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Unknown物体--リッカー--




研究所内、蠢く物体。
最低最悪の生命体のリッカーが動き出す。
数が一体、それでも凶悪な存在なのは間違い無い。
目をつけられれば最後、その速さを活かして獲物を捕え、
その者の命は奪われてしまうだろう………。
そんなリッカーの潜む研究所内に解き放たれた参加者達。
―――実に、不幸な場所からのスタートだ。
むしろ、殺し合いに招かれたのが不幸だが………。


―――ほら見ろ、また奇妙な奴がやって来たぞ。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「参ったなー………」

頭を抱えるイケメーンが一人。
本当の姿こそ周りに晒していないから、仮の姿だが……。
何処か髪の青い、そんなイメージの彼はsojiro⇔夢馬だ。
マリオ64配信者の一人で、古参の一人。
腕は確かなものであるが主に彼は企画者サイドだ。
企画を進める者として、やって来たところもある。
どっちも出来る人であるが、殺し合いにおいては無知。
いくら何でも、これはいきなり過ぎる展開で付いていけない。
どうにかならないか、考えてみる。
まず一つに、こんな場所を見た事が無いということだ。
近くに研究所みたいな場所、ある筈が無いだろう。
だとすれば、自分がいるこの場所は近くではない。

(一体、何で自分をこんな所まで……それに、ここは日本か?
 まさかとは思うけど、殺し合いのフィールドは何処か気付けない様な、
 例えば地下とかの施設にあって、そこが会場となっているとか?
 ………凄く暴論、でも普通に地上であるとは思えないしなー……)

悩めるところはそこだった。
個々が未開な土地である事を考えると、
もしも残ったり脱出出来たとして帰れるのかだった。
本当の情報と思えない優勝の際の願い事、脱出時の位置。
すべてがわからないことだらけ、下手すればもう詰みか?
この先に不安を感じる事しか出来ない。

(……とにかく、見てみないとわからないな。絶対に脱出出来るとも限らないからな。
 様子見として行動してみるか。外に出ればわかるかもしれないし………。
 殺し合いとか言われて、する気にはなれないからな……。そんな事したら、自分が自分でなくなる。
 出来ればそんな事をせずに、この会場から脱出出来たらいいんだけどなぁ………)

これが過ぎた願いなのは薄々感じてはいる。
だからこそ、挑戦してみるのだ。
同じマリオ64生主が存在してる可能性を感じず、sojiroは脱出を目指した。
持っているデイパックに気付く事はなかった。


「っ、あれは」

sojiroが何かを見つける。
視線の先には、小さな女の子がいる。
小さな黒い冠をかぶったその子は、sojiroに気付かずにある方を見つめている。
普通なら、近付いてみるべきだろう。でも、そんな気は起こらない。

「きひひひひひひひ………」

彼女の笑いは、不気味だったからだ。
sojiroは近付く事も出来ずに、少女が何処かへ行ってしまうまで動けなかった。
ハッと気付くと、sojiroの前にいた子は消えていた。
アレがなんだったのか?気になる所だったが触れない方がいいと脳が指示している。
その指示に従う事は出来ずに、sojiroは立ち尽くしていた。
気付いた時に脳はOKサインを出して、sojiroに自由を与えた。
その自由を与えた時に、後ろから声が聞こえた。

「HEY YOU ノってるかい?」

何故かハッちゃけた男がいた。
そちらもどちらかといえばイケメンだった。
彼も同じ、姿を晒した事のない者だからだ。
少しテンションの高いのがデフォルトな彼は、ぞの。
ボルゾイ企画の一員でサクラ大戦などを実況しているのだ。
他の者と比べればドSっぽさは薄そうだが、そんな事は無い。
十分に彼もまた、ドSである。
サクラ大戦のヒロイン、真宮寺さくらを冷遇しているが
彼女に対してはとてつもなく冷たい。
優遇するキャラに対してはかなり優しい。
そんな極端な者の多いボルゾイ企画の一人としてぞのは、
がみのいじられやさ、ふひきーのまとめ役とドSさ、くわさんの毒気のあるドSさと
上手くマッチして彼も穏やかなるハイテンション役として存在してるのだろう。
そんなぞのは、まったくもって殺し合いをする気にはならなかった。
冷静に考えてsojiroと同じくそんな事したくない、出来ないだった。
そんなぞのの質問に、sojiroは正しく答える。

