登録日:2025/07/23 Wed 06:50:20
更新日:2025/07/24 Thu 19:56:26NEW!
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『スーパーマン(SUPERMAN)』とは、2025年7月11日に日米同時公開された米映画。
DCコミックのスーパーヒーロー「
スーパーマン」の実写化作品である。
新たに設立された、DCコミック専門の映画スタジオ
「DCスタジオ」の長編映画第1作であり、製作がワーナー・ブラザース映画ではない(配給のみ)作品としては初となる。
スーパーマンの実写化としては、1948年、1951年、1978年、2006年、
2013年(DCエクステンデッド・ユニバース)と数多くの種類が存在しているが、本作は新たに開始されたシリーズ第1作であり、本作から見始めても問題はない。
概要
前述したように、本作は新たに開始されたシリーズ「DCユニバース」の第1作である。
とはいえ、既に近年のファンからするとDCEUでヘンリー・カヴィルが演じてきたスーパーマンが記憶に新しい段階でまたシリーズ……もといユニバースそのものがリブートされたことには賛否両論が巻き起こった。
2020年代に入ってからのDCEUは、エズラ・ミラーやアンバー・ハードといった主要キャストのトラブル及び彼らの出演作品の制作の混乱、撮影が完了していた『バットガール』のお蔵入りなど、ユニバースの存続が危ぶまれる程の事態が相次いで発生していた。
そんな中、『ブラックアダム』の主演兼プロデューサーのドウェイン・ジョンソンの尽力で同作にカヴィルのスーパーマンの再登場が実現し、今後の巻き返しが期待されていたのだが、実はワーナーはDCの映像化企画全体の見直しに着手しており、ガン監督やサフランとも水面下で接触していた。
そして、2022年10月にDCスタジオの設立と新たなユニバースの始動が発表され、それに伴いDCEUの事実上の打ち切りが決定。1人のキャラクターが複数のユニバースに並行して登場し、媒体によってキャストも異なっていたDCの映像作品の制作方針にはガン監督も思う事があったらしく、今後は基本的に映画・ドラマ・ゲームを問わずに一人の俳優が一貫して一人のキャラクターを担当していくとの事。
また、DC作品を監督して称賛されたものの、どちらかと言えばMARVEL作品の方が有名なジェームズ・ガンに監督を任せたことに関しても「安直すぎないか?」と不安の声が上がった。
もとより、ジェームズ・ガンは『GotG』のようなコメディ路線や『スーパー!』、『ザ・スースク』『ピースメイカー』のような悪趣味路線、果てには(製作のみだが)スーパーマンの露悪的パロディ映画『ブライトバーン 恐怖の拡散者』などで有名な人物である。
「ガン監督に『ヒーローの元祖にして王道』のスーパーマンが描けるのか?」という声も少なくなかった。
しかし、本作の筋書きは極めて王道なスーパーヒーロー映画である。
本作におけるクラーク・ケント/スーパーマンはヒーロー活動をしてから3年と、「少しヒーロー慣れしている時期」となっている。
よって、歴代の映画で描かれてきた「滅亡するクリプトン星からの脱出」「ケント夫妻に育てられる過程」は冒頭のテロップでさらっと流され、
「基礎知識」として触れられる程度。
そんな中でクラークは自分のヒーローとしての在り方に悩み始め、「スーパーマン」の真価が試される事件が起こる。
この現代ならではの「ヒーロー・スーパーマン」を再定義し、真っ向から「ヒーローとは何か」を描いた作風により、多くのファンが絶賛。
DCコミック映画としても極めて高い水準で高評価を得ている。
ストーリー
3世紀前、世界に「メタヒューマン」と呼ばれる超人達が出現し「ゴッド&モンスター」と呼ばれる時代が始まった。
そんな中、30年前に宇宙から飛来した赤ん坊が地球のとある夫婦に育てられ、青年へと成長した彼は3年前に一人のヒーローとして名乗りを上げた。
その名は「スーパーマン」。
空を飛び、怪力を有するそのヒーローは瞬く間に「超人の中の超人」として、人々の間で畏敬の対象となった。
だが3週間前、スーパーマンは、外国であるボラビアのジャルハンプルへの侵攻を阻止する為、独断で武力介入し、アメリカ政府から危険視されるようになってしまう。
そして今から3分前。
3時間前にメトロポリスに現れた「ボラビアのハンマー」なるヴィランにスーパーマンは初めての敗北を喫する。
その敗北はスーパーマンの人間としての顔であるクラーク・ケントの私生活にも影響を与えていた。
自分の二つの顔を知る恋人、ロイス・レインとの関係も拗れつつあったのである。
それでもクラークは戦い続けた。
「人々の希望となれ」というメッセージとともに自分を地球に送り出した両親の「使命」を果たす為に。
そんなある日、世界中に「スーパーマンは侵略者だ」という特ダネが、大富豪のレックス・ルーサーの手によって喧伝される事態が起こる。
当初は捏造だと一笑するクラークだったが、その情報源は間違いなく「真実」であった。
あっという間に「世界の敵」と見做されたスーパーマン。
クラークは連れ去られた犬のクリプトを救う為に自首するが、ルーサーの作り出した異次元の収容所に監禁されてしまう。
クラークを助けようとするロイスは、調査するうちにルーサーのとんでもない野望に気づく。
果たして、スーパーマン=クラークは何を選ぶのか?
