弾幕の嵐から生還せよ!【前編】
TDNはこれをチャンスと捉えていた。
現在、かがみが離れたことにより、事実を伝えやすい状況になっている。
―――だが、二人は戦えるかといえなそうではなさそう。
いい武器があったなら言えば良かったが、気がはやってしまった。
俺が直ぐに動いた点はだらしねぇ。本当にだらしねぇーよ。
………だが、二人を危険に晒さずして解決出来たなら……それでいい。
かがみは普通の一般人だ。まともにタイマンしたら俺のが上なのは間違いない。
―――だが、向こうは味方をつけ、俺と対抗することを決定している。
面白いな……。1対1のパンツレスリングも面白かったがな……。
団体で挑まれるのも悪くないはずだ。
強いヤツがいたら是非タイマンしてやりたいところだ。
「……えぇっと……どうしましょうかねぇ?」
TDNを追わずただ様子を見るだけ。
それでいいのか自分?
何かの合図とも捉えれますが、さすがにそれはないだろう。
TDN……彼にとって大事な人がいたんだろうし………。
「やっぱりついていくべきかもしれないな~。向こうに人は大勢いるし、
うまくやれば味方大量GETだぜ!」
「ですよね~。んじゃ、私達も後を追ってみましょうかー」
「だな~」
後を追うことにしたが―――
なんだか不思議な予感を感じる。
気のせいであって欲しい。
本当に気のせいでいいから……フラグとか言うなよ!
絶対だからなっ?
「圭ちゃん。どう戦う?」
魅音が地に並ばれた武器を見て言う。
地に置かれたその武器は右から―――
- 火炎放射機 ・カットの剣 ・片手剣 ・鍬 ・永琳の弓
これを誰がどれを持つか相談していた。
選択によって不利か有利か左右される。
慎重な選択が望まれる
「僕は剣を使えるので……これを使いたいかもしれないな」
一番に出てきたマルスが、そう言いながら片手剣を持った。
持つと、圭一に顔をむける。許可を頂けないか?という意味での行動だ。
しばらく考えると、結論を出した。
「他に剣を使える人がいないならそれでいいな。誰か使えるヤツはいないか?」
圭一がそう言うと、周りに目を配らす。
全員黙っていることから、マルスに許可が与えられる意味となる。
「いないみたいだ。よし、マルス……剣はまかせる」
「はい。皆……見ていてくれ……!」
マルスは剣を天に翳し、敵がいると思われる方向を見る。
まだ敵は近くまで来ていない。
それが確認出来た。時間はまだあると言える。
「さて……次は弓を考えてみるか……遠距離からの射撃だが……
俺から推薦できる使い手がいるんだ。そいつにまかせていいだろうか?」
圭一は聞く。周りは何も言わないことからいいと判断して―――
その使い手へ弓を持っていく。
―――――その使い手とは。
「ほら、魅音。まかせたぞー」
「え……ええっ!私がやるの!?」
魅音は驚いた。自分には自信というのが足りない為に―――
弓を扱える自信が無い。
「大丈夫だ魅音。俺が見込んだんだぞ?自信を持つんだ!」
圭一は目を真剣にして、魅音を見つめた。
何も言いかえせない。ここまで言われた
自信は本当にない。本当に私でいいのかな……?
「圭ちゃん……そのー、うれしいんだけどさ……私で本当に皆いいのかな?
凄く自信なくてさ……まぁ、やれって言われたら部長としてやってもいいんだけど」
「ほっほぉ~う……皆、異論はねえよなぁ?」
全員が頷いた。
魅音ははぁ……と溜息を吐くと、さすがに覚悟を決め―――
「わ、わかったさ……私にまかせなよっ!部長が決めてあげるよ~!」
「へへっ、さすがだ魅音。期待してるぜ」
圭一と魅音の笑いが仲良く合う。
2828な雰囲気とまではいかないのだが………。
「後は俺がこの剣で参戦すれば丁度3人となる。後の者で火炎放射機を使って欲しい。
………ああ、近づいてきたところを燃やせ!それだけだ!」
圭一がカットの剣を手に取ると、そう言う。
マルス・魅音・圭一がメインとして戦いに行く。
後の者で火炎放射機。これで勝つる!?
