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貴方はお友達なのかしら?




「暗いなー……でも、紅魔館は明るいねー。
 もしかしたら誰かいるのかも」

コブレッティは、歩きながら考えていた。
万が一、中に誰かいた場合はどうしようかと。
自分が嫁と指定したパッチェさんに会えるかもしれない興奮もあるが、
殺し合いの中での出会いは正直、残念だ………。
それに本当にパッチェさんがいたとすればそれがかなり凄い。
話の出来ない二次元のキャラクターと話せる訳なのだ。
信じてもらえる訳はないが、これは自慢ものかもしれない。
あの館へ行っただけで東方好きの皆に羨ましがられる事は間違い無いかも。
紅魔館に行ってみたいと思う人はそれなりにいるだろうし……。
自分だってパッチェさんという嫁がいる紅魔館に行きたいとは思っていた。

段々と距離は縮まっていく。
一歩歩くたびに、紅魔館に近づくのを感じる。
その一点があまりにも目立ち過ぎて逆に危険な予感も感じる。
それでも尚、紅魔館に行きたい気持ちは高い。
暗闇の中からも、匠とか出てきそうな雰囲気がある。
静か過ぎるこの空間がどうも慣れない。
少し足を速めようかと思い始めてくる。
今、思えば何故紅魔館に行けば記憶が戻ると思ったのだろうか?
自分は紅魔館に訪れた事は無い。
そんなところで、記憶が戻るとは思えない筈なのに……。

つまり、紅魔館を見て行きたくなったってことだ!

何故いきたくなったかなんてどうでもいいかもしれない。
とにかく、自分は紅魔館へ行く!!
図書館で待機してても良かったかもしれない。
殺し合いなんだから、ジッとしてるのが生存法かもしれない。
それでも尚、自分は行動して主催者へと対抗する。
命が惜しくないかと言われれば、そりゃ生きたい。
でも、ここで何もしないのは逆に自分を追い詰める事だ。

「いざ!紅魔館!!」

コブレッティはそう叫んだ。
紅魔館の距離は直ぐ前まできていた。
ついに、辿り着いたのだ。

「……誰?人間?」

横から、声が聞こえた。
同じく誰かと思って、コブレッティは横を向く。
そこには―――

「う、うわっ!!えっと……フラン、だったっけ?」

「あれ、私の名前知ってるんだ。誰かの知り合い?」

コブレッティの横には、超絶危険人物のフランがいる。
別方向から同じく紅魔館に向かって歩いて来た者だ。
が、こちらは紅魔館で住んでいるから帰って来るのも当然だ。
つまりはコブレッティは紅魔館に入ろうとしている侵入者候補だ。
……だから、あまり勘違いされないように話を合わせないと危ない。

「えっと……パッチェさんの、おっ……お友達です」

危うく、夫と言いかけるところだった。
こんな言葉でフランが信じてくれるか心配だ。
そんなコブレッティだったが、彼女はへー、と一言呟いて
攻撃をしてくる身ぶりも無く言って来た。

「じゃあ、遊ぼっ!取り敢えず、紅魔館においで!」

フランは、コブレッティの手を掴んで走り出す。
何事かと思ったが、冷静に判断してみれば危険な行為は何もない。
ただこの遊ぼっという言葉が弾幕ごっこであるなら危ないか?
取り敢えず紅魔館に入る事にOKを悪魔の妹から貰って走って行く。
何故、出会ったばかりの自分にここまで不審感も持たず行動出来るのか?
それがコブレッティには分からなかったが、答えは実に簡単だった。
紅魔館へ歩く最中、一人ぼっちで暗闇を歩いていて寂しかっただけだったのだ。
だからフランにとってはコブレッティという人に出会えて嬉しいのだ。
弾幕ごっこで更に尚更楽しむ、そんなつもりで紅魔館へと引っ張る。
………と、ふとフランの足はストップした。
何事かとコブレッティも前を見ると紅魔館の大きな扉は開かれていた。
つまりは誰か先に入り込んでいるのだ。

「そういえば、美鈴もいなかったし………何かあったのかな?」

少し、ほんの少しだが不安を感じた。
でも姉であるレミリアの実力は知っている。
運命を操れる彼女の能力、まさにチート。
十分フランの何もかも壊す程度の能力もパワフルだが、
運命なんぞは操作するものではない。
まさにチートの集まり、幻想郷。