そして、再び「人々の希望」となれるのか……?
登場人物
主要人物
演:デヴィッド・コレンスウェット/吹き替え:武内駿輔
本作の主人公であり、本編開始3年前からヒーロー活動を始めた超人。
普段は正体を隠しデイリー・プラネットの記者として働き、スーパーマンのインタビュー記事を(自分で)書いている。
青いスーツに赤いマントが特徴的なコスチュームをしており、胸には「S」のマークが刻まれているのはこれまで通りだが、本作ではDCEU版で廃止されていたマントの「S」マークと赤いパンツが復活しているのが特徴。
主な能力は「飛行」、「怪力」、「透視」、「高風圧の吐息」、「目から放つヒート・ビジョン」と様々。
宇宙の果てにある惑星「クリプトン星」の最後の生き残りとして赤ん坊の頃に地球に送り出され、カンザスのケント夫妻に拾われ、愛情たっぷりに育てられる。
クリプトン星の「生物学上の両親」のエル夫妻のメッセージを信じ、地球人の希望となるべく、「より善き人」として人助けをし続けてきた。
そうするうちに、根っからの正義感が芽生え、人や動物が危機に晒されるのを見ると黙って見過ごせず、助けずにはいられない性格になる。
そうした人助けを繰り返し、メトロポリス市民からは親しみを持たれていた。
だがボラビアへの介入はそれが裏目に出て、外交問題として針の筵になる。
さらにエル夫妻の真意をルーサーによって暴かれた事で自分のアイデンティティまで揺らいでしまう。
しかし「育ての親」であるジョンから真摯な想いを伝えられ、再び「善き人間」として再起する事を決意する。
本作のスーパーマンは冒頭から
某Z戦士そっくりの負け姿を晒す上にルーサーのネガキャンに苛立ちを露わにするなど、これまでの絶対的な強者とは違う等身大のヒーロー像が強調されている。
演:レイチェル・ブロズナハン/吹き替え:
種﨑敦美
デイリー・プラネットの女性記者。
編集部では敏腕の若手記者であり、表向きは胡散臭い記事を書くクラークと論争しているが、実は彼がスーパーマンだと知っており、本編開始3ヶ月前から交際を始めた。
しかし、根っからの記者気質が故にクラークのお人好しぶりを追求したがり、そのせいで最近は会う度に口論になってしまっていた。
だが、スーパーマンの地位が危機に陥り、出頭後に行方不明となった彼を助ける為、ルーサーの陰謀を調査し始める。
やがてジャスティス・ギャングにも協力を仰ぎ、何とかテリフィックの協力を取り付ける事に成功し、スーパーマンが囚われたポケット・ユニバースへ救助に向かう。
演:ニコラス・ホルト/吹き替え:
浅沼晋太郎
スキンヘッドが特徴的な、大企業「ルーサー・コープ」の社長にして、稀代の天才エンジニア。
しかし、人一倍肥大化したエゴの持ち主であり、世界の全てが自分中心で回らなければ気が済まない男。
もちろん、自分以外の他人の尊重などするはずもなく、平気で邪魔者や機嫌を損ねた恋人の投獄や無辜の民の殺害を行える外道でもある。
出現して以来世界の話題を攫って行った「異星人」スーパーマンの存在に激しく嫉妬し、彼の抹殺に執念を燃やしている。
そしてスーパーマンのボラビアへの武力介入を利用し、彼に超人・ウルトラマンを「ボラビアのハンマー」として差し向けて劣勢に追い込み、さらにスーパーマンの基地に侵入してエル夫妻のメッセージの破損した箇所を復元して彼らの真意を暴き、全世界に公表する等して彼を精神的に追い込んでいく。