「あー、殺し合いはしないですねー。嫌ですから」

視聴者の質問に答える時同様の態度で、sojiroは答える。
同じスタンスで安心したか、ぞのは一息つく。
ぞのもそれなりに勇気を振り絞って質問をかけたのだろう。
殺されるかもしれない恐怖とはそういう場所で厄介なものだ。

「良かったー。もし乗ってたらどうしようかと思ったよ」

ぞのは、実況時の様なテンションで言う。
完全な独り言だが、実況を録ってる所を知らない人が見たらそんなものだ。
見られれば恥ずかしい事の一つだが、友達とやる時は喋りまくる。
ならゲームに対して何か喋るのもありと見れば恥ずかしくもないか?
……いや、十分に恥ずかしいだろう………。

「取り敢えず、ここから出てから話をしましょうよ。
 ここ、ちょっと気味悪いですし………」

sojiroの意見は、バッチリOKとなるのだった。
ぞのと二人、彼等は研究所の脱出を試みる。


【I-1 - 研究所】
【sojiro⇔夢馬@ニコニコ生放送 マリオ64RTA】
【状態】健康
【服装】私服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:会場からの脱出。殺し合いは最小限に抑えたい。
1、取り敢えず研究所から抜け出す。
2、この男とは後で話をする。


【I-1 - 研究所】
【ぞの@ゲーム実況・ゲームプレイ】
【状態】健康
【服装】私服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:殺し合いはしない。
1、研究所から抜け出す。
2、話は後!だってさ!!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「きひひひひ………優勝したら、何でも願い事が叶う。
 うー、ベアトリーチェのゲーム。真里亞は生き残る。
 魔女を信じない戦人の様な人を生贄にして………」

真里亞は殺し合いを魔女のゲームと思っていた。
ご機嫌は良い方向だが、子供に相応しくない悪い考えが出ていた。
殺し合いを理解し、魔女のゲームと認識した彼女は生き残りを決意する。
勿論、黄金卿に行く為に精を尽くすだけだ。

「ベアトリーチェ、真里亞を選んで!……頑張るから」

その頑張るというのが、恐ろしい行為とはちっとも思わない。
魔女に選ばれ、黄金卿に招かれることこそが目標だから。
だから、真里亞の目に入ったものは構わず潰していく。
どんなズルくても、策略の一つなら問題無い。
魔女の碑文、術式、その知識が生かされる訳ではないが
真里亞はこのゲームをあくまでそれに例え続ける。

「きひひひひひひひ………真里亞からは逃れられないよ」

見つけたその人を、真里亞は睨み殺気を出した。
当然だがその人は逃げ出す。
子供で、元気に近寄ると思ってた子は睨んできた。
それも恐ろしい形相で恐怖から逃げだしたくなる様な恐ろしさ。
逃げたそれを、真里亞はきひひと笑いながら、追いかけた。
手には一つ、蝋燭が握られている。
それはセーブポイントともなる、篠崎あゆみの所持品だった。
同じオカルト系な人同士、支給品の相性はいいのかもしれない。
実際に出会ってしまえば気が合うかわからないが……。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


逃げる子は、闇雲に逃げ続ける。
彼女と真里亞の勝負、これに彼女は不利な点がある。
それは、彼女が方向音痴であるということだ。
性格は気が優しい、だから子供に近寄ろうとした結果がこれである。
まさに、不幸だ!!

「あっ、君―――」

その声すらも、シカトして必死に逃げ続けた。
歌を歌う為に存在する彼女は声を殺して逃げるのみ。
彼女に明るい未来はあるのだろうか?


【I-2 - 研究所】
【右代宮真里亞@うみねこのなく頃に】
【状態】健康
【服装】私服
【装備】なし
【道具】基本支給品 あゆみの怪談セット@コープスパーティー
【思考】基本思考:魔女に認められる為に、黄金卿へ行く為に、生き残る+殺す。
1、黄金卿に絶対にいってやる。きひひ……。
2、逃がさないよ。


【I-2 - 研究所】
【初音ミク@VOCALOID】
【状態】健康
【服装】ミクの服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:???
1、逃げなきゃ!


