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\フーチャーン/




どうしてこんなことになってしまったんでしょうか?
風子は、そんな疑問を抱くばかりでした。
絶対におかしいから、こんな事を思います。
簡単に人は死んじゃいけません。どんな最悪な人でも……。
どんな最悪な人でも殺してしまえば、殺した人は最悪になってしまいます。
消えた命は二度と戻らない。風子は、そんなの嫌です。

風子は嬉しかったんです。学校の皆から忘れられてく最中でも、
あんなに必死になって風子の存在を思い出させようとしてくれた人達。
どんどん忘れられていく、それには風子はとても悲しい気持ちを抱きました。
ヒトデを渡しても記憶には残ってくれない。それがとても悲しかった。
でも、あの二人は少しの間は忘れても思い出してくれた。
そして皆、風子を思い出してくれて………やっと出会えた。
言えた。皆のおかげで………だから、もう悔いなんて無い。

ですが、こんな展開は正直びっくりしました。
殺し合いです。冗談でもなさそうな殺し合いが始まりました。
風子は悲しいです。絶対にしたくないのに、こんな現実があるなんて。
それに名簿を見ました。風子以外にも関わってくれた人達が一部います。
そんな人達がこんな所で命を散らしてしまうなんて、そんなの嫌。
だから風子は誓いました。皆に殺し合いを止める様に言い回ろうと。
ヒトデの力が備わって、皆きっと止めてくれる。
この誓いは破れません。近所でもあの子は約束は絶対に破らない良い子だと言われました。
風子は頑固。絶対に、殺し合いを止めてみせます!



             ◆◇



「………あれ?」

ということで、風子はヒトデを取り出す。
でも個数が足りない。いつもたくさん持っているのに。
今回持ってきているのは3個だけ。少な過ぎる。
どうしようかと、風子は悩んだ。ヒトデパワーが無いと厳しい。
ヒトデは奥の手にするしか無い?うん、するしか無い。
風子は残念に思いつつも、ヒトデをデイパックへと仕舞う。
と、共にもう一つ気になるものを風子は発見する。

「牛乳?」

出て来たのはそう、牛乳。とある風紀委員が大好きな牛乳。
そう、牛乳はやっぱりムサシノ牛乳!
ここでまさかの鼻から牛乳を飲む、という事はしないが……。
この牛乳も3パック。風子はこれも使えると考えた。
ヒトデ程ではないけども、牛乳パワーも強力なパワーとなるに違いない。
謎の自信を出して、風子はその牛乳も仕舞った。

「………そして、ここは何処でしょう?」

疑問、今自分は何処にいる?
あっ、と思い出して風子は地図を取り出した。
取り出したはいいのだが、暗くて地図が見えなかった。
これは予想外。風子は仕方なく居場所の把握を諦めて歩き回る事にした。
建築物内にでも入れば、きっと居場所が分かるに違い無い。
ということで、周りを見渡してみる。

「あの………」
「………っ!!びび、びっくりしました!!!」

突然、声が聞こえてきたかと思えば視界に人影が映る。
風子はその事にオーバーリアクションだがびっくり。
あまりにオーバーで、声をかけてきた者が大丈夫ですかと心配している。
とにかく落ち着くまで暫し、時間を費やし………。


「……風子に何か用があったのですか?」
「あ、いえ………ただ、人がいたので挨拶の一つでもかけるべきかと………」

その言葉を聞いて、風子は過去を思い出す。
自分は出会った人達にヒトデをあげていた。あれも挨拶だったのかなと。
存在が消えないように、いつまでも残るヒトデをその人に残そうとした行為だけど、
一般的に見れば挨拶の一種だったのかもしれない。

「貴方、とっても偉いです!風子、感激しました!」
「え…?あ………ありがとうございます………」

風子は相手を褒めた。相手は笑みは浮かべたが然程嬉しそうではない。
と、ここで風子は忘れていたことを思い出す。

「そういえば名前を名乗っていませんでした!風子は伊吹風子です!」
「右代宮家に仕える使用人の紗音です。……名乗り遅れてしまい、申し訳ありません……」
「謝る必要はないです!風子も悪いから、半分半分です!」