ポケット・ユニバースの私設刑務所にスーパーマンを放り込み、合法的に彼を殺そうとするが……
クラークが知人から預かっている白い犬。
クリプトン人と同格の能力を持ち、空を飛び、怪力を持つ。
しかし、知能としては完全に「普通の犬」であり、特に賢くもない為、落ち着きがなくじゃれついては周囲に混乱を巻き起こす困った犬である。
無論、クラークの言う事を聞くのはごくわずかではあるが、力が必要な局面では非常に役立つ。
ジャスティス・ギャング
演:エディ・ガテギ/吹き替え:
諏訪部順一
「T」字のマスクを装着したジャスティス・ギャングの事実上のリーダー。
工学の天才であり、三次元デバイス「Tスフィア」を操り、事象の分析や攻撃を行う。
冷静沈着な性格で、客観的な判断を常に心がけているが、結構怒りやすく感情的な面がある。
危機に陥ったスーパーマンに唯一味方し、ロイスと協力してポケット・ユニバースに侵入。
また、メトロポリスの戦いにも参加する。
なお、原作では妻子を失った事件がヒーローになった切っ掛けだが、本作では不明。
演:ネイサン・フィリオン/吹き替え:
東地宏樹
銀河を警護する「グリーン・ランタン・コァ」の一員で、マッシュルームカットの自称ジャスティス・ギャングのリーダー。
緑色のエネルギー体を自在に形成する能力を持つ。
自信過剰で目立ちたがり屋な性格で、仲間内でも煙たがられており、スーパーマンともよく衝突を起こしていた。
とはいえスーパーマン自身の善性を信じており、あくまで立場の関係上彼への協力を拒んでいる他、場合によっては協定を破って民間人たちを守る為に戦うなど、根はしっかりヒーロー気質である。
ちなみに日本語吹替を担当した東地氏は、2006年の『スーパーマン リターンズ』でスーパーマン(クラーク)の日本語吹替を担当した他、本作ではTVスポットのナレーションとしても起用された。
演:イザベラ・メルセド/吹き替え:松岡美里
ジャスティス・ギャングの最年少かつ紅一点。
背中に翼を生やして空を飛び、けたたましい鳴き声を上げながらハンマーで攻撃する。
今時の若者らしく、斜に構えたドライな性格の持ち主。
デイリー・プラネット編集部
演:スカイラー・ギソンド/吹き替え:
下野紘
若手の男性記者。
ちょっと頼りないところが母性本能をくすぐるようで、結構女性にモテる。
クラークやロイス同様、スーパーマン絡みの事件を追っており、特ダネを狙っている。
実はルーサーの恋人のイブと関係を持っており、彼女から情報を貰っていたが、若干依存されて困っている。
演:ウェンデル・ピアース/吹き替え:楠見尚己
デイリー・プラネットの編集長。
現場の叩き上げで育った熱血気質であり、記者としてのプライドは人一倍。
口癖は「チーフと呼ぶな!」。
演:ミカエラ・フーバー/吹き替え:櫻庭有紗
金髪ロングと黒縁眼鏡が特徴的な女性記者。
ロイスと仲が良く、彼氏についての愚痴を付き合ってもらっている。
演:ベック・ベネット/吹き替え:志村知幸
スポーツ記事担当。
クラークに絡んでは先輩面して威張っているが、周囲からはあまりまともに相手にされない。
演:クリストファー・マックドナルド/吹き替え:山下タイキ
記者の一人。
あまり目立っていないが、終盤でペリーに指名される。
ちなみに演者は、1978~87年の映画『スーパーマン』シリーズでスーパーマン(クラーク)を演じたクリストファー・リーヴ氏の実子である。
