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 ある作家に曰く――。

 臆病な自尊心と、尊大な羞恥心は人を虎に至らしめる。

 ならば、彼女はきっと――。


  ◇ ◆ ◇


 黒のジャケット――軍服を連想させるブレザーに身を包んだ少女が、走る、走る、走る。

 夜の森。黒い森。
 都会という名の監獄。身を横たえし建造物が断崖をなし、帳が漆黒の森を作るその中。
 棚引く色褪せた銀髪。翻るスカートの裾。太股を撫で蹴る空き地の雑草。汗の浮かんだ額――。
 彼女は虎を求めていた。

(マウスじゃなくていい……パンター、ティーガーでもあれば……)

 しかし、実在の獣に非ず。彼女は動物の名を冠した戦車を求めて疾走する。

 その名を逸見エリカ。
 戦車道、という――かつての大戦期に設計・運用された戦車と実弾を用いた武道/乙女の嗜み/鋼鉄と硝煙と油の青春――
 そんな武道の強豪校の、副隊長を勤めていた。
 そう――それが彼女。それが逸見エリカ。

(なんなのよ……! なんなのよ、これは……!)

 今の彼女は虎ではなく、ただ追い立てられるネズミに等しい。
 焦燥に乾いた吐息が矢継ぎ早に喉を通り、恐怖に戦いた呼気が口角から零れ出す。
 急かされるように、建設途中のビルへと逃げ込む。逃げる獲物というのはそういうものだ。



 どこかおかしいと思っていた。

 級友と過ごし、自宅に戻り、趣味のボクササイズとネットサーフィンを行う日々。
 平穏で代わり映えのしない毎日。
 級友からは青春たる恋への憧れを訊き、或いは大仰に趣味の話をして、時には遅刻を諫めて、皆で帰り食事をとって笑う毎日。
 女学生ならそうあるべしと――そんな毎日。

 どこかが欠けている。

 本来その位置にいるべきは彼女ではなく、他の誰かとでもいうべきか。
 本来その日常にあるべきは平穏ではなく、他の何かとでもいうべきか。
 何よりも本来――――彼女の心に座りたるは、穏やかな日々に肩の力を抜く事ではなく赤く焦げる焦燥ではなかったのか。

 その感情に名前はない。

 ただ、何かが欠けていると――彼女はそう思ってやまなかった。その果て。
 その果て彼女は見つかった。見つけてしまった。見つかってしまった。
 始まったのは襲撃であり、そして始まったのは闘争/逃走だ。


「よくやった。これでもう、逃げ場はないな」

 追い詰められたその場所は、建設中のマンションだった。
 張り巡らされた剥き出しの鉄骨。雨風を避けるためのシートが壁の代わりとなり、夜風にはためく。
 未だその身を為さない壁は剥き出しで、格子に切り取られた空間の向こうに臨むは夜景。
 砕けた金属片が墨絵めいた夜の蒼をなぞり、怪しく己を主張するそこ。

「……っ」

 逸見エリカを追い詰めた影が、鉄骨から姿を現す。
 よれたスーツ姿。草臥れたとか、疲れ切ったとかそんな感想が付きまとう平凡な男。
 どこにでもいる凡骨の、印象に残らないその頬が僅かに揺れて――

「少し、“愉しむ”時間がありそうだ」

 ネクタイに差し込まれた指。うっとおしいとばかりに男は身を揺らして、己の拘束を緩めていた。

 粘ついた視線。
 胸のあたりを照準し、吊り上がった頬。おぞましい笑み。
 これが何かとは知れないが。
 その果てに何があるかなんて、何よりも判り切った事であろう。

 一歩。男が踏み出した。
 一歩。本能が悟った。生物としての定めに諦観を齎した。
 一歩。エリカは腰を折った。
 一歩。死出の道となる十三階段。
 一歩。浮かび上がる汗を張り付けた太ももが、別人のものに感じられる。
 一歩。鋼鉄の戦が車に勝るとも劣らない絶対の敵。
 一歩。指が震える。
 一歩。ならば彼女に与えられるのはただ一つの必然。
 一歩。処刑の時は今、僅か――。

「――――」

 無言。沈黙。

 死の瞬間というのはそういうものだ。処刑に臨む罪人というのはそういうものだ。
 世界はあらゆる意味を失う。
 籠められる感情を、主観を殺し、ただあるがままにそこにある静寂。

 ああ――なんと美しいものか。深淵なる宇宙の沈黙の果てのように。連なる星を進むかの如く。
 世界は、輝いて見える。
 静かで、どこまでも美しい。死を臨む心の平穏は、あらゆる雑念を捨て去り、万物をただ万物として見定めさせる。
 そこにはもう、余分など存在しない。

(死にたくない……)

 ――否。

(こんなところで、終わりたくない……終われない……終われないのよ……!)