今度は先程よりは笑みを強めて笑った。
でも、やっぱり紗音は少し引きつった笑みだ。
風子は気にする事も無く、疑問を紗音に言う。

「ここが何処か、分かるでしょうか?風子、近所じゃないから分からないです」
「申し訳ありません……私もよくご存じ無いのです……」

紗音はまた謝る。それを風子はその必要は無いと言う。
同じ事を繰り返してどうするというツッコミは無しである。

「取り敢えず、辺りをウロウロしてみましょう!」
「はい、かしこまりました」

風子の提案通り、二人はこの辺りをウロウロする事にした。
ただ紗音は悩んでいた。このまま付いて行くべきかを。
風子は一見、殺し合いをするつもりはゼロに見える。
いや、絶対にゼロ。風子が突然襲撃する可能性は無い。
安全、だけどもこのまま付いていくのは安全とは言えない。
紗音は自分の方向を考えていない。この殺し合いでどうするか考えていない。
使用人として働いてきた彼女だがここではどうするか分からない。
何せ、指示を出してくれる人がいないのだから。………いや、指示はある。
それは右代宮家の者ではない指示。そう、殺し合いをしろという指示。

紗音は右代宮家の使用人である。他の者の言う事に従わなければならない訳ではない。
右代宮家の言う事に従うだけ。後は同じ使用人でも源次や郷田といった者に従う。
郷田は嫌々従うが、源次は完璧な使用人。的確な指示を出してくれる。
ここに源次がいれば、どういった行動に出ていたのだろうか?
右代宮家の使用人として、この悪魔のゲームに勝利する為に動くのだろうか。
それともゲーム盤をひっくり返すような事態を引き起こして観客を楽しませる?

紗音は、一度名簿を見ている。
だからここにいる知人も把握している。
右代宮家の使用人として、この者達を護衛しなければならない。
だから、風子。この別人は抹消すべき………?

紗音は、分からない。殺し合いでどうすればいいか。

このゲームにベアトリーチェが絡んでいるかどうかは分からない。
右代宮家が絡んでいるかも分からない。ただ、生きなければ。
そして、右代宮家の者達を護衛しなければ………。
右代宮家の者と出会って、どうすればいいかという指示を貰わないと。

紗音の内心は、焦りで一杯だった。


「紗音さん!あそこに行ってみましょう!」


風子が指さす方の遠くには、暗闇の中に浮かぶ一つの光。
あの場所に何があるか分からないけど、今はついて行く。
風子が場所を決めてくれる。そこに自分も行ってみるだけ。


紗音は、風子を守る気なんて一切無い。


【C-3 道・一日目/深夜】
【伊吹風子@CLANNAD】
【状態】健康
【服装】光坂高校女子制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 木彫りのヒトデ×3@CLANNAD ムサシノ牛乳×3@とある科学の超電磁砲
【思考】基本思考:殺し合いを止めるようにと、皆に言い回る。
1、あの場所に紗音さんと一緒に行ってみる。
2、ヒトデと牛乳を使って人殺しを止めるように説得して回る。
※公子と校門で出会い、別れた後からの参戦です。


【紗音@うみねこのなく頃に】
【状態】健康
【服装】紗音の服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:右代宮家の指示次第。右代宮家の者達の護衛。
1、風子は抹消するべき………?
2、取り敢えず風子に付いて行ってみる。


※【木彫りのヒトデ@CLANNAD】

伊吹風子が校内の生徒達に渡していった木彫りのヒトデ。
ただの木彫りのヒトデですが、風子は特別な力があると信じています。
今日はヒトデ祭りだぞぉぉぉぉぉ!!!!!

※【ムサシノ牛乳@とある科学の超電磁砲】

やっぱり牛乳は、ムサシノ牛乳!


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最終更新:2012年01月01日 15:42