ケント家
演:プルイット・テイラー・ヴィンス/吹き替え:ささきいさお
クラークの育ての父。
普段はぶっきらぼうな態度だが、実は誰よりも息子の心配をしており、涙もろい。
自分の進むべき道に迷うクラークに「親としてやる事」を説き、彼を励まし、心の支えとなった。
ちなみに日本語吹替を担当したささき氏は、クリストファー・リーヴ氏の『スーパーマン』シリーズの
日曜洋画劇場版吹き替えでスーパーマン(クラーク)の日本語吹替を担当した。
演:ネヴァ・ハウエル/吹き替え:宮沢きよこ
クラークの育ての母。
夫とは対照的に息子によく世話を焼く気配り屋で、時として夫の本心もさりげなく伝える。
クリプトン星関係者
演:ブラッドリー・クーパー
演:アンジェラ・サラフヤン
クラーク/カル=エルの「生物学上」の両親。
滅びゆくクリプトン星から息子を地球へと逃がし、最後の希望になるよう使命を託した。
カル=エルへの愛情は紛れもない「本物」である。
実はクリプトン星の子孫の繁栄の為に、息子に地球を侵略させようとしていた。
地球人の事は下等生物と見下しており、彼らを尊重する気などまるでない。
エンジニアによってメッセージの破損した箇所が復元される形で暴露された両親の真意を知ったクラークは深い絶望に落ちる事になってしまう。
前にジョーが登場したDCEUの第1作『
マン・オブ・スティール』でも、未熟な地球人たちを全クリプトン人の子孫カル=エルが導くよう希望を託していたのは一緒だが、
管理社会として停滞したクリプトン文明を否定していた彼は、二の舞を避けるためあくまで「共存」と「進化」、カル=エルに率いられた地球がクリプトンの良いところだけを受け継ぎ、新クリプトン文明の後継者となる形を願っていた。
『マン・オブ・スティール』で全編に渡って善玉としてスーパーマンを導いていたジョーのイメージが強かった人は、この作品でビックリしたかもしれない。
とはいえ上述のジョーの行動も、地球視点で見れば文明の乗っ取りとも取れる願いであり、今作ではよりによってレックスにメッセージが見つかってしまったのが最悪だったと言えるだろう。
(4号)アラン・テュディック/吹き替え:河本邦弘
(1号)マイケル・ルーカー/吹き替え:大下昌之
(5号)ポム・クレメンティエフ/吹き替え:森谷彩子
(12号)グレース・チャン/吹き替え:小白川愛菜
クリプトン星の科学で造られた、スーパーマンのサポートをするロボット達。
主に、技術・医療面でのケアを担当する。
中心となっているのは4号で、常にクラークの身を案じている。
ルーサーに侵入された際、ウルトラマンやエンジニアに残らず破壊されてしまうが……
ルーサー・コープ
演:???/吹き替え:乃村健二(ハンマーの声)
プラネット・ウォッチの主戦力である超人。
常に覆面を被っており、素顔は不明。
スーツの胸には、ULTRAMANを意味する黒い「U」のマークが刻まれている。
当初は鋼鉄のスーツを纏ったヴィラン「ボラビアのハンマー」を名乗り、ボラビアを代表してスーパーマンに報復戦を挑み、彼を圧倒した。
その実、ルーサー・コープの社員達のコントロールを受け、その戦術通りに戦っているに過ぎないが、膨大な戦闘パターンから導き出された効果的な戦術には終始スーパーマンも太刀打ちできなかった程。。
飛行能力、怪力、目からのレーザーといった、スーパーマンと同様の能力を有しているが、その正体とは……?