 あらゆる絶望のその果てに感情が飛び去るその中にあっても、彼女の元には一つの思念が揺らめいた。

 目標。目的。
 逸見エリカという船が、見定めるべき灯台の明かり。

(だって、私はまだ――――)

 彼女が目指した果ては、こんな場所で苦痛と汚辱の果てに臨まぬ死を迎える事だろうか。
 彼女が進む地平とは、こんな空間で凌辱と無念の最中に生を手放す事だろうか。
 彼女が辿り着く深淵とは、こんな時間で絶望と屈辱の内に意志を打ち捨てさせられる事だろうか。

 否。断じて――――――断じて、否!

 彼女が目指すのはただの一つ。
 遠き星。星の果て。
 己の理想とする完璧さ。絶対的な憧憬と尊念の果てを体現したと思える女性。
 そして何よりももう一人――そんな完璧さを補完できる人間。また彼女も輝けると知った女性。己を見捨てた宇宙船の筈が、また煌々と輝く星と代わった。

 その星は大きく。
 光は屈辱の味となり、音は焦燥の匂いとなる。香りは怒りの姿であり、手触りは崩壊の音である。

(そうよ、私はまだ――――)

 誰でもなく己自身に誓ったではないか。
 そんな星のところへ。必ず行くと。そこまで終われないと。

 そうとも――――

(まだ、一度もあの子に勝ってないのに――――ちゃんと肩を並べてないのに――――!)

 ――――――――――我が赴くは星の群!


「ほう? 絶望の淵にあっても、まだ雪辱を願うか。未だに足掻くか」

 姿は見えずとも、響く声。

「希望でもなく絶望でもなく、おまえが見定めるのは果てなき背中への憧憬と対等か」

 噛み締めるように。ただなぞるように。
 或いはそれは客観的に眺める読者の言葉であり、或いはそれを俯瞰的に見下ろす作者の言葉であり――。
 また或いは、既に終わった物語の登場人物めいた情熱なき呟き。

 戸惑い顔を上げるエリカに構わず、或いは相対する敵を気にせず漏らされた響き。

「雪辱……」

 突如、変調――。

「ククククク、フハハハハハハハハハハ!」

 宙に充ちたるは高らかなる哄笑。
 その声の主は、逸見エリカの窮地にあっても、なお笑う。
 いたいけな細腕の、未だ年若き少女の危機というのにただ笑うのだ。
 心底愉快であると! 皮肉が利いていると!

「オレの役割も終わったかと思ったが、なるほど……なるほどな! これだから世界というのは憎々しい! そうとも、実におぞましい!」

 腹の底から痛快だと、堪らないと謳う声。
 しかし、其れは哄笑にあって嘲笑に非ず。その笑いは、決して彼女を嘲る為に為されたものではない。

 いや――というよりは、むしろ――……

「その怒り! その妬み! その苦しみ!」

 蒼黒い炎。
 籠められたのは彼女への好意。親近感。喜色。嘲弄の為でなく、その笑いに含まれたるは親しさの発露。
 エリカへと迫る弾丸を打ち払う、鬼火めいて揺らめくその炎に込められた名は――

「――いいだろう、おまえは人間だ! おまえこそが人間だ! 千の聖人が否定しようと、万の英雄が拒絶しようと! 確かにこのオレが、モンテ・クリストが聞き届けた!」

 赤の激怒に非ず。

 緑の嫉妬に非ず。

 白の義憤に非ず。

 その名を人は――

「エクストラクラス:復讐者(アヴェンジャー)……喜べ、女。おまえの雪辱はオレの恩讐を呼び起こした」

 ――――“恩讐”と、そう呼んだ。



 彼女の前に現れた人型。幅広帽を被り、方々に乱れ叫ぶ白髪。コートに身を包んだ長身。
 夜の森が如く黒く濁った雰囲気を漂わせながらも、鼻を挟んで二つ揃った目だけが炎めいて爛々と輝く青年。