「罠かもしれないね。別の裏口か何かはある?」

コブレッティの冷静でイケメンボイスの問い。
特にキュンとなる訳ではないが………裏口なんてあったかなと紅魔館の構図を頭に浮かべる。
広い紅魔館、この玄関以外に入る所なんて果たしてあっただろうか?
結局は構図の中に裏口なんて出てはこなかった。
……と、なれば強引な方法が一つや二つ。
一つ、フランの飛行で強引に二階、三階、屋上とかに着地。
二つ、窓をキュッとしてドカーン!!
……結局どっちもフランがやる事ではないか。

「でも、どっちも少し目立つ可能性が高いなあ。それに、本当に能力が
 使えるのかな?ちょっとテスト、フラン。飛んでみてくれ!
 ……と、遅れたけど俺はコブレッティ。長いからコブって呼べばいいよ」

「へー。じゃあ、よろしくね!コブ!……じゃあ、ちょっとやってみるね」

名前を言う際、やっぱり自分の本名は出て来なかった。
永遠に人生の全てをコブレッティで過ごすと思うと不安が募る。
もし現世に戻れたら、どうにかして名前を聞き出すか何かしないと。
そう考える内に、フランが飛行しようとする。
確かに、飛行は出来た様子だが5秒もせずフランは着地してしまった。
少し息も出ている様子で、何だろうかと気になる。

「はぁ、あれ……おかしいよ。何だかいつもより疲れるよ……」

「………やっぱりか」

コブレッティが小さく言った言葉はしっかりフランにも届いていた。
何も分からない様子に、コブレッティは説明をする。
あくまで推測、だから合ってるとは限らないが………。

「どうやら、俺達の記憶とかが少し失われる、あるいは能力が低下させられてるようだ。
 フランが飛ぶのに体力を要したのもそれが原因だよ」

コブレッティの言う事に、少々理解が及ばないもののなんとなく合っていた。
本当にいつもと比べて体力を使う。前までじゃ考えられない事だった。
フランは、このままだった場合を考えて気を落とす。
簡単に飛行も出来ないんじゃ弾幕ごっこも圧倒的不利になるから誰もやりに来ないかもしれない。
精々、魔理沙ぐらいなら同じ条件でやってやるとか言いそうだけど………。
それでも生活にも少し支障が出るかもしれない。
―――このままは、嫌だっ!

「ど、どうにかならないかな!?」

フランが言う。
それについて、コブレッティもわからない。
ただ、これもあくまで推測の一つだが………。

「このフィールドは、殺し合いが行われている。……それを企画した本体
 を倒せば元に戻れる可能性もありますね。……勿論ですが、その殺し合
 いを全うにやっては思うツボ。だから、反逆しましょう!」

コブレッティの言う事は、少しおかしいと思った。
殺し合い?それがどんなのかはよおくわからない。
………でも、コブレッティから感じるやる気の炎は、
自分の能力を低下させた本体っていう奴を倒す気の炎だった。
当然だけど能力は取り戻したい。賛成だ!

「うん!」

良い、返事だった。
お互い、手を取って握る。
普通なら握手だがそれは少し堅いイメージがある。
だから、普通に子供同士の様な手の繋ぎ方でお互い手を取った。
二人なりの信頼の現れなのだろう。
フランは初め、コブレッティと遊ぶ気だったが今は違う。
能力を取り戻す為の冒険に出る様な気分だ。

「絶対に、倒そうね!」

「おう!」

二人の信頼は、簡単にはやぶれない。
そして、二人は紅魔館にどう入るか悩むのだった。


【I-4 - 紅魔館外部】
【コブレッティ@ニコニコ生放送 マリオ64RTA】
【状態】健康 怒り
【服装】私服
【装備】Mk.23@東方狼月洸
【道具】基本支給品 てりやきチキンバーガー×3@マクドナルド ランプ@現実
【思考】基本思考:主催者をぶっ倒し、記憶を取り戻す。
1、主催者に対して怒り
2、記憶が無い事の悲しみ。
3、紅魔館に行けば何か記憶が取り戻せるかも―――?
4、フランと協力して主催者を倒す。
5、どう紅魔館に入るか………。
※一部の記憶が失ってしまっているようです。
※参加者には記憶の消失、能力の低下の制限があると推測し、
 その原因がこのバトルロワイアルの主催者であると推測しました。


【I-4 - 紅魔館外部】
フランドール・スカーレット@東方project】
【状態】健康 気合十分
【服装】フランの服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:コブレッティと共に、主催者を倒す(壊す?)
1、企画の本体を壊して、能力を元に戻してもらう。
2、パチュリーの友達のコブレッティと協力!!
3、どうやって紅魔館に入ろうかな。
※殺し合いを理解したようです……?
※自分の能力制限に気付いています。飛行すると体力の消化が激しい。
 キュッとしてドカーンは不明。
※コブレッティの推測を聞きました。


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最終更新:2011年05月14日 11:57