もちろん光の国から正義のためにやってきたわけではない 。KAIJUも出てくるけど。
演:デヴィッド・コレンスウェット/吹き替え:武内駿輔
その正体は本作以前の戦闘で戦場に残っていたスーパーマンの毛髪を使ってレックスが作り上げたスーパーマンのクローン。
スーパーマンと同等の能力を持っていたのはその為であり、一応自我はあるようだが言葉を一言も発さず、戦闘時の叫び声しか上げていない。
演:マリア・ガブリエラ・デ・ファリア/吹き替え:行成とあ
元特殊部隊の改造人間の女性。
打倒スーパーマンの為に自ら改造を志願した。
なお、スーパーマンに恨みを抱いた経緯は本作では不明である。
全身がナノ金属「ナナイト」で構成されており、自在に肉体を変形させ、武器のみならず、コンピューターへのハッキングや肉体への干渉が可能。
遺伝子改造で生み出された生物であり、口から火を吐ける。
当初は体格は小さかったが、一晩で高層ビルサイズに成長し、メトロポリスで大暴れする。
外皮は硬いが、目や内臓は脆く、そこを突かれてジャスティス・ギャングに駆除された。
ルーサー・コープの私設部隊。
飛行可能なアーマーで武装している。
演:サラ・サンパイオ/吹き替え:
ファイルーズあい
ルーサーの恋人であるインフルエンサー。
自撮り大好きなナルシストで、見るからに頭の軽そうな女。
実は内心ルーサーの悪趣味に辟易しており、デイリー・プラネットのジミーとも関係を持ち、本心では彼の事が好き。
依存気味な為にジミーからは煙たがられているが、彼の為に情報を渡す。
演:アンソニー・キャリガン/吹き替え:
津田健次郎
ルーサーに対スーパーマン用として協力させられているメタヒューマン。
肉体をあらゆる物質に変化させる能力を持ち、首さえ残っていれば肉体が消費しても再生可能。
息子のジョセフ(ジョーイ)を人質に取られており、スーパーマンを弱らせる為のクリプトナイトを生成して無力化させた。
しかし、ルーサーのあまりの悪逆非道ぶりを目の当たりにした事で悲しみ、ルーサーに反旗を翻してスーパーマンに味方する事を決意する。
その他
演:ズラッコ・ブリッチ/吹き替え:
千葉繁
ボラビアの大統領。
ジャルハンプルを独裁政治から救済するとの名目で侵略し、虐殺を屁にも思わない最悪な暴君。
スーパーマンに武力介入された際は砂漠のサボテンに括りつけられるお仕置きをされ、以来彼を目の敵にしている。
実はルーサーの一味の一人であり、彼と取引してジャルハンプル侵攻の暁には領土の半分を渡すと契約していた。
演:ディエニシュ・ティアガラヤン/吹き替え:長田昌平(チョコレートプラネット)
メトロポリスの市民で、サンドイッチの屋台を経営している。
スーパーマンに何度か助けてもらっており、彼の事を人として信頼している。
ちなみに、吹き替えを担当した長田氏の相方である松尾駿氏も、一般市民役で一言だけ吹き替えに参加している。
スーパーマンを信頼する者としてルーサーに目を付けられ、彼を尋問する為の人質として誘拐されてしまう。
自分の命を懸けたロシアンルーレットが始まってもなおスーパーマンを気に掛けていたが、最終的には射殺されてしまった。
彼の死はクラークのみならず、メタモルフォにも深い悲しみを与えた。
演:フランク・グリロ/吹き替え:さかき孝輔
米国陸軍将軍。
メタヒューマンを信じておらず、人間の力だけで世界を守るという信念を持つ。
以前、息子をピースメイカーに殺されている。
演:ジェームズ・ヒロユキ・リャオ/吹き替え:姫野恵次
米国国防長官。
スーパーマンといったメタヒューマンの力を防衛力のあてにしている節があるが、一方で彼らの人格については懐疑的なスタンスを取っている。
演:ショーン・ガン/吹き替え:佐藤せつじ
ジャスティス・ギャングを支援する企業であるロード・テックの社長。
ライバル企業の社長であるルーサーの事は個人的に気に食わないらしい。
演:
ジョン・シナ/吹き替え:
大塚明夫
巷で話題の過激派自警ヒーロー。
スーパーマン批判の番組に出演し、自分を引き合いに出してスーパーマンをこき下ろした。
キーワード
今作の主な舞台。
大きな川に囲まれた大都市であり、頻繁に様々なヴィランに襲われる。
しかし今作の事件が起きるまではスーパーマンを支持する声が大きかった為、市民の民度としては良いらしい。
メトロポリスの新聞社で、クラークやロイスが働いている。
主にスーパーマン関連の記事が最近のトレンド。
紙だけでなく、ネット記事も執筆している。
クラークの故郷の星。
30年前に崩壊し、住民はカル=エルを残して全滅した。
住民は地球人の何十倍もの力を有し、特殊な能力を持っている。
