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国家医学会編『催眠術及ズッゲスチオン論集』(南江堂,明37)
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欧米の催眠研究の紹介や新進気鋭の心理学者 福来友吉の催眠心理学の論文ばかりでなく、ちまたで大流行していた催眠術講習の過当競争の実情や催眠術悪用に対する取締りについての論説にもページが割かれている。
大沢謙二が自ら創案した訳語「魔睡」を使い、科学的研究運立場に立つ福来が「催眠」と記し、他の論者が「催眠術」と書くなど、ヒプノティズムをそれぞれが何と呼びならわしているかにも注目である。
国会図書館近代ライブラリーでオンライン閲覧可能(無料)。ここから直接ジャンプできます。
上巻
- 魔睡の常態に就て(大沢謙二)
- 催眠の心理学的研究(福来友吉)
- 催眠術のデモンストラチオン(塚原伝)
- 明治二十六年より明治三十五年に至るまでの欧米各国にて公にせられたる催眠術に関せる文籍の総纂(三宅鉱一)
下巻
- 魔睡の非常態(大沢謙二)
- 催眠術の治療上の価値(呉秀三)
- 催眠術と国家医学の関係(大沢謙二)
- 催眠術と医業の区別を論す(古賀廉造)
- 催眠術と医業の区別に就ての討論(大沢謙二)
- 催眠術と医業の区別に就ての討論(福来友吉)
- 催眠術の取締に就て(野田忠広)