「よし………行くぞマルス!」
「はい!」
近距離の武器を持つ二人がまず出て行く。
魅音や後の者はそれを暖かく見るしかできない。
もしかすれば……これで永遠に会えない可能性があるのだから。
そんなことをさせないと……魅音は心に言い決めて……
弓をかまえた。
(ついに来てしまったか……。騙されてしまった集団……どうするべきか)
圭一とマルスの接近にTDNはどうするか考える。
デイバッグの中の物は頼りになれる物があまりない。
しいて言えばこの金色のハンマーなのだが………。
(かがみは出てこないか……まあそうだろうな。とりあえずこの二人をやり過ごすしかないな)
まさに命を賭けた勝負。
失敗なんて言葉を見たくも言いたくも思い浮かべたくもない。
ただ、成功を見て突撃する。
それが……俺だ。
なんとしても生還して、強いヤツと手合わせしたい。
俺にはそんな考えがある!
「ここは通さねぇ……殺し合うようなヤツに資格はねえ!!」
「どけ!俺はなんとしても殺さないといけないのがいる!」
TDNは強行突破を試みる。
―――が、二人相手に成功は難しい。
「させるかぁっ!!」
マルスがとっさに動き、TDNにタックルした。
タックルを受けたTDNと、タックルしたマルスは互いにバランスを崩す。
そこへ圭一が近寄り―――
「案外、短期決着だったみてえだな……んじゃ、退場してくれ!」
圭一はそう言うと、TDNの最期を決めた。
――――――――――――――
「何っ!」
だが圭一が地に突きさした剣には血も何もなし。
刺さってるのみであった。
TDNは避けた。攻撃を避けたのだ。
ならばどこにいったか?
前にも横にもいねぇ………。
―――ってことは………
ゴキッ!!
「う、ああががああああががぁぁぁ」
圭一の腕はつかまれ、一瞬、激しい痛みを襲った。
気付くのが遅すぎたのである。
腕の骨が折れたのがマルスにはすぐにわかってしまった。
―――そしてその光景を遠くからも見ていた。
「け……圭……ちゃ……嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
圭一が静かに地へ倒れるのを見てしまい、魅音は叫びながら弓を放った。
狙いは確実だったが、飛距離が届かずに弓矢は地へ落ちた。
それでも――魅音は圭一を救おうと弓矢を何度も放つ。
だがすべてが全部同じように届かない。
思うようにいかない。それがイライラにも繋がる。
(圭ちゃんを救うんだ!それなのに……もう嫌っ!!こんなの……!潰してやる!!!)
魅音は弓を捨て、弓矢だけ数本持ってはしっていった
「あ、魅音さん!!待ってください!私も!」
彼女を守ると決めたヨッシーも―――
また、魅音に着いて行った。
作戦はその通りに進んでいなかった。
「くっ、よくもぉ!!たぁっ!!」
マルスにも怒りが込み上げ、TDNに剣を振る。
何度も何度も振る。落ち着きは無い。
そんな彼を倒すのも、また簡単であった。
「なぁぁっ」
マルスの足に激痛が走る。
その瞬間に、立っていられなくなる。
あまりにも痛くて、立てれない。
痛い、痛い、痛い!!
何が……起こった……
「落ち着きが無い。それがお前のダメだったところだ」
TDNは冷静に、マルスに言う。
そう、マルスは足を殴られた。
それは骨を砕くほど強烈な一撃だった
完全に、TDNが有利に進んでいた。
地へ倒れた圭一が周りを見渡す。
すると、思いもよらない光景がそこにあった。
こちらに向かってくる緑色の髪の少女……。
……自分がよく知る活発な部長だ。
いつも俺に罰ゲームを与える……けど、それでも……
――ちょっぴり、可愛いところのある……
「みぃ………おん………」
園崎魅音。
まさに彼女こそが勇気を出し、こちらへ向かう。
鬼のような顔をしながら殺意を込めて―――
それはTDNにも発見出来た。
「だ……だめだ魅音……近づくな……殺され……る!!」
圭一は痛みに耐えながら――魅音の足を止めようと必死に声を出した。
確かに耳には届いたものの、止めようとする気配はない。
まだ……俺の叫びが足りないのか……?
「魅音!!たの……む!!」
駄目だ……。完全に正気を乱している。
このままでは……俺やマルスみたいに……………
―――――俺はどうしたらいい?
魅音を助けなくてはいけない。
こいつ……こいつに何か……一撃を……!!