 彼こそは、恩讐の代名詞。
 この世で最も高名な復讐者――其れはあらゆる不屈そのものであり、延いては絶対なる復讐を為したもの。
 恩讐のその果てに辿り着いた男の虚影。かつての肖像。
 絶望を踏破し、慟哭を咀嚼し、魂を打ち据える監獄を突破し、無実の己を失墜させた怨敵を討ち取らんべく邁進したもの。

 ――サーヴァント、クラス:アヴェンジャー。

 またの名を……

「モンテ、クリスト伯……」

 呆然としたエリカの呟きを背に受けて、アヴェンジャーのクラスのサーヴァントは愉快とばかりに声を張り上げる。

「そうだ! そうとも! 覚えておけ! それが、おまえの声が呼び覚ました毒の炎の名だ! 恩讐を呼び覚ます魂の熱だ!」

 誇るがいいと溢された笑いは、彼女へのはなむけか。それとも憐憫か。
 ただ一つ――判りきっている事がある。
 エリカを背中に庇ったアヴェンジャーが、徐に敵を照準する。

「……さて、貴様にはオレがどう見える?」

 ひいと、悲鳴を上げた敵マスター。
 先程までエリカをいたぶり、その魂を陵辱せんとしていた姿はどこにもない。
 彼は、得体の知れぬその眼前の“黒い靄”に恐怖していた。

 何も見えぬ。何も判らぬ。何も知れぬが――――線対称に炯々と揺らめく双眸だけが覗ける。
 如何なる運命の手がこれを形作ったのか、如何なる奇跡の眼がこれを産み出したのか。
 それとも知れぬ、恐怖の対称形。

「さあ、指示を出せマスター。おまえの雪辱の価値を、オレに示すがいい」

 黒の炎が翻る。
 蒼の茨が空気に弾け、無人の一室に膨張する。

 ――高速。
 疾駆する蒼の憤怒が、空間ごとサーヴァントを一閃した。
 子供が乱暴に筆を走らせるように、一条の鬼火めいた揺らめきが敵の身体を打ち据え跳ね上げる。

 高笑い。両手から噴出する炎熱の砲弾が、幾重に渡り肉体を攻め据えたそこで、煙から突き出された右手。
 握った頭部。焼き上げられる顔面。
 苦悶の呻きもさながらに、アヴェンジャーの右腕は頭部ごと敵の悲鳴を沈黙させた。
 砕けたコンクリート。埋もった頭とその四肢の輪郭が蛍光を帯び、立ち上る燐光と共に冴えたる夜の闇に薄れていく。
 片膝から立ち上がったアヴェンジャーの視線のその先は、恐慌に身を震わせる敵マスター。

「そうだ。おまえがオレに見出したものは正解だとも。それが与えられる答えだ」

 恩讐とその障害が相対する事は、滅びを意味する。
 どちらかが生き、どちらかが死ぬ。――そんな虚無こそが恩讐の齎す最大にして唯一の法理。

 そして、この場で言うならば――

「絶望せよ。それがその行き先に残された、唯一のものだ」

 生き残るのはただ一組と、決まっていた。

 ◇ ◆ ◇


「聖杯……戦争……」

「オレも真っ当な聖杯戦争に覚えはないが、確かにそうだ。おまえがいる場所はその舞台だ」

 エリカの脳に流れ込む情報――――魔術――サーヴァント――聖杯――聖杯戦争――令呪。
 己が置かれた苦境への理解。
 同時に漏らされたのは、ただの一言。

「なんなのよ……」

 砕けたガラス片に顔を映して、エリカは呟いた。

 片手で持ち上げたその前髪の下。或いは左右の髪を寄せれば見つかる。
 さながら虎のように。
 エクストラクラスを召喚したその代償だろうか。彼女の令呪は本来浮き上がる手の甲ではなく、彼女の顔に位置していた。
 特に酷いのは額のそれだ。♀――Oに相当するのだろうか――を含んだ意味ある単語となっていた。
 思わず顔を顰めずにはいられないほどの、忌々しい呪い。

 髪に隠す事は出来るだろう。
 しかし――感情が高ぶり使用したなら、浮かび上がる事は隠せない朱の入れ墨。
 醜き、怒りの、虎の――――恐怖の対称形。
 エリカの漏らした言葉に、彼女へと背を向けたままアヴェンジャーは鼻を鳴らした。