クリプトン人にとっての弱点となる鉱石。
スーパーマンはこれを近づけられるだけで体力が低下し、まともに動けなくなる。
南極にあるスーパーマンの秘密基地。
スーパーマンのDNAを鍵として、地中から出現する仕組みとなっている。
中ではスーパーマンロボが昼夜問わず働いている。
クリプトン星脱出直前に、ジョー=エルとララ・ロー=ヴァンがカル=エルに宛てたメッセージビデオ。
内容は、「天よりも地よりもお前を愛する。新たな故郷、地球で暮らせ。人々の希望となるのだ」というもの。
後半部分は破損し、再生不可能だったが、エンジニアがハッキングし、破損部分が修復される。
その内容は「地球人は下等な種族だから征服せよ。子孫を残す為に沢山の女と子を作れ。歯向かう者は容赦なく排除せよ」という、「侵略」の命令だった。
なお、ルーサーは全く捏造しておらず、完全に「本物」のメッセージである。
スーパーマンの力の源。
一般的に言う、太陽系の太陽である。
この光を浴びると、如何なる傷を負っても、スーパーマンの体力は回復する。
ロード・テックが支援するヒーロー組織。
個性的ながらも抜群のチームワークでヴィランを退治し、市民からの人気も高い。
なお、名前はグリーン・ランタンが勝手につけた名前であり、テリフィックやホークガールは反対している。
ミスター・テリフィックの開発した特殊な三次元デバイス。クルクルではない。
球体の飛行可能な小型メカであり、周囲の分析能力やビーム、弾丸といった武器を装備している。
カメラをテリフィックの視覚と共有する事も可能。
ミスター・テリフィックの開発した、球体型の飛行円盤。
高い技術力を持ったコクピットを持ち、素人でも感覚だけで操縦可能な親切設計となっている。
ルーサー・コープが保有している特殊部隊。
メタヒューマンに代わる新たな国力として、ルーサーが国防省に売り込んでいる。
実のところ、対スーパーマン用に編成された部隊である。
東ヨーロッパに位置する大国で、アメリカ合衆国とは同盟国。
その実態は非道な独裁政権であり、他の小国を侵攻し、新たな領土にしようと悪行を重ねている。
スーパーマンに武力介入されて以来、彼を煙たがっており、その排除を目論んでいる。
ボラビアの隣の小国。
かつては過激派により支配されていたが、徐々に政権が変わりつつある。
しかし、ボラビアから独裁政権の打破を口実に侵攻の危機に晒されている。
異次元への通り道を開くための装置。
少しでも位置がずれたら次元の裂け目が出現し、ブラックホールに惑星ごと飲み込まれてしまう為、正確なコントロールが必要となる。
ルーサーが開発した、2つの次元の狭間を繋げる為の異空間。
中はもっぱら、ルーサーの私的刑務所や研究機関として利用している。
底部には反陽子の川が流れ、奥底にはブラックホールがあり、まともな装備もないと活動すら出来ない魔窟と化している。
ルーサーがネット上でアンチスーパーマン論を展開させる為に働かされている猿の軍団。
洗脳されてSNSに延々とアンチポストを垂れ流し続ける。
お前の編集履歴、お前の追記・修正が、項目が何者かを決めるんだ。
NEXT:SUPERGIRL
Connected Story:PEACEMAKER(SEASON2)
演:ミリー・アルコック/吹き替え:永瀬アンナ
クラークの従姉妹で、クリプトの本当の飼い主。
明るく陽気だが大雑把な性格で、クリプトのやんちゃぶりを特に気にせず楽しんでいる。
「ペットは飼い主に似る」の代表例と言える。
「ここの追記・修正ズレてない?」
「……(怒)」
「……またやっちゃったかな、僕」
- 盾乙~ ルーサーが復元したエル夫妻のメッセージ真偽についてはコミックス読んでる組(まぁ一般クリプトン人の感覚からしたらこんなもんだろ)と映画オンリー組(こんな悪辣な人間なわけねぇ!ルーサーの捏造だ!)でけっこう分かれてたなー -- 名無しさん (2025-07-23 07:32:12)
- 新シリーズの第1作としては申し分のない出来だと思った。「スーパーマン」っていう作品の基本はきちんと分かりやすく押さえて、その上でクラークやロイスやルーサーのキャラもきちんと立って、ガン監督らしさの溢れるアクションシーンもある。良い作品だった。あと開始5分でスーパーマンにとどめを刺しかけるワンコかわいい -- 名無しさん (2025-07-23 07:53:45)
- ウルトラマン…!? -- 名無しさん (2025-07-23 07:58:04)
- ジャスティスギャングの「一見冷めたチームだけど間違いなくヒーロー」て感じが好き -- 名無しさん (2025-07-23 08:01:34)
