(東京大4)
abc the13th 2015年3月22日 埼玉会館 大ホール 644人 青木寛泰
(東京大1)
荻田直道(東京大2)
池内敦(開成高2)
原滉明
(千葉大2)
abc the14th 2016年3月20日 和光市民文化センター サンアゼリア 668人 佐谷政裕
(早稲田大4)
長井和也(早稲田大4)
吉原主税(開成高1)
萬谷祥輝
(大阪大4)
abc the15th 2017年3月19日 和光市民文化センター サンアゼリア 727人 鈴木淳之介
(東京大4)
原滉明(千葉大4)
加瀬主税(東京医科歯科大1)
浅間匠
(慶應義塾大4)
abc the16th 2018年3月18日 埼玉会館 大ホール 775人 加瀬主税
(東京医科歯科大2)
折井悟(京都大4)
池内敦(東京大2)
水上颯
(東京大4)
abc the17th 2019年3月17日 和光市民文化センター サンアゼリア 848人 吉原主税
(京都大1)
西村優樹(大阪大4)
宮原仁(京都大3)
中江一統
(京都大4)
abc the18th 2020年8月16日 八千代市市民会館 633人※ 加瀬主税
(東京医科歯科大4相当)
川田耕太郎(大阪大4相当)
寺内一記(東京大3相当)
吉原主税
(京都大2相当)
abc the19th 2021年3月20日 カルッツかわさき 409人 寺内一記
(東京大4)
吉原主税(京都大3)
上野李王(東京大1)
吉原主税
(京都大3)
abc the 20th 2022年3月20日 カルッツかわさき 633人 鈴木幸多朗
(京都大4)
倉門怜央(東京都立大3)
吉原主税(京都大4)
吉原主税
(京都大4)
abc the 21st 2023年3月19日 大宮ソニックシティ 834人 東問
(東京都立大3)
押切真大(京都大2)
植木陽平(早稲田大4)
長野春太
(京都大4)
abc the 22nd 2024年3月16日 八千代市市民会館 830人 松﨑颯樹
(京都大1)
高橋響(早稲田大4)
上野李王(東京大4)
松﨑颯樹
(京都大1)
abc the 23rd 2025年3月16日 大宮ソニックシティ
  • ※18thの参加人数は100問4択クイズの受験者数。当日の参加者は158人。

主な関連大会

ABC

学生主催による社会人向けの同趣旨の大会。「ラージABC」と称される。
ABC(社会人向け大会)を参照。

abc senior

2020年1月12日に30代以下有志主催により「abc senior the 1st」が開催された。(公式サイト)
参加資格は「1980年4月1日以前の生まれ」となっており、浪人していない限り「abc ~the first~」に参加資格がなかった人を対象としている。

大会名 開催日 会場 参加人数 優勝者 決勝進出者 ペーパー1位
abc senior the 1st 2020年1月12日 小松川区民館 107人 為季正幸(岡山県) 神野芳治(長野県)
土橋史幸(静岡県)
田中健一(神奈川県)

abc-west

関西で開催年度の「関西地区大学4年生インカレサークル」の主催によって不定期に開催されている。
「west」を名乗っているが、地域による参加制限はなく関東からの参加者も多くいる。
大会名 開催日 会場 参加人数 優勝者 決勝進出者 ペーパー1位
abc-west 2016年2月28日 キャンパスプラザ京都 134人 北村諒太
(京都大3)
中岡啓将(神奈川大2)
水野一希(慶應義塾大2)
武藤大貴
(名古屋市立大4)
abc-west 2nd 2019年3月3日 大阪市立北区民センター 118人 川田耕太郎
(大阪大3)
吉原主税(京都大1)
池内敦(東京大3)
吉原主税
(京都大1)
abc-west 3rd 2021年3月14日 池田市民文化会館 98人 吉原主税
(京都大3)
下山航(東京大4)
植木陽平(早稲田大2)
吉原主税
(京都大3)

abcの形式やコンセプトを取り入れた主な大会


関連項目


外部リンク

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最終更新:2024年03月31日 10:52
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*1 他人の正解・自身の誤答で消滅。スルー・他人の誤答では継続

*2 14thまでは司会者がその場でくじ引きを行い、15th以降は得点表示システムによる電子抽選。