「“何”だと? 愚問だな、マスター。おまえ自身で答えを口にしている」

 彼がその瞳の先に映したものは街の火。この場において、いと名高きイフの塔を為す牢獄環境。



「答え、ですって……?」

「そう、戦争! 戦争と名が付く以上、決まっているだろう!
 己が欲望の為に他者を喰らう! 己が渇望の為に他者を蹴落とし、己が願望の為に他者を踏みにじる!
 そうとも、ここはそんな人間の集まりだ。あらゆる災厄の吹き溜まりだ! その怨嗟が手足に絡まり、その焦燥が身を焦がし、その哀願の悲鳴が魂を腐らせる!」

 ――戦争。

 エリカとしても認識はしている。彼女の行う戦車道は競技として純化しているが、その大本は破壊と死だ。
 即ち効率的に、如何に自分が殺されず、如何に相手を殺しきるか。
 生あるが故に人類が至った一つの答えが砲撃という鋼の矢であり、戦車という鉄の鎧である。
 しかして、彼女の知りえた知識は、育んだ経験は元来はすべて人を殺す為に用いられるべくして成立したもの。
 眉を寄せ俯く彼女を、肩越しに見やるアヴェンジャー。

「そんな場所で、果たしておまえはどこまで正気でいられる? おまえはおまえの雪辱に辿り着けるかな?」

「……っ」

 拳を握る。
 唇を噛むエリカをしばし沈黙で見詰め、しかしアヴェンジャーは思い出したように一言。

「さて、おまえが何を見るのか……何を得て、何を失うかはオレが語るものではない。それはオレの役目ではない」

 裁定者に非ず。その言葉は傍観者の如く。

「だが一言……この言葉を送ろう」

 されども静かに籠められた感情は、決して彼女を見捨てんとしたものではなく。

        Attendre et esperer
「――――“待て、しかして希望せよ”」

 噛み締めるように、逸見エリカへと差し出された。


【クラス】
 アヴェンジャー
【真名】
 巌窟王 エドモン・ダンテス@Fate/Grand Order
【ステータス】
 筋力:B 耐久:A+ 敏捷:C 魔力:B 幸運: 宝具:A
【属性】
 混沌・悪
【クラススキル】
 復讐者:A
  あらゆる調停者(ルーラー)の天敵であり、痛みこそがその怒りの薪となる。
  被攻撃時に魔力を増加させる。
 忘却補正:B
  復讐者は英雄にあらず、忌まわしきものとして埋もれていく存在である。
  正ある英雄に対して与える“効果的な打撃”のダメージを加算する。
 自己回復(魔力):D
  この世から怒りと恨みが潰える事がない限り、憤怒と怨念の体現である復讐者の存在価値が埋もれる事はない。
  これにより、魔力に乏しいマスターでも現界を維持できる。
【保有スキル】
 鋼鉄の決意:EX
  忌まわしき牢獄シャトーディフを抜け出し復讐を成し遂げた強靭な精神力。
  ランクに応じて精神的な攻撃を跳ね除ける効果を持つ……筈なのだが。
  本来なら物理的な意味を持たないスキルであるが、アヴェンジャーの場合、後述の宝具の効果によりスキル内容が追加。
  自身の筋力・耐久力を一時的にスキルランクに合わせて増幅させる。
  また単純に物理的な意味合いよりも最悪の環境下での長い年月という心を崩壊させる難攻不落の監獄を突破した、
  困難に挫けぬ精神を肉体に反映し、宝具を含むあらゆる“無敵状態”を突破しダメージを与える。
 黄金率:A
  人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
  Aランクの場合、「一生金に困ることはなく、大富豪でも十分やっていける」。
  エドモン・ダンテスは復讐劇においてその名に関する、モンテ・クリストの財宝を手に入れた。
 窮地の智慧:A
  戦闘に限らず、窮地に於いてに自身にとって最適な展開を「見出す」能力。
  本来なら物理的な意味を持たないスキルであるが、アヴェンジャーの場合は後述する宝具の効果によりスキル内容が追加。
  一時的に己自身へ与えられる弱体を緩和し、恩讐者の思い描いた平穏や繁栄を破綻させた逸話から、宝具の発動を一時的に妨害する。


【宝具】
「巌窟王(モンテ・クリスト・ミトロジー) 」
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人

 彼は復讐の化身である。基本7クラスの何れにも当てはまらず、エクストラクラス・アヴェンジャーとして現界した肉体は、その生きざまを昇華した宝具と化した。
 強靭な肉体と魔力による熱量攻撃。自らのステータスやクラスを隠蔽、偽の情報を見せることも可能。靄に包まれている風に姿を隠す事も。
 常時発動型の宝具。真名解放の効果も存在するが、詳細は不明。
 この宝具により、生前の生きざまに関するスキルは彼自身の肉体に効果を及ぼす。