- ↑×4 DCユニバースのエル夫妻がDCEU版ゾッド将軍に近い人物像なのが皮肉だよね -- 名無しさん (2025-07-23 08:02:30)
- ポケット・ユニバースがモンキー・ボットが働いてて不要なキャラの収容所になってるせいで猿空間とか呼ばれてるのに困惑してるのは俺なんだよね -- 名無しさん (2025-07-23 09:46:17)
- 両親のメッセージがほんものだったけど、これから大丈夫だろうか -- 名無しさん (2025-07-23 09:59:22)
- リーヴ版から数えて通算4度目のリブート作品 -- 名無しさん (2025-07-23 11:10:11)
- マリのことは新聞に載ったけどクラーク的には一生引きずる類の傷になったよなあ -- 名無しさん (2025-07-23 11:28:03)
- 監督が同じ『ブライトバーン/恐怖の拡散者』の主人公がある意味「エル夫妻の理想通りになったクラーク」とも言える超人だった -- 名無しさん (2025-07-23 14:51:12)
- 迷っても打ちひしがれてもそれでも人を助けずにはいられないスーパーマンにはとても好感が持てた -- 名無しさん (2025-07-23 16:04:44)
- ↑2『ブライトバーン』は主人公の容姿的にも『オーメン』も元ネタだと思うんだよね。悪魔の子なスーパーマン……。そういや、既にこの世界ではバットマンも活動してるとか。 -- 名無しさん (2025-07-23 16:23:16)
- ネットで叩かれて捕まって拷問されて助けてくれる人が殺されて……みたいな一通りの逆境はあるんだけど、長尺すぎないからストレスもかかりにくて見やすかった -- 名無しさん (2025-07-23 16:24:26)
- 強大な力を持ちつつも人々のために戦う善良な精神を持ちつつもその正体は母星から地球侵略の尖兵として送り込まれた赤ん坊…悟空だこれ! -- 名無しさん (2025-07-23 16:42:40)
- ストーリーは70点だけどキャラクター描写は200点みたいな映画 -- 名無しさん (2025-07-23 17:31:04)
- レックス・ルーサーの未知の存在に対して恐れを抱き、悪いやつに違いないと決めつけて何がなんでも否定したいという動機はすごく人間らしいなと感じた 巷にそういう人結構いるし自分もそんな面はあるよなってなる -- 名無しさん (2025-07-23 18:02:42)
- 正真正銘の名作なのに鬼にスクリーンを乗っ取られてるのが本当に勿体ない。せめてIMAXはちゃんと残しておいてほしかった -- 名無しさん (2025-07-23 18:13:11)
- 辛気臭くなりがちなオリジンはすっ飛ばして冒頭で必要なことだけ説明してるのマジで偉い。あれで話が長くなり過ぎない -- 名無しさん (2025-07-23 18:25:22)
- 賛否分かれる、意見が分かれる場面がチラホラあるけど、その辺をどう解釈するかってのもこの映画の面白みポイントだよな -- 名無しさん (2025-07-23 18:29:28)
- ジミー(下野紘)→グルコス(千葉繁)とセリフが連続したシーンで雷の師弟を思い出さずにいられなかった。 -- 名無しさん (2025-07-23 18:31:39)
- ウルトラマン、サポートチームがいる辺り実は我が国の方の巨大ヒーローも少し意識してる?ガン監督はこっちのウルトラマン好きらしいし。 -- 名無しさん (2025-07-23 19:02:39)
- エル夫妻のメッセージ、ひょっとしたら4号辺りがわざと後半壊した可能性あるのでは?アイツら「我々には感情はない」という割には結構ノリ良いし優しいし。 -- 名無しさん (2025-07-23 19:50:34)
- 劇中でルーサーは『異次元空間(ポケット・ユニバース)』やら『スーパーマンと同等の強さを持つ超人(エンジニア&ウルトラマン)』やらを作って利用していたけど……『そんなの作れるような技術力と金があるんだったら『福祉医療』とか『発展途上国への支援』だとか、もっと世の中の役に立つような使い方しろよ!?』と思った -- 名無しさん (2025-07-23 20:01:47)
- 実兄に出会ったと思ったらあんなのだった(ついでに父母を含めた自分の一族が大魔王以上の悪辣さだった)と知った悟空/カカロットもこんな気分だったんだろうな。ラディッツから「俺たちの両親も星と共に死んだ」と聞かされたときの悟空に複雑な沈黙があったし。 -- 名無しさん (2025-07-23 20:03:35)
