04.古傷
そうこうしている間にシャクラーに追い付かれた
大きな口をあけジリジリと近づいてくる
「シャー!!!!」
「マスター!!!!!!!」
さくらとチャトは悲鳴を上げながら目を瞑る
ザシュ!!
さくらが目をゆっくりと開けると
シャクラーの頭にクレイモアを突き刺した旭がいた
「大丈夫か!」
声をかけ2匹が頷くのを見て安堵の表情を浮かべ
足元のシャクラーに目をやる
「・・・・・・・惜しかったな、だが終わりだ・・・・・!」
突き刺さったクレイモアを持ち
そのままブランディッシュを放つ
シャクラーの身体は大きく傾き
粉々に砕け散る
旭の怒りとも取れる一撃が
シャクラーの形すらもなくしたのだろう
クレイモアを地面に突き刺した旭の前に
さくらとチャトが駆け寄ってくる
「マスター、門が・・・・・開かないの!」
「3人なら何とかなる!!押すぞ!!」
息を合わせて3人で門を押す
当初2匹ではビクともしなかった門も
旭が加わった事で
少しずつではあるが開き始めた
しかしその状況をシャクラー達が
黙ってみているわけではない
門を一生懸命に押している3人をチャンスと見て
総攻撃を仕掛けようとして向かってきた
気配を感じ焦る3人
門の中に入るのが先か
それとも
最終更新:2009年12月05日 00:28