ヴァナヘイム()
  • 北欧神話に登場するヴァン神族の国である。
  • スノッリ・ストゥルルソンの書いた『ユングリング家のサガ』によると、タナクヴィスル(タナイス川)(現在のドン川)の東、アジアにあった国「アサランド」(都は「アスガルド」)が、タナクヴィスル河畔にあったヴァナヘイムに侵攻して戦争が始まったとされている。
  • 抗争は長引き、ついに和睦することとなり、両国は互いに人質を交換した。ヴァナヘイムからはニヨルド、フレイを先方へ送り出したとされている。
  • ヴァン神族もヴァナヘイムもやがて神話の物語から姿を消していく。ラグナロクにおいて住人や国土がどのような運命をたどったかは不明である。ただ、『古エッダ』の『ヴァフスルードニルの歌』第39節において、アースガルズにいるニヨルドが世界の終わる時にヴァン神族のところへ帰るだろうと言及されるのみである。
  • 住人はセックスに関しておおらかであり、近親婚も行われているとされる。しかしこうした傾向は、住人の司るのが生殖や豊穣、愛情といったものであるせいだろう。


最終更新:2007年07月24日 19:47