- まあクリプトン人から見れば地球人なんてそんなもの、我々地球人の視点だと侵略者の思考だってだけよね。母星が破壊されて種族もほぼ絶滅ついでにメッセージの主も自分が死ぬの確定って分かってれば、どこか適当な住みやすいところで生んで殖やして地に満ちろって言うのはごく当たり前のことだろうし -- 名無しさん (2025-07-23 20:19:43)
- 日本生まれのウルトラスーパーデラックスマンはアメコミっぽいネーミングだけど、スーパーマンやウルトラマンとも異なる存在 -- 名無しさん (2025-07-23 21:31:03)
- 参考資料も比較対象も無いクリプトン星の言語をジョー・エルとラーラのビデオメッセージだけを頼りに1日~2日くらいで解読&翻訳したルーサー配下の言語学者達は地味にスゴいな。 -- 名無しさん (2025-07-23 21:45:49)
- ↑5 実際その気になりゃ天才的頭脳でそういう問題を簡単に解決出来るのにスーパーマンへのみみっちい嫉妬で浪費してるのがルーサーって奴だから -- 名無しさん (2025-07-23 22:17:22)
- 一見クソコテのようなガイですら、他者への共感脳というのは捨てずに持って置いてるものだということこそ、今の私達は肝に銘じてなければいけないのだろう -- 名無しさん (2025-07-23 22:57:58)
- これまでのシリーズでは味方ポジだった存在が敵側として登場するって所にシンウルトラマンみがある -- 名無しさん (2025-07-23 23:26:47)
- ↑6 マジな悪意や一般侵略者みたいな支配欲というより、上位種故の傲慢と危機的状況のための種族保存の本能って感じなんだろうね。「優秀な我が子ならイケるって!頑張って血筋残してくれよ!」くらいの意味でさ -- 名無しさん (2025-07-23 23:46:21)
- 👁️🤛🤛🤛🤛🤛🤛🤛🤛🤛🤛 -- 名無しさん (2025-07-24 07:33:39)
- 監督、例の件で相当腹に据えかねてたんすね…アンチ垢を動かす猿とかど直球すぎて笑ったけども -- 名無しさん (2025-07-24 10:02:29)
- ロイスレインとの取材シーンで言い放った「市民が殺されそうだったんだ!!」ってのが端的にスーパーマンを表してるいいセリフだと思った。 -- 名無しさん (2025-07-24 10:06:39)
- 両親のメッセージは悪意マシマシで意訳されてるとかゾッド将軍なんかの検閲があるせいで後半のメッセージを付け加えざるをえなかったとかいうのもありえない話ではないんだけどそうすると「生まれや過去がどうであろうとあなたの価値が決まるわけではない。はあなた自身の振る舞いや善くあろうとする意思こそが大事なんですよ」という作品テーマやジョナサンとの対話シーンの感動が薄まっちゃうしなぁ……とはいえ生みの両親も善人であってほしいというジレンマもある -- 名無しさん (2025-07-24 11:03:11)
- 生みの親も別に悪人ではないだろう。価値観の相違ってだけよ。クリプトン人カル=エルが見れば至極真っ当なことしか言ってない。地球人クラーク・ケントが見たから葛藤を抱える事になったわけで。 -- 名無しさん (2025-07-24 12:44:02)
- ウルトラマン(DC)の精神状態どうなってるんだろう?完全な自我のない人形なのか、指示がないときは自分で考えてるのか -- 名無しさん (2025-07-24 15:17:14)
- メッセージの件は昨今のユダヤ系Z世代の、シオニズムの実態への幻滅と反発の暗喩でもある -- 名無しさん (2025-07-24 15:18:56)
- ↑3別に同じIDで同じこと二度言わんでもいいのよ -- 名無しさん (2025-07-24 15:22:46)
- 文化の違いには意図的に触れないようにされてたと感じたかな。例えばクリプトン星は一夫多妻なのかもしれないとか。 -- 名無しさん (2025-07-24 16:15:30)
- 父親が地球征服企んで息子送るネタはドラマの『ヤングスーパーマン』でもあったけどあっちが初出? -- 名無しさん (2025-07-24 17:21:35)
- 割とアメリカ -- 名無しさん (2025-07-24 17:54:48)
- イスラエルから批判されてるの笑う。自覚あるんかい -- 名無しさん (2025-07-24 18:27:40)
最終更新:2025年07月24日 19:56