俺が出来ることはそれだ。
手にはまだ剣が握られてる。
これを使って……足でも腕でも腹でもどこでもいいから……
刺してしまえば……ハハハ、そうだ!!
殺せ!!殺せばいい!!北条鉄平のように……俺があいつを殺した時のように……。
簡単だっただろぉ!!?ああそうだ、簡単だ。
こいつを刺すなんて簡単だ!!
圭一は剣を握り直すと、TDNに視線の外で静かに立ち上がった。
(………そういえば名前を聞いてなかった。確か梨花ちゃんは……圭一って言ってた気がするけど……
ってそんな場合じゃない。僕もたたないと……立ち上がら―――)
「……ぅっ」
足の骨が砕けてる今の状態で立つことは困難であった。
圭一は腕がやられた為に………立てたみたいだ。
―――僕は足をやられた。
「………くそぉ」
マルスは自分の情けなさに泣きながら――
静かに音だけを聞いていることしかできなかった。
戦場の外側でも――既に戦いは始まっていた。
イーロン……ステルスな殺し合いに乗る邪悪者。
彼は今まさに、かがみと同盟を結ぼうとしていた。
「――失礼。名前を聞かせて頂きたい。私はイーロン」
「名前ぐらいなら言ってあげるわよ……柊かがみよ。で、何?」
「ふふふ……まあまあ慌てずに、ちょっと物影に来てくだされ」
かがみは言葉通りにする。
一体、何が目的なのか?この男から聞きたかったことから、
これは好都合と言える。
一方のイーロンも直ぐに着いて来てくれて助かったと内心思っていた。
―――そして、物影へと来たところで、イーロンの口は開く。
「………さて、衝突なんですがねぇ かがみ殿。貴方は殺し合いに乗ってますね?」
かがみはしまったとでも思った。
この男も早く殺さないとならなくなった。
―――今は支給品を置いて来てしまった以上、答えるしかできない。
誤魔化す。これだけをするしかないみたいである。
「な、何を言ってるの?」
「真面目に答えてくださいよ。ああ、なら私から言っておきましょうかねぇ」
勝手に話は進んでいっている。
かがみは静かに聞くことにする。
下手に行動するとあやしまれる
「ここだけの話ですが……私はこの殺し合いで優勝したいんですよ。
―――つまり、乗ってる訳なんですよね。貴方も殺し合いに乗ってる。
それはわかってますよ?なんせ、貴方は一瞬 裏を出しましたからねぇ」
「……………ふーん」
この男はただ者ではないかもしれない。
一瞬の隙も見せないような人だ。
それが私が殺し合いに乗ってると確信した。
だからこう言ってきたと………。
―――条件付きで真面目に答えることにするか……
「さあ、どうなんですかね?もし殺し合いに乗ってると言うなら―――
協力を求みたい訳なんですが……はい、人数減らしを共にしようということですよ。
幸いにも火炎放射機があの場に残された一つの武器。それを奪ってしまいましょうよ。
さて、ここまで策を用意しました。どうしますか?」
(勝手に話を進めるなっ!!)
だが、彼の言う策は中々の物だし……
TDNとは違い、同じ殺し合う者同士で協力するのもいい。
利用出来そうだ。
「……しつこいわね。わかったわ、認めるわよ……。そしてそれ、協力してもいいけど……
策をあんたが出したなら、あんたが火炎放射機取ってきなさいよ。それにあれ私のだし」
「もちろんです。では待っててくださいよ」
イーロンは直ぐに、立ち去って行った。
結局は彼も利用される。そう、私に……。
好きな時に殺せる。火炎放射機は私のもの。
だから私が持つ。それで利用可能。
安全に……扱える。
スパークと魔理沙はTDNの姿を見る。
地には二人が倒れており、それは確実にTDNがやったものだ。
状況がよくわからなかった。TDNは味方なはず………。
―――だが、現に二人が瀕死に陥ってる。
彼は
実は殺し合いに乗っていたのか……?
「………魔理沙さん、どうします?TDNさんって危険人物だったんですかね……?」
「わからない……けど、TDNが殺人を犯す。気がしてならない……止めよう」
「………はい!」
二人は勘違いをしてしまった。
TDNは二人を味方と思っている。
―――それなのに敵と思われている。
絶体絶命。TDNが生き残れる道はあるのだろうか?
―――――そこにまた、危険人物の手が近づこうとしていた。
最終更新:2011年03月13日 02:25