催眠標準テキスト@Wiki
催眠が趣味だというとエッチな人だと言われます。何故でしょう?
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匿名ユーザー
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催眠をやっている男性にエッチな人が多いからではないでしょうか?私が知っている中でも,催眠で操られている女性を見るのが好きだという男性がいます.また,そう言ったものを主体にしたビデオも発売されているようです.
私には催眠術師の知り合いが多くいますが,彼らは女性の前では,紳士に振る舞い,ダイエットやリラグゼーションと言う名目を使い,どうにか女性に催眠にかかってもらおうとしますが,女性のいない場所では,催眠にかかった女性の表情が良いだとか,気の強い女性が操られるのが好きだとか,そんな話をしています.
催眠のオフ会では,いつのまにか女性の隣に座り,催眠自慢をして,催眠の先生を気取りながら,必要以上に体に触りながら誘導する催眠術師を必ず見かけます.
そういう人がいるのは事実ですので,あなたが純粋に催眠が趣味だとしても,誤解されるのは仕方がないと思います.
催眠術を使うエロ医者/被催眠者への劣情というモチーフは、催眠がまだ磁気術と呼ばれていた頃からの伝統的なものです。
近代催眠の起源である磁気術あるいはメスメリズムの創始者メスメル(Franz Anton Mesmer:1734〜1815)の患者はいずれもうら若き女性、しかも多くがいずこかのご令嬢であったようです。
メスメルの磁気術は、はた目にはちょっとエッチでした。患者に向かい合ってすわり、自分のひざを患者のひざに触れさせて、自分の両手で患者の親指をぎゅっとかたく握って、相手の目をじっと見つめる。それから肋骨の下の方に触れ、患者の手足を撫でるように表面から少し離して手かざしを上下させる……。
メスメルは、盲目の天才少女音楽家マリーア=テレージア・パラディース嬢の治療を行いましたが、しばしばそうしたように、彼女を自分の家に寝泊まりさせました。『無意識の発見』を著したエレンベルガーは、メスメルとこの少女が「いい仲」になってしまったのではないか、と邪推しています。
メスメルの磁気術は、はた目にはちょっとエッチでした。患者に向かい合ってすわり、自分のひざを患者のひざに触れさせて、自分の両手で患者の親指をぎゅっとかたく握って、相手の目をじっと見つめる。それから肋骨の下の方に触れ、患者の手足を撫でるように表面から少し離して手かざしを上下させる……。
メスメルは、盲目の天才少女音楽家マリーア=テレージア・パラディース嬢の治療を行いましたが、しばしばそうしたように、彼女を自分の家に寝泊まりさせました。『無意識の発見』を著したエレンベルガーは、メスメルとこの少女が「いい仲」になってしまったのではないか、と邪推しています。
メスメルは医学界から追放に近い扱いを受けましたが、「神経症のナポレオン」ことパリ・サルペトリエール学派を率いたシャルコー(Jan- Martin Charcot 1825-1893)は、催眠術を医学アカデミズムに認めさせるに大きな貢献を(学術的にも、それ以上に政治的にも)した人物です。
彼のサルペトリエール病院では、彼のおこなう催眠術の臨床講義を、医学生ばかりか一般人にも公開していました。女性ヒステリー患者がシャルコー教授の催眠術で発作を起こすというこの「公開講義」は、パリ社交界で大人気の「見せ物」となっていました。なにしろ講義によばれたのは、いずれも年若い美しい女性患者であり、しかも中にはハムレットのオフィーリア(シェイクスピアが創造した史上最も美しい「気病娘」)の衣装などを身に付けて登場したのです。勿論この「講義」には、シャルコーの暗示に対して、いかにもそれらしい「発作」を演ずることができる患者が選ばれていました。
彼のサルペトリエール病院では、彼のおこなう催眠術の臨床講義を、医学生ばかりか一般人にも公開していました。女性ヒステリー患者がシャルコー教授の催眠術で発作を起こすというこの「公開講義」は、パリ社交界で大人気の「見せ物」となっていました。なにしろ講義によばれたのは、いずれも年若い美しい女性患者であり、しかも中にはハムレットのオフィーリア(シェイクスピアが創造した史上最も美しい「気病娘」)の衣装などを身に付けて登場したのです。勿論この「講義」には、シャルコーの暗示に対して、いかにもそれらしい「発作」を演ずることができる患者が選ばれていました。
しかし何故こうも催眠は、性的欲望とペアになることが多いのでしょうか?
近年、セクシャル・ハラスメントが職場の上司—部下関係でよく起こることから、ある認知心理学者はセクハラ男性の意味記憶内で「権力」と「セックス」が強く結びついており、前者のスキーマが活性化されると自動的に後者のスキーマが活性化され、権力行使できる対象を性的欲求の対象とみなしてしまう(女性が部下になると、その女性が魅力的に見えてしまう)可能性をプライミングなどの研究手法を通じて検討しています(Bargh et al. 1995,Bargh et al.1996)。催眠を、誰かを支配するために使える手段と信じる人は、そう信じることで(そして誰かに催眠をかけようとすることで)同時に誰かを性的欲求の対象とみなす(催眠の相手が魅力的に見えてしまう)傾向を惹起させているのかもしれません。催眠にかけられた女の人が好きというのも、その派生形でしょう。
近年、セクシャル・ハラスメントが職場の上司—部下関係でよく起こることから、ある認知心理学者はセクハラ男性の意味記憶内で「権力」と「セックス」が強く結びついており、前者のスキーマが活性化されると自動的に後者のスキーマが活性化され、権力行使できる対象を性的欲求の対象とみなしてしまう(女性が部下になると、その女性が魅力的に見えてしまう)可能性をプライミングなどの研究手法を通じて検討しています(Bargh et al. 1995,Bargh et al.1996)。催眠を、誰かを支配するために使える手段と信じる人は、そう信じることで(そして誰かに催眠をかけようとすることで)同時に誰かを性的欲求の対象とみなす(催眠の相手が魅力的に見えてしまう)傾向を惹起させているのかもしれません。催眠にかけられた女の人が好きというのも、その派生形でしょう。
(文献)
Bargh, J. A., Raymond, P. Pryor, J.B., & Strack F. (1995), "Attractiveness of the underling: An automatic power → sex association and its consequences for sexual harassmebt and aggression. Journal of Personality and Social Psychology, 68, pp.768-781.
Bargh, J. A., Raymond, P. Pryor, J.B., & Strack F. (1995), "Attractiveness of the underling: An automatic power → sex association and its consequences for sexual harassmebt and aggression. Journal of Personality and Social Psychology, 68, pp.768-781.
Bargh, J. A. & Barndollar, K. (1996), "Automaticity in action: The unconscious as repository of chronic goals and motives." In P.M. Gollwitze & J.A. Bargh (Eds.), The psychology of action: Linking cognition and motivation to behavior. Guilford Press, pp. 457-481.
(くる)