「あちゃ……ただ、時間を聞こうと思っただけなんだけどな~」

逃げられた彼女の後、彼はそう言った。
今、何時なのかが知りたい。
それよりも何故、こんな事をさせられているのか?
今頃も残業か家の中で寝ている筈の自分が未開の土地で何をしているんだか。
………でも、そんなのどうだっていいじゃないか!ハッ!
今は、5時じゃない。午後の5時でも午前の5時でもない。
満足したい気持ちを抑えきれなくなりそうだ。
思えば何時でもいいんじゃないかと思いそうだが、5時じゃなきゃ駄目だ!
終わる時、満足が出来るのだ。やり終えた感を感じる事が出来るのだ。
その助太刀品として、この手にある一本満足バー!!!

「………あれ?」

ポケットを探っても出てこない。
彼は、満足が出来ないと焦り始める。
満足する為には一本満足バーが必要だ。
誰が一本満足バーを持っていったのか?
思い当たるフシは一つだけあった。

―――主催者。

あの時、自分の持っていた一本満足バーが没収出来る。
彼は主催者に怒りを覚えるが直ぐにそれを冷ます。
怒っては満足出来る時も満足出来ないからだ。
満足する為には感情も穏やかにしておかないとならない。
だから怒らずに決めた。一本満足バーの為に主催者から罰金を頂戴すると。
一本満足バーを返してもらうまで、彼は主催者を許さない。

「一本満足、絶対にしてやるぞ!!」

そんな、変な過程で彼、草彅剛は主催者打倒を決意したのだった。


【I-2 - 研究所】
【草彅剛@現実-派生】
【状態】健康
【服装】スーツ
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:主催を倒し、一本満足バーの分の罰金を払ってもらう。
1、一本満足、絶対にしてやるぞ!!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


満足する事に希望を見た草彅に対し、こんな男もいた。

「………紗音」

彼の名こそ、右代宮譲治。
使用人である紗音に恋する20歳の男性である。
こんなにも暗い気持ちで、愛人の名を呼ぶのも理由がある。
彼は、園芸倉庫の中で見て……いや、伝えられてしまったのだ。
自分の父、秀吉の口から紗音の死亡を―――。
他の死亡者は目で確認したから確定だ。
だから、紗音を最後に確認させられてしまったのは神の悪戯か?
譲治はその後に秀吉と絵羽の死亡を見てしまうのだが、これは知らない。
彼は、園芸倉庫を確認した後から、夫妻の死を見る前のどこかの期間にここへ来たからだ。
メンタルが弱った譲治に、全員殺害して優勝すれば願いが叶うという悪魔の囁きは非常に有効だった。
普通に考えてあり得ない話だから、受け流そうとも思った。
………でも、それが本当でもし紗音を生き返らせる事が出来るならかけてもいい。
嘘くさくても、譲治はとにかく笑顔の紗音と会話がしたかった。
秀吉のおかげで残っている紗音の笑顔の記憶を柱に、譲治は立ち上がる。

「絶対に、絶対に優勝してやる……!!!」

その声には、威勢があった。
愛する人を取り戻すという威勢がな!!


【G-1 - 研究所】
【右代宮譲治@うみねこのなく頃に】
【状態】健康
【服装】譲治のスーツ
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:優勝して、紗音を生き返らせる。
1、絶対に、優勝してやる……!!!

※参戦時期は、EP1の倉庫確認後~絵羽夫妻死亡前のどこかの期間です。




―――リッカーが、捉えた者とは―――




sm039:遙かな夢へと 投下順 sm041:貴方はお友達なのかしら?
START sojiro⇔夢馬 sm058:目前の悪夢
START ぞの sm058:目前の悪夢
START 右代宮真里亞 sm051:真・里亞無双?
START 初音ミク sm052:勘違いプラス
START 草彅剛 sm051:真・里亞無双?
START 右代宮譲治 sm058:目前の悪夢


最終更新:2011年07月24日 16:59