「虎よ、煌々と燃え盛れ(アンフェル・シャトー・ディフ)」
 ランク:A 種別:対人・対軍宝具 レンジ:1~20 最大補足:1~100人

 地獄の如きシャトー・ディフで培われた鋼の精神力が宝具と化したもの。
 肉体はおろか、時間、空間という無形の牢獄さえをも巌窟王は脱する。
 超高速思考を行い、それを無理矢理に肉体に反映することで、主観的には「時間停止」を行使しているにも等しい超高速行動を実現するのである。


【weapon】
 魔力による熱量攻撃。青黒い炎の束となって現れる。

【人物背景】
 世界に名だたる復讐譚「巌窟王」の主人公、エドモン・ダンテス。
 悪辣な陰謀が導いた無実の罪によって地獄の如きイフの塔(シャトー・ディフ)に投獄され、しかして鋼の精神によって絶望せず、
 やがてモンテ・クリスト島の財宝を得てパリへと舞い降り──フランスに君臨する有力者の数々、すなわちかつて自分を陥れた人々を地獄へと引きずり落としたという。
 原典の海の男エドモン・ダンテスは復讐劇の果てに悪性を捨てたが、サーヴァントとして現界した彼は復讐鬼の偶像であり続け、
 それ故に彼は己が原典のエドモン・ダンテスではないと考えている。

【聖杯にかける願い】
 なし。聖杯にではなく彼自身の望みもあったが、それも解消している。
 詳しくはFate/Grand Order 監獄塔に復讐鬼は哭く を参照の事。
 このたびでは単なる導き手のファリア神父をなぞるのではなく、
 “雪辱”という恩讐にも似た感情を持ったマスターを、ただの一度も勝利していないマスターをその先達として見極める方針。

【運用】
 魔力による熱量攻撃、高速起動、短時間の飛翔、空間跳躍に光速による多重分身と直接的な戦闘方法は多彩。
 基本的に傲岸不遜で上から目線の尊大な物言いをする彼だが、マスターへは世話焼きな面を見せる。恐らく基本的に人間大好き。
 偏っていたり、(どこか的外れな)主観が入り混じったりするが、敵サーヴァントへの分析もマスターへと投げかける。
 彼自身の人物背景から、苦境にあっても己を貫き行動する人間に対しては称賛と援護をやめようとはしないので、マスターは努その事を忘れずに。


【マスター】
 逸見エリカ@ガーズル&パンツァー及び劇場版並びにスピンオフ「リボンの武者」

【能力・技能】
 戦車道という第二次大戦中の戦車を用いた(死者が出る可能性を局限された)武道を納めている。
 常人よりも戦術や戦略は得手しているところであり、また、一定値の近代兵器の運用・直面に慣れている。
 趣味はボクササイズ。多少運動は行える。ネットサーフィンが趣味の事からそちら方面からの情報の収集も見込める。
 もちろん、こちらは専門家ではなくあくまでも趣味の範囲。

【weapon】
 なし

【ロール】
 高飛車というか傲慢というか一言多いというか噛みつきたがりというか、斜に構えつつ短気で感情的で高慢な人物。

【人物背景】
 黒森峰女学院という戦車道の強豪校、その副隊長を務める。
 隊長である西住まほには心服し、その元で戦車の運用を行っている。
 彼女より以前の副隊長であり、そして尊敬する隊長の妹であり、その選択が連覇の阻害原因となってしまい、
 挙句逃げるように転校してしまって、その後別の学校で戦車道の隊長として返り咲いた西住みほには屈折した感情を抱く。
 なお、テレビ版本編では嫌味を言うもののほとんど会話は成り立っておらず、直接対決の機会にも恵まれなかった。

【令呪の形・位置】
 顔。虎の文様が如く目の下の両頬に位置する隈取りと、額に位置する♀が含まれた文字の計三画の縁取り。

【聖杯にかける願い】
 勝ち残り、生き残り、この場を脱して西住まほ・西住みほの元に戻る事が目的であり、聖杯は副産物に過ぎない。

【方針】
 とりあえず情報を収集する。知らぬ事には戦いにならない。

【参戦時期】
 スピンオフ作品、リボンの武者4巻時点。
最終更新:2016年05月04日 14:16