外部被ばく

陽「放射線防護三銃士を連れてきたよ。」



陽「外部被ばく軽減のために重要なんは距離時間遮蔽の三つや。」

七海「いや、上の画像は何!?」

陽「まあ、あんま気にせんでええよ。とりあえず外部被ばくの実効線量率は下の式で計算できるで。」

E:被ばく線量
Γ:実行線量率定数
Q:放射能
r:距離
t:被ばく時間

陽「Γは核種ごとに固有の定数や。γ線の場合やと"1MBqの場合"で定義されてるから注意せなあかんな。」

七海「放射能が300KBqだったら0.3MBqに直して計算しないとダメってこと?」

陽「そうや。あとベータ線の場合はΓ=3.2×10⁻¹⁰/4πになるっていうのは覚えといてな。」

七海「え、どうやったらそんな値出てくるの?」

陽「電子の質量阻止能が2MeV/(g cm^2)やからそこから吸収線量を求めて、放射線加重係数をかけたら出てくるで。」

七海「...たしかに計算できた! でも4πは?」

陽「私もあんま気に食わんねんけど、逆二乗則を使うなら本来、分母は4πr²になるはずなんよ。」
陽「ただ、γ線の場合はその4πをΓに含めてもうてるねんな、やのにベータ線は含めへんからややこしいんよ。」

七海「?」

陽「わからんかったらベータ線はΓ=2.5×10⁻⁹って覚えといたらええよ。」
陽「ほんで上の式を見て、被ばく線量Eを小さくするにはどうしたらええと思う?」

七海「ΓとQは変えられないとしたら、rを大きくするか、tを小さくすればいいよね。」

陽「そやな。rを大きくするのは距離をとるってことやし、tを小さくするっていうのは被ばく時間を短くするってことや。」

七海「それが距離と時間にあたるんだね。」

陽「そうや。遮蔽は線質によって変わってくるんやけど、物理の相互作用のところでだいたい説明しとるから省略していくな。」

  • α線
陽「α線は飛程が短いからゴム手袋付けとけば余裕で遮蔽できるで。」

  • β線
陽「β線の遮蔽は五十鈴が物理のことでしとるから省略するな。」

  • γ線
陽「これも光子の減弱のとこである程度説明しとるな。」

七海「じゃあお姉ちゃんの説明を読み直しておけばいい?」

陽「半価層の計算は半減期と同じやし...あ、ビルドアップ係数だけ説明しとこか。」

七海「ビルドアップ係数?」

陽「γ線は物質中でコンプトン散乱を起こすやん。そしたら電子線とかほかの放射線もだすわけやんか。」

七海「だからその分を補正しないといけないってわけだね!」

陽「そうゆうこと。そしたら強度IはI=I₀Bexp(-μx)で表されるで。」

七海「ビルドアップ係数はどうやって求めるの?

陽「それはむっちゃ難しいんやけどB=1+μxっていう値を使うことが多いで。」
陽「この値を使っとけば安全側で計算できるんや。」

七海「ベータ線の遮蔽でR=0.5Eを使うのと同じってことだね。」

  • 中性子線
陽「中性子も相互作用とか核反応で説明してるのを読み直してくれたらええで。」

  • 外部被ばくの算定

陽「最後に外部被ばくの計算方法について説明しとくな。」



Ha:頭部・頸部の1cm線量当量
Hb:胸部・上腕部の1cm線量当量
Hc:腹部・大腿部の1cm線量当量
Hm:外部被ばく線量当量が最大となる恐れのある部分におけるの1cm線量当量

七海「えぇ...こんなの覚えられないよ。」

陽「主任者試験やったら上の式は書いてくれるから、こんな風に計算するんやなっていうのだけ覚えといたらええよ。」

  • 等価線量
陽「最後に等価線量の求め方だけ表にまとめとくな。」

皮膚 70μm線量等量
目の水晶体 1cmまたは70μm線量等量
妊婦の腹部表面 1cm線量等量
最終更新:2018年